夏の青森、霊場恐山（４日目）

2017/07/31 - 2017/08/05

急遽休みが取れたので、以前からいちどは見てみたかったねぷたまつりに行ってみることにしました。

７/３１　深夜のフェリーで八戸へ

８/　１　弘前ねぷたまつり

８/　２　立佞武多の館、高山稲荷神社、十二湖

８/　３　恐山

８/　４　寒立馬に会いに尻屋崎へ

８/　５　帰宅

エリア 下北半島(青森)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は青森随一の名所といえば恐山、ということで一路恐山を目指します。

出発して間もなく、深浦の街はずれに気になる場所を発見。

国道のすぐわきに朱塗りの鳥居と恵比寿神社。海の安全と大漁を祈って。

神社の脇を通って、小舟がくぐれる橋を渡り、

大岩海岸 自然・景勝地

大きな岩場に着くと少し廻りこんで、

手掘りと思われる洞門を抜けて、

くぐってきた洞門の上の岩場を登ると、

大岩の頂上の展望台。

振り返ると辿ってきた道が一望に。

古い階段、海の青さ。

結構急な階段です。足を滑らさないように車に戻ります。

恐山が近づくと１町（109ｍ）ごとに丁塚石が設けられています。むつ市田名部から恐山地蔵堂まで、200年ほど前の恐山千年祭に寄進されたものだそうです。

恐山。

山門をくぐると、

荒涼とした景色が広がっていました。

恐山 自然・景勝地

硫黄の匂いが立ち込めるなか順路を巡っていきます。納骨塔、無間地獄など名前が付けられていますが、どこも同じように見えます。

振り返るとあちらは現世、こちらはあの世のように思えます。

賽の河原。あちらこちらに小石が積んである荒涼とした土地を宇曾利山湖へ下っていきます。

小さなお地蔵さまには幼子のあの世での慰みに風車が供えられていました。

独特な色合いの宇曾利山湖。

地獄の先にある極楽浄土。

ところで山門を入ってすぐにいくつかの建物に男湯、女湯の文字があることに気づきました。

薬師の湯。まさか恐山の境内に温泉があったとは、驚きました。参拝者は入浴自由です。

緑みを帯びた乳白色の硫黄泉が気持ちいい。木造の建物も雰囲気があります。

本州最北の温泉街、下風呂温泉に到着。大間鉄道の未成線の下をくぐります。

廃業した旅館も目立つ温泉街は真夏だというのにうすら寒く、閑散として寂れた趣。北のはずれを感じさせます。

大間鉄道のアーチ橋は遊歩道として整備され、駅舎に似せた足湯もありましたが、そのすぐ先は山の中に消えて行き止まりになっていました。

下風呂駅となるはずだった場所は公民館となり、ホームから降りる階段が残されていました。

幻の大間鉄道アーチ橋「メモリアルロード」 名所・史跡

海峡いさりび公園。ここの二見岩は地下の水路で海とつながっているので潮の満ち引きはあるとはいえ、周囲をコンクリートで固められかわいそうな感じ。

二見岩(夫婦岩) 自然・景勝地

しかも自然の岩礁ではなく人工的にコンクリートでつなぎ合わせたものです。小さいほうの岩には恵比寿神社があります。面白い配置ではありますが・・・

下風呂温泉には大湯と新湯という二つの共同浴場があります。大湯は白濁、新湯は透明でどちらも硫黄の匂いがします。

区民利用券150円、村民券200円、普通券350円、シャンプー小30円・・・。むかし食堂の食券販売機でこんなのあったのを思い出しました。プラスチックの券が昭和を感じさせます。

大湯。建物のなかも古くからの共同浴場の雰囲気。地元の人たちが利用していて、皆洗い場に腰掛け会話を楽しんでいました。なまっているのでほとんど内容は理解できませんでしたが。

体を洗いさて浴槽に、と思ったら猛烈に熱い！足を入れるのもようやくでしばらく粘っていましたが、ついに熱さに耐えきれず出ようかとしたところ、
「せっかく来たんだから浸かっていきなさいよ」
とにこにこしながら水を足してくれました。会話はしませんでしたが、地元の人に受け入れてもらったようでうれしい思い出になりました。

今日の宿はかどや旅館。共同の洗面所、廊下に敷かれた緑色のじゅうたん、輪をかけて昭和の匂い。施設は古いものの掃除は行き届き、ご飯は地元の魚介類もあっておいしかったですよ。レトロな雰囲気でゆっくりできました。

つづく・・・

下風呂温泉海峡の湯 温泉