色づき始めの高雄～嵯峨野漂流

2016/11/03 - 2016/11/03

紅葉の常識は北から、そしてまたタイミングである。
とは云え私の都合に合わせてくれるはずもない。
まだ早いとは思うが出掛けざるを得ない。
期待せず早朝より京都の山を目指す。
京都駅よりJRバスに乗り込む。
山城高雄での降車は一人。
既に結果は明白だ。

気を取り直していつもの道をのんびり歩く。
高雄橋へと一旦下ると神護寺へと続く長い石段。
若干息を切らせる頃に遙か上にその姿を現す楼門。
見頃の時季ならば素晴らしい紅葉を魅せつけてくれる。
誰一人すれ違わない石段を登り切り楼門を潜る贅沢な一時。
踏み入った境内はやはり紅葉には未だ早く色づき始めの状態だ。
金堂へと続くあの紅葉の絨毯で有名な急階段も同様で完全に諦めた。

紅葉期の人混みとまだまだ色づき始めの閑散期。
こんな馬鹿げた闘いに毎年挑む自分を愛おしく思える。
来年は単身任務も解け来ることが出来なくなるかもしれない。
そんな感慨に耽り瓦投げの広場から清滝川の錦雲渓を眺め下ろす。
ならば最後になるかもしれないのでもう一度あのル～トを巡ってみよう。

季節を問わず幾度も行き来して通い慣れた道。
ひょっとすると京都で一番好きな場所。

こうして再び清滝川沿いを嵯峨野へと下って行った次第。


いやはや来年はどうなっているのか辛いものがある。

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配