激走！上五島教会巡り（その１・若松島前編）

2016/09/08 - 2016/09/09

長崎から２年ぶりに上五島へ向かい、バスとタクシーで時間の許す限り教会巡りをしてきました。

エリア 五島列島(長崎)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

長崎港から７時40分発のジェットフォイルで約２時間少々、奈良尾港に到着。

他の乗船客はみんな迎えの車でどこかへ行ってしまい、私は一人ここでバス待ち。

しばらくして、バスが３台相次いで登場。

一番最後に現れた若松港行きの中型バスに乗って、まずは若松島を目指します。

乗客は私だけ。一番後ろの座席にふんぞり返る。

しばらく走ってバスは海辺へ出ました。
海面が水鏡になって漁船の姿が映っています。

バスの窓からでも魚が泳いでいるのが見える、それくらいこの辺の海は澄んでいます。

バスの窓から遠くに見えるのが若松大橋。あの橋を渡るのかと思うとワクワクする。

若松大橋から見る若松瀬戸。

潮の流れが速いのがはっきり分かります。

若松大橋 名所・史跡

奈良尾港から約40分で若松港ターミナルに到着。ここからはタクシーで土井ノ浦・有福の両教会を訪問します。

若松港ターミナルの中はこんな感じ。広告の市外局番が６ケタで表示されているあたりに時代を感じます（現在こちらの市外局番は４ケタ）。

若松港ターミナル周辺のバスの案内図。

教会へのアクセスも書いてあるところは、私にとっては本当にありがたかったです。

土井ノ浦教会に到着。まずは建物の裏側の写真。

この土井ノ浦教会は旧大曾教会の建物を1915年に譲り受けてこちらへ移築したということですが、外壁がリフォームされているので、一見するととても築100年超の建物には見えません。

土井ノ浦教会 寺・神社・教会

土井ノ浦教会の玄関から集落を見下ろす。

この教会は結構な高台の上にあるのです。

土井ノ浦教会 寺・神社・教会

土井ノ浦教会を集落側から撮影するとこんな感じ。教会が敷地ぎりぎりに立っているのがよく分かります。（右側の建物は司祭館）

土井ノ浦教会 寺・神社・教会

土井ノ浦教会の正面玄関脇につながる階段の脇には、休憩スペースを兼ねてファティマの聖母像が置かれています。

土井ノ浦教会 寺・神社・教会

土井ノ浦教会の正面玄関脇には、カリスト殉教顕彰碑が建っています。
これは江戸時代初期、禁教令をかいくぐってこの地域で布教に努めたものの捕らえられて殉教したカリスト九衛門なる人物を祀ったものです。

この他、教会脇の司祭館には隠れキリシタンが使っていたオラショなどの資料が展示されています。

土井ノ浦教会 寺・神社・教会

有福島の集落のどんつきからさらに階段を上っていった先にあるのが有福教会。

教会の表札がなぜか寄席文字で書いてあるのがなんともユニーク。

有福教会 寺・神社・教会

教会の内部。天井の白さが印象的。

実は聖堂の奥、祭壇の内陣を仕切っているのは扉ではなく日本家屋で使われている建具の引戸。意外なところで和洋折衷になっています。

有福教会 寺・神社・教会

有福島にあった日ノ島小学校跡。

1977年に校舎が建て替えられ、1997年に少子化で廃校になり、以降ずっとこのまま放置されています。

有福島から日島へ歩いて渡る。

実はこの２つの島と、有福島から漁生浦島（りょうぜがうらしま）の間は橋ではなく、防波堤で陸続きになっているのです。

海辺にずらりと並ぶ様々な年代の石塔群。この辺りは昔から墓地として使われていたらしく、さらにこの右側には現在も使われている墓地になっています。

まるで賽の河原を思わせるような、何とも荒涼とした風景です。

日島の石塔群 名所・史跡

日ノ島中学校跡。
こちらは閉校後に宿泊施設としても使われていたようですが、現在は取り壊されて更地になり、かつての校門脇に記念碑だけが残っていました。

有福教会から炎天下を歩くこと約30分、日島バス停に到着。

やってきたマイクロバスで、ひとまず若松港ターミナルへ戻ります。