2016/10/22 - 2016/10/23
7位(同エリア324件中)
旅猫さん
10月に入り、ふとしたことで春日大社の本殿が特別公開されるということを知った。
普段、本殿には皇族と神職以外は入れないのだが、式年遷宮で神様が本殿を離れているため、二十年に一度、一般の人も本殿前に立ち入ることができるというわけだ。
この本殿には、本朱(銀朱)と呼ばれる硫黄と水銀から作られる顔料を使っているそうで、よくある神社の朱色とはかなり違う深みのある色彩らしい。
滅多にない機会なので、思い立ったら吉日。
二週間前だったが、運良く、奈良駅近くのホテルが取れたこともあり、急遽大和へと旅立つことにした。
奈良は、昨年二度訪れていたので、今回は懐かしい大和郡山を訪ね、二日目に春日大社を参拝する旅程だ。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- JTB
-
今回は、東京駅を7:40に出る『のぞみ101号』で出発。
京都駅で、10:10発の近鉄特急に乗り換え西ノ京駅へ。
近鉄郡山駅へ向かうため、ホームのベンチでしばらく待つ。
西ノ京と言えば、昨年11月に、仲間たちと訪れた懐かしい場所だ。
『気の置けない友人たちと奈良へ~西ノ京と春日大社特別参拝~』
http://4travel.jp/travelogue/11078105 -
西ノ京駅から各駅停車に乗り、二駅で近鉄郡山駅に到着した。
大和郡山を訪れるのは16年ぶりだが、郡山城跡以外は記憶がない。
この駅に降りたのかどうかも思い出せず。 -
とりあえず、地図を手にれるため、観光案内所があるという『箱本館紺屋』へ向かうことに。
駅前から続く細い道を辿り、大通りを左へ行くと紺屋町へ出た。
その紺屋町の町筋には、道の真ん中に水路のような紺屋川が流れ、その一角に目指す『箱本館紺屋』はあった。箱本館「紺屋」 美術館・博物館
-
『箱本』とは、治安維持や消火などのための自治組織のことだそうだ。
その中心だったのが紺屋町で、藍染を生業とする職人たちが集まっていた町とのこと。
紺屋川では、染めた布などをさらしていたそうだ。
この建物は、藍染の技を伝えてきた奥野家のもの。
建物には、郡山らしく、金魚の染物が掛けられていた。
中を見学させていただいた後、地図をもらい散策を始めることに。 -
紺屋町から少し歩いた矢田町通のあたりの路地をぶらぶら。
寺町の風情がある場所もあった。
その一角にあった園融寺には、興福寺の大乗院から移築されたという、唐破風が立派な玄関が。 -
園融寺からほど近いところに、薬園八幡神社が鎮座していた。
このお社は、奈良時代、平城京の南に設けられた薬草園に勧請されたものだそうだ。
境内では、修繕作業が行われていて埃っぽかったが、一応ご挨拶をしていくことに。 -
拝殿で、いつもの大切なお願いと旅の無事をお願い。
拝殿入口に掲げられていた木札によると、この社は聖武天皇の勅願所だったようだ。
本殿は桃山時代に建てられたものらしく、拝殿とは違い、華やかな極彩色を纏っていた。 -
拝殿の前では、可愛い招き猫さんたちも。
今思えば、買っておけばよかったなと。 -
御朱印をもらおうと思っていたら、ちょうどやってきた小柄な年配の女性が宮司さんだった。
お願いすると、近くの普通の家のような場所に案内され、待つ間、貴重なアルバムを見せていただいた。 -
薬園八幡神社のすぐ近くにあった外堀緑地公園を通り、洞泉寺界隈へ。
-
洞泉寺界隈は、洞泉寺と源九郎稲荷神社の門前町のような場所だが、なんと遊郭街だったそうだ。
-
界隈には、木箱の牛乳箱も。
-
日本三大稲荷のひとつとされる源九郎稲荷神社に参拝。
名前の由来は、源九郎義経を助けたという白狐の伝説から。源九郎稲荷神社 寺・神社・教会
-
参拝後、社務所を訪ねると、白狐のお面が飾られていた。
王子の装束稲荷神社を思い出すな。
御朱印をいただくとき、色々とお話をさせていただいた。
すると、ここ数日、埼玉県からの参拝客が多いとのこと。
この日も、午前中に一人訪れたとのことだった。 -
源九郎神社の鳥居を出ると、すぐのところにも風情のある建物があった。
この建物も、以前は妓楼だったそうだ。 -
洞泉寺界隈から路地裏を歩いて行くと、急に賑やかになったきた。
柳町という場所で、何かのイベントをやっているようだ。
そこは商店街になっていて、江戸の頃から賑わった場所だそうだ。
足元には、大和郡山らしく、金魚をあしらったマンホールの蓋も。 -
その近くで、廃業したガソリンスタンドを使った露店があった。
そこで目に留まったのが、角にあった電話ボックス。
中で何かが動いているのだ。 -
近寄ってみると、何と水槽になっていて、金魚が泳いでいた。
しかも、受話器から酸素が出るという凝りようで。
水が漏れないようにするのは大変そうだけどな。
気が付いた親子連れが記念撮影をしていた。 -
そのすぐ先にあった元旅籠だったという建物。
この斜向かいに、大門湯と言う銭湯があり、そこに名の由来になった柳大門があったそうだ。
この花内屋という元旅籠の辺りに下街道が通っていて、城下で一番賑わった場所らしい。 -
大門湯の向かいにあった郡山八幡宮に参拝。
境内では、子供たちが遊んでいた。 -
そのお社の門の手前から北へと延びる細い道があったので行ってみることに。
しばらく歩き、最初の十字路で西へ。
その先の小さな社が建っている場所が中堀の跡だった。
そして、そのすぐ先に小さな骨董屋のような店があり、そこに立っていた『わらび餅』の幟が目に留まり、ちょうどお昼時でもあったので立ち寄ってみることにした。
店内は喫茶店と骨董屋が混在したような感じだった。 -
メニューを見ると、飲み物や甘味などのほかにうどんなどもあったので、特製うどんなるものを食べてみることに。
出てきたのは、きつねと力に削り昆布が入ったもの。
食べてみると、下手なうどん屋より、これがとても美味しくて。 -
せっかくなので、わらび餅もいただくことに。
甘味二品と飲み物のセットがあったので、小吸のぜんざいと紅茶を一緒に注文した。
ぜんざいは甘過ぎたが、わらび餅は美味。
紅茶も美味しかった。 -
思いがけず美味しいお昼を食べられ満足したので、散策を再開。
ふらふらと歩いていたら、近鉄郡山駅の近くに出た。
その駅沿いの商店街の中に、渋い鳥の専門店らしきものが。
『かしわあります』と言う文字に吸い寄せられたが、木製の陳列棚には、商品はひとつもなく。。。
お店の人の気配も無かったので、残念ながら諦めることに。
裸電球もいい感じで、いつか機会があれば、また来てみたいと思った。 -
その先で踏切を渡り、駅の西側へ。
道沿いには、趣のある建物がいくつか残っていた。 -
しばらくすると、目の前が急に開けた。
整然と並んだ生け簀のようなものがそこかしこに。
これが、大和郡山名物の金魚の養殖場だった。 -
養殖業者の建物らしきものには、金魚の鏝絵も。
-
道端には、淡い紫色の可愛い花が。
-
静かな住宅街の中を通り、辿り着いたのが大納言塚。
こんな住宅街の真ん中にあるとは思わなかったが、結構立派な五輪塔が建っていた。
ここは、かの豊臣秀吉の実弟、大和大納言秀長の墓所。
前に訪れた時には立ち寄れなかったので、今回は忘れずにご挨拶を。大納言塚 名所・史跡
-
その墓所の前に、金属の蓋が載った石組みが。
近くに立っていた看板によると、『お願いの砂』と言うものらしい。
せっかくなので、いつもの大切なお願いを。
砂をつまんで穴に三回入れるらしいのだが、何だかお焼香をしているみたいで(^^; -
再び住宅街の中を歩くと、江戸初期の剣客・荒木又右衛門の屋敷跡があった。
今は個人の住宅が建っていたが、立派な門構えで、武家屋敷を彷彿とさせるものだった。 -
そこから、大和大納言秀長の居城だった郡山城跡へと向かう。
その途中で、その郡山城の南御門が移築されているという永慶寺へ立ち寄ってみた。
門自体はかなり簡素なものだったが、秀長時代の郡山城跡の遺構としては、市内で唯一のものだそうだ。 -
永慶寺からすぐ北にあるのが大和郡山城跡。
南御門跡手前からは、鰻堀池と石垣が望めた。 -
松陰門跡を通り、中仕切門跡から新宅郭跡へ。
そこからは、本丸跡が望めるのだ。
現在、本丸は整備工事中のため、中へ入ることはできないので、ここに来てみたのだ。
前に観た時よりも、一層古城感が増したような。 -
竹林門跡から本丸跡に鎮座する柳澤神社を遠望。
祭神は、元城主柳澤吉保だ。 -
本丸跡から隣にある毘沙門郭跡へ。
二つの郭を隔てる掘割は深く、石垣も立派だ。
さすが、天下人の弟の城だな。
この堀に架かっていた極楽橋を再建する計画があるそうだが、このままのほうが良いような気がする。
なんて考えていたら、何や唸るような音が。
すると、大きな熊蜂らしき蜂が迫ってくる。
一旦逃げ出し、間を置いてから恐る恐る通り抜けた。 -
毘沙門郭跡には、柳沢文庫がある。
柳澤家が寄贈した古文書などが収蔵された施設だが、今回は興味がわかずに建物だけを観て通り過ぎた。 -
毘沙門郭跡から追手門へ。
大和郡山城には、現存する建造物は無く、この追手門を含めてすべて再建されたもの。
以前一度観ているので、今回はサクッと。 -
追手門の向かいにある、その名も追手向櫓。
各地の城跡では、再建されるのは天守が多いのだが、ここは門と櫓。
それも、なかなか渋い感じでコンクリート感が無いのがいいなと。 -
追手門を潜った先にあるのが法印郭跡。
そこには、立派な破風を備えた城址会館という建物が建っている。
この建物は、明治41年(1908)、興福寺境内に奈良県立図書館として建てられたものだそうだ。
中を見学しようと思っていたのだが、なぜか閉まっていた。 -
城址会館の脇から下を眺めてみると、瓦屋根が続く街並みが見えた。
最近は、屋根に新建材を使うことが多いので、いぶし銀のような屋根が多いのは嬉しいな。 -
法印郭からは、本丸の天守台もよく見えた。
こう見ると、石垣の綺麗さがよくわかる。
柳沢神社の社殿も、ここからだと良く見えるんだな。 -
城跡を離れる時、振り返ると、天守のような追手東隅櫓が見えた。
手前に見えているのは民家の屋根なのだが、瓦屋根なのでとても調和がとれている。
景観って、こういうことだよな。 -
陣甫郭跡を通り、鉄御門跡から城跡外へと出ると、そこは五軒屋敷池。
そのすぐ畔を近鉄線が走っていた。
ちょうどこの頃から、雨が降ったり止んだりに。 -
近鉄線の踏切を渡り、市役所の方へと歩いて行く。
市役所の角の所には、柳御門跡の石垣が残っていた。 -
市役所の前を過ぎると、何やら歴史のありそうな建物が見えてきた。
これが、地図に載っていた豊臣秀吉所縁の老舗和菓子屋だった。
秀吉が大和へ来た際、珍しいお菓子を作るように命じられ、その時に作ったのが、看板商品の『御城之口餅』だそうだ。御菓子司 本家 菊屋 本店 グルメ・レストラン
-
中へ入ると、店内も趣がありいい感じ。
美味しそうなお菓子もいろいろあって。
ちょっと食べてみたくなったので、『御城之口餅』(6個入)と『菊之寿』を一つ購入した。 -
お店の方に店内の撮影を快く許可していただいたので、しばらく店内を見学。
天井を見ると、昔使われていたお菓子の型がずらり。
大切にとってあるんだな。 -
菊屋から、塩町、本町界隈へ。
途中で、綺麗な金魚のレリーフを見つけた。 -
さらに北に歩いて行くと、新中町に出た。
その一角に、大和大納言秀長の菩提寺春岳院があったが、拝観は出来ず。
近くにあった浅井邸などを観ながら街をぶらぶら。 -
すぐ近くの塩町界隈には、趣のある古い町家が多く残っていた。
しっとりとした、日本らしい町並みにホッとする。
ちょっと電柱が邪魔だけど。 -
本町界隈では、元造り酒屋の中村邸が印象的だった。
白壁と板壁のコントラストが美しい蔵など、いい雰囲気を醸し出していた。 -
大和郡山には、たくさんの小さな社がそこかしこにある。
たぶん、街ごとに祀られているものなのだろう。
どれも、花が活けてあり、慕われているのだなと。
最後に、徳川四天王の一人本田忠勝の孫政勝が眠る良玄禅寺の前を通り、大和郡山の散策を終えることにした。 -
今宵の宿のある奈良駅へは、JR郡山駅16:59発の電車で向かう。
少し遅れてやって来た電車に揺られ、僅か二分で到着した。 -
去年の11月に仲間たちと訪れて以来の奈良の街。
まだ一年も経っていないのに、なぜかとても懐かしい。
駅前はすでに日暮れ時で、春日大社の正遷宮を記念する飾りにも明かりが灯っていた。 -
ホテルへと向かう商店街にも、正遷宮を祝う飾りが。
それにしても、相変わらず人が多いな、この街は。 -
宿は、去年も仲間たちと泊まったホテル。
今回は一人旅なので、普通のシングルルーム。
ここの朝食はいまひとつなので、もちろんルームチャージのみだ。ホテルフジタ奈良 宿・ホテル
-
チェックインのあと、早速、晩酌がてらの夕食へ。
色々探したのだが、混んでいてどこも入れず。。。
結局、去年もお世話になった風神へ行ってみることにした。
すると、あっさりOK。
ところが、通されたのは前とは違う二階のフロア。
そこは、ちょっと高級感が漂い、しまったなと。 -
広い4人掛けのテーブルに一人。
周りは、女性だけのグループが多くて、どうも落ち着かない。
とは言え、入ってしまったので何か頼むことに。
とりあえずビールを注文し、じっくりメニューを眺める。
ところが、凝った料理ばかりで、値段も手ごろなものは無く。
仕方が無いので、『大和肉鶏とごぼうのすき焼き風』を。
卵黄を泡立てたようなものに付けて食べる初めてのスタイルだったが、なかなか美味しかった。 -
お酒は、地元奈良桜井市の今西酒造が醸す『三諸杉 純米吟醸 露葉風』を。
このお酒に使われている酒米は、奈良で古くから伝わる幻の酒米『露葉風』だそうだ。
淡麗のやや辛口のお酒はキリリと冷えていて美味しかった。 -
追加で頼んだのは、『十津川きのこのアヒージョ』。
十津川産きのこを使っているとのことだったが、普通のしめじやエリンギが多かったな。
でも、アヒージョは好きだし、お酒にも思ったよりもよく合ったから良かった。 -
ちょっと寛げなかったので、以前、前日光さんの旅行記で見つけた近鉄奈良駅構内の立ち飲み屋で締めることに。
ここは、奈良豊澤酒造が直営する店。
店内は小奇麗で、女性でも気軽に入れそうな感じだった。 -
とりあえず、『豊祝セット(500円)』を。
これは、純米酒またはビールに、つまみ三品が付いたもの。
いかにも、立ち飲み屋のとりあえずセットみたいでいいなと。
キャッシュオンデリバリーなのも○。
やっぱり、立ち飲みは明朗会計じゃないとね。 -
カウンター前には、色々な惣菜が置いてあり、立ち飲み感もちゃんとあり。
いろいろ食べてみたかったけど、もう食べてしまっていたので残念。 -
そこで、軽そうなえびせんをつまみにお酒をお替わり。
〆に飲んだのは『蔵出純米原酒 豊祝』。
原酒だけど、結構呑み易く、危険なお酒だな。
この店は、ちょっと飲みたい時、これからも立ち寄りたいかな。 -
ホテルに戻る前に、宿の近くの裏道を散歩。
人の多い表の道を脇に入っただけで、まったくと言っていいほど人影はなかった。
ここが奈良の中心市街地とは思えないほどの静けさで。
街灯に照らされたシュールな感じの光景も観られたり。
地元の方が集うお洒落なカフェや、隠れ家的なクラフトビールの店などがあり、ちょっと面白かった。 -
ホテルの近くに戻ると、昼間は気が付かなかった小さな社を見つけた。
入口がダーツバーの敷地にあるため、昼間は入れないという変わった神社だった。
月日神社と言う、とても小さな社なのだが、祭神は三柱も。
由緒はよく分かっていないようだが、『月日』という名前に惹かれるな。 -
部屋に戻り、菊屋で買ってきたお菓子で夜食。
どちらも、甘さ控えめで、上品でとても美味しかった。 -
翌朝、空には白い雲が。
やっぱり、旅には青空が一番だな。
今日は、いよいよ春日大社のお砂持ち行事。
奈良駅前からバスで出発だ。 -
7:18の始発バスに乗り、春日大社へ。
混むかと思いきや、車内は空席も目立ち。
春日大社本殿バス停から歩いて、まずは伏鹿手水所で清め、祓戸神社にお詣りを。
さすがに朝早いのか、思ったよりも参拝客の姿は少なかった。 -
参道の石灯籠も正遷宮モードだな。
-
朝の神社は、清々しさがあっていいけど、何というか、この色合いとかは好みじゃなかったり。
素朴な感じが好きなので。 -
南門に回り境内へ。
とりえず幣殿で参拝を。
時間は8:00。
お砂持ち行事は9:00からなので、まだ1時間もある。
砂ずりの藤のそばに椅子があったで、そこに座って本を読みながら待つことにした。 -
そして受付開始。
さすがに日曜日とあって、それなりの人数が。
それでも、思ったよりはかなり少なくて、ほとんど待つことなく順番が。
前半は、通常の特別公開コースだが、最後に一位橋を渡り本殿前に。
一位橋は、その名のとおり、正一位または皇族しか渡れない橋。
しかし、本殿に神様がいない遷宮の時だけ、一般の人も渡れるのだ。
それなので、20年に一度しかその機会はない。
初めて観るその本殿は、春日造と呼ばれる独特のもので、四柱の神が鎮座する四つの社が並んでいた。
本朱で修復されたその本殿は、深い色合いで、とても艶やかな色合いだった。
水銀に関する水俣条約が発効されるため、20年後は本朱で修復される可能性は無いかもしれないので、これが最後だとも。
貴重な色を観ることができて、良かったかも。 -
二番目のグループだったが、中門を出て幣殿の方を見ると、あとのグループは数人しかいない。
この日が最終日だったし、もっと混むのかと思っていたので意外だった。 -
中門からは通常コースで、御蓋山浮雲峰遙拝所へ。
個人的には、春日大社で一番神域だと感じる場所だったりする。 -
祖の遥拝所の向かいに、簡素な造りの塀がある。
案内板によれば、かなり前の本殿回廊は、築地塀で囲われていたらしい。
そして、この東北の隅だけは鬼門に当たるため、昔のまま残されたそうだ。
とは言え、ここは実際には東南東らしいが。
見た感じ、古いものではないし。 -
お砂持ち行事を終え、砂ずりの藤近くで休憩。
行事に参加すれば、写真のような一式が授与される。
右上の袋に小石が入っていて、これを本殿前に敷き詰めるのがお砂持ち行事。
次回は20年後なので、だんな世の中になっているのかな。
変わらず、またここに来られたら幸せだと思う。 -
今回の旅の一番の目的は終了。
貴重な体験だった。
その後、懐かしい一言主神社の前を通り若草山の方へ。
朝の柔らかな日差しの中、鹿さんたちものんびりか。 -
そして行き当たったのが水谷神社。
何度か春日大社に来ているが、ここに来たのは初めて。
由緒も何も知らずに来てしまった。
幕末までは、祇園精舎の守護神牛頭大王を祀っていたらしいが、今は、素盞鳴命・大巳貴命・奇稲田姫というありふれた方々。
まあ、病気平癒に霊験があるというので、ここはしっかりお詣りを。
社殿の向かいには、子授石なるものもあった。水谷神社 寺・神社・教会
-
その水谷神社の先に、茅葺屋根の茶屋があった。
ちょっと寄ってみたかったが、時間が早過ぎたようだ。 -
バス停へ戻り、新しくなった宝物館を観てみることに。
いつしか観光客も増え、少し並んだりしたが、待ち時間も無く入ることができた。
入ってすぐ、薄暗い空間があり、そこでは、水盤に水滴が落ちてできる波紋などを幻想的に見せる仕掛けが。春日大社国宝殿 美術館・博物館
-
その先にも、光を使った表現が。
ん~、綺麗なんだけど、はっきり言って意味不明だな。
導入部分の先の展示室には、見応えのある展示があったのだが。 -
宝物館を見学し、外の石のベンチに座り少し休憩。
友人にメールを送っていたら、鹿さんがすり寄ってきた。
なぜか、餌をねだるわけでもなく、そばに来て、ずっと佇んでいた。 -
バスに乗り近鉄奈良駅へ。
しかし、まだ帰る時間には早かったので、思わず国立博物館近くで降りてしまった。
ちょうど、正倉院展をやっていたので観ていくことに。 -
お昼は、館内にあった『葉風泰夢』で『“淡路島産たまねぎ”たっぷりの特製ビーフカレー』を。
ちょっと期待したけど、実際には玉ねぎ?、ビーフ?って感じの普通のカレーだった。
残念。 -
博物館前のバス停から、近鉄奈良駅へ。
ホームのベンチに座り、また本を読みながら京都行きの特急を待つ。 -
13時ちょうど発の特急に乗り京都駅へ。
今回の旅は、急なものだったけど、結構まとまったかな。
でも、大和郡山では、もっと行きたいところがあったのだけど。
それは、またの機会だな。
また行きたい場所があるから、いつか同じ場所に来られるしね。
京都駅13:53発の『のぞみ24号』で旅も終わり。
いつも思うのだけど、旅の終わりって、なぜか切ない。
どうしてなのかな。
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この旅行記へのコメント (12)
-
- たらよろさん 2017/01/18 12:33:51
- 春日大社
- こんにちは、旅猫さん
ご挨拶が遅くなってしまいましたが、
今年も変わらずよろしくお願いいたします。
ところで、今年の初詣は春日大社に行ってきたんですよ〜
宝物殿、入ろうかどうしようか・・・
迷いましたが、止めました。
止めて良かったぁ〜(笑)
その後、飛鳥に行ったのですが、そちらの博物館のほうが興味津々で・・・
今年は飛鳥にちょっぴり思いを馳せそうです♪
では、今年もよろしくお願いいたします。
たらよろ
- 旅猫さん からの返信 2017/01/18 21:11:32
- RE: 春日大社
- たらよろさん、こんばんは。
こちらこそ、ご無沙汰しております。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
初詣に春日大社ですか!
人が多かったのでは?
宝物殿の一番の見どころは、国宝の金地螺鈿毛抜形太刀でしょうね。
猫が彫られていて、とても変わった意匠の太刀でした。
飛鳥は良いところですよね。
古代のロマンが詰まっていて。
旅猫
-
- rupannさん 2017/01/08 22:06:27
- 源九郎義経を助けたという白狐の伝説
- こういう伝説って惹かれますねぇ
旅猫さん、こんばんわ〜
ぶらっと奈良へ来られたんですね
近いとこって、案外歩いてないなぁと思いつつ拝見しました。
お酒おいしそうですね。
by rupann♪
- 旅猫さん からの返信 2017/01/09 07:49:17
- RE: 源九郎義経を助けたという白狐の伝説
- rupannさん、こんにちは〜
いつもありがとうございます。
白狐の伝説は魅力ありますよね。
神話より、ずっと面白みがあると思います。
奈良は好きな土地なのですが、関西へはあまり行けなくて。
近間は、いつでも行けるという気持ちになりますからね。
奈良も結構、美味しいお酒がありますよね。
旅猫
-
- momotaさん 2017/01/05 00:03:35
- 猫好きの鹿さん
- 旅猫さん、あけましておめでとうございます♪
お天気が良く穏やかなお正月でしたね。
どちらかに初詣出かけられましたか?
私は2日に箱根駅伝を観に行って今日は鎌倉の長谷寺〜由比ガ浜で
姪っ子たちと海遊びにつき合わされ疲れた〜
春日大社の特別拝観私も行きたかったなぁ〜。
次は20年後ですかぁ、まぁまだ普通に生きられれば行けるかな。
お砂持ちって参拝者が周りに砂利を撒くんですね。
何か自分も造設に携われるって貴重な体験ですね。
奈良には猫好きの鹿さんがいるんですね〜
こういう欲のない子には余計にエサをあげたくなっちゃう(´▽`)
今年も楽しい旅がたくさんできますように♪
- 旅猫さん からの返信 2017/01/07 07:32:29
- RE: 猫好きの鹿さん
- momotaさん、あけましておめでとうございます!
新年早々、ありがとうございます。
今年は、穏やかな幕開けでしたね。
初詣は、地元の神社に行ってきました。
最近の恒例です。
春日大社の特別拝観私は良かったですよ。
二十年に一度しか間近で見られない本殿ですからね。
本朱を使っていますが、今は落ち着いた感じとは言え華やかです。
時が経つと、素晴らしい色合いになるそうですよ。
でも、その色合いになる頃は、一般の人は見られないのですが。
あの鹿さん、なぜかすり寄って来ただけ(^^)
餌をねだらないところが気に入りました。
今年もよろしくお願いいたします。
旅猫
-
- ガブリエラさん 2016/12/15 21:00:32
- 懐かしい風景♪
- 旅猫さん☆
こんばんは♪
大和郡山は、数年前の勤務地だったので、すごく懐かしいです(*^_^*)
郡山城は、桜で有名なので、ついつい春にばかり行ってしまうのですが、そうでなくても、素敵なお城だと思っています♪
電話ボックスの金魚のことは、ローカルTVで見た記憶があるのですが、実際に見たことはなく、こんな風になってるんですねヽ(^o^)丿
今度、一度見にいってみようかな〜♪
春日大社は、毎週の通院日に、バスで表参道を通ってるのですが、最近お参りしてないな・・・。
今度は、初もうでかな〜と思っていますが、3が日はすごい人で、あの参道が動かないくらいになるんですよ(ー_ー)!!
また、ぜひぜひ奈良においで下さいね♪
我が町、生駒も、なかなかいいお寺などありますよ(^_-)-☆
ガブ(^_^)v
- 旅猫さん からの返信 2016/12/17 15:01:01
- RE: 懐かしい風景♪
- ガブさん、こんにちは。
いつもありがとうございます!
何と、大和郡山でお仕事していたのですね!
郡山城は、再建された建物ですけど、落ち着いた感じでいいですよね。
前に訪れた時は春でしたが、桜の記憶はあまりなくて、石垣の見事さが印象に残っています。
金魚の電話ボックスは、最近、ほかの場所でもあるみたいですね。
水が漏れないのが不思議な感じでした。
春日大社くらい有名だと、正月三が日は大混雑でしょうね。
我が埼玉の小さな町の神社も、正月だけは鳥居の外まで並びます(笑)
奈良は好きな場所なので、また訪れたいと思います。
生駒と言うと、生駒山くらいしか思い浮かびませんが、寺社仏閣が結構あるようですね。
旅猫
-
- hot chocolateさん 2016/12/15 17:37:04
- 大和郡山の旅
- 旅猫さま
こんばんは〜
未読の旅行記もあるけれど、最新版を拝見。
表紙の招き猫ちゃんたち、見ているだけでほっこりとした気持ちになりますね。
大和郡山といえば金魚ですよね。
「源九郎稲荷神社」という名前は知らなかったけれど、「源九郎狐」というのは知っています。
あれは歌舞伎だったかな。
舞台はここだったんですね〜
日本三大稲荷の一つなんですね。
正一位または皇族しか渡れない橋、本殿に神様がいない遷宮の時だけ、一般の人も渡れるというのは貴重な機会ですね。
20年に一度しかその機会はないとは!
本朱で修復された本殿は、次の修復では本朱は使えないのですね。
水銀が使われていたとは・・・
20年後のお砂持ち行事も参加できるといいですね。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2016/12/17 14:50:10
- RE: 大和郡山の旅
- hot chocoさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
大和郡山は二度目の訪問でした。
前は御城だけだったので、今回は町を散策してきました。
結構、古い建物も残っていてよかったです。
源九郎神社は、源義経に関わりのある神社のようですね。
日本三大稲荷とは知らずに訪れてびっくりでした。
今回の一番の目的であったお砂持ち行事は、偶然目に留まり、20年に一度なら、次回はどうなるかわからないので、思い切って行ってきました。
普通は入れない場所で参拝できたのは、貴重な体験でした。
あの艶やかな朱色は、もう観られないかもしれませんからね。
旅猫
-
- 天星さん 2016/12/13 23:16:05
- わらび餅に紅茶
- 甲斐殿
ごぶさたぁ〜
師走ともなって、今年も残すところ...
と思うとラストスパートのように
今月は走りまわっています。
もう、クタクタでございます。
大和郡山にお出かけでしたか
奈良県に温泉ってほとんどないですよね〜
そういえば、地獄もない(笑)
わらび餅に紅茶とは、とりあわせが
微妙な気もしますが...
店の雰囲気からして食べてみるのも
また格別なのかも!
春日大社も20年に一度の修理、
きれいになったでしょうね〜
阿蘇の神社はまだ壊れたまま...
神様も自然災害には太刀打ちできないものですね〜
で、わらび餅と紅茶の感想は?(笑)
えちご
- 旅猫さん からの返信 2016/12/17 14:34:53
- RE: わらび餅に紅茶
- えちご殿
こんにちは。
お返事が遅くなりすみません。
師走は、何かと忙しいですよね。
こちらも、ドタバタしています。
奈良には、確かに、これといった温泉は無いですね。
和歌山にはいろいろ面白い温泉があるのに。
阿蘇神社はまだ修復には時間が掛かるようですね。
一度は参拝したいと思っていただけに残念です。
春日大社の本殿は、初めて見たので、ただ綺麗だなと。
本朱というのは、艶やかで朱色とは違い、バラの花のような柔らかさを感じました。
>わらび餅と紅茶の感想は?(笑)
ん〜、それぞれとても美味しかったです。
取り合わせも、それほど悪くはなかったですが、一度でいいですね(笑)
甲斐の山猫
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