スロヴェニアのボーヒン湖　　旧ユーゴスラヴィア５か国周遊の旅　２０

2017/07/07 - 2017/07/17

２０１７年７月に、旧ユーゴスラヴィアの５か国を１１日で周遊するツアーに参加しました。
　第２０回は、スロヴェニアの北部にあるブレッド湖の、南西にあるボーヒン湖です。
ブレッド湖の３倍の大きさを持つボーヒン湖は、「絵のように美しい」ブレッド湖とは対照的に、自然を様々なアクティビティで満喫することが出来ます。
今回のツアーでは、湖畔を東から西にバスで通過し、西側のウカンツ地区からロープウェイで、標高１５５ｍのフォーゲル・スキーセンターに上がりました。
眼下に徐々に全景を現して来るボーヒン湖やトリグラフ国立公園の様子が見渡せて、とても素晴らしい眺めでした。
山と花の写真が中心の旅行記になっています。

エリア ブレッド湖周辺(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

ブレッド湖からボーヒン湖へは、南西に３０ｋｍ。スロヴェニアの北部、オーストリアとの国境に近い場所です。

ボーヒンスカ・ビストリツァ（Bohinjska Bistrica）の町です。
イェセニツェ駅からボーヒン鉄道というＳＬに乗ってこの駅まで来れば、ブレッド湖から来るバスでボーヒン湖に行くことが出来ます。
ボーヒン鉄道は、その後、２時間以上かけてノヴァ・ゴリツァまで行きます。
ノヴァ・ゴリツァからブレッド湖を往復するコースもあります。

そろそろオートキャンプ場なども見えて来ました。
スロヴェニアの国旗に描かれているトリグラフ山を囲む山々が遠くに見えて来ました。

サヴァ・ボヒニュカ川です。ボーヒン湖からブレッド湖のすぐそばを通って、サヴァ川に合流します。

Hotel Gasperin Bohinj。ボーヒン湖の東岸リブチェフ・ラズの町です。
この辺りにホテルやレストラン、お土産物屋が集まっています。

ホテル・ボーヒンのすぐ横には、ボーヒンの名前を植え込みで表した公園や4人の登山家の銅像があります。

ボーヒン湖からサヴァ・ボヒニュカ川が流れ出すところです。
この石橋を渡った先に聖ヨハネ教会があります。

聖ヨハネ教会です。手前がボーヒン湖です。素晴らしく美しい水です。

午前中に見たブレッド湖よりかなり大きな湖であることが見て取れます。
ボーヒン湖は、あの奥がまだまだ続いています。

南側の遊歩道沿いには、シュタインボック（独：Steinbock、英：Goldenhorn）の銅像があります。

ボーヒン湖は、カヌーや足漕ぎボート、ヨットなど、様々なウォータースポーツが楽しめます。
釣りも、インフォメーションセンターでライセンスをもらえば、行うことが出来ます。

湖畔では、ウォーキングやサイクリングも盛んです。
ボーヒン湖の美しさは、１９世紀の詩人フランツェ・プレシェーレンの書いた詩でも有名です。
プレシェーレンは、スロヴェニアの首都リュブリャナの広場にその名がつけられている、国歌の作詞者です。

ボーヒン湖の西岸にあるウカンツ（Ukanc）には、広いキャンプ場（Camp Zlatorog ）があります。
そこから少し山の中に入って行くと、フォーゲル・スキーセンター（Zicnice Vogel）のロープウェイ乗り場があります。
ここからさらに西へ４ｋｍ行くと、落差７８ｍのサヴィッツァの滝があります。

駐車場の片隅に、かつてのゴンドラがポツンと置かれていました。

ロープウェイ乗り場の真上に、珍しいレース状の雲が出来たので、しばし観察。

フォーゲル・スキーセンターの案内図です。左側に、本日営業中の設備が示されています。
緑色の表示にＯＰＥＮと書かれているのは、この「９番ゴンドラ」と、「３番４人乗りリフト」だけです。

ロープウェイは３０分毎に出ています。

大きなガラス張りのゴンドラに乗り込みます。

ゴンドラが動き出してすぐに、ボーヒン湖は現れます。
標高が上がるとフォーゲル山はゴツゴツとした岩山であることがわかります。

フォーゲル駅は標高１，５３５ｍ。

スキーセンター フォーゲル アクティビティ・乗り物体験

ボーヒン湖の西、ウカンツ地区を見下ろします。

大きなボーヒン湖の全景です。

フォーゲル駅には、素晴らしい展望台があります。
それにしても、外人さんは半袖短パンなのに、隣の日本人は帽子にコート。標高が高いから寒い寒いと、添乗員に脅かされるので、こんな格好になっちゃうんですね。
実際は半袖だとちょっと涼しい程度でした。

ボーヒン湖の北東側にあるスターラ・フジナ（Stara Fuzina）が見えます。
画面右端にちょっと見える東岸のリブチェフ・ラズ（Ribcev Laz）からは、西のウカンツまでを結ぶツーリストボートが運行されています。

目の前にトリグラフ山。頂上が雲の中ですが、その迫力にドキドキします。

山肌に縦走するルートが横一線に見えます。ここはトレッキングも出来ます。

ウカンツの谷間が見えます。谷が終わる先に、サヴィツァの滝はあります。

ロープウェイがすれ違って、次のゴンドラがやって来ました。

ゴンドラは、この隙間に収まります。

ゴンドラが到着すると、タラップが倒れて足場になります。

フォーゲル駅の隣にはスキーホテル・フォーゲルが建っています。

並みの吹雪ではびくともしない頑丈さです。

駅の前の広場は、もうスキー場です。

足元には、夏草が咲いています。

蝶々もひ～らひら・・・♪

ホテルの脇からは、雄大な景色が見られます。

足元のボーヒン湖からトリグラフ山系までが一望の下。

トリグラフ山は目の前です。ちょっと雲がかかっています。

山好きには、たまらない眺めです。

心が吸い込まれていくような感じがします。

右肩に山小屋が見えます。

トリグラウ山頂（２，８６４ｍ）には、「アリヤスの塔」と呼ばれる、円筒状の鉄製で屋根に旗がある小さな避難小屋があります。
見た目は白いロケットのような形です。

スキー場のリフト脇に、営業中の山小屋レストランがあります。

雪のない時期でも、楽しいハイキングができそうです。
そのために、４人乗りリフトが営業しているのですね。

ここも、スキーシーズンには営業するのかな？

あちこちに可憐な花が咲いています。虫たちも大忙し。

繊細な形の花びらです。ちょっと見、警察の「桜の代紋」みたい。

竜胆（りんどう）なのかな？

牛もいた！

ホテルの前は、ポニー乗り場になっています。

こんな景色を見ながらポニーに乗ったら、最高の気分だね！

綺麗な紫色の花がいっぱい咲いています。赤い雄しべが花びらの外にはみ出して、アクセントになっています。

ここはピンクの花畑。

小っちゃな黄色い花。キンポウゲ科かな？

お尻の上に白い毛が生えている蜂。どうしてもこっちを向いてくれなかった。

アザミに似た感じの花。アザミよりずっと優しい風情だけど。

フォーゲル駅。日本のロープウェイで上がった先の環境とは大きく違い、夏でもとても楽しいレクリエーション施設になっています。とっても羨ましい場所です。

あれ？ロープウェイ乗り場の廊下に、こんなポスターがありました。午前中に食べたブレッド湖の「ブレイスカ・クレムナ・レズィーナ」という名のクリームケーキです。
あれは美味しかったです。帰りに通ったら、また食べたい。

Cerkev Sv. Duhというボーヒン湖の南岸にある教会です。
クリストフォロス「キリストを背負うもの」という意味の名を持つ男の絵が描かれています。

カヌーで遊ぶ親子。これがボーヒン湖の見納めです。

サヴァ・ボヒニュカ川に沿ってブレッド湖方面に戻って行きます。

チャペル（Kapelica）という名の村と教会（Cerkev）。

同じ教会です。この後、首都リュブリャナのホテルに戻りました。
次回は、スロヴェニアから再びクロアチアに入って、首都ザグレブの観光をします。

この旅行記へのコメント （2）

• toyonakayamadaさん 2021/01/08 17:56:46

  夏のボーヒン湖。素晴らしいい絶景ですね

  ボーヒン湖をゆっくり絶景を満喫されたようにお見受けいたします。
  いろいろ旅の参考に参考になります。

  ミズ旅撮る人さん からの返信 2021/01/09 08:46:45

  RE: 夏のボーヒン湖。素晴らしいい絶景ですね

  toyonakayamadaさん、はじめまして。
  
  > ボーヒン湖をゆっくり絶景を満喫されたようにお見受けいたします。
  
  ２０１７年の旅行記をご覧いただいたのですね。
  「ボーヒン湖」と言われて、改めて自分の旅行記を読み直しました。
  なんだか、すごく快活な旅行記ですね。今では遠い思い出です。
  
  > いろいろ旅の参考に参考になります。
  
  今年も海外旅行に行かれるかわかりませんが、
  その時まで、じっくり計画を練っておきたいですね。
  少しでもお役に立てたなら、幸いです。