2017/03/31 - 2017/03/31
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LP1989さん
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巷は年度末で大忙しであろう 3月31日、2ヶ月ぶりの京都へ。
元々は、東京ドームの敵地開幕戦に乗り込むつもりで
この日を休日にしていたのだが、良い席が取れず、観戦を断念。
(結果として、行かなくて大正解だった。)
そこで 代わりに 春の特別拝観中の銀閣寺を訪れた。
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琵琶湖疏水に架かる銀閣寺橋。 見るからに わかりやすい銀閣寺の進入路。
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銀閣寺橋から100mほど進んで、総門前の広場に到達。
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総門前に設けられた案内図は、英語も併記され、うまいこと まとまっている。
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特別拝観の案内。 今回、京都に来たメインの目的。
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広場から総門へ 石畳の緩やかな傾斜を上る。
この時点では、まだ雨を気にすることすら なかった。 -
総門を抜けて、すぐに右に曲がると 高~い椿の銀閣寺垣。
この50m相当の空間を歩みながら、境内に入ることを徐々に実感。
左側の竹垣の上で・・・ -
僅かに花開いている箇所
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銀閣寺垣を通り抜けた先、中門の手前で拝観受付
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銀閣寺の拝観券は(金閣寺同様)御札。
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中門をくぐって、中に入ると
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砂庭。 向月台や銀沙灘ほどのスケールではないが、これも なかなかのもの。
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砂庭&樹を挟んだ庫裡の前を通過して
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更に砂庭の脇を進み、唐門へ
そろそろ、空の様子が怪しくなってきた。 傘を開いた人もいる。 -
唐門を抜けると 視界に飛び込む向月台
正門前案内図の英語表記では、
“ Moon Viewing Sand Mound ”とされていた。 -
そして、右方向を振り返ると 観音殿(銀閣)
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本堂前から見る銀沙灘。
表面の柄、手前の弧のラインが美しい。
斜めに描いたストライプは、さざなみを表すそうだ。 -
反対側から見ると、銀沙灘の高さを感じ取れる。手前に描かれた曲線も見事。
皆が傘を開き、結構な雨が降り注いでいるが、
東求堂のガイドさん曰く
「銀沙灘は、普通の雨に打たれる分には特段の影響はない。」
「でも、台風やゲリラ豪雨に見舞われれば お手上げ。」
「そうなれば、改めて、盛って 均して 固める作業を要する。」 -
本堂の手前脇の宝処関が、特別拝観の受付場所。
平等院の鳳凰堂のように 時間指定&人数制限。
この時点で 10時45分、拝観待ちの人数は知れているので、すんなりと拝観実現。
大勢の人の重みで床が抜けたら、エラいことなので、見学者を20人に限定し、
更に二班に分けて、東求堂と弄清亭を交互に拝観する。 -
拝観開始を待ちながら、花頭窓越しに東求堂を覗く。
特別拝観対象の本堂、東求堂、弄清亭 総ての場所で、
撮影、スケッチ、説明の録音・・・etc 禁止のため、外観写真のみ。
今回の旅の目玉だが、やむなし。 -
最初に本堂で、二人の襖絵を鑑賞。
先ずは、与謝蕪村
私の中では 「菜の花や 月は東に 日は西に」の句に代表される俳人だが、
今回の特別拝観により、日本画家としての彼に触れる機会を得た。
作品は、「山水人物図」 「飲中八仙図」 「棕櫚に叭叭鳥図」の三点。
全身がカラスのように黒いムクドリの仲間の叭叭鳥(ハハチョウ)が
華麗に舞う姿を コマ送りの要領で何羽も描いた作品は圧巻。
続いて、池大雅、作品は「琴棋書画図」
釣り糸を垂らす様子、屋外と思われる空間で将棋を指す等が描かれている。
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本堂に続いては、東求堂の裏に位置する(義政の香座敷)弄清亭へ。
(我々の班が弄清亭に居る間に 別班が東求堂に居た。)
平成8年、弄清亭改築を記念して、
奥田元宋が自然の風景をカラーで描いた襖絵(障壁画)の
「薫園清韻」 「湖畔秋耀」 「流水無限」を鑑賞。
三年の歳月をかけたという作品群は、何れも色鮮やかで立体感に満ちた作品。 -
本堂と東求堂の間には、袈裟の形を表す「銀閣寺手水鉢」
面ごとに、柄に変化を設けている。 -
本堂、弄清亭に続いて、義政の持仏堂、国宝・東求堂へ。
義政は、観音殿の完成を見ることができなかったが、東求堂は 存命中に完成した。
500年を超える歳月を生き抜いた床板は 往年のまま。 -
南側の大きな部屋が仏間。 その出入口は桟唐戸、両脇に窓。
上部に「東求堂」の扁額が架かる。
入った左手には、義政の坐像がある。 -
最後に 東求堂の北東隅に存する四畳半の書斎・同仁斎へ。
北側の窓際に設けた付書院に文房具や書物が飾られ、いかにも書斎という様子。
障子窓を中央で半開き状態に開けて、短冊状の縦長長方形の視界を作り、
そこから見える庭園の景色を掛け軸に見立てる何とも凝った演出がなされる。
(コメントでしか表現できないのが、とても残念。)
同仁斎は、「分け隔てない平等の空間」という意味をなすそうだ。
更には、この同仁斎の四畳半のサイズが、日本の四畳半のルーツらしい。
一連の特別拝観の〆が、東求堂(同仁斎)だったのは、実に良い順序だった。 -
特別拝観を終えて、外に出る頃は ザーザーの本降りとなっていた。
(特別拝観間際には、ご愛嬌程度のパラパラの小雨だったのに)
こうなったら、もう傘なしでは無理。 売店に逆行して、傘を手に入れる。 -
「錦鏡池」と呼ばれる池の水面を打つ雨粒。
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「洗月泉」と呼ばれる小さな滝。
雨音に かき消されて、滝の水の音は感じ取れず。
その手前のゾーンでは・・・ -
池にバラまかれたコインの数々。 何の御利益があるんだろう?
今回、銀閣寺にいる間は、コインを投げる人を一人も見なかったけどね。 -
お茶の井跡。
(現地案内書きによれば・・・)
「義政公愛用の お茶の井跡で、水質も豊かで、
現在も お茶会等の飲料水として使用されている。
泉辺の石組みは、当時の遺構そのままであり、
茶庭の蹲踞(つくばい)手水鉢前の源流とされる。」
たとえ、晴れていても、今、水をすくって飲むのは・・・ -
東面の展望台から、観音殿&伽藍群を見下ろす
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展望台の位置から、ウェットの石段を慎重に下りる。
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展望ゾーンから下りて、境内を ほぼ一周したところで、
観音殿の背後(北西面)に着く。 -
西面の二層は、(東面同様)花頭窓が三つ並ぶのに対し・・・
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北面の二層は、中央に桟唐戸があるのみ。両脇に窓はない。
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出口付近に置かれていた銀閣の屋根。 大改修のときに出た物かな?
(ヒノキ科 ヒノキ目の 針葉樹)サワラの割り板を
3センチずつ、ずらしながら 重ねて、竹釘で留める
「柿葺(こけらぶき)」という工法により葺かれている。 -
正門前の傾斜の石畳。
来たときは、雨模様だったが、帰るときは、リアルの雨。 -
銀閣寺を出た後、哲学の道へ。
南進しながら、この後の行き先を探る。
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