小千谷風船一揆と魚沼湯之谷温泉郷の旅(二日目・完)~折立温泉から栃尾又温泉、大湯温泉の一日はしご湯。栃尾又温泉では、予約ランチ+体温とほとんど同じ温度の放射能泉に長湯して、ちょっと不思議な体験です~
2017/02/26 - 2017/02/26
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十日町や魚沼の辺りはもう行きつくした感があったのですが、魚沼湯之谷温泉郷は聞いたこともなかったし、なにやら放射能泉という面白そうな温泉もある。天気も悪そうだし、二日目は、一日をかけてこの温泉郷でのんびりとはしご湯をしてみることにしてみました。
ちなみに、魚沼湯之谷温泉郷の目玉である栃尾又温泉。秘湯ではあるのですが、調べてみると小出駅からここを終点とするバスがあって、そういう意味では安心感がありますね。途中には、芋川温泉、折立温泉、大湯温泉といくつかの温泉があっても、放射能泉という珍しさもあってでしょうが、ここが一番来訪客は多いようです。一軒宿の自在館は、バス停から、温泉までも目と鼻の先。名物のぬる~い湯でじっくり長風呂を楽しみました。
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長岡駅から早朝の小出駅に到着。
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バスの時間待ちをしますが、駅の待合室には石川雲蝶の彫刻のポスター。石川雲蝶の彫刻は、西福寺と永林寺があるのですが、これは永林寺の方ですね。課題を与えて彫らせた西福寺は、その思いに真正面から応えた迫力があるのですが、自由に彫らせた永林寺も、石川雲蝶の素の人間性が感じられて心地よい。当時、女性の艶っぽさをこれほど表現できた彫刻家はいないでしょう。ポスターを見ながら、また、感動がよみがえりました。
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さて、バスがやってきました。調べていた通り、栃尾又温泉行のバスですね。
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まずは、魚沼湯之谷温泉郷の入り口、折立温泉で途中下車。小出駅から15分くらいでした。
ちなみに、この沿線にはいくつも温泉があって、手前から芋川温泉、折立温泉、大湯温泉、栃尾又温泉の順。今日は、折立温泉から、栃尾又温泉、大湯温泉と回る予定です。
さて、折立温泉は、ゆのたに荘とさかえやの二つの中規模のホテルが中心です。調べると、朝早くから、日帰り温泉をやっているんですよね。 -
ということで、折立温泉の一番奥ゆのたに荘へ。バス通りに目立つ看板もあって、折立温泉では一番大きなホテルです。朝、5時から日帰り温泉を利用できるとあったのですが、なんとこの日は小学生の団体の貸切で利用できないとのこと。電話で確認していなかったのかというようなことを言われて、ちょっと不愉快でしたが、冬場はけっこうこうした団体が入って貸切になることが多いのだとか。それにしても、折立温泉の顔というべきホテルとしてどうなのかなあというモヤモヤが残りました。
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帰りに見つけたこの建物。吾妻屋のはずなんですが、お店の看板は吾妻家となっていますね。まあ、それはそれとして。
やっているのかどうかわからない感じでしたが、車を出そうとしているおばちゃんが私に気が付いて声を掛けてもらったので、なんとかやっていることが分かった次第。 -
イチオシ
ほー。温泉まんじゅうは、小さな温泉マークがたくさん入ってかわいらしいですね。いわゆる炭酸饅頭みたいな田舎饅頭。ぼってりした餡子も特徴です。後でわかりましたが、栃尾又温泉の自在館でも取り扱っています。
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ゆのたに荘に振られて、向かったのはさかえやです。
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朝で露天風呂はやっていませんでしたが、
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大浴場の方ならOKということで、そちらの方へ。
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なんというか、普通っぽい感じですが、
それでも単純泉の大浴場はそこそこゆったりとしていて、なんの問題もなし。外の雪景色を見ながら、体を温めます。気持ちいい~ -
その後は、一階のロビー横の休憩室でごろんとなって、またバスの時間を待ちます。
休憩室は十分広いし、結局、こちらのホテルの方が折立温泉のバス停にはずっと近いので、ぎりぎりまでゆっくりしていても安心感がありました。
滑り出しはまずまずです。 -
折立温泉から、栃尾又温泉に到着。周辺の案内板はありましたが、これを確認するまでもなく、
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栃尾又温泉の建物はもうあそこに見えていますよ~。これなら迷うことはありません。
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入り口を入って、
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これが玄関。
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イチオシ
日本秘湯を守る会の提灯が下がって、炉端もあるし、よくある渋い雰囲気が漂います。
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浴衣がいろいろ選べたり、
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館内の案内もなかなか丁寧。心がこもっています。
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若い女性スタッフが貸切温泉についても説明してくれて、お勧めというたぬきの湯にも入ってみることにしました。
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ただ、お目当てはあくまでも放射能泉。
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それは、したの湯ということで、そちらの方に向かいます。
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イチオシ
あ。あの雪に埋もれた建物がしたの湯ですね。
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最後の階段を下りて、
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入り口には飲泉ですか。なるほど、ここの温泉は飲むこともできるんですか。
世界一のラジウム温泉、三朝温泉も飲めますからね。 -
注意事項もありましたが、まあ、それはそれ。
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とにかく入ってからのお楽しみでしょう。
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むむむ。なるほど~
体を沈めると、これはぬるいというか、ちょっと寒いくらいの温度かも。こんなのに入っていて、寒くなったりしないんでしょうか。期待していた長湯なんてできるのかなあ。心配になってきましたが、それでも湯の中でじっとしていると、たぶん体温とちょうど同じくらいの温度なので、体が冷えないギリギリの感じ。これならなんとか入って入れるかもという気持ちになってきました。それに、周囲の人も黙ってじっと入っているし、それならこっちも負けていられないと粘っていたら、とうとう三時間近く経っていました。
結局、最後は赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるのはこういう感じかもしれないなというくらい刺激がないので、こっくりこっくり眠ってしまいそうな。ちょっと不思議な感覚になっていたんだと思います。なるほど、これなら名物温泉には違いありません。 -
続いて、お勧めと聞いたたぬきの湯。
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一人で、広い浴室を独占です。
こちらは、泉質は肌がツルツルになるアルカリ泉のようなお湯で、温度は普通。改めて体を温めて、疲れをほぐします。
さて、温泉の方は以上で終了。 -
館内ですが、
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かつての旅館の風景写真。なかなか歴史もあるようです。
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休憩室もロビーだけではありません。
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そして、最後に、こちらの食堂で予約していたランチをいただきます。
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イチオシ
山菜や野菜をたっぷり使ったいかにもヘルシーなお弁当。なんといっても新潟の飯はうまいですから、たまりませんね。これも、しっかり栃尾又温泉の魅力の一つだと思います。
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さっきのランチにもありましたが、巨大な麩も中で販売しています。
栃尾又温泉から、大湯温泉に向かいます。天気が良ければ歩けない距離ではないのですが、道路はビチャビチャだし、今回はバスで行くしかありません。 -
大湯温泉のバス停です。
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ここは温泉街もあるんでしょうか、市街の地図がありました。
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中心部に向かうと小さな広場と
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イチオシ
共同浴場ですか。これはありがたいと思ったら、この共同浴場は地域の人専用のもの。旅行者が利用することはできないそうです。あー、そうなんですか。がっかり。
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さらにうろうろすると、たしかに、見た感じでは、大湯温泉は、魚沼湯之谷温泉郷にあって、唯一、懐かしい温泉街らしい市街があるような。
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つまり、宿とか、大きなホテルがちらほらあるようなんですよね。
ただ、近くにあった宿もよく見ると実はもう営業はやっていなかったり、営業をやっているホテルでも日帰り温泉はやっていなかったり。
やっぱりさびれた感は否めない。言い方は変ですが、見てはいけないものを見てしまったような気持ちにもなりました。 -
その中で、この若松屋は、ちょっと救い。
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湯の花饅頭のお店なんですが、入ってすぐのところに、B級品なので自由に食べてくださいといくつか饅頭が置いてあって、それをいただいて見ると。。
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イチオシ
ふっくら感や餡子のすっきりした甘さが絶品。お店はちょっとくたびれている感じでしたが、この饅頭の味わいは間違いなく素晴らしい。これだけの饅頭が人知れず埋もれてしまっているのは、とても惜しいことだと思います。
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そんなこんなで、結局、やってきたのは湯之谷交流センターユピオ。
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体育館を兼ねた日帰り温泉の巨大施設です。
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施設は立派なので、
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快適ではあるのですが、風情も何もないし、こんなのに入りにわざわざ遠くまで来たんじゃないんですけどね。
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ただ、施設の前がバス停なので、ここでもギリギリまで休憩させてもらいます。休憩室も広くて、暖房がしっかり入っている。隅に炬燵もあったりして、昼寝している家族連れもいました。地元の人のようですね。この施設を自分の家のような感覚で利用しているんだと思います。
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さて、小出駅に戻って、そこから越後湯沢駅に到着。ここまで来るともう東京に帰ってきたような感覚です。
この越後湯沢駅の構内にあるCoCoLo湯沢店・がんぎどおりは、越後湯沢の玄関であり顔でしょう。お土産物屋さんがずらりと並ぶのですが、新潟のうまいものを見せる工夫があってとても賑やかです。例えば、いくつもの種類の笹だんごを揃えたりもしているので、これなら納得して選べる。いいところをついています。 -
越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館も、越後湯沢駅の構内。CoCoLo湯沢店・がんぎどおりの続きにあって、ほとんど一体となっています。利き酒のコーナーがメインだと思いますが、いまや越後湯沢の名物になっている、ばくだんおにぎりやお土産物コーナーも充実していて、駅の構内をぶらぶらするなら、ここまで足を延ばすのがお勧めです。新潟のお米のおせんべいもお勧めです。 -
で、最後の晩飯は越後十日町小嶋屋の越後湯沢店で、へぎそばです。
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見た目はちょっと表面のツルツル感がイマイチだったのですが、少し細めの麺の食感はつるんと一口で食べれる小気味いいもの。出汁の味も濃いめの方なので、キレがより強調されるようにも思います。へぎそばとしての完成度は高い。県外からやってきた観光客はこの味をして、へぎそばとするわけですね。ただ、昨日の小千谷のへぎそばも絶品だし、結局これも一つのタイプに過ぎない。その辺はよろしくお願いします。
さて、これで、今回の旅は終了。新幹線でサクッと東京に帰ります。お疲れ様でした。
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