2017/08/24 - 2017/08/24
32位(同エリア482件中)
tadさん
青春切符の旅で、島根県の温泉津温泉に一泊した後、二日目は山口駅に降りた。先に県立山口博物館に行き、それから、暑いのでタクシーで「菜香亭」まで移動した。入場は100円。移築復元された元有名料亭とのことで、今まで特に訪問する気はなかったのだが、展示されている扁額が中途半端でない。
入場してみて資料などを読んでいると、相当に面白い場所だとわかってきた。扁額はともかく全て写真撮影した。これだけのバラエティの揮毫を一気に比較できる機会はそうざらにはない!
安倍晋三、竹下登、田中角栄までくらいだったら驚かないが、三条実美、木戸孝允、伊藤博文、井上薫、山形有朋でおーと思い始め、後藤象二郎、西郷従徳、松岡洋右、重宗雄三,大島圭介、山田顕義などの名前まで見ると、地方の歴史博物館はちょっとたじろぐだろう。
山口県出身の総理で他に岸信介、佐藤栄作、田中義一、寺内正毅もあった。(菅直人は入っていない!宇部出身だが。。好意的に説明すれば、この料亭が閉鎖された後なのだろう。。)まだ他に、よく知らない軍人等の扁額もあったが、ともかくその揮毫は見ごたえがあった!!安倍晋三さんにはもう一度機会をあげるのが親切心ではないだろうか?!第一次総理の時だそうで、元気が表にでていない字だと思うのだが。。
佐藤栄作はここの2階に泊まり部屋まで作っていたそうだが、この料亭は山口に来た時のベースだったようだ。(追加:佐藤栄作の扁額に関して説明を加えた。)
後、展示資料をゆっくり見ていると、5代目の女主人おごうさんに引き付けられた。おごうさんが引退されてからの山口弁でのビデオをかなり座りこんで見たのだが、ファンが多かっただろう。写真をつけておく。
- 旅行の満足度
- 5.0
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菜香亭に到着。
山口市菜香亭 美術館・博物館
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巨大な料亭だ!
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入口近辺に過去の写真などが掲示されており、その中で一際目を引いたのがこの写真。5代目主人のおごうさん。
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佐藤栄作が中央で、左に田中角栄がいる。
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大広間の宴会!!!
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たまたまの、撮影順にならべていく。国際連盟を飛び出た男から。
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西郷隆盛の甥。
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ともかく撮影順に並べる。。。
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昨晩、島根県温泉津温泉で宿泊した旅館ますやでは、竹下登が宿泊したことのある部屋に滞在した。
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ロッキード事件なら覚えている。。。
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やっとでてきた。。
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井上薫の扁額はもう一枚ある。菜香亭の名付け親なのだ。その写真は失敗。。
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三条実美の扁額の下にある木像は誰の作かわからなかった。
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菜香亭の名付け親は井上薫だそうだ。彼の書いた看板の額もあったが、撮影に失敗した。残念。
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佐藤栄作は特別、この料亭を愛したようだ。滞在の専用の部屋が2階にある。
「立天下之正位。行天下之大道」は孟子の「滕文公 下」からの引用だ。
「天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行ふ。
志を得れば民と之れに由り、志を得ざれば独り其の道を行ふ。
富貴も淫する能はず、貧賤も移す能はず、威武も屈する能はず。
此れを之れ大丈夫と謂ふ。」という大丈夫(立派な男子)の節の一部。
この菜香亭の説明版の説明は礼と義ととらえ、英語訳もその解釈になっている。
Observing the rules of courtesy and respect justice.
孟子の原文とは少し先走りしすぎているような気もするが。。。Observing は、
Observeとしたほうがいいと思うが。。分子構文にする必要はないだろう。 -
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佐藤栄作夫妻
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佐藤栄作はこの2階の部屋を山口でのベースにしていた。
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この旅行記へのコメント (4)
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- nichiさん 2017/08/27 14:39:41
- 菜香亭は今では見学施設なんですね?
- 山口市の迎賓館と言われる菜香亭。
とっくに営業しておらず、現在では見学施設なんですね。
扁額を全て写真撮影して下さったおかげで興味深く拝見することができました。
戦後の政治家たちにあまり興味はないのですが、幕末好きとしては、
山縣有朋の「江山豁所」
伊藤博文の「一家天地自春風」
三条実美の「快作楽」
木戸孝允の「清如水平如衛」
井上馨の「四面菜香條気心」
の額には思わず「おおーっ!」
- tadさん からの返信 2017/08/27 15:35:33
- RE: 菜香亭は今では見学施設なんですね?
- コメント有難うございます。
言及なさった5人はそれぞれ活躍した人達ですね。扁額もいい味を出しているように思います。
退職してから、専門に関係のない歴史本をよく読むようになり、幕末維新、明治時代はやはり面白いですね。初めて、日本がまともに世界を相手にするような時代になったわけですから。。。
あげられた5人の中では、今、一番関心をもっているのは伊藤博文です。彼は、特に国際対応が当時としては素晴らしかったと思います。近年出版された伊藤博文研究の本をかなり読みましたが、昔聞いた伊藤博文論は、国際状況を知らない素人本が多かったようですが、近年の研究、伊藤之雄氏や瀧井一博氏の著作は素晴らしいですね。もし、まだでしたらお薦めします。国内の各地できったはったで生き残った程度の人とは思考スケールがまったく違うと思います。
- nichiさん からの返信 2017/08/27 23:28:13
- RE: RE: 菜香亭は今では見学施設なんですね?
- ご返事ありがとうございます。
伊藤之雄は、「山県有朋 愚直な権力者の生涯」のみ読んだことがあります。
私ども夫婦は年に2回ほどBOOK-OFFで本を大量売却をして古本を大量購入致します。
今年の4月に購入した古本の中に「伊藤博文 近代日本を創った男」があります。まだ読んではおりませんが、すぐに読んでみます。
瀧井一博は初めてお名前をお聞きしました。
ググってみましたが、少しお若い(49歳?)法制史学者の先生なんですね。。
教えて頂きありがとうございます。
お薦めは「伊藤博文 知の政治家」ですね。
機会があったら読んでみます。
ありがとうございます。
- tadさん からの返信 2017/08/27 23:53:05
- RE: RE: RE: 菜香亭は今では見学施設なんですね?
- > ご返事ありがとうございます。
> 伊藤之雄は、「山県有朋 愚直な権力者の生涯」のみ読んだことがあります。
> 私ども夫婦は年に2回ほどBOOK-OFFで本を大量売却をして古本を大量購入致します。
> 今年の4月に購入した古本の中に「伊藤博文 近代日本を創った男」があります。まだ読んではおりませんが、すぐに読んでみます。
ええ、この本ですね。こちらは読みやすい上に、立派な内容です。
> 瀧井一博は初めてお名前をお聞きしました。
> ググってみましたが、少しお若い(49歳?)法制史学者の先生なんですね。。
> 教えて頂きありがとうございます。
> お薦めは「伊藤博文 知の政治家」ですね。
> 機会があったら読んでみます。
> ありがとうございます。
これも、おっしゃる通りの本です。読みづらいですが、伊藤之雄氏の本の後に続けると、少しは楽になるかと思います。瀧井氏のほうは、伊藤博文演説集なども出しておられます。
お二人ともNHKの歴史番組等にも登場されているのをみたことがあります。
ついでですが、私がこの2冊を読む前に、読んできたのはアーネスト・サトウの日記です。伊藤博文とのやりとりの記録が30回くらいSatowの日記にはでてきます。日記は翻訳もありますが高いです。英語版はkindleやEpubなどの電子版で安く買えます。
ご参考までに。
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