2017/07/15 - 2017/07/22
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りんごうさぎさん
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フランス・アルザス地方のコルマールでは、街並みの美しさも魅力ですが、ウンターリンデン美術館のグリューネバルトの傑作「イーゼンハイム祭壇画」がとっても有名です。
ウンターリンデン美術館は改装したばかりのようで、広くてきれい、見やすい、音声ガイドも充実。
興味のある方にはお勧めします。火曜日定休日です。
7/15 NH231 成田10:50-ブリュッセル15:50
7/16 TGV9870 ブリュッセル南駅7:17→ロレーヌTGV10:09 バス10:27-ナンシー11:02
7/17 ナンシーからストラスブールへ移動、コルマール日帰り
7/18 ストラスブール滞在
7/19 TGV9890 6:08-ブリュッセル南駅9:43(30分遅れ)アントワープ日帰り
7/20 ルーヴェン日帰り
7/21 NH232 ブリュッセル21:10-成田7/22 15:35
2017/7現在 1ユーロ≒130円
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ウンターリンデン美術館はコルマール駅から徒歩20分位。途中、「ウンターリンデン美術館はこちら」という矢印が随所にあるので、たどり着けると思います。向かいにはツーリストインフォメーションがあります。
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入場料おとな13ユーロ オーディオガイド(日本語あり)付きです。
クレジットカード決済可能です。
ここ最近改装されたようで、いくつかの建物から成り立ち、結構歩きました。 -
かつては修道院だった建物だそうです。確かに宗教画関連の展示エリアはそんな感じです。
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模型もあります。これを見てもピンときませんが。
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白亜の建物(建て増しした部分?)は現代アートのコーナーでした。
イーゼンハイム祭壇画の前に結構充実した展示があって意外でした。 -
ピカソのゲルニカのレプリカとか。
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頭の体操になりそうな作品とか。
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ルオーの穏やかな作品もありました。
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面白い、マンガチックな作品。
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ロシアの有名な画家ポリアコフの作品だそうです。大きな作品でした。西側に亡命したそうです。
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アールブリュット・アウトサイダーアートと呼ばれる分野の先駆けとなった
ジーン・デ・ビュッフェの作品がたくさんありました。
子供の落書きのような作品を発表し、従来の芸術に反旗を翻したという方です。 -
ジーン・デ・ビュッフェの展示で一室埋まってました。
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真似して描けそうな気もしますが。
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これは立体作品、なんと金属でできてます。確かに近くで見ると金属の固さを感じます。うまく湾曲させて、紙でできているのかな?と思わせます。
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落書きチックですね。
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デ・ビュッフェ自身は相当なエリートだったらしいです。
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こんな感じでデ・ビュッフェ作品がずらり、です。
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ロシアのプーシキン美術館から特別展示がありました。
普通特別展示は撮影ダメ、という場合が多いですが、聞いてみたらフラッシュなしならOKとのこと。
ロトシェンコの作品。いかにも旧ソ連のプロパガンダ作品という感じ。 -
懐かしい、現代でもうけそうな作品。
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ロシア語わかりませんが、面白いです。
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時代を感じさせます。こういう時代でしたね、あれ今でもそうか・・
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では現代アートコーナーからお待ちかねの宗教画コーナーへ。
建物は白一色で厳かな感じです。結構階段が多かったです。
で、トイレは新しい建物の割にはフランスらしいやや残念なクオリティでした・・ -
「イーゼンハイム祭壇画はこちら」
この扉の向こうは独特の世界が広がってます。 -
13世紀の聖ドミニコ修道院だった部分です。
アーチの回廊がいかにも修道院、の雰囲気です。 -
天気のいい、暑い日でした。強い日差しがまぶしいです。
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修道院の中庭です。
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回廊には墓石かな、石板がずらりです。
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では展示室に。イーゼンハイム祭壇画以外にも宗教画がたくさん。
定番の受胎告知です。 -
金色を使った豪華な宗教画が多かったです。
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昔は聖書の話を絵で伝えていたんですねえ。なるほど、キリストの人生の流れがわかるような。
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穏やかな色遣いの作品も。
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光背が仏像のようにも見えます。
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美女二人、聖バルバラとウルスラだったかな・・
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ではでは、ようやくグリューネバルト「イーゼンハイム祭壇画」の部屋にやってきました。
多翼祭壇画という、かつては日によってみられる場面が限られていた祭壇画ですが現在は鑑賞しやすいよう、ばらして展示してあります。 -
イーゼンハイム祭壇画は複雑な作りなので、壁に小さなミニチュアが展示されていて、扉をパタパタ閉めたり開けたりして構造を見ることができます。
イーゼンハイムとは地名で、コルマールから南に22キロの場所。
そこにある聖アントニウス会修道院が注文して作成されたのがこのイーゼンハイム祭壇画です。
中世には、「アントニウスの火」と呼ばれる疫病(麦に寄生する麦角菌による麦角中毒)が流行し、焼けるような痛みと皮膚の炎症が起きて壊死が起こると、手足を切断しなければいけなかったとか。
聖アントニウス会はこの疫病を治療できる、ということでヨーロッパで勢力を拡大したそうです。 -
これが第一面と呼ばれる回転翼を閉じた状態です。
中央パネルには、はりつけにされたキリスト、泣き崩れる母マリア(右の白いドレス)とマグダラのマリア(右ひざまづくピンクのドレス)
右に立つのは洗礼者ヨハネ
右パネルに聖アントニウス 左パネルに聖セバスティアヌス -
洗礼者ヨハネの足元の仔羊、かわいいです。
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右パネルに聖アントニウス
頭部後方には悪魔がのぞき込んでます。怖い~ -
左パネルに聖セバスティアヌス
矢が刺さっているのに平然としている・・ -
第一面の裏です。
右パネルは受胎告知
左パネルはガッツポーズの復活したキリスト -
う~ん、何も知らずにみると、何この変なおじさん?と感じてしまうかも。
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受胎告知、大天使ミカエルは豪華な衣装ですが、いやいや顔のマリア様はちょっと庶民ぽい。
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で、受胎告知の上部には白いハトが飛んでいます!かなりズームして撮影。
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第二面です。
右パネルが庭園の聖母
左パネルが天使の合奏 -
天使たち・・だそうですが、美しい天使と堕天使などごちゃまぜ。皆さん目つきがちょっと変で、ちょっと怖いかも。
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キリストをくるむ布がボロボロなのは、今後の受難を示しているのだとか。
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第三面です。これは強烈です。
右パネルが聖アントニウスの聖パウルス訪問
左パネルが聖アントニウスの誘惑 -
右の袖なしの服の老人は聖パウルス 一人で暮らす修行僧
左の青い服は聖アントニウス -
で、妖怪たちに囲まれて、髪を引っ張られている老人が聖アントニウス
もう一つのパネルと同一人物と思えないんですけど??
妖怪たちの気合の入り方がすごいです。 -
こちらの怪物?が特に有名だそうです。
瀕死の状態ですが、皮膚のぶつぶつはずばり、麦角中毒の患者の特徴だそうです。確かにすごく痛そうです。 -
これだけ最後に独立した状態で展示されてましたが、本来は聖アントニウスの聖パウルス訪問/聖アントニウスの誘惑の二枚に挟まれるように展示されてた彫刻です。
金箔で彩色あり。強烈な祭壇画に囲まれると妙に普通に見えてしまう。 -
広々とした礼拝堂のような場所に展示されており、やはり特別な作品です。
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イーゼンハイム祭壇画を見終わったあと、ぶらぶらしてたら2階から祭壇画を眺める場所がありました。
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よく見るとステンドグラスもありました。厳かです。
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以上、ざっと2時間くらいで見学終わり。
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では、以下おまけの写真です。
数年前に行った徳島県の大塚国際美術館にて。
正確に再現された陶板画がやまほど展示されている美術館ですが、祭壇画コーナーにイーゼンハイム祭壇画がありました。
ほかにボスの「快楽の園」
ファン・エイクの「神秘の仔羊」などもありました。 -
実物と発色がだいぶ違うかな?でも再現性高そう。
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大塚国際美術館では、祭壇画コーナーはかなり照明を落としてあるので、暗くて写真撮りづらかったです。
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すごいな、何この作品、と感じたのは覚えてますが。
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今回実物を見ることができてよかったです。
あ、この陶板画は、一定のサイズで焼き上げるので、つなぎ目の線がちょっと目立つかもしれません。 -
天使たち、きれいな色合いで出来上がってます。
コルマールに行って本物を鑑賞したいところですが、大塚国際美術館のレプリカもいいな・・と思います。入場料高いけど。
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