2017/06/30 - 2017/07/01
5位(同エリア76件中)
かっちんさん
白いリュウジョ(柳絮)とは綿毛のついた種子のことです。今の時期、ドロノキやポプラからリュウジョから飛び漂い、雪が舞い落ちているかのような風景になります。
火山遺構公園には、1977年の有珠山(うすざん)噴火にともなう地殻変動により、地盤が25mも湖岸側へ移動し、断層上にあった病院が徐々に倒壊していった遺構が残されています。
幸いにも事前に検討していた避難計画により犠牲者が一人も出ず、この倒壊した建物が火山活動に対する避難の教訓になっています。
旅行記は、壮瞥(そうべつ)町の観光情報サイト、有珠山ロープウェイ、MOMO著「野山の草花・木々の花」植物検索図鑑などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
洞爺湖・有珠山の周辺地図
有珠山(大有珠)の東側に昭和新山、洞爺湖側に1977年火山遺構公園があります。
これから、昭和新山の麓から火山回道を通り火山遺構公園、洞爺湖温泉へ歩いていきます。 -
昭和新山のドーム
昭和18年(1943)、突然地震と共に始まり、麦畑が隆起してできた火山は、後に昭和新山と命名されました。
山肌が赤色に見えるのは、かつての土壌が溶岩の熱で焼かれて煉瓦のように固まったからです。 -
観察記録する三松正夫の銅像
壮瞥町で郵便局長をしていた一人の男「三松正夫」がこの噴火を見守っていました。
「噴火は地球内部を探る最大のチャンス」の教えに従い、寝食を忘れ、創意工夫を重ねて新山が成長していく詳細の一部始終を記録したのです。
昭和23年、オスローで開かれた「万国火山会議」に提出されたこの資料は「ミマツダイヤグラム」と名づけられ、多くの専門家に絶賛されました。 -
エンレイソウの実
昭和新山の麓から洞爺湖へ向かってバス道を歩いています。
エンレイソウが黒い実をつけています。 -
白いニセアカシア
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キツリフネソウ
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ツルアジサイ
高木に絡みながら這いのぼっています。 -
イチオシ
可愛らしい翼果(よくか)
ヤマモミジの翼果は下向きに付き、ブーメランの形をしています。 -
オニシモツケ
頂小葉は掌状に5裂し、托葉は基部が耳状です。
白い花は線香花火のようです。 -
段々と赤くなっていく葉
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一面がツルアジサイの森
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ドロノキの実
実の付いた枝が折れて地面に落ちています。 -
イチオシ
ドロノキの綿毛
実から綿毛のようなものが出ています。 -
ドロノキ
背の高い樹木で、枝についている実は遠くて見えません。 -
フワフワ飛んできた綿毛
綿毛のことをリュウジョ(柳絮)と呼び、今の季節は綿毛をまとった種子が高木から雪のように舞い落ちてきます。 -
火山回道
洞爺湖の手前でバス道を左に曲がり、火山回道を火山遺構公園へ向かって歩きます。 -
火山遺構公園の解説
1977年の有珠山噴火は、前兆地震の開始からわずか32時間後の8月7日9時12分に、山頂の火口原で始まりました。
噴火当時、この病院には230名の入院患者がおり、開設者である加藤院長は前兆地震発生後、いち早く緊急避難を想定し、当時の舘崎壮瞥町長と協議し、対岸の仲洞爺地区の閉校校舎(仲洞爺小学校)を避難場所として決定していました。
入院患者たちは病院スタッフの誘導により、避難場所まで約12kmの道のりを整然と徒歩で避難を開始し、途中から車でピストン輸送し、緊急避難作戦を成功させました。
この病院は断層上に建てられており、噴火にともなう地殻変動により、地盤が25mも湖岸側へ移動し、病院は徐々に倒壊していきました。
火山遺構公園は倒壊した病院施設とその周辺が公園として整備され、「火山と人の営み」を体感できます。 -
イチオシ
倒壊した病院
ちょうど40年前に起きた火山災害の建物がそのままの状態で残されています。 -
窓ガラスの割れた建物
大きな排気口があり、厨房だったところでしょうか。 -
病室の窓がなくなっています
事前に検討した綿密な避難計画により、犠牲者が一人も出なかったことが幸いしています。 -
横から見た建物
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地殻変動により、せり上がった廊下
火山災害の恐ろしさを痛感します。 -
草木に覆われた建物
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洞爺湖
火山遺構公園を後にし、洞爺湖温泉バスターミナルへ向かいます。 -
洞爺湖園地
洞爺湖の畔にある園地で、ここから湖畔沿いに歩きます。
洞爺湖を囲むように構成されている洞爺湖町と壮瞥町が「人と自然がふれあう野外彫刻公園」として、湖畔に全58基の彫刻の像を配しています。 -
彫刻「漣舞-リップル・ダンス」
洞爺湖の自然の中で踊っています。 -
色づくハマナス
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彫刻「THE EARTH VIBRATION とうや」
大地の震動を感じさせます。 -
釣り人
洞爺湖ではニジマス、ワカサギなどが釣れます。 -
彫刻「記念撮影-五月のかたち」
少女の髪が爽やかな風になびいています。 -
洞爺湖の北東岸
昭和61年(1986)まで、国鉄胆振線(いぶりせん、伊達紋別~倶知安間)が、洞爺湖の北東側を通っていました。 -
洞爺湖に浮かぶ中島
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湖畔に佇む石仏
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イチオシ
道端を覆う「白いリュウジョ(柳絮)」
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上を見上げると「ポプラの木」
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イチオシ
絶え間なく飛んでいる「ポプラのリュウジョ(柳絮)」
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壮瞥町
ここまでが壮瞥町です。 -
洞爺湖町
ここから温泉街の並ぶ洞爺湖町に入ります。 -
お城のような「洞爺湖遊覧船」
「多目的アミューズメントシップ エスポアール」という船です。 -
夕焼け空の「ザ・ウインザーホテル洞爺」
洞爺湖温泉バスターミナルからの眺めです。 -
夕暮れの空
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夜の花火鑑賞船(車窓)
バスの時刻を間違えたので、19:30発の最終バスで洞爺駅に向かっています。 -
四季島のポスター(洞爺駅)
毎週水曜日に「トランスイート四季島」が洞爺駅にやってくる案内です。 -
洞爺駅とお別れ
20:11発室蘭行きの列車に乗ります。 -
北舟岡
海が間近に見える景色のいい駅です。
夜なので月しか見えませんが・・・ -
ホテルルートイン東室蘭(写真は翌朝)
21:05東室蘭に到着。
今晩から2泊お世話になります。
ルートインはよく利用するのですが、今回の部屋は最上階にある大浴場と同じフロアー。とても便利です。
明日は室蘭の町と地球岬を巡ります。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- tabinakanotaekoさん 2017/08/17 09:52:44
- 今度は復習として拝見
- かっちんさん、
小幌編は予習として拝見しました。
今週の晴れた日に行こうと思っています。最初は
お弁当、本、敷物を持って7時間を過ごす予定でしたが
夫が「7時間って言ったらフィンランドまで行ける時間だぞ」って
言いますので。グラつき。結局、かっちんさんが挙げて下さった
32分滞在にすることになりそうです。
この壮瞥編は偶然見つけまして、拝見しました。
四十三山ウオークを8月14日にしまして、
1977年の火山遺構公園に出て行きました。同じような角度で
同じような写真を撮っていまして親近感が湧きました。
リョウジョと言うのだと初めて知りました。綿毛って呼んで
いました。飛ぶ量がすごくて喉に入ったりしたら、
きっと良くないんじゃなかろうかと口をつぐんで手を
顔の前で振って歩きました。
北海道をいっぱい書いておられるので参考にさせて
いただきます。
tabinakanotaeko
- かっちんさん からの返信 2017/08/17 14:10:04
- RE: 今度は復習として拝見
- tabinakanotaekoさん
こんにちは。
小幌での7時間の過ごし方はいろいろあります。
天気が良ければ、小幌の海岸まで下りてゆっくりするのもいいかと。
以前は釣り客もよく訪れていたそうです。
1977年の火山遺構公園では倒壊した建物の見て、噴火による恐ろしさと人間の無力さを実感しました。
リョウジョはまだ飛んでいるようですね。
あんなに飛んでいれば、至る所にドロノキやポプラが生えてきそうですね。
かっちん
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