2017/05/26 - 2017/06/02
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pua-naniさん
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ついにフィレンツェ観光も最終日。
今日は、貴石博物館、サンマルコ美術館、それからまたアルノ川を渡ってミケランジェロ広場、サルヴァトーレ・アルモンテ教会、その上のサン・ミニアート・アルモンテ教会とまわりました。
ローマもフィレンツェも2回来れば大体のところは回れて満足できるかしら、と思っていましたが、どちらも魅力がありすぎてまだまだ居足りない気持ちです。
もし、3度目があるのなら今度こそゆったり街の空気を楽しんで、住んでるように暮らしてみたいと思います。
最後は飛行機遅延でドタバタの大騒ぎでしたが、それも含めて楽しい旅でした。
次はどこへ行こうかなぁ~?
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
5/31(水) 実質、観光最終日です。
朝食後に向かったのは「貴石加工美術館」
あまり知られていないかもしれませんが、あのミケランジェロ像で有名なアカデミア美術館の裏側にあります。
去年、秋篠宮殿下ご夫妻がイタリアをご訪問された際にも訪れたそうです。
ガリレオホテルからは歩いて10分ほど。
目立たない入口で、最初、通り過ぎてしまいました。 -
貴石加工はフィレンツェモザイクといわれるフィレンツェ独特の伝統工芸です。
貴石や大理石などを薄く薄くスライスして、それぞれの自然の色を生かして組み合わせ、はめ込んで美しいモザイクを作り上げます。 -
とても繊細で美しい工芸で、ひとつひとつの作品が出来上がるまでにものすごい時間がかかっています。
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これは、入口を入ってすぐのところにあった作品ですが、とても細密ですばらしく、目を奪われました。
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額に入ったポスターのようなものが何やら作品の詳細を説明しているようですが、いかんせんイタリア語がわかりません。
でも、2階にあるDVDコーナーの映像でも細部について紹介していたので、この美術館の収蔵品の中でも目玉の作品であると思われます。
沢山の宝石・貴石が使われているようで、細密な芸術性と合わせてその意味でも価値の高い物のようです。 -
去年、サン・ロレンツォ教会付属のメディチ家礼拝堂を見学した時、主祭壇を飾っていた美しい花々のモザイクを見て「ただものではないぞ」と感動したのですが、それがこのフィレンツェモザイクでした。
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これはチェストでしょうか?
同じようなものが去年訪れたヴェッキオ宮のいくつかの部屋の調度品として置かれていました。
それぞれデザインが違って美しい色合いでした。 -
日本の工芸品にも緻密で繊細で素晴らしいものが沢山ありますが、こちらも本当に侮れない芸術品です。
中世のイタリア人、恐るべし! -
メディチ家のコジモ2世
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2階には、貴石の見本と作業台や道具などが展示されています。
これは石を加工する道具のようですが、ブロンズ像が組み込まれておしゃれにできあがっていますね。 -
色々な色の石のサンプル。
固い石を薄くスライスして加工するのはとても根気のいる大変な作業だったでしょうね。 -
いろいろな道具が並んでいます。
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サンプル。
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一番奥に作品などの説明ビデオがありました。
入口にあったすばらしい作品の細部を拡大して説明しています。 -
アップになると、細かい部分までいかに手をかけて美しく装飾されているかがよくわかります。
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宝石も沢山使っていて豪華。
メディチ家が繁栄した時代だからこそ発展できた芸術だったのでしょう。 -
それにしても、朝一番だったからか、見学者は私たちのほかにはひとりしかいませんでした。
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貴石加工美術館を堪能し、ダヴィデ像目当てに観光客がずらりと並んでいるアカデミア美術館の脇を通り過ぎてサン・マルコ広場まで戻り、次はサン・マルコ美術館を訪ねます。
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今日も暑くなってきました。
まずは教会の大きな入口から入ります。
中央の大きな入口です。 -
控えめで穏やかな印象の教会です。
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主祭壇上部。
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入口の方を振り返って。
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ベアト・アンジェリコの像。
フラ・アンジェリコとも呼びますが、フラとは修道士のことで、ベアトは福者、聖人に次ぐ呼び名のこと。
で教皇ジョヴァンニ・パオロ2世によってベアトの称号を与えられたそうです。 -
「祈る聖母」のモザイク画。
この教会に付属している修道院がサンマルコ美術館になっています。
フラ・アンジェリコの有名な「受胎告知」のほか、沢山の作品を見ることができます。
先ほどの教会入口の右側にある入り口から入りなおして入場料をお支払いします。 -
中に入るとすぐ、聖アントニーノの回廊があります。
順路に従って見学していきましょう。 -
まず、すぐ右の巡礼宿泊所にあるフラ・アンジェリコの作品。
「リナイオーリの祭壇画」 -
フラ・アンジェリコ 「玉座の聖母子と聖人たち」
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フラ・アンジェリコ 「聖母戴冠」
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「キリストの十字架降架」
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「アンナレーナ祭壇画」
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巡礼宿泊所の内部。
見学者で賑わうというほどではありません。 -
もう一度回廊へ出て、中庭をはさんで反対側の
聖堂参事会員の部屋へ。 -
中にあるのは、
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アンジェリコ作「キリスト磔刑図」
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回廊の左端にあるのは「十字架像に祈る聖ドメニコ」
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こちらはブックショップになっている小食堂の壁にあるギルランダイオ作「最後の晩餐」 1479~1480年頃
「最後の晩餐」はいろんな画家によって描かれているのですね。 -
廊下にも教会の遺物がいろいろ飾られています。
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この階段を上がって右に曲がるとフラ アンジェリコの「受胎告知」が見えてきます。
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見えてきました!、
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有名なフラ・アンジェリコの代表作「受胎告知」 1442年頃
淡い色調ながら、厳かな雰囲気が漂っています。 -
2階には、修道士たちの小さな個室がずらりと並んでいます。
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ベッドを置いたらもう、小さな机くらいしか置けないようなホントに小さな部屋で、小さな窓と、それぞれ部屋ごとに違う宗教画が一枚ずつ飾られています。
こんな小さな部屋で寝起きしながら修行したのですね。 -
これは、この修道院の院長だったサヴォナローラの部屋だったでしょうか?
サヴォナローラ(ジローラモ・サヴォナローラ)は大スポンサーだったメディチ家によってもたらされたルネッサンスのきらびやかさや繁栄を批判し、宗教的で質素な生活を唱えました。 -
一度はメディチ家を追放しフィレンツェを統治しましたが、ぜいたくなものや美術品、工芸品を排除し、人々にも禁欲的な生活を強いたのでやがて疎まれ
最後は処刑されてしまいます。
この絵はヴェッキオ宮の前のシニョーリア広場で処刑されるサヴォナローラが描かれています。 -
コジモ・ディ・メディチ(この修道院の大パトロン)専用の僧房にある、フラ・アンジェリコとベノッツォ・コッツォリによる「マギの礼拝」
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本当に質素でこじんまりとした僧房でした。
フラ・アンジェリコはここでつつましやかな生活をしつつ、キリスト教と絵画にその生涯を捧げたのですね。 -
こちらは修道院の図書室。
光が入って明るいこの空間で、修道士たちは読書したり、キリスト教の研究をしたりしたのでしょう。 -
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楽譜のようです。
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重々しい装飾で飾られた分厚い本。
とても大きなものでした。 -
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最後に1階の食堂に戻ってきました。
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これも「最後の晩餐」でしょうか?
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お昼は中央市場でピザ・マルゲリータ。他。
午後はサンタマリアノヴェッラ駅前からバスに乗り、3度目アルノ川を渡りミケランジェロ広場へ。 -
バスで20分以上揺られたでしょうか?
フィレンツェといえば、の遠景写真でお馴染みのミケランジェロ広場からの眺めです。
でも、暑くて暑くて長くは眺めていられません。 -
広場の後ろの小高い丘に上がっていくと、
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ルネサンス様式のサン・サルヴァトーレ・アルモンテ教会があります。
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小さめで地味な感じの教会ですが、
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ミケランジェロは、この教会を「美しい田舎娘」と呼んだそうです。
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結婚式でもあったのか、きれいな生花が飾られていました。
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さらに坂を上がっていくと、サン・ミニアート・アルモンテ教会があります。
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ロマネスク様式の美しいファサードはサンタマリア・ノヴェッラ教会にちょっと似ていますね。
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この教会からの眺めも見晴らしがよくてすてきです。
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内部はなかなか大きくて、2階部分もあり、埋葬場所でしょうか?立ち入り禁止の地下部分もあり、
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コンサートの準備なのか音響機材が運びこまれていました。
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天井の高いこんな教会で宗教音楽を聴いたら素敵だろうなぁ、と想像しました。
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今回の旅もローマ・フィレンツェ合わせていろいろな教会をまわりました。
それぞれに建てられた歴史があり、その後の変遷があり、有名な画家の絵画があったり、美しいフレスコ画で飾られていたり、ひとつひとつ魅力的でした。
そして、どの教会も敬虔な信者たちの深い祈りと献身に支えられて現在も脈々と時を重ねているのだ、という事実の重みを肌で感じて感動しました。 -
できればもう少し、キリスト教の歴史、教会建築の歴史を勉強していけばもっと深く感動できたのではないかと、少し心残りです。
今回わかったことは、私はフレスコ画よりもっと前の時代のモザイク画による教会装飾の方がより心惹かれるのだということ。 -
それをもっと早くわかっていれば、モザイク画のある教会を事前にピックアップして廻れたのにね、残念!
また、次の機会にはモザイク画の美しい教会を廻って堪能してみたいと思います。 -
今回、駅からホテルまでの道の途中に IL CANTUCCIO というカントゥッチのお店があり、初めて買ってみました。
カントゥッチというのは、トスカーナ地方の郷土菓子だそうで、ビスケットのようなものです。
そのまま食べると歯が折れそうなくらい固いものが多いのですが、こちらのお店のは柔らかくて、中にアーモンド、チョコレート、チェリー、イチジク、アプリコット、プルーンなどのドライフルーツが入っています。
ミックスにして混ぜていただいて買ってみて、どれもおいしかったのですが、イチジクとアプリコットが特においしいと思いました。
希望のグラム数でブラウンのおしゃれな袋に入れてくれて日持ちもするので、お土産にもよさそうです。 -
さてさて、この旅最後の夕食もこちら、I due G で。
昨日、帰りがけに今日の予約をしたので、いつもの奥のスペースに案内してもらいます。 -
2年続けてきたけれど、さすがに3度目はあるかしらと思うとちょっと寂しい。
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今回見かけなかったのでちょっと心配していたマンマもきょうは元気そうにお給仕してたので安心しました。
今日は、この後欧米人のお客様で大賑わいになって、それはそれは大騒ぎでした。
マンマは助っ人で登場したのかな? -
3日連続オーダーの「豚のほほ肉と羊のチーズの生パスタ」
ホントにおいしかった!!
食べ納め。 -
黒コショウのソースがアクセントのお肉料理。
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フリット。
お客様対応で大忙しのお兄ちゃん(アンドレーア?)にアリベデルチを言えなかったのが残念でした。
元気でね! -
そして、そして帰国の日はかつてないような焦りまくりの連続でスリル満点の帰途となりました。
まず、呼んだタクシーは道路渋滞でホテルまで来てくれるのに40分もかかり、乗ってからも渋滞で空港まで2倍くらいの時間がかかり、恒例の運ちゃんのタクシー代吹っかけにも抗議する余裕もなく・・・。
やっとチェックインしてホッとしたら、出発便が45分遅れとのこと。
アムステルダムでの乗り継ぎが1時間しかないのに、45分遅れたら完全にアウトでしょう~??
慌てて今回もお世話になったFスター社のH君にメールでSOS。
AFのパリ経由での代替案など提示してもらいましたが、取り敢えずこのままアムステルダムまで行って、その後はまた相談、ということになりました。
このスナックが配られたタイミングでクルーに現状を訴えたところ、少ししてI Pad を持ってやって来て、「コネクトは大丈夫、着いたら急いでE8ゲートに移動してね」とのこと。
「わかりましたぁ、ありがと~」 -
結局、フライト時間も予定より30分短く着いて出発の遅れを挽回してくれたので、アムステルダムの空港内を全力で駆け抜けて何とか間に合いました。
他にも関空行きに乗るご夫婦やデルタに乗り換えの欧米人などがいましたが、みんな大丈夫だったかな?
でもね、やっとのことで間に合ってホッとして乗り込んだのに、そのまま「離陸許可待ち」で40分!
こんなことなら空港内でお買い物させてほしかった~~!!と思ったことでした。 -
FスターのH君には、アムスと成田から「無事着きました」とメール。
(日本時間がメールのやり取りができるような時間帯だったのは本当にラッキーでした。)
1時間遅れでやっと帰って来れましたよ。 お世話になりました。
成田ではテレビ東京の人気番組「Youは何しに日本へ?」の撮影クルーたちと遭遇。
インタビュアーとカメラマンと通訳さんの3人組。
ずっと立ちっぱなしで取材してるのかしら? ご苦労さま!
最後はてんやわんやでしたが、それもまた旅の思い出、笑い話ですね。
ちなみに夫は後で「AFのパリ経由になればパリにも行けたのになぁ」と言っておりました。
焦らずになるようになってもよかったのかもしれませんね、
まだまだ修行が足りないようです。
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