2016/11/03 - 2016/11/05
93位(同エリア237件中)
naoさん
旅の行程
11月 3日 宇津ノ谷、東海道 岡部宿、花沢の里
11月 4日 蓬莱橋、東海道 島田宿 大井川川越遺跡、東海道 日坂宿、遠州森町
11月 5日 遠州横須賀、東海道 白須賀宿
静岡県焼津市花沢は、市北部の山間を流れる花沢川に沿ってたたずむ、僅か30戸あまりの山村集落で、奈良時代の東海道と呼ばれる「焼津辺(やきつべ)の小径」の途中に位置しています。
律令時代にはすでに整備されていた東海道は、時代と共にその道筋が変更され、奈良時代から平安時代中期まではここ花沢から「焼津辺(やきつべ)の小径」を通って急峻な日本坂峠を越えていましたが、平安時代中期以降、戦国時代までは「葛の細道」と呼ばれる道筋になり、さらに、豊臣秀吉による小田原攻め以降、江戸時代に入ると現在の国道1号線と符合する宇津ノ谷峠を越える道筋が開かれ、これが東海道として一般に定着します。
南北約500mの谷あいにたたずむ花里集落は、傾斜地ゆえの悪条件を克服するため、道路際から石垣を築いて屋敷地の平場が最大限確保できるよう造成し、その石垣の直上附近に農作業などに使われていた附属屋を並べ、屋外作業空間を隔てた屋敷地の奥に主屋を配置しています。
現在、集落には江戸時代の主屋や附属屋が点在するとともに、明治時代後半以降生業としてきた茶、蜜柑、養蚕の隆盛により付属屋が増改築され、茶などの農作業小屋や蜜柑貯蔵庫のほか、蜜柑収穫の繁忙期に季節労働者が宿泊した建物も増築されています。
花沢川の谷あいの、屋敷地のほとんどが街道筋の西側に集中するように形成された町並みは、階段状に連なる黒い下見板張りの長屋門のある屋敷と周囲の自然環境が見事に調和し、山村集落独特の素晴らしい景観を作り出しています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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花沢の里へやって来ました。
集落の手前に用意されている、観光用駐車場に車を停めて歩きます。 -
花沢の里の入口にある道標。
「高崎」とは、どこの高崎を指しているんでしょうか・・・。 -
石垣の上にそびえる民家。
見上げれば目もくらむような高さです。 -
奈良時代の東海道と呼ばれる「焼津辺(やきつべ)の小径」にある花沢の里には、花沢川と並行して急峻な日本坂峠への道が通っています。
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石垣の上から集落を俯瞰したところです。
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僅か30戸あまりの花沢の里を縫うように通る「焼津辺の小径」は、今は生活道路になっています。
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数寄屋風の建物が、京都の東山や大原を思わせる佇まいで建っています。
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花沢の里で一般的に見られる下見板張りの民家です。
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ここが花沢の里を紹介する時によく使われる、代表的なビュースポットです。
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この民家は・・・
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先ほどの数寄屋風の建物と一体の敷地に建っているようです。
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趣きのある長屋門造りの民家です。
静岡県に残る4軒の長屋門造りの民家の内、3軒が花里の里にあるそうです。 -
腰壁に使われたナマコ壁が、生け垣の間からチラッと見えています。
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南側の町並みを振り返ったところです。
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さすがに山間深い花沢の里ですから・・・
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集落を流れる花沢川は清らかそのものです。
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高低差のある切妻屋根が直交する民家。
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車が通る通路のある、長屋門のような民家。
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この民家の青い外壁は冷ややかな印象を与えます。
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大半の民家は花沢川の右岸に建っていますが・・・
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ごく僅かながら左岸に建っている民家もあります。
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石垣上の狭いスペースに竹を植えた民家。
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花沢川の右岸に続く「焼津辺の小径」に沿って・・・
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石垣を積んだ民家が続きます。
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こちらの民家の石垣の上には・・・
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流木が並べられています。
細工を施して、何か作品にされるんでしょうか・・・。 -
こちらの民家の下見板張りは、荒い間隔の竪桟で構成されています。
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コンクリートの擁壁で出来たスペースを活用している民家。
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この大八車の木の車輪は、飾っていると言うより、保存していると言った方が当たっているでしょうね・・・。
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窓に手すりを設けた民家。
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こうして見ると、大八車の木の車輪が良いアクセントになっています。
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槇の生垣を巡らせた民家。
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荒壁が見える民家の前には・・・
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水車小屋があります。
電気のない時代に、水の力を利用して穀物の殻なんかを取っていたんでしょうね。 -
水車へ水を送る木製の樋。
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樹肌のきれいな百日紅が枝を広げています。
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こちらも長屋門造りの民家になっていました。
長屋門は、かつてこの地域でミカン栽培が盛んだった頃、収穫期に出稼ぎに来た人が寝泊りする部屋として使われていたそうです。 -
規則正しく整理された瓦が素晴らしい景色を演出しています。
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花沢川に枝垂れるシャガの葉。
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「焼津辺の小径」を外れて法華寺に向かう道沿いには、旅人の安全を祈願して沢山の馬頭観音が祀られています。
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物思いに耽る馬頭観音。
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道路側からは奥まったところに見える主屋も、お隣の敷地からだとすぐ上に見えています。
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附属屋の左手奥に見えるのが先ほどの主屋です。
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花沢の里もこの辺りまでです。
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ここから右に進むと、鞍掛峠から満観峰に至る登山ルートになります。
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花沢の里の最高部まで来たので、ここで引き返します。
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低い屋根の資材置き場も景観に溶け込んでいます。
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ハランが茂る民家。
今ではビニール製にとって代わられましたが、昔はこのハランを細工切りして料理の仕切りや添え物として使ったものです。 -
細かな落差を作りながら流れ落ちる花沢川。
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下見板張りの壁と荒壁を使い分けている民家。
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左手に水車小屋が見えてきました。
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水車小屋の先には、万葉の歌人、春日蔵首老の歌碑が建立されています。
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大八車の車輪。
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先ほどの流木が、こんな形で活かされていました。
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「焼津辺の小径」を下ります。
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柿の葉が色づき始めています。
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苔生す幹越しに見た長屋門造りの民家。
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その長屋門造りの民家に・・・
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農作物の直売所が店開きしています。
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花沢川の谷あいにひっそりと佇む花沢の里は、階段状に連なる黒い下見板張りの長屋門造りの建物と、周囲の自然環境が見事に調和した、山村集落独特の素晴らしい景観を作り出していました。
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