小千谷風船一揆と魚沼湯之谷温泉郷の旅(一日目)~昼間の競技フライトは青空の下の最高の条件。そして、もう一つのクライマックスは夜のグローバルーン。花火の前に、今年はレーザー光線が加わって一層パワーアップしています~
2017/02/25 - 2017/02/25
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雪国の祭は、札幌雪祭から小樽の雪灯りに、横手のかまくらとぼんでん、十日町の雪祭を見て、もう一区切りかなとは思っていたのですが、そんなところで目に止まったのが、おぢや風船一揆。
昼間のバルーンの競技フライトと夜の部の花火とバルーンを組み合わせたグローバルーンって、なんかとっても斬新じゃないですか。小千谷縮に錦鯉も気になるし、へぎそばも期待がもてるとあっては。これは行くしかないでしょう。
雪国の厳しさもないことはないですが、やっぱりそれ以上の豊かな地域性が感じられて、たびたびの旅にまたひとつ新しいページが加わりました。
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東京から小千谷へは、長岡経由。新幹線をいったんここで降りて。待合せ時間を利用して、ちょっと長岡市街を散策です。
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みぞれ混じりの天気ですが、商店街ならまあ大丈夫。
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その大通り沿いにあるフクセンドーは、昔ながらのパン屋さん。
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なんのことはないと思ったのですが、レタスとハムを挟んだパンがめちゃめちゃうまいじゃないですか。京都だと志津屋、小倉だとシロヤをちょっと思い出してしまうような。。もちろんそこまでではないですが、かなりいい線行ってます。
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ということで、ここからはちょっとスイーツチェックです。新潟はコメがおいしいせいか、食べ物がなんでもうまいんです。
こちらの長命堂飴舗でうわさの飴最中をいただきました。 -
けっこうしっかりした水飴が入っていて、食べると意外に糸を引いたりします。
その水飴と最中の相性がとてもいいかというとそこまでではないのですが、最中に挟んであることで、この水飴が気軽に味わえるというところが実はミソではないかと思います。 -
マルシャンでは、羽根つき豚ぱんというのをいただきました。
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以前、カレーパンで羽根つきというのがあってとてもうまかったのですが、ここのも同じ。
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羽根がいい効果を出しています。豚まんの具を使っているので豚パンですが、これも違和感なし。ピロシキみたいな味だし、いい仕上がりですよ~
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少し駅のほうに戻って、これはかさはら菓子店。駅の裏側の方になります。
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新潟には時々ビックリするほどうまいものがあるんですが、ここの田舎最中もそれ。
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カリカリッとした最中にしっとりした餡子の甘さがとってもいい。注文すると作ってくれるのでこんなことが可能なんでしょうが、田舎最中というネーミングに反して、この洗練された味わいにはちょっと衝撃を受けました。たぶん、これが今日の一押しですね。
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その向かいにあるのがカワサキ。
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街の洋菓子屋さんなんですが、職人さんや女性の従業員がたくさんいて、けっこう活気があります。
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サクッとクッキーシューをいただきましたが、カリカリのシューとしっとりカスタードクリームがいい感じ。見た目の美しさもいいでしょう。
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さて、ここから各駅停車で小千谷駅に向かいます。
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小千谷駅に到着。私は、小千谷は初めて。ちょっと期待が高鳴ります。
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小千谷駅から、バスで街の中心に到着。これは、サンプラザです。
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街のランドマークといった施設です。
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小千谷のひいな祭りももう始まっているよう。事前に調べていた情報だと風船一揆が終わってからだったはずなんですが。。聞いてみると、今年から、風船一揆で来てもらった観光客にも見てもらおうということで、始まりを早くしたのだとか。
それはありがたい。まだ、風船一揆まで時間はあるし、サンプラザの展示も拝見することにしましょうか。 -
ところで、小千谷といえば、小千谷縮(ちぢみ)も有名ですよね。
ちなみに、縮は撚りが強い緯糸で織った布のこと。絹でも木綿でもあるのだと思いますが、ここは麻を使います。 -
この凹凸のある生地が独特の着心地の良さを生むんですよね。
この地方には、越後上布という正倉院にも収められたほどの伝統の織物があるのですが、小千谷縮もそのジャンルの一つ。麻は同じだし、こちらは縮の技法を前面に出しています。
以前、塩沢紬の方も拝見したことがありますが、これは縦糸が生糸で横糸が木綿。素材は違いますが、やっぱり、たぶん、本質は織りの技術。ただ、その辺りを理解するのは素人には少し難しいような気がします。 -
これは、ひいな祭りで使われる絵紙。小千谷では、小千谷縮を東京や全国に売り歩いたので、そのお土産によく買って帰っていたのが浮世絵。その浮世絵のことをこちらでは絵紙といいまして。
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というのも、この華やかな色合いの絵紙は、雪国で雨戸を閉めきって暗くなった室内を明るくするのに一役買っていたのだとか。それがいつしか街の文化となって、ひな祭りの雰囲気を盛り上げる役目を負うようになりました。
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雪深い地域の生活の様子を描いた巻き絵も
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ちょっといい感じです。
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では、早めの昼飯ということで。
サンプラザ店の一階にある角屋で、へぎそばをいただきました。 -
イチオシ
十日町や長岡のへぎそばも有名ですが、小千谷の方がへぎそばの本家という説も有力。そして、小千谷では、わたやとここが双璧です。
見るからにつるつるの麺がいい感じ。それに一つ一つの塊りが大きいので、はじめはさらに小分けにして食べていましたが、それは大間違い。この大きめの塊りをひと口に含んで、味が薄めの出汁と一緒に豪快に食べるのが正解。口いっぱいにへぎそばの食感が広がって、これこそが小千谷のへぎそばの本領発揮。なるほど。存在感一杯のへぎそばです。 -
小千谷は錦鯉の故郷。その錦鯉を思う存分に楽しませてくれる施設が錦鯉の里で、
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サンプラザからはもう目と鼻の先です。
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入り口を入ると、錦鯉の解説パネル。
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長年にわたって交配を繰りかえし、様々な美しい錦鯉の品種が生まれたことが分かります。
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これは、新品種のようですが、鮮やかで上品な黄色がなかなかいい。これも美しい錦鯉の伝統を受け継いでいて、一種の風格が漂います。お見事です。
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そして、施設の奥には深い大型水槽があって、
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うわー。きらめくような美しい錦鯉がだんごになって泳いでいます。
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餌をやると、いっそうバシャバシャバシャと重なり合って、我先に寄ってくる。その人間に慣れきったかわいらしさも錦鯉の大きな魅力の一つでしょう。
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しかし、優雅なもんですねえ。
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こんなのを庭の池にいっぱい飼って楽しむのって、まさに贅沢の極み。
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輝くような赤、白の色彩は、魚の宝石といっても過言ではない。
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イチオシ
かつてなら、今太閤の田中角栄の世界ですね。
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とにかく、たくさんの錦鯉が泳ぎ回って、次々と絵が変化するような感じ。
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その変化を楽しんでいると、時間の経つのも忘れてしまいそうです。
これは、本当にいいものを見せてもらいました。 -
今日は天気はイマイチのはずだったのですが、晴れてきましたね。
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予定はしていなかったのですが、それでは、昼の競技フライトの方にも行ってみることにしましょうか。
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会場に到着しました。いい天気です。
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しかし、天気予報は風が強くなるということで、本当に行われるのかどうか、よくわからない。
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皆さんも心配そうに待っています。
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あー、始まるようですね。よかったー。
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会場では、競技方法の説明があって、これは通称「ウサギ狩り」。親のバルーンが先に飛び出して、少し時間をおいて、子のバルーンがそれを追いかける。親バルーンに、一番近づいたバルーンが勝者です。
ということで、親バルーンが飛び立ちました。 -
イチオシ
上空に高く高く上がっていきます。
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上空は風が止まったようで、しばらく真上から動きません。もう芥子粒みたいになってますが、おーい。大丈夫ですかあ。
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その後、風に流されていくのを確認したところで、
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今度は、子のバルーンが
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次々と飛び立っていきますよ~
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バーナーで熱い空気を入れて、バルーンがゆっくりと立ち上がっていく。
ゴー、ゴーというバーナーの音が響きます。 -
イチオシ
上空には、もういくつかのバルーン。動きはゆっくりみたいでも、ちょっと目を離すともうあんな高さまで上がってます。
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参加するバルーンは41基。
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飛び立つ順番もあるんでしょうか。
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少しづつ、
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少しづつ
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イチオシ
飛び立ちます。
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追いかけることを考えれば、
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早く飛び立ちたいところなんでしょうが、
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いっぺんに飛び立っては、互いが絡まりあったり、危険もあるんでしょうね。
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見ているこちらからすると、
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少しづつ飛び立つのは、一つ一つのバルーンの様子がよくわかるのでありがたいですけどね。
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真っ青な空に浮かんで、今日は最高の条件かも。まったく期待していなかったので、本当にラッキーです。
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この辺りからは、後半組でしょうか。
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親バルーンはもう遠くに行ってしまいましたが、
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そこは慌てず、
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風を信じて、追いかけます。
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どれくらいの高度で風を受けるのかが勝負の分かれ目なんでしょうが、
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周囲のバルーンの流され方を確認して、それをまた判断の材料にしているんでしょう。
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さて、地上からは
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まだ
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まだ
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あがっていきますよ~
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ゆらゆら立ち上がって、
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頼りなげに見えバルーンでも、
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飛び立ってしまうと
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ふわり浮かんで、もうこっちのもの。
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イチオシ
上空めがけて
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しっかりと
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飛んでいく姿は
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安定感抜群の
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乗り物です。
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そして、いつの間にか上空はバルーンだらけ。
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これでも熱い競争を繰り広げているはずですが、
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優雅な光景には癒されます。
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そして、だんだん地平線の向こうに流れていく一団を
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皆さんも名残惜しそうに見送ります。
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雪原に立って、応援してましたが
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あの山を越えたら、もうお別れです。
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そして、しんがりを務めるバルーンは布袋様。
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一つぽつんと飛んでますが、あのー。そっちは方向が違うんですけどね。
といっても、どうにもなりませんけどね。 -
さて、競技会場からメイン会場まで帰ってきました。あれ、さっきの布袋様はここに不時着したようです。
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ところで、会場わきを流れる信濃川は、日本一の長さを誇る川。長岡、小千谷とかの市街地近くを流れていることもあって、新潟の人にとっては懐かしい心の原風景を形作っていると思います。長岡の花火大会や小千谷の風船一揆は、ともに信濃川の河川敷で行われるイベント。イベントの景色に信濃川の流れがあるというのも大きな趣の一つだと思います。
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ここで、小千谷のひいなまつりのメイン会場である照専寺を訪ねました。
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境内にあるこの小さな建物が展示場です。
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イチオシ
ひな人形の周囲には一面を埋め尽くす絵紙。
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歌舞伎絵や
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武者絵などの
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定番から
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力士などまで含めて、
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イチオシ
様々な絵紙。
華やかな色彩の絵紙が雪国に潤いを与え、楽しませてきた。絵紙はそれ自体は安いものだし、場合によっては何かを包む新聞紙のようなものでもあったようですが、こうして小千谷の文化の一つとなって、新たな命が吹き込まれる。面白い歴史だと思います。 -
こちらは紙人形。
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九州の日田だとおきあげと言ってましたが、手作りのものでしょう。
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なお、隣りの慈眼寺は、長岡藩家老河井継之助と新政府軍監の岩村精一郎が会談したことで知られる寺。中立和平を訴える河井でしたが、会談は決裂。北越戦争に突入してしまいます。正面から見る本堂の彫り物とか華麗。建物の大きさもたっぷりあるし、けっこう威厳を感じました。
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慈眼寺の前にある地元のパン屋さんは、ベーカリータキザワ。
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夕方、締まりかけのお店に飛び込んで翌日の朝飯を買いました。いただいたのは、新潟ではお馴染みのサンドパン。サンドイッチのサンド。コッペパンにスッキリした甘さのクリームを挟んだパン。このおいしさに私もだんだん馴染んできたようです。
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そして、夕方の風船一揆の前に腹ごしらえで、わたやへ。わたやは平沢店の方が有名になってしまいましたが、市街地の方の本店に行ってみました。
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艶々のそばは食感もつるつる。角屋も同じですが、それを口いっぱいに含んでいただきます。味の薄めの出汁もザブザブつけて、そのバランスもまた小千谷風です。
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そして、商店街を抜けて、
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メイン会場に戻ってきました。ここが夜の会場です。
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イベントの時間は30分ほどなんですが、その前の会場の設営がいよいよ始まりました。
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バルーンを並べていくのですが、
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熱い空気を入れるバーナーが点火されると
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その光に照らされて
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色鮮やかなバルーンが夜空に浮かび上がる。
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この眺め自体がもう美しくて、
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十分見ごたえがありますね。
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手前のろうそくにも火がついて。
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と、音楽開始。
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音楽に合わせて、バルーンが点いたり消えたり。
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バルーンにはレーザー光線も当てられてるんですが、わかりますか?
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ゴーゴー。ゴーゴー。バーナーの音もいい音響効果になってます。
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大きな鳥が飛び立って、
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いっそう華やかな音楽が流れます。
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ゴーゴー。
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ゴーゴー。
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夜空にバルーン全体が光って、
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バルーンって、こんな楽しみ方もあったんですね。
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イチオシ
そして、音楽が静かになると
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ほどなく、今度は花火の競演。
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イチオシ
バーン、バーン。
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ババババ、
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バーン、
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バーン。
バルーンの背後から大量の花火が上がって、イベントは無事終了です。
凍える寒さだし、実は雪に埋まりながらの観戦だったのですが、これはスカッとしました。何とか写真も撮れたし、来た甲斐は十分あったというものです。 -
では、会場を後にして、再び今夜の宿の長岡に向かいましょう。
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洋食 松キッチンは、長岡駅から歩いて10分くらい。夜だと周囲は何もない感じのところにこの店だけが明るいですね。
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いただいたのは、洋風かつドン。マイナーな長岡の名物で、ファミリーソースという甘酢のようなソースをかけたタイプ。カツがしっかりしているので、まあ何をしてもおいしいのですが、お店のおしゃれな感じとちょうど合っているような。とても垢抜けたお店だと思います。
これで、小千谷は終了。明日は魚沼湯之谷温泉郷を回ります。
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