2017/09/11 - 2017/09/13
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shentaiさん
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コルサコフ(大泊)へは、行くか行かないか迷っていた。時間があれば・・というところで、なんと時間がめちゃめちゃ余ってしまったので、急にバスに飛び乗りアキフさんと、他地元の優しいおっちゃんとの出会いがあった。
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ユジノサハリンスクの駅に到着。駅の中に入ってみようとするが、駅のドアにドアノブが無い。引くことも押すこともできない。まさか引き戸?(ふすまかっ!)んなわけない。
おねえさんが、「あっちよ!」と教えてくれる。(なんて親切)
一つだけドアノブのついたドアがあった。ロシアって、変な国~
答えは開けた瞬間にわかった。ドアを開けると空港の荷物検査になっていた。X線を通らないと、通さないぞということだった。
列車の到着しない時間の駅にしばらく座ってみる。駅の中には薬局と、お菓子のようなものと、いくつかの何かの店が入っていた。必要最低限しか無い。 -
駅の外に出る。時間はまだ午後2時。
コルサコフに行ってみようか?ふとそう頭をよぎる。
だまって駅を眺めていると、駅から出てきた男性に、バスの運転手が声を掛ける「ニホンカラキマシタカ~?」おっちゃん、慌てて 「あああ・・・・う・・うん」行ってしまった。 バスの運ちゃん、私にも声を掛ける「ニホンカラキマシタカー?」遠くにいたので、首を立てに数回降ると、「ドコカラキマシタカー」。
「北海道です」
「ワタシハニイガタ スンデタヨー」なるほど。
運ちゃんに、一礼をしバス停の前に行ってみる。バス停は駅を背にして左側。つまり画像だと右手になる。
バス停に到着したとき333番バスが出発したところだった。この333バスは、コルサコフ行とバスの車体に記載がある。どうせ行くなら、さっきの日本語の運ちゃんの方が安心かなぁ。そう思って、次の333バスも見送った。すぐにその運ちゃんはバス停にバスをつけた。窓を開け「ドコニイクー?」
どことは決まっていなかったので、「コルサコフ スコリカストーイト?(幾ら)」と聞いてみると、125Pらしい。
所要時間は50分という。
じゃ、乗ります。 -
運ちゃんは、助手席に乗せてくれた。
名前はアキフさんという50台くらいのおじさんで、日本の運転免許証も取得していた。本籍が「ロシア」となっている。新潟で車の売買の仕事をしていたらしい。 -
アキフさんの市内観光ガイドが始まった。日本語で説明しているので、聞いてるのは私だけ。ティッシュペーパー邪魔だな。
ここが、一番大きな病院、ここが郵便局、ここは・・・・・続く。 -
バスの乗客は5名ほど。途中からどんどん乗車してきた。
助手席の人は、金銭授受を手伝ってあげなくてはならないとか、どこかで読んだが、まったく役に立たない助手である。
運転しながら、金銭授受って大変ですね。というと、アキフさんは
「ロシアの運転手は、運転しながら~携帯話ながら~、お金もやって~、日本語も話す。いそがしいよ~」と言ってた。 全般はあまり自慢にはならない。 -
市街を抜けると、コルサコフまではほとんど信号が無い。
それより、途中2車線になったり、3車線になったり随分自由だな~と思った。 -
果てしない~といいたいが、果ては結構近いのである。数キロ走ればオホーツク海という地点。
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既にコルサコフの市内に入っているようだ。
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これは、コルサコフの駅だと教えてくれる。
慌てて写真を撮影したので、これであっているかわからないが、近くに何もないのでそうだと思う。 -
どこぞのバス停
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アキフさんはこのバスの運転手だった。
バスの番号は333番。だいたいユジノサハリンスクとコルサコフを毎日5往復程度しているらしい。とうとうコルサコフに到着したらしい。
アキフさんは、乗客のロシア人女性と何やら話をしている。
イポーンとか、イポーンスカヤとか時々聞こえるので、私の話でもしているのだろうか? 降りる時にアキフさんは「帰るときは、あそこのバス停から乗って、そしてこの道をまっすぐ登ると日本が見えるよ。何かあったら私に電話して下さい。」と電話番号を教えてくれた。 私がどこに行ったらいいか、見どころを他の乗客に聞いてくれていたらしい。アキフさんは日本が大好きだという、あの町並み、あの優しい人種が大好きだという。
そうかなぁ。 私はサハリンで出会った皆の方が、優しくて素敵な人が多かったのに。白い車体の後方には、サハリンの地図のステッカー、そして、333の番号の前には「富」という白い文字マークが入っている。コルサコフにお出かけの時、アキフさんのバスを見かけたら、ぜひ乗車してほしい。 -
廃墟っぽい建物 この先の丘に登ると、北海道と港が見える。
北海道は位置的に稚内というより、枝幸に近いかも知れない。 -
コルサコフ港。ここから港までは徒歩10分。
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ズームすると、船も結構間近に見える。
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新しく建設されたであろうアパートはカラフルでかわいいイメージが多い。
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コルサコフの町並み。
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結構何もない街であった。
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市場のように、店が集まっている。
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服やらパンやら自由に売買されている。
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店といってもそんなに多いわけではない。
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こちらはパン屋さん。
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お菓子などのお店
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この道を行くと、拓銀に出る。
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ペンギンバーというカフェ。通り過ぎる。
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拓殖銀行大泊支店。なんか変だ。
外観がおかしいとおもったら、建物の老朽化のため建物全体に絵付きのカバーをかけている。斬新だ。斬新過ぎる。中国人でも思いつかないかもしれない。
でも、いいね、昔はこんなんだったと、訪れる観光客をがっかりさせないようにしてくれている気遣い。 -
こちらはカフェ。
中がめっちゃ暑くて、出た。 -
列車のマークはほとんど万国共通であろう。
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列車の幅もウラジオストクとは違い狭幅だった。そのまま稚内に繋げられるのでは?と思うが、聞く所少しずつ変えていく計画だとかなんとか・・・
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コルサコフの港に到着。
この後私は、アキフさんが教えてくれたバス停には戻らず、アキフさんと来た道の途中からバスに乗車すればよいと容易に考えていた。
しかし、バス停で待てど暮せどバスはこない。ご婦人が二人タバコを吸ってはどこかへ消える。小雨が降ってきた。
おじさんが、やってきて私を見る。
「どこへ行くんだ?」(←そういってると思う)
「ユージノサハリンスク」
「おいおい、ここじゃない ついてこい!」おじさんは手招きをした。
え、そうなの?
「ニエット??? (違うの?)」と聞くとおじさんは
「ニエット!ニェット!!」 二重否定だ。
鉄格子を開け、こっちを通れと近道を教えてくれた。
遠くからおじさんが叫ぶ
「おーい、その●●番バス!とまれ、乗るんだ!」 そんな感じだった。
バスは、バス停に停車し待っている。
悪いと思い小走りをすると、おじさんは
「あぶないから、走らなくていい」そう言ったと思う。
なんて親切なんだ。
私をバスに載せ、運転手に「ユジノサハリンスクだ、到着したら教えてやってくれ」そして、乗客のおばさんにも、「日本から来たんだ、よろしく頼むよ」的なことを言っている。
おばさんは、「ハラショー」といい、笑っている。
どうしよう、おじさんに渡すチョコレートも飴玉も、何も持ってない。
仕方がないので、バスの中で90度の最敬礼を長くした。
気持ちは伝わったのだろうか。
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