412円で文京区逍遥 〈目白台で歴史を見た！細川さんはお殿様w〉

2017/04/23 - 2017/04/23

またも招待券をいただいてたので、スッキリ晴れてバイトも無い日曜日、重い腰(比喩だけでないところが辛い★)を上げました♪
桜が終わっちゃってるのは残念ですが、新緑を楽しめればと、つい先月、新江戸川公園から改名した肥後細川庭園から永青文庫へ上る事に。
その後、すぐご近所の講談社野間記念館にも招待券使って立ち寄り、椿山荘前を通り抜けて目白坂を江戸川橋へと下りました。
やっぱり本郷台地とは違うのね(それ旅行記前半しか公開してません。毎度毎度ごめんなさいm(_ _)m)

ちょっと古い記事ですが、PHOのこの旅行記のタイトルが正解だったぞと思えるモノなので、載せます。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016111002000267.html

エリア 目白(東京)

PHOのウチから早稲田行きの都バスに乗って、終点の早稲田で下車。其処はリーガロイヤルホテルの真ん前でした。
新目白通りを北へ渡り、神田川の桜並木を歩きますが、丁度通ったその細い路地が文京区と新宿区の区界でした。
振り返ってるので、此処では右(西)が新宿区西早稲田、左(東)が文京区関口

何と、川の向こう岸は豊島区高田！

川沿いにはずっと桜並木の遊歩道

神田川ですが、三畳一間の小さな下宿はこの辺りには在りません(世代の差感じてね)

いつも石が剥き出し、そんなに水が少ないのでしょうか？

みなもとは井の頭恩賜公園の井の頭池

桜が木陰を作っています。
文京区側から豊島区を見ています。コンクリートブロックの塀が豊島区。

余談ですが、PHOの文京区は台東区の西、千代田区の北ってイメージなので、目白台の目白が、高田馬場と池袋の間の目白って、どうもピンと来ません。この旅行記のエリアに目白を選択するはに物凄く抵抗が有りました。
って、東京って狭いね

豊島区高田って豊島区の最南端ですが、西に学習院・南に早稲田なのですよ。

気温も湿度も快適なので、久々に歩いてて気持ち良いと感じてます

八重桜ってドレスみたい

昔々、ティッシュペーパーなんて洒落たモノが無かった頃、お遊戯会で使うピンクのボンボンはちり紙を折って作ったのですよね？ピンクのちり紙って、もっぱらそれが目的だったように思えます。
学芸会と呼ぶような年齢になると、ティッシュが出回ってました。また旅行と関係無い事書いちゃった(;^_^A

左手の塀は既に肥後細川庭園のモノです。これも最近新しくなりました

肥後細川庭園に到着しました。
バス停から此処まで、予定の2倍以上かかってしまいました。ったく、あちこちで立ち止まるモンで・・

確かに、この名前の方が自然だとは思います。
新江戸川公園じゃ何処の事？って感じしますモン

細川護熙氏揮毫。
護熙さんって政治家って言うより、元々芸術肌の人なんだよね。まぁ、お殿様だなって感じ。
1月に日本橋三越で開催された『奈良・薬師寺慈恩殿奉納障壁画展』も見に行ったけど、それって慈恩殿に細川護熙さんが全66面(108枚）の障壁画を奉納する事となり、今回2019年の完成に先駆けて北面23面(37枚）を一堂に公開したの。
併せて薬師寺に奉納された「散華」と慈恩大師の坐像など貴重な寺宝の一部も展示されていました。散華は法要の冒頭に修される「声明」の際にまかれるレンゲ型の紙片です。今回展示されてた散華は、平山郁夫や片岡球子など日本の著名な作家によって描かれた多くの作品の中から60点を厳選して紹介したものでした。

襖、黄色いの。人物や動物が主だったから、漫画チックに思えたけど。
詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.morihiro-hosokawa.jp/kuyo.html

肥後細川庭園なんて歴史有るネーミングになりました(戻りました)が、文京区立の公園で、入場料などはかかりません。
同じ文京区内の水戸藩の小石川後楽園や柳沢吉保邸だった六義園は都立公園で有料です(確かに広さは違いますけどね)

永青文庫は左へ。奥の森のような斜面の上です

肥後細川瑛延は細川家下屋敷の庭園の跡地をそのまま公園にした池泉回遊式庭園です。目白台台地が神田川に落ち込む斜面地の起伏を活かし、変化に富んだ景観を作り出しています。
湧水を利用した流れは「鑓り水（平安時代の寝殿造において、外から引き入れて庭園に造った流れ）」の手法を取り入れて、岩場から芝生への細い流れとなり、その周辺に野草をあしらっています
池はこの庭園の中心に位置し、広がりのある景観を作り出し、池を挟んで背後の台地を山に見立てています。その斜面地は深い木立となっていて、池に覆いかぶさるようにヤマモミジやハゼノキの一群が、秋には真っ赤に紅葉した姿を水面に映し出します。
山に続く園路は深山の中の自然の尾根道のようです。所々に開けた空き地があり、ベンチが置かれています。もともと其処からは、木々の梢の間から池や低地の町並みを見渡せるようになっていましたが、木の生長とともに森の中にいるような雰囲気となりました。

さて、どのくらい実感出来るかな？

肥後細川庭園では、門を入ると大泉水への視界が展開されます。そして園路を進むにしたがって、池や背後の山並みの眺めの移り変わりを、また振り返った時、池を借景とした松聲閣の眺めを楽しむ事が出来ます。
また樹林の中の山道をしばらく登った時、樹間から眺められる大泉水の眺めが印象的です。そして園路に沿って池を一周し、最初に見た風景を振り返るように設計されています。
これをその通りに歩いてみます

門から池に沿って左(最初に永青文庫と矢印の在った方）へ進むと、大きな紅葉の木の前の芝生に置き石。船着き場ほど大きなものでは無いですが、池の縁に立って・・

松聲閣。
元は細川家の学問所でした。一時的に細川家の住まいとして使用された事も有ります。

耐震性を確保する為に修復工事を行い、平成28年1月にリニューアルオープンしています。
こちらに関しては、改めて別途旅行記を作成します。前回お邪魔して、中を拝見させていただいてるので

遣り水ってこれ☆
京都の城南宮や平泉の毛越寺を思い出しました

北側の山(丘)を上ると永青文庫です。そう言えば、こんな案内板って前は無かったです

山道の途中に

「樹林の中の山道をしばらく登った時、樹間から眺められる大泉水の眺めが印象的」なのです

確かに目一杯広がるよりも味が有るかも

藤棚小さいね

更に上れば永青文庫ですが、まだ行きませんよ

一旦先へ下って池沿いを歩きます

だって、ツツジが咲いてるの此処だけなんだモン

こうやって塊って

作庭者は誰なのでしょう？

PHOは7代目小川治兵衛さんの庭が大好きです。
最初の出会いは伏見の大橋家の庭園「苔涼亭」でした。あ、此処では関係無いですね。失礼しました

「池の背後を山に見立てて」

池の一番くびれた所に橋が架かっています

一番東端からの眺め

青紅葉が綺麗☆
2年前のゴールデンウィークに湖東三山を訪れた事を思い出します

これで一周(以上)したので、改めて永青文庫へ向かいます

実はこのシャガを近寄って撮ろうとしたら、カメラに異変発生★1月にも似たような事起こって、修理に出そうと思ったら、どんな修理でも一律16000円+税って言われて止めてたの。だって時々しか起こらないんだもん。でも今回のが重傷っぽい(泣)。ただ、今修理に出すとゴールデンウィークにカメラ無しになるから躊躇うな、と思ってたら帰るまでに復活したし、何なの？

この階段を上がれば永青文庫♪時間かかりましたが、後もう少し。
つか、PHOの旅行記は階段記

雑木林の向こうに見える洋館(見えねぇし)が永青文庫

この前来た時は、こんな案内板無かったよ

永青文庫に来るたび必ず通るのが、この石のアーチ。門と言うには小さ過ぎるし、置かれてる場所も半端だし、何の為なのかな？

はい、到着です。此処は混み過ぎないのが良いのです。文庫自体は決して大きくないですから、あまり多くの人に押し掛けられても困るのです。
展示室は4階と3階。2階に休憩所と少々のショーケース

永青文庫へは去年の12月と今年の1月、『仙崖ワールド展』の3期と4期を見に来て以来です。
その前は『信長からの手紙』を見ています。
http://toyokeizai.net/articles/-/60225
この番組も見たよ、もう2年以上経つなんて、早いなぁ。

招待券が無いと来ませんが、これらが全て細川家のコレクションなのですから凄いとしか言いようが有りません(^o^;

そして今回はこれ。修復中の『熊本城』。
細川家は昔此処に住んでたのですよね

加藤家の後を継いで熊本城に入府し、初代藩主となったのは、細川藤孝(幽斎）の孫、ガラシャ夫人の子、つまり明智光秀の孫でもある忠利です。
これがご先祖ってとんでもないよね

いつもこのスダジイを見ると、漢字を思い浮かべるの「出」とか「困」とか

肥後細川庭園を通らず胸突坂を上るか、目白通りからやって来ると、こちらの正門前に。
スダジイはゴールインするランナーかフィギュアスケートの選手に見えるよね

その目白通りに出たところに文京区バスB-ぐる目白台・小日向ルートの停留所が在ります。これを利用すると、文京シビックセンターでもう1つのB-ぐる千駄木・駒込ルートに乗り換えれば、往復200円と半額以下になり、歩く距離もグンと短くなりますが、区バスの弱点である1方向のみの周回ルートとなっている為(時計の針が3時から12時へ巻き戻せないように)、時間が2倍以上かかるのでNG

そのバス停の前(後ろ)は講談社野間記念館。
以前、前を通った事は有りますが、中へ入ってみた事は有りません

今日はこちらの招待券も有ります。

展示について、詳しくはこちら。
http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp/

『近大日本画壇の巨星「横山大観」、華麗で豊かな色彩表現を見せる「木村武山」。ともに草創期の東京美術学校に学び、岡倉天心の薫陶を受けた日本画家です。
明治31(1898）年、日本美術院の創設に参加、その後天心が美術院を茨城の五浦に移した際には下村観山、菱田春草とともに移住して創作活動に励んだことは有名であり、2人は奇しくも同じ茨城県出身でもありました。さらに大正3(1914）年、大観と観山が中心となって日本美術院を再興した時には、武山も6人の同人の1人となりました。
近代日本美術の歩みの中で光芒を放つ、日本美術院の礎石となった2人。本展示では、野間コレクションの中から、真摯な研鑽の中で生まれた成果の一端をご覧いただきます。』

大観は近所に家在るし、観山、春草は知ってましたが、武山って今まで知らず・・

講談社野間記念館は、 講談社創業90周年事業の一環として 2000年4月に設立されました。 展示品は、講談社の創業者・野間清治が、大正期から昭和初期にかけて収集した美術品を主体とする「野間コレクション」。明治から平成にわたり蓄積されてきた貴重な文化遺産ともいえる「出版文化資料」。更に講談社とゆかりの深い画家、村上豊画伯の画業が見てとれる「村上豊作品群」の3つに大別されます

まず、庭の脇を通って奥へ

此処まで来たのは初めてです

カトリック東京カテドラル関口教会の塔。

現在の主任司祭の西川神父は55年前に広島から上京し、大学時代の4年間お隣とも言える和敬塾に寄宿していたのだそうです。

和敬塾って本館が旧細川侯爵邸だったの。学生寮では早稲田大学や東京大学など50校以上の男子大学生・大学院生・留学生が共同生活を送っています、不思議でなりません

1年中赤いのはノムラモミジって言うらしい

休憩室。とっても綺麗、意外な事に外のテラス席に灰皿が置かれてました

灰皿の有る席から無い席と庭を見ると

真ん中に灰皿置かれてるでしょ

ヒマラヤスギ

外へ出ると正面(北)がカトリック東京カテドラル関口教会。
教会の建物そのものが頂部において十字架型になるという丹下健三の設計です

東隣は椿山荘。

江戸時代は久留里藩黒田氏の下屋敷だった所で、明治の元勲である山縣有朋は西南戦争の功により年金740円を与えられ、明治11(1878)年に購入、自分の屋敷として「椿山荘」と命名しました。
実は先週、今野敏著の「サーベル警視庁」っていう小説を読んだばっかりで、其処に去年のお正月に会津若松で墓参りした藤田五郎(元新撰組斎藤一の明治維新後の名前)が山縣有朋と対決する場面がクライマックスとして出て来るのです。歴史なんだけど身近！

大正7(1918)年に大阪を本拠とする藤田財閥の2代目藤田平太郎男爵が東京の別邸とし、戦後藤田観光の所有となります。
椿山荘自体は宴会場で、ホテル椿山荘東京が併設されています

これ図書館で借りて読みました。事実に基づいた記述(藤田翁が警視庁を退職した後の勤務先など)がバンバン出て来るので、フィクションなのにリアルに感じられました。
実際の主人公は藤田翁では有りませんが、一番格好良かったのは、間違い無く藤田翁でした

庭園は一般公開されてるよ。
この敷地内を突っ切って、さっきの神田川沿いの道へと下る事も出来ます

目白坂を下りて来ました。振り返ると頭上を首都高が走ってます。
この坂の途中から、スカイツリーと文京シビックセンターが見えます

その首都高。
江戸川橋の交差点まで戻って来ました。東京メトロ有楽町線の駅も在ります。行きに降りた早稲田からバス停3つ目。また同じ上58の上野松坂屋行きで帰ります。いつも通り節約の為、お昼はウチに帰ってから