2017/07/23 - 2017/08/01
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azianokazeさん
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7月30日(日)イラン最終日 夜の帰国フライトまで、テヘラン市内の博物館、バザールを散策
国際的に話題になることが多いイランという国が実際はどんな国なのか?・・・という疑問・好奇心から計画したイラン旅行で、正直なところ「観光的にはどうだろうか・・・大きなモスクや小綺麗な庭園ばかり見ても・・・」という不安もありました。
しかし、そのあたりの懸念は事前に手配旅行社にも伝えてあったことや、日本生活も長く経験し、イラン文化に熱い思いを持つガイド氏のはからいなどもあって、予想以上に興味深く、快適で、楽しい旅行になりました。
表紙写真は「ガラス&陶器博物館」展示の「涙壺」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7月30日(日)イラン最終日 手配していた観光スケジュールは昨日で終了し、夜の帰国フライトまでフリー。
ガイドをしてもらったヤコブ氏に個人的にお願いして、午前中テヘラン市内を案内してもらうことに。
大都市テヘランは観光的には、そんなに多くのスポットはありません。(【歩き方】の編集も、イスファハンやシラーズが先に来て、首都テヘランはその後です)
それでもやはり外せないのは定番「イラン考古学博物館」。
専用レーンのバスで近くまで向かいます。 -
テヘラン市街中央部のフェルドウスィー広場ではないでしょうか(多分)
ということは、銅像は偉大な詩人フェルドウスィーでしょう(多分の二乗)
サーマーン朝およびガズナ朝時代に活躍したペルシャ詩人で、ペルシャ歴代の王や英雄を詠った叙事詩『シャー・ナーメ』(王の書)がその代表作です。 -
道路反対側に行列ができています。ドイツ大使館にビザ申請をする人々のようです。
ドイツは”比較的”容易にビザ取得できるとか。
ドイツにおける移民というとトルコ系が中心ですが、昨年7月にドイツ南部ミュンヘンのショッピングセンター近くで起きた銃乱射事件は、イラン系ドイツ人の犯行でした。 -
自動車の乗り入れが禁止された一帯は、外務省関係の建物が集中するエリアです。
(パレードグラウンドとも呼ばれるエリアのようです)
テヘラン市街の喧騒が嘘みたいに静かな一画です。
建物は、古いイラン建築を利用しており、美観地区のゆなたたずまいです。 -
イラン外務省(多分)
アメリカとの核合意交渉を担ったザリーフ外相なども、ここにいるのでしょうか。 -
外務省近くの門 おそらくテヘランにあったいくつかの門のひとつでしょう。
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門の外は、車であふれたイラン社会の現実です。
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ヤコブ氏は若い頃1万mの陸上選手だったせいで歩くのも早く、ついていくのが大変。
「イラン考古学博物館」に到着。 -
ネアンデルタール人の時代とか石器時代の展示から始まりますが、そこらははしょります。(個人的には興味深いものもありますし、イラン高原における文化の発展を考えるうえでは重要なのでしょうが)
写真は、BC7000~6100年の動物を模した粘土の出土品
生活に必要なものではありませんから、子供のおもちゃでしょうか?
ただ生きるためだけではない、当時の生活ぶりがうかがえます。
それにしても、かわいらしい出来栄えです。 -
紀元前4800年頃の土器ようですが、約7000年前の土器がこの薄さです。
“土器”のイメージとはかけ離れた繊細さです。
当時の文化・技術水準の高さが窺えます -
7000年前の土器に使われている模様 洗練されたデザインのようにも見えます。
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6000~6500年前の土器
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金や石を使用した当時の装飾品
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イラン西部「チョガミッシュ(Chogha mish)」(アケメネス朝ペルシャの都スーサ近郊)にあった集落(都市)の想像図(BC3500年)
時期的にはメソポタミア・シュメール文明と同時期ですし、地域的にも隣接していますので、シュメール文明の東のふちと見ることができるのかも。
もっとも、シュメール人については、イラン方面からメソポタミアに移動したとの説もあるとか。
シュメール文明のネットワークは思いのほか広く、インド・インダス文明とのかかわりもあるとか。
メソポタミアからインダス文明をつなぐ文明の帯のひとつとして、イランの「チョガミッシュ」なども位置していたのでしょう。
なお、すべて全くの素人の想像で、学問的根拠はまったくありません。 -
巨大な神殿などもあったと思われます。
2500年前のペルセポリスが突如出現したのではなく、8000年前ぐらいからのシュメール文明とも重なるこの地の歴史の中からうまれたものであることがわかります。 -
5000~6000年前にこんな“大都市”がすでに存在していたのかも・・・想像するだけで楽しいです。
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詳細不明
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BC3000年頃の土器ですが、描かれている図柄が非常にユニーク
ヤギが木の枝に飛びついて、その葉を食べようとする場面を、少しずつ時間をずらしながら(近づき、飛び上がり、食べる)描かれています。 -
一連のヤギの動きは、説明文下部にあるとおり。
世界最初のアニメ―ション・・・とも。 -
窓枠に斜めに並べられているのはガラスの管 日差しを受けて微妙な陰影を作り出すそうです。
本当でしょうか。繊細過ぎます。
次期はBC2000年代後半 -
ゴロゴロ転がして図柄を転写する道具
BC2000年代 スサ出土 -
ペルシャ帝国の都スサの南東約30kmに位置するChogha Zanbil (チョガザンビル )の古代遺跡 です 。
世界でも最古のジグラット(メソポタミア固有の階段状ピラミッド)の一つです。建設はBC1250年。
写真上部は遺跡、下部は復元想像図
BC640年、アッシリアによって破壊されました。 -
チョガザンビルから出土した牡牛像
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二輪戦車(古代ローマの映画などでよく登場するもの)の車輪
青銅製で、BC2000年代中期
かなり大きなものです。これに立って乗れば相当の高さになり、敵への威圧感も大きかったでしょう。
ただ、素人考えでも、戦車は騎兵に比べて機動性に問題がありそうです。
しかし、古代にあっては馬が小型で背も弱く騎乗に適さないために騎兵が存在しなかったことから、戦力の中心的役割を担っていました。 -
横っ腹の穴の用途は・・・・忘れました。
単に製造過程での破裂防止のためなのか、2体1対で進入禁止のバーでも差したのか・・・ -
宮殿などに置かれた大型の燭台でしょうか?
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BC850~550年頃の陶器
昨日訪れたカシャーンの「テペ・シアルク」遺跡から出土したものです。 -
BC8~7世紀 クルディスタン地方の陶器 ユーモラスな形です
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ようやくペルセポリス遺跡(BC6世紀)に到着しました。
もともと遺跡を飾っていたレリーフですが、登場人物に関するスキャンダルがあって、はがして保管されていたもの・・・・とか。
椅子に座るのがダリウスⅠ世で、背後に立つのが息子のクセルクセスⅠ世だそうです。 -
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ダリウス1世の謁見の間にあった、彩釉煉瓦によるペルシャの兵士像。B.C.6世紀頃。
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ダリウスⅠ世と言われる胸像
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百柱の間にあった牡牛の柱頭
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パルティア時代の貴人の銅像。 BC2世紀。
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時代は遡って紀元後、226年 - 651年のササン朝時代の遺跡ビシャプール
ササン朝は東ローマと幾たびも戦闘を繰り返しており、(5)でも紹介した「ナグシェ・ロスタム」の「騎馬戦勝図」のレリーフなども彫られていますが、文化的にはローマの影響を受けて、写真(写りが悪いですが)のようなモザイク壁画などが作られたようです。 -
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反射で判別がつきませんが、塩鉱山で発見されたミイラ「Salt man」頭部
時代も異なる6遺体が発見されており、写真ミイラは1700年前(アケメネウス朝時代)のもののようです。DNA鑑定では、B型・37歳の方だとか。
その他、たくさんの展示物がありますが、きりがないのでこれぐらいにしておきます。 -
「考古学博物館」から歩いて行けるところにある「アーブギーネ博物館(ガラス&陶器博物館」
「考古学博物館」などと比べると小さな建物ですが、バラが整えられた庭園を前にした趣のある建物です。
もとは19世紀頃、ガージャール朝時代の有力者の邸宅で、エジプト大使館であったこともあるそうです。【「特派員ママ!@イラン」より】
外観は撮り忘れましたので、内部写真を。
内部もおしゃれな感じ。 -
オープンスペースに置かれた陶器のテーブルも優美です。
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19世紀の作品で、詩人フェルドゥースィーの『シャー・ナーメ』が描かれているとか。
この博物館には、紀元前400年から現代アートに至るまでの様々なガラス・陶磁器が展示されています。 -
それぞれの作成年代などはよく覚えていませんので、画像中心にご覧下さい。
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13世紀の陶磁器
当時、イランはモンゴル族の侵略を受けますが、そのことは陶磁器世界にあっては、それまでのイスラム的制約から解放されることになって、芸術表現は豊かに開花したようです。 -
同上
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胡桃ぐらいの大きさの頭部ミニチュアコレクション
BC4~6世紀のかなり古いものです。
ユーモラスな表情ですが、何に使ったのでしょうか? -
こちらも指先サイズのミニチュアボトルコレクション
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BC2000年代中頃の女性をかたどったもの
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右側は「考古学博物館」でも見たガラス管です。
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モダンな感じすらするアートです。 BC1000年代
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BC4世紀頃のネックレス
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ライトのため、うまく撮れませんでしたが、5~7世紀頃のガラス器。
見覚えのあるフォルム・・・・奈良・正倉院にある「白瑠璃碗」とそっくりです。時代も同じ頃。 -
こちらが正倉院宝物の「白瑠璃碗」【宮内庁HPより】
“円形の切子による装飾が亀甲繋ぎの文様として外面をおおう。ササン朝ペルシアで製作されたものといわれる” -
ペルセポリスのレリーフにも登場する器
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展示室自体がひとつのアートになっています。
部屋の左手にはペルセポリスの列柱をイメージした展示スペース -
列柱と向き合う形で、右手には神殿をイメージした展示スペースが。
格子で区切られた各スペースに作品が展示されています。 -
12世紀作品
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10世紀の陶器
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部屋全体が真珠貝(アコヤガイ)のような形になっており、その奥に“真珠”のような作品が展示されている・・・と、なかなか凝っています。
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時代的には新しい18世紀のガラス器「涙壺}
優美な曲線で首が長いガラス壺ですが、口がラッパのように開いています。この一風変わったフォルムの訳は・・・ 夫が戦地に赴いた妻が、夫の安否を心配し、この壺の口を目にあてて流れる涙を壺にためる・・・・とか。 -
愛情あふれる説明ではありますが、もちろん実際に使用した訳でもなく、愛情というよりユーモアを感じる作品です。
そこらの水をいれて、帰宅した夫に愛情をアピールする妻、ウソとはわかっていても否定しずらく苦虫をかみつぶした夫
あるいは、ウソでもいいから涙壺に水を貯めてほしい夫、そんなことに一切興味がない妻
コメディドラマのワンシーンを彷彿とさせる作品です。 -
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19世紀以降の現代アートも
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すべてに“優美”“洗練”“お洒落”といった言葉が似つかわしい博物館です。
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「アーブギーネ博物館(ガラス&陶器博物館)」を出て、バザールまで地下鉄などでヤコブ氏に案内してもらい、バザール入り口付近の店のサンドイッチで簡単に昼食。
そこでヤコブ氏と別れ、バザールを一人で散策。 -
バザールに向かう広い通りは人出あふれています。
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入り口前で大勢の男たちが集まって何か興奮しています。
全くわかりませんが、何かの試合・レースの実況を聞きながら賭けをやっている・・・そんな雰囲気でした。 -
バザールの中は、びっしりと人で埋まっています。
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外はクラクラするほどの暑さですが、バザール内部の入り口付近は涼しく保たれています。
冷房されているのか、店舗から冷たい空気が流れ出てくるのか・・・よくわかりませんでした。工夫を凝らしたバザールの構造のせい・・・ではないように思えました。 -
イラン庶民のエネルギッシュな生活を支える場所であるテヘランの大バザールは地図で見ても、東西・南北ともに1.5kmほどはある広さです。
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「出口を教えてください」とペルシャ語で書いたものをヤコブ氏に用意はしてもらいましたが、迷うと面倒なので、出口が分かる範囲で慎重に歩きます。
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イランでは見ることがないスカート姿のマネキンが、やけに新鮮でした。
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買うあてもなく歩き回っていると結構疲れます。
バザールの外に出て、メロンシェイクなど買って木陰で休憩。 -
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再びバザールの中、貴金属店の集まるエリア
やはり歩き回るのは疲れるので、ホテルに帰ってロビーで休むことに。
帰りのタクシーに乗り込むとバカ高い金額をふっかけられて「冗談じゃない!」と降ります。
バイクタクシーを拾ってホテルへ(バイクも随分高めの金額でしたが、「この暑さだから・・・」みたいなことを言っていました)
ホテルで荷物を受け取り、ロビーで時間を潰した後、空港へ。
これにてイラン旅行を無事終了。
熱心なガイドに恵まれたこともあって、内容が濃い旅となりました。 -
バンコク経由で羽田へ 飛行機内だけで12~13時間 バンコクの乗継時間を入れると18~19時間かかります。30日夕方にテヘランをたって、31日夜に羽田着。
でも、まだ終わりではありません。鹿児島への乗継便がないので羽田付近のゲストハウスで1泊 客の大部分が外国人のドミトリー形式の安宿です。
帰国して気が緩んだせいか、充電中のノートPCをゲストハウスに忘れ、後日送ってもらうという失態も。
とにもかくにも、翌日8月1日の昼過ぎに自宅へ。
留守番の猫も元気にしていました。
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