2016/08/13 - 2016/08/20
863位(同エリア2032件中)
napaさん
牛を飼っている我が家にとってあこがれの土地、スイス。放牧されている牛たちに会いたくてほぼハイキング三昧の日程でした。
8/13 出発、香港経由チューリッヒへ
8/14 列車でラウターブルンネンへ
シュタウプバッハ、トリュンメルバッハの滝
8/15 メンリッヒェン、ユングフラウヨッホ
8/16 チーズ小屋見学、アルメントフーベル
8/17 列車でツェルマットへ、ローテンボーテン
8/18 リッフェアルプからスネガ、ツムット
8/19 慌ただしくチューリッヒ空港へ
8/20 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
時刻は午後3時近く、ひとりで散策することにしました。もう一度スネガまで上がってフィンデルン経由で下りてくるか、ロープウェイでシュヴァルツゼーまで行ってみるか、この時間からどこに行くか迷いました。あまり遠くまで行って暗くなるまでに帰ってこられないと困るので、とりあえずツムットに向けて歩き始めました。
家族は疲れたのでホテルで休むそうです・・・ -
ツェルマットを離れると間もなく小さなトラクターとすれ違いました。
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夫婦仲良く。
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緩やかな上り坂がずっと続いています。
ツェルマットの街へと下ってくる人とはすれ違いますが、同じ方向に歩いている人はまったくいません。天気のためかもはや薄暗い空に少し不安になります。 -
干し草小屋。周囲に家畜の気配はなく、不便な土地に建てられた小さな倉庫。日本なら効率が悪いと見捨てられてしまいそうな建物も大切に使われていました。古くからのやり方を維持するためには莫大な労力がかかることでしょう。
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ツェルマットからだいぶ上がってきました。
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牧草地の真ん中の大きな岩。よく見ると上にたくさん石が積み上げられていました。畑から出てきた邪魔な石をひとつひとつ拾い集めたのでしょう。
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少し開けたところに出てきました。とはいってもすぐ背後は岩山になっています。
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使われなくなった廃屋たちと石くれの山。
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きれいに管理された牧草地ですが区画は小さく傾斜も急、いくつも大きな石が顔をのぞかせています。
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ツムットの村。数軒の民家とレストランがあるだけの小さな集落。
ツムット 山・渓谷
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ツムットの標識。
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断崖といってもいいくらいの岩山の中腹にぽつんと残る小屋。なぜ人はこんな厳しい土地に移り住んだのでしょう。
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ツムットで折り返すことにしました。少しでも違う景色が見たいので行きと違う道を選びます。
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民家の軒下を抜けて、
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細く急な道をたどります。
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振り返るとかなりの急坂。
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ツムットまでの往きに歩いた道がずいぶん下になりました。
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どんどん高度があがっていきます。
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手入れする人がいなくなって野草が生い茂る斜面をたどる道。今年いちども収穫などされていないだろうに草丈は短く、立ち枯れた草。厳しい自然環境を想います。
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ふと木立の間から石葺き屋根の小屋が見えてきました。
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ツェルマットの街を見下ろして。
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やぶの中を小屋まで行ってみます。
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中をのぞいてみると羊の避難小屋として使われることがあるようで糞がいっぱい落ちていました。
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小屋のすぐ先は絶壁になっています。なぜわざわざこんな場所に建てたのでしょう。
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しばらく行くとまた別の建物群が見えてきました。集まっているのはそれがひとつの農家だったのかもしれません。何をするにも人力で運び上げていたのでしょう。
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青みがかった石葺きがうつくしい。
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崖に抱かれてひっそりと佇む廃屋。
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思いがけず、放牧されている牛が見えてきました。
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街を見下ろす断崖の上にしがみつくような、
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岩と野草だけの放牧地。
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大きな口と立派な角。
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切り立った崖の上で放牧される牛。当たり前のように草だけで牛を飼っているので、必然的により条件の悪いところほど少頭数の群れになっていました。スイスでは伝統的な飼い方を守るため、あるいは景観の維持のために国が保護をしていると聞いたことがありますが、 条件不利地ほど補助金が出るようになっているのでしょうか。
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古い納屋のあいだを抜けて。
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さっきの牛たちを飼っている農家のようです。歩いてしか来ることのできない家。冬もここで過ごすのでしょうか。
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ねずみ返しのある小屋のわきを通って、
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だんだん高度が下がっていきます。
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遠くフィンデルバッハの滝と鉄橋が見えました。
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ゆっくりと登山列車が登っていきます。
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崖に挟まれたわずかな斜面に点在する建物。
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街までもうすぐ。天気がもっと良ければ途中でマッターホルンも見える爽快なハイキングコースだったのかも。
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ツェルマットの街まで戻ってきました。先ほどまでの淋しく誰もいない遊歩道とはうってかわってにぎわっています。どれだけの人が街のすぐ上にあんな場所があることを知っていることでしょう。
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ツェルマットの駅前にいた牛。
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翌朝、列車でチューリッヒ空港へ向かいます。香港乗り換えで我が家の牛たちの待つ北海道へ。
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列車から見えた屋根のある橋。
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気候風土に根差した農業が培われ、その価値を認め莫大な労力で昔からの生活を守っていく人々。それは景観を作り、観光を育てる。そして観光が暮らしを支えていく・・・
誰がこんな仕組みを考えたのか、それとも自然発生的にそうなっていったのでしょうか。一方、経済効率重視の日本では地域性が失われどこへ行っても画一的になってきている気がします。私たちの住む日本、北海道あるいは我が家の風土に適した暮らし、農業は何なのだろうと考えさせられる旅でした。
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