2016/09/21 - 2016/09/29
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elephanさん
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気力、体力のある50代のうちに行っとかなければ一生後悔すると、2015年、57歳にして初めて海を越え、ニューヨークに出向いたワタクシ。
英語力はサイテーレベルながら、奇跡的になんとかなったことに味をしめ、2016年秋、ナント2年連続の海外一人旅をしてきました。
今回の目的地は、ロック好き、アート好きのワタクシにとって、NYと並ぶ聖地ロンドン。
ビートルズにピンクフロイド、ジミにボウイにディラン、ストーンズ。
デュシャンにクーンズ、デミアン・ハースト・・・。
今回も勘と度胸とiPhoneを頼りに、街の隅々(さらにはリバプールまで)まで歩きつくしてきました。
英語はできないが、好きな場所に好きなように行ってみたいと思っている方、必見ですよ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.0
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イチオシ
さあ最後の1日です。
帰りの航空機は夕方発なので、十分街歩きをする余裕があります(というか、実は余裕どころではない展開になるのですが、それは後述)。
ホテルの朝食で、まず腹ごしらえです。 -
日本ほど種類はありませんが、一応バイキング形式の朝ごはん。
トーストは持ってきてくれます。
いつもながらの薄さ。
パンそのものの味がわからず、これはちと不満ですね。 -
これは満足。
ミルクティー。 -
上に写っているのは生ハム(美味!)。
フルーツも嬉しい!
頼めば卵料理も。 -
トーストは、ジャムとバターでいただきました。
-
イチオシ
この日は、前日までに行けなかった郊外に足を伸ばします。
まずは地下鉄を乗り継いで、ロンドン北部のフィンズベリー・パークへ。
降りてから知ったのですが、ここはサッカーチームのアーセナルの本拠地のようですね。
駅前にはこうしたショップが。 -
看板も。
-
で、この駅から歩いて数分のところにあるこの建物。
レインボー・シアター(その前の名はアストリア)と言います。
ここも数々の歴史的なコンサートが行われた場所です。 -
振り返りますと・・・、
1965年・・・ビートルズがイギリスでは最後のライブ披露
67年・・・ジミ・ヘンドリックスがライブで初めてギターを燃やす
72年・・・ピンク・フロイドが「狂気」のプレミア・ライブ
73年・・・ピート・タウンゼントらがクラプトンの復活コンサートを開催
73年・・・ピンク・フロイドとソフト・マシーンがチャリテー・ライブ -
イチオシ
このうちクラプトンの復活コンサートは、薬物中毒でヘロヘロになっていた彼を後押しするため、友人のミュージシャンがこぞって参加したライブです。
当時「レインボー・コンサート」の名前でレコードになっていました。
これは高校生のワタクシが買った最初のクラプトンのレコード。
かなり聞き込んだ思い出があります。
そのライブが目の前のここで行われたとは。
感慨もひとしおです。 -
シアターのすぐ近くにあったパン屋さんです。
中心部とは違ってここまでくると、こうしたチープな味わいのお店が目立ってきます(けなしているわけではありません)。 -
手書きのメモも実に庶民的。
-
イチオシ
日本で言えば、下町の惣菜屋さんといったところでしょうか、
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ただ店の人はどこかに出かけているんでしょうか。
誰もいませんでした。 -
今度はバスで移動、
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ここも多くのアーチストがライブを行った会場です。
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昔の鉄道の施設(転車場)を改造したライブハウス。
「ラウンド・ハウス」と言います。 -
イチオシ
オープンは1966年。
記念のコンサートはピンク・フロイドが行いました。
この日も夜にライブがあるようです。
人が並んでいました。 -
住宅と同じで、一度建てた建物は、役割を終えても再利用する。
繰り返しになりますが、我々も習いたいものです。 -
昔は何かの入り口だったのでしょうか。
-
続いて尋ねたのはキング・クリムゾンゆかりの地。
ブロンデスベリー・ロードの93。
初期のメンバーが共同生活をして、曲作りなどをしていた住宅です。
このころの音源は、2011年にCD化された「ブロンデスベリー・テープ」(クリムゾンの前身、ジャイルズ・ジャイルズ、アンド・フリップの作品)で聴くことができます。 -
ここですね。
-
なかなかに趣のある玄関。
ただ人は住んでいないようです。 -
よく見ると、不動産業者の看板が。
どうやら売りに出ているようです。 -
さらに地下鉄とバスで今度はテムズ川の南の地区へ。
セント・ポール大聖堂以外は、いわゆる〝名所〟に行っていなかった今回の旅。
うまい具合にバスの中からビックベンを見ることができました。 -
遠くにはロンドン・アイの姿も。
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渡っている橋はウエストミンスター橋です。
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途中、人だかりがあったので、バスの中からカメラのシャッターを切りました。
後で見てみたら、奥に全裸の女性が。
しかも目隠し。
何かのパフォーマンスでしょうか。 -
で、着いたのは、ニューポート・ストリート・ギャラリーというギャラリーです。
ここはデミアン・ハーストというイギリスを代表する現代美術の人気作家が作った施設です。
ただこの日は、アメリカのやはり人気者、ジェフ・クーンズの作品天を開催していました。 -
実は今回、別の日に、ハーストの作品が数多く収蔵されているサーチ・ギャラリーを訪れました。
ところがこの週は特別なイベントが行われていて、ギャラリーの収蔵品は見ることができなかったのです。
なので、このギャラリーに来てみたのですが、やはりハーストの展示は行われておらず残念。
でもクーンズもそれなりに楽しめました。 -
イチオシ
彼の代表作のバルーンのようなオブジェです。
でも材質はアルミか何かなんだそうです。
それにしてもこの大きさ。
隅にいた赤い服の年配の女性。
ワタクシと目が合うと、ちょっと呆れたわ的なニュアンスで「ファンタスティック」と言っていました。 -
後ろからの撮影。
-
これはなんとなくデュシャンっぽい作品。
-
イチオシ
こういうのは好みです。
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再びバルーン系。
-
これも。
あとクーンズには、自身と妻(イタリア出身のポルノ女優。チッチョリーナ)が登場する、性器をあらわにした写真のシリーズもあり、会場に2点掲示されていました(しかもでっかく)。
法に触れてしまいますので、写真は割愛させていただきます。 -
ギャラリー内のレストランです。
なんと、ここで、この旅唯一のデミアン・ハースト作品との出会いを果たすことができました。 -
こちらカフェの奥にあるのがその作品です。
ハーストの代表作の一つ、ファーマシー・シリーズの一つです。 -
作られているのは薬局の棚。
薬がぎっしりと並んでいます。
ハーストは、一貫して「死」をテーマにしている作家です。
これまで、ホルマリン漬けのサメや牛、ドクロ、蝶の羽根などが作品に登場しました。
「薬」もまた「死」を連想させるハーストらしい現代美術です。 -
イチオシ
「レストラン」に「薬局」。
ハーストらしい〝あつらえ〟です。 -
さらに時間があったので、歩いて移動。
途中で不思議な佇まいの建物がありました。 -
壁にはこんな飾りも。
-
まだ開いていませんでしたが、何かの建物を再利用した飲食店のようでした。
-
で、ここからは残った時間を利用しての、映画「小さな恋のメロディ」のロケ地探訪です。
前にも書きましたが、同作はワタクシが思春期の頃の思い出の映画。
興味のない方は飛ばしてください。 -
ここは「ザ・シップ」というパブ。
ヒロインのメロディ(トレーシー・ハイド)がお父さんを探しに来たお店ですね。
そのままの名前で営業しておりました。 -
ここでメロディはお父さんに小遣いをもらいます。
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この入り口です。
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イチオシ
映画ではもっと無骨な感じの店でしたが、今はおしゃれ。
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映画では、昼間っから酔ったオヤジたちのいるようなお店でした。
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この場所は、映画の別のシーンでも出てきます。
それが主人公の友人オーンショー(ジャック・ワイルド)が立派な家を自分の家と見せかけるシーン(実は彼は労働者階級の貧しい家の子)。
主人公ダニエル(マーク・レスター)親子に車で送ってもらった彼は、この門の前で車を降ります、 -
門の奥にある塀を横から写すとこうなります。
右手前に写っているのは「ザ・シップ」です。 -
通りの向うから見ると、こんな感じ。
写真がうまく用意できなかったので分かりずらいのですが、要するにこの場所を使って、①パブのシーン、②主人公親子と友人が別れるシーンの2つを撮ったということです。 -
パブから少し離れたところにあるこの交差点にも映画に出てきたあるものが残っています。
-
それがこれ。
映画の中で、メロディが金魚を放して遊んだ水槽です。
今は花壇になっていましたが、まだ同じ場所に置かれているんですね。 -
この水槽、もともとは馬車を引く馬に水を飲ませるために設けられたものだそうです。
ということは、一体いつからここに置かれているのやら。
ちなみに映画が公開されたのは1971年です。 -
映画でもう一つ出てきたパブも歩いてゆける場所にありました。
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それがここ「パイナップル」(ペンは付いていません)。
ここは下校シーンで、バスを待つ子供達のバックに出てきました。 -
ここも店名は昔通りです。
-
ここもご近所。
悪ガキたちが走ってくるバックに写っていました。 -
ここは少し離れています、
主人公ダニエルの家です。 -
この端の家ですね。
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ダニエルとオーンショーがだべっていた家の前の公園。
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ダニエルの顔のアップのバックに写っていた家。
こうしてみると、本当に街並みは変わっていないんですね。 -
きっと50年後も同じなんでしょう。
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ここで気づいたことを一つ。
写真は、今回よく利用した231番のバスですが、次の停留所の表示に「ラティマー・コート」とあります。
実はここ、2泊したセント・ポール・ホテル前の停留所の隣の停留所。
で、マーク・レスターが演じた「小さな恋のメロディ」のダニエルの姓は、ラティマー。
前にも書きましたが、セント・ポール・ホテルは、「小さな恋のメロディ」のロケ地の一つです。
スペルも同じなので、ホテル近くの地名から役の名前が取られたのかもしれません。 -
さて帰国です。
ホテルに預けておいたスーツケースをピックアップして、地下鉄でヒースローへ。 -
帰りの便は、共同運行便ですが、JALの機体なので、チェックインもスムーズ。
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職場へのお土産を買うなどしてフライトを待ちましたが、搭乗間際になってなんとアクシデント。
機体に異常が見つかったので出発が遅れるとのアナウンスが。
結局この機体は使えず、フライトはキャンセルになってしまいました。 -
これはJALが用意した空港近くのホテルにバスで向かうところです。
念のため、帰国が1日遅れても仕事に大きな支障のない日程にしておいて助かりました。
こんなことがあるんですね。
でも帰りの便がJAL運行便でよかった。
色々な説明が全部英語でなされていたら、頭の中が???マークでいっぱいになって途方にくれるところでした。 -
こちら期せずして泊まることになったラディソン・ブル系列のホテルです。
空港に隣接する大きなホテルですので、構造は日本のホテルと似ています。ラディソン ブルー エドワーディアン ヒースロー ホテル
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立派な部屋ですが、調べたところ、それほど高くはないようです。
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ただ電波事情が悪いのか、携帯がなかなかつながらず、家族や同僚に帰国が遅れることを知らせるのに苦労しました。
ラディソン ブルー エドワーディアン ヒースロー ホテル
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若干、説明が足りないところがありましたが、遅い時間にもかかわらず、ホテルには夕食も用意してありましたし、翌日の昼食用のミール券(空港で利用できる)も配ってくれました。
JALの対応はまずまずだったのではないかと思います。ラディソン ブルー エドワーディアン ヒースロー ホテル
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こちらはバスルーム。
ラディソン ブルー エドワーディアン ヒースロー ホテル
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なんとバスタブが!
この日は、長時間待たされた挙句、入国審査も再度行わされ(あまり並ばないよう優先してくれましたが)、ホテルに着いたのはかなり遅くなってからでした。
なので、疲れた身に、熱いお風呂の有難かったこと。
海外旅行2回目にして初のお湯に浸かっての入浴でした。ラディソン ブルー エドワーディアン ヒースロー ホテル
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翌日もバスで空港へ。
結局、飛行機はほぼ丸1日遅れで日本に向かうことに。
同じ便の方々(さすがに日本人が大半)の中にはビジネスマンもいて、1日ロンドン滞在が長くなったことを喜んでいる人もいました(彼らは朝ホテルを出で、半日のロンドン観光を楽しんだようです)。 -
ワタクシは、7日間、歩きまわった疲れもあったので、ホテルと空港でゆっくり過ごすことに。
帰国翌日からの仕事とはなったものの、おかげで体は助かりました。 -
帰りの便の機内食(夕食)です。
これもまずますの美味でありました。
(ニューヨークからの帰路便もJALでしたが、アメリカで調理したであろう機内食はとんでもない味でした) -
同じく朝食。
なんとイングリッシュ・ブレックファスト風の機内食。
これは嬉しい。 -
羽田から地元の空港への便も、ちゃんと振替の手続きがなされていました。
乗り換えの時間があまりなく、JALの係員さんが手荷物受け取りの場所でワタクシの名前を呼んでいたのでびっくりしましたが・・・。
この係員さん、国際線ターミナルから国内線ターミナルに向かう鉄道の駅までエスコートしてくれました。 -
そして夕刻、無事、地元空港へ。
2度目の海外旅行もいろいろとトラブルがありましたが、それはそれで良い思い出になりました。
「海外の一人旅はしたいが、英語ができないので無理」と思っていたワタクシ。
ですが思い切って2回の旅に出てみて、なんとかなりましたし、十分に楽しむことができました。
それどころか、少ないながら地元の人と心を通わせることすらできました。
旅行記を読んで「よし、俺も、私も」と思ってもらえる人がいたら、うれしい限りです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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