チロル・ドロミテのハイキング１２日間①

2015/07/02 - 2015/07/13

２０１２年８月にスイスを１０日間旅行し、アルプスを歩いてきました。　今まで世界遺産や街歩きの観光を主に海外を旅行していましたが、アルプスの大自然の中を歩くことが、あまりの感動で帰国したことを覚えています。
それ以来、どこか山歩きにいい所がないだろうか、旅行会社から毎月送られてくるパンフレットを眺めていましたが、スイス旅行から３年たったある日（大げさ？）、チロル・ドロミテハイキング１２日間の旅の案内が目にとまりました。
オーストリアとイタリア北部にまたがるアルプス地方です。
これだ！妻に話をしてさっそく申込みました。
いよいよ、イタリア旅行１３日間に続く旅の始まりです。♪

【日程】
　１日目　成田空港　　　　　１１：２０発　オーストリア航空
　　　　　ウィーン　　　　　１６：２０着　（ウィーンで乗り継ぎ）
　　　　　　　　　　　　　　１７：１５発
　　　　　インスブルック空港１８：１５着
　２日目　オーストリア・ゼーフェルトまでバス移動
　　　　　≪ゼーフェルダー・シュビッツェ展望ハイキング≫　約２時間歩行
　　　　　バスでインスブルグに戻る
　　　　　午後は、自由観光
　３日目　ゼルデンまでバス移動
　　　　　≪ホッセゼルデン高原ハイキング≫　約３時間３０分歩行
　　　　　下山後、オーバーグルグルまでバス移動
　４日目　≪ホーエ・ムート展望ハイキング≫　約３時間歩行
　　　　　夕方、自由観光
　５日目　イタリア・フネスにバス移動
　　　　　≪サンタ・マッダレーナ村の散策≫　約１時間３０分
　　　　　バス移動でボルツァーノまで
　６日目　カレッツァ湖散策
　　　　　　～ドロミテ街道をドライブ～
　　　　　ラガツォイ展望台
　　　　　≪トファナとラガツォイ展望ハイキング≫　約２時間３０分歩行
　　　　　コルティナ・ダンベッツォまでバス移動
　７日目　≪ミズリーナ湖畔の散策≫　約３０分
　　　　　≪トレ・チーメ・ディ・ラバレード一周ハイキング≫　約４時間歩行
　　　　　再びコルティナ・ダンベッツォに戻ります
　８日目　チエンクェ・トーリ展望台
　　　　　≪チエンクェ・トーリ一周ハイキング≫　約１時間歩行
　　　　　オーストリア・ハイリゲンブルートにバス移動
　９日目　≪グロースグロックナーとパステルツェ氷河展望ハイキング≫　約２時間歩行
　　　　　ハイリゲンブルートに戻り午後は自由散策

１０日目　～クロースグロックナー山岳道路～
　　　　　≪ハルシュタット湖畔散策≫　約１時間３０分
　　　　　ザルツブルグに移動
１１日目　１１：２０発　ザルツブルグ空港　
　　　　　１２：１５着　ウィーン空港で乗り換え
　　　　　１３：２０発
１２日目　　７：２０着　成田空港

エリア インスブルック(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

成田空港　１１：２０発のオーストリア航空です。
ウィーンで乗り換えます。

いつものように、ＶＩＳＡのラウンジでビールを飲みながら出発を
待ちます。

白ワインで食事です。　たしかチキンでした。　
味はおいしかったですよ。　
オーストリア航空は今回で２度目の利用です。　
アリタリア航空、ＪＡＬ、ロシア航空、スイス航空と利用しましたが、
「まずい」と思ったことはありません。　
強いて言えば、アリタリア航空の食事はスパイスがちょっと強すぎた
かなぁ。

ただ、ブリティシュ航空の食事の味はいまいちでした。
（あくまで個人の感想です）

１６：２０　ウィーンに到着後乗り継ぎします。

中型の飛行機です。　結構混んでいますね。
意外（？）とビジネスマンも多数いました。

青空の下、アルプスを眼下に見ながら、翼を広げてインスブルックへ
と飛びます。

１８：１５　インスブルックの飛行場に到着です。

タラップ（懐かしい♪）を降りて、建物に歩いて向かいます。
風がとても気持ちいいです。

隣に停止していた双発機（プロペラ機）です。　荷物を運び出して
いました。　　ここは、山間の小さな飛行場です。

建物の入口を入ると、すぐターンテーブルがあり荷物の引き取りです。　
本当にコンパクトです。

午後６時過ぎに、ホテル到着です。
「ザイラーホテル　ガストホフ」というホテルでした。
ここから駅まで、２分程度の場所です。
どこかで夕食を、と駅中へ行ってみました。　スーパーがありました。
こちらの果物などの売り方は日本と違います。　例えばバナナは、
房をとってそこから好きな本数だけをもぎ取り、買うことができます。　
オレンジなどの果物は好きな量を取り分けてグラムで買うのです。
だから、ヨーロッパの方が日本に来て、スーパーでこれをやってしまう
方がいるのだそうです。　文化の違いですが、お互い気を付けましょう。

スーパーの隣に、スムージーを飲ませる店（オープン）があったので、
妻と二人でグリーンスムージーを頼みました。　グラスが生ビールの
ジョッキー位の大きさででてきました。　とてもおいしいのですが、
飲みきるとお腹が満腹状態になり、なにも食べずに、二人してブラブラ
とホテルへ帰りました。

明日はハイキング１日目、標高差１４７ｍ、約２ｋｍです。

ヨーロッパの街にあるホテルの看板。

２日目（７月３日）、朝８時３０分、ゼーフェルトのケーブルカー
乗り場にきました。　
ケーブルカーの時間まで今少しあるので周りをブラブラします。

広場にコースガイド・マップがありました。
右下が駅です。ここからケーブルカーに乗って左側中腹にある駅まで
行きます。　中腹の駅からは、ロープウェイに乗り換えて山頂付近
まで行きます。（左手上）
山頂駅から稜線伝いに右手に歩いていきます。
標高差１４７ｍ、約２時間の行程です。

ケーブルカーに乗り込み、いざっ出発です。

ケーブルカーは中間地点で下り車両とすれ違います。
（どこの国も同じですよね）

中腹駅に到着、駅前にあるレストランです。
天気晴朗です！！　（表現が古すぎ？）
ここから、ロープウエィに乗り換えます。

下に見えるのが、先ほど乗り換えた中腹駅です。

山頂駅に到着です。　ここまで高く上ると、山並みがきれいに
見えますね！
ところが・・・この後、予期せぬ意外な展開が・・・・！？

目指すは前方の峰です。

リュックを背負い、歩き始めます。

足元に咲く花。

前方に、二つの山頂が見えますが、右端のちょっと低く見える山頂に
十字架が建てられています。　
そこまで行き、再び山頂駅まで戻ってきます。

見事なカールですね。　
これだけ深く削り取られた山はなかなか見れませんね。

ようやく十字架が肉眼で見えてきました。

こんな所でも、花が咲いています。

山頂に立つ十字架です。
ここで休憩してから、山頂駅に戻ります。

360度の視界は、十二分に楽しませてくれました。

遥か遠く、アルプスの山々が連なります。

かなり高い所だと分かりますね。

こんな標高の高い山の斜面に、無数の花々が咲いています。

下山していると、ブーン、といった音が空から聞こえてきたので
見上げてみると、なんとドロンでした。　
こんな所に、誰が飛ばしているのでしょうか？
我々の頭上高く２～３分飛んでいました。

下山を続けます。

山頂駅を目指して。

山頂駅が眼下に見えてきました。
おや、向こうに見える空が怪しくなっています。いやな予感！！

駅に着くころには、中腹駅あたりまで暗くなっていました。
なんと、ケーブルカーが運航中止になってしまいました！
さっきまで、あんなに晴れて青空が美しく山々がはっきり
見えていたのに！

あれっ、どうなっちゃうの？？　
見る見るうちにこのあたりもガスがかかり、風が強く、冷たく吹いて
きました。　我々は、山頂駅の小屋に入り寒さをしのぎます。　
後から来た人たちは小屋に入れず外の壁で風をしのいでいます。　
寒そう～。　待つこと３０分ほど、ようやく運航が再開されました。

無事に中腹の駅にたどり着きました。
ここのレストランで昼食です。

食事の後、男子トイレに行きます。
ブルーがきれいなドアがたくさんあります。個室？かな？？

なんと、個室は左側に並んでありました。
では、これは何？？？？？？？
ブルーの部分はドアではありません。　下に金網が敷いてあります。
つまりこの場所は・・・・なのです。　('_')

はたと足元を見ると格子状になっていてその下は溝があります。
ひょっとしてこれ、尿が流れるところですかね～ぇ？？
そうと決めてトイレを済ませて出ていきました。（不安・・・）

驚き、桃の木、山椒の木ですね！？　（若い方には意味不明な言葉ですか？）

ケーブルカー駅の前にカラスがいました。
こちらのカラスは口ばしが黄色なんですね。　
スイスの山歩きでも同じカラスを見ました。

この後、ケーブルカーに乗って下山。
インスブルックの街へ戻ります。

午後２時過ぎ、ホテルの部屋で着替え、街の観光に出ます。

凱旋門までは迷わずに来れました。　もっとも一本道でしたが・・
この後、我々はこの門をくぐり、正面の道を進みます。　

門の向こうに見える塔。覚えておいてください。
行きたいところにいけず迷いながら、ようやくたどり着いた
中心街にある塔です。
この時は、まったく知らずに写真を撮っていました。　あ～っあ・・・

きれいな装飾が施してあります。

凱旋門の次に、「黄金の屋根」へ行きます。
ところが、行けども行けども・・・ここはどこ？？状態に
なってしまいました。　
２０分も彷徨っていると、夫婦の仲も冷えてきて・・・そんな時、
地図を広げているとビジネスマン風の方が「どうしたの？」（たぶん
その様に聞こえました）と聞いてくれました。
行き先を何とか伝えると、あっちだと、教えてくれました。
親切な方、ありがとう。　これで昨年スペインのトレドで迷っていた時に、
店の場所まで連れて行ってくれた女性に次いで２回目の天使です。

ようやく中心街の近くまできました。
川の色が灰色です。　スイスでもそうでしたが、石灰岩の地質の
せいではないでしょうか。

街の看板。

なんとか、目的のインスブルックのシンボル「黄金の屋根」まで
来ることができました。
メインストリートだけあって、大勢の人で賑わっています。

街の看板。

これが有名な「黄金の屋根」です。
宮殿を想像していましたが・・・

1,500年に完成したこの屋根は、2,657枚の金箔を貼った銅製の
タイルでできているそうです。
なんでも、ヨーロッパで大帝国を築いた～ハプスブルグ家～が関係して
いるとか。

メインストリートは人、人で混雑していました。

街の看板。

マクドナルドの看板も、街の雰囲気に溶け込んでいました。

さらにメインストリートを歩きます。

山を背景に素敵な街でした。

街の看板。

ホテル近くまで戻ってきたら、車からお母さんと一緒にお子さんが
降りてきました。　みると柔道着？空手着？を着ていたのです。
お母さんに許可をもらい、はいチーズ。
　　「頑張って稽古して、日本にも来てくださいね。」

正面左にある白い建物を右に行くと宿泊ホテルです。
明日は、ゼルデンへ移動して、高原ハイキングです。