2016/11/03 - 2016/11/05
254位(同エリア771件中)
naoさん
旅の行程
11月 3日 宇津ノ谷、東海道 岡部宿、花沢の里
11月 4日 蓬莱橋、東海道 島田宿 大井川川越遺跡、東海道 日坂宿、遠州森町
11月 5日 遠州横須賀、東海道 白須賀宿
静岡県湖西市は、その名が示す通り浜名湖の西に位置する町で、かつての三河国(現愛知県)との国境を超える手前に、東海道五十三次の日本橋から数えて32番目の白須賀宿があります。
室町幕府六代将軍足利義教が永享4年(1432年)に富士山へ行く途中、潮見坂で歌を詠んだといわれるように、白須賀は古くから交通の要衝で、慶長6年(1601年)に白須賀宿は正式に東海道筋の宿場町になりました。
元来の白須賀宿は、潮見坂下の国道1号線大倉戸IC付近に広がっていましたが、宝永4年(1707年)の大地震による津波で町が壊滅したため、現在の坂上の高台に所替えしたもので、最初に宿場町が置かれた所は「元白須賀」や「元宿」と呼ばれています。
天保14年(1843年)の「東海道宿村大概帳」によれば、加宿の境宿を含んで東西14町19間余りの白須賀宿は、本陣1軒、脇本陣1軒、問屋場1軒、旅籠屋27軒、家数613軒、人口が2704人の中規模の宿場町でした。
国道42号線の元白須賀から、潮見坂を上って旧東海道に入ると、かつての宿場町の面影を残す町並みが現れます。
格子をしつらえた伝統的な町家が点在する町並みには、当地で曲尺手(かねんて)と呼んでいる枡形や、安永2年(1773年)の大火の経験を踏まえた槙の防火林が散見できますが、本陣、脇本陣、問屋場など、宿場町を構成するうえで重要な遺構が残っていないのが残念に思えてなりませんでした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東海道 白須賀宿にやって来ました。
この火鎮(ほずめ)神社は「元白須賀」の東端に位置しています。 -
火鎮神社に設置された白須賀宿の案内プレート。
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この町家は街道筋に背を向けるように、黒い板張りの外壁を面させています。
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こちらの町家は下屋を支えるのに鉄骨で補強しています。
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こちらの町家は、深い下屋の出を支えるのに、中間部分に柱を建てています。
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出格子に風情を醸す町家です。
風情を醸すのに、出格子の足元を支える持ち送りも一役買っています。 -
こちらの町家は、窓に格子を嵌めていないので、直接ガラス戸が見えています。
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この町家も、停めてある車の陰から見える出格子の持ち送りが良いですね。
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「元白須賀」に残る一里塚跡と高札場跡の石碑。
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石標の表面が朽ちてはっきり読めませんが、「一里山旧址」と書かれているそうです。
当時の一里塚は2メートルほど盛土をして作られたので、「一里山」とも呼んだんでしょうね。 -
こちらの町家は2階の外壁に下見板を使っています。
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「元白須賀」の東側の町並みを見たところです。
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内宮神明神社の参道です。
白須賀宿には「神明」の名のある神社が三社あるようなんですが、この内宮神明神社はその内の一社だそうです。 -
内宮神明神社の隣には・・・
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大きな長屋門を持つお屋敷がありました。
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この町家の戸袋にベンガラ塗りの名残りが見られます。
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2階のアルミサッシの水切りに銅板が使われています。
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ピンク色に塗られた外壁のある町家。
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こちらの町家は2階の小窓がふさがれています。
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「そろそろ潮見坂に差し掛かるよ!」と・・・
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案内プレートが教えてくれます。
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玄関横にガラスブロックを嵌めた町家。
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坂道の中ほどから振り返ったところです。
国道1号線の高架の向こうに、かすかに遠州灘が見えています。 -
だらだらと上る坂道に沿って・・・
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昔ながらの風情を今に伝える・・・
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町家が続いています。
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その町並みを抜けると、遠州灘がよく見えるところに出ます。
潮見坂は東海道でも指折りの景勝地で、西国から来た旅人が初めて富士山を望める場所として知られています。
この絶景に心をくすぐられた安藤広重も、遠州灘を背景にこの辺りの風景を描いています。 -
潮見坂を上りきったところにあるのが「おんやど白須賀」です。
「おんやど白須賀」は、白須賀宿の歴史や文化に関する情報発信拠点として、宝永四年に宿場を襲った津波の記録などが展示されています。 -
大正時代に住民の皆さんの勤労奉仕により作られた潮見坂公園があったことを示す石碑が建てられています。
なお、現在公園は白須賀中学校の敷地として使われています。 -
潮見坂公園跡から望む遠州灘。
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潮見坂公園跡に建てられた石碑群。
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宝永4年(1707年)の大地震による津波により所替えした、坂上の高台にある白須賀宿にやって来ました。
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高台の白須賀宿に入って先ず目についたのがこの町家です。
とても間口の広い大きな町家です。 -
建物としては新しい町家ですが、風情豊かな佇まいを見せています。
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低い中2階建の町家です。
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この辺りの町家は、開口部がアルミサッシに改修されていますが・・・
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かつての面影は色濃く残っています。
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白須賀宿の町並みです。
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この町家の2階には、部分的にですが当初の木製窓が残っています。
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竹を組んだ柵が風情豊かな表情を作りだしています。
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この辺りの町並みは、街道が緩やかな下り坂になっています。
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建築当初の木製窓がそのまま残る町家。
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地元の皆さんが「曲尺手(かねんて)」と呼んでいる枡形が見えてきました。
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桝形に面する町家。
とても雰囲気がありますね~。 -
お陽さまの光を浴びて眩しそうな町家です。
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東側から桝形を見たところです。
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今度は反対に西側から。
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白須賀宿の町家には、宿場町当時の屋号を書いた看板が掲げられています。
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こちらが前の写真の町家です。
今は自転車やオートバイのお店になっています。 -
「東傳馬」の看板を掲げた建物がありました。
徳川家康による東海道の整備に合わせ、幕府の書状や荷物を運ぶため、宿場ごとに人や馬が交替する「伝馬制度」が敷かれますが、その馬を繋いでおいた場所が「傳馬所」です。
白須賀宿には複数の「傳馬所」があったようです。 -
2階の窓全面に格子が嵌められた町家。
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本陣跡に立てられた石標。
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2階に手すりが付けられているので、かつては旅籠屋さんだったんでしょうね・・・。
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これは脇本陣跡に立てられた石標です。
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こちらは、安永2年にこの地に生まれ、本居宣長の門下生として国学の普及に努めた夏目甕麿(なつめみかまろ)の屋敷跡です。
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夏目甕麿の屋敷跡を示す石標が立てられています。
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この丸い三つの穴の奥は玄関だと思われますが・・・。
ここは空家なのかもしれませんね・・・。 -
格子の面影が残る町家です。
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宿場町の宿命だった火災の延焼を防ぐため、防火林として植えられた槇の木が今も白須賀宿に残っています。
昔はどこの宿場町にもあったようですが、静岡県内で今も残っているのはここだけだそうです。 -
この町家の妻面には、建築当時の下見板張りが残っています。
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この町家の荒々しい土壁が、より印象深いものにしています。
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中庭を介した奥にも建物のあるお宅です。
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この風情ある町家も空家のようですね・・・。
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日照りを防ぐため、窓全面に簾を下ろしています。
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またまた荒壁が魅力的な町家がありました。
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こちらは庚申堂です。
この建物は天保12年(1841年)に再建されたものだそうです。 -
庚申堂と言えば、「見ざる」、「聞かざる」、「言わざる」の3匹の猿ですよね~。
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ちなみに、こちらの猿の像は陶器で出来ています。
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緻密な細工が施された鬼瓦が・・・
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屋根の上で躍動しています。
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1階がアルミサッシに改修された町家。
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「火除け地跡」と刻まれた石標。
ここにも防火林があったようです。 -
1階が木製窓のままで、2階をアルミサッシに改修した町家。
普通は1~2階逆のお宅が多いんですがね・・・。 -
白須賀宿のほぼ西端にある案内プレート。
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案内プレートのある広場の少し先に高札場があったようで、石標が立っています。
では、この辺りで引き返します。 -
案内プレートの近くには、湖西市が運行しているコミュニティバス、「コーちゃんバス」の停留所があります。
停留所の名前になっている「境宿」は、白須賀宿の加宿だった境宿のことです。
ちなみに加宿とは、「伝馬制度」で義務付けられていた、宿場ごとに人や馬が交替するのに必要な人(100人)と馬(100疋)が負担できない小さな宿場では、隣接する地続きの村を加えて一つの宿場として用務にあたった制度のことです。
今回、白須賀宿を歩いても宿場町の面影を残す町並みは途切れることなく続いていて、いつの間に境宿に入ったのか全然気づきませんでした。 -
この町家は、石積の基礎が素晴らしい景色を生んでいます。
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南天の赤い実越しに見た町並み。
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日除けに簾を吊った町家の辺りまで戻って来ました。
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坂道なりに、切妻屋根が段々に連なる町並み。
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桝形まで戻って来ました。
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この桝形を抜けると・・・
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高台にある白須賀宿の町並みもあとわずかです。
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さて、いよいよ町並みも終わりをむかえました。
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今回、古い町並みが残る静岡県内の町を歩き廻りましたが、どの町も印象に残る町ばかりでした。
いずれの日にか、機会を見つけてまた訪れたいと思います。
では、これで家路につきます。
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