2016/08/21 - 2016/08/21
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aquamarine_324さん
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ウズベク旅行記も終盤です。
帰国直前の数時間、贅沢にガイド兼ドライバーをチャーターして回った首都タシケントの記録です。
タシケントはあまり見るべき場所がないと聞いていましたが、行ってみると実際そうでした。。
それでも自分でバスに乗ったり地下鉄に乗ったりしながら移動すれば時間も潰れるものですが、車でどこへでも最短距離で連れて行ってくれるので悪い意味で無駄がなく、途中レストランに入ってプロフを食べたり、無意味に地下鉄に乗って隣の駅まで1駅往復したりしたのに、それでも空港送迎含めて4時間で十分でした。
写真を撮れる場所が少ないため、今回はちょっと文章が多めになっています。
□8/16 成田→(ソウル)→タシケント
□8/17 タシケント→ブハラ ※空路移動
□8/18 ブハラ→サマルカンド
□8/19 サマルカンド
□8/20 サマルカンド→(ウルゲンチ)→ヒヴァ ※夜行列車移動
■8/21 ヒヴァ→(ウルゲンチ)→タシケント→… ※空路移動
□8/22 …→ソウル→成田
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《真夏のシルクロード ~自力でウズベキスタン1週間~ 目次》
#0 世界ワーストランキング常連、タシケント国際空港を攻略せよ!(旅の準備と入国まで)
http://4travel.jp/travelogue/11158063
#1 「ねぇ、なんで日本人はそんなにウズベキスタンが好きなの?」 @ブハラ
http://4travel.jp/travelogue/11158066
#2 「ねぇ、日本人はガイジンが嫌いなの?」 @サマルカンド(前編)
http://4travel.jp/travelogue/11158067
#3 レギスタン広場はウズベク人との社交場だ! @サマルカンド(後編)
http://4travel.jp/travelogue/11158068
#4 ここが、星の降る砂漠のオアシスだ! @ヒヴァ
http://4travel.jp/travelogue/11172307
#5 旧ソ連三大美食都市で食べるプロフのお味は? @タシケント
http://4travel.jp/travelogue/11172310
(番外編)仁川国際空港の無料トランジットツアーで初ソウル
http://4travel.jp/travelogue/11158070
【参考書籍】
○ウズベキスタンの桜 (著)中山恭子
○ウズベキスタンと現代の日本 (著)胡口靖夫
○蒼き狼 (著)井上靖
○キルギス大統領顧問日記?シルクロードの親日国で (著)田中哲二
○日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた (著)嶌信彦
○オリガ・モリソヴナの反語法 (著)米原万里
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 2.0
- グルメ
- 3.5
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
引き続き【旅行6日目:8/21(日)】
ウルゲンチ10:50(HY1052)→(ブハラ経由)→タシケント14:40
例によってウルゲンチ空港内では撮影禁止のため、写真はありません。
セキュリティチェックはここでも3回ですが、空港内に入るゲートでは、検査を終えた私に「ヤポーニャ(日本人)?」とにこやかに声をかけてきた検査官もいました。
旅を振り返っても、無表情で決して笑わない、旧ソ連を連想させるような人にはほとんど会わなかった気がします。
直接飛んでくれれば2時間も掛からないはずなのに、出発10日前ぐらい?に突然メールが来て、ブハラ経由に変更になったという。
おかげでブハラで無駄な待ち時間が発生し、4時間も掛かってしまった。。ブハラでは飛行機からも降ろされ、出発ゲートへ戻って一時待機という希少な体験をしました。
この日の夜にタシケントを発つため、滞在時間はわずか数時間。
ここでトラブルが起こって帰りの飛行機に乗りそびれるというパターンが一番怖いため、デリーに行ったときと同様、保険料込みで車をドライバーごとチャーターして回ってもらいました。
Advantourで50USDです。
首都タシケントは聞いていた通り都会で、無機質な同じデザインの建物が何棟も延々と続いているのを車窓から眺めていても、旧ソ連が整備した都市であることが直感的にわかりました。 -
まず最初に行ってもらったのはチョルスー・バザールです。
バザールは夕方になると閉まってしまうイメージがあり、タシケントに到着した時点で既に15時だったので、優先順位が一番高いと判断しました。
このドーム型の建物が特徴的。チョルスー バザール 市場
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内部は2階建てになっています。
地下もあったかも。
2階はドライフルーツみたいなやつを取り扱う店だけがズラーッと360度あるそうで、それを聞いて、2階はパスすることに決めました。
ほとんど見てません。チョルスー バザール 市場
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キムチなどの発酵食品、すなわち韓国の食べ物が売られています。
韓国系の人が多いので自然なことではありますが、ウズベク人はキムチは食べないよね?と思ってガイドの兄ちゃんに聞いてみたら、意外なことに「食べる」とのこと。
「ウズベキスタン人にとってキムチは国民食だ。体にもいい」ということで、好んで食べているそうです。チョルスー バザール 市場
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ソーセージもこれだけ巨大だとちょっと気持ち悪い。
全てのスケールが大きすぎる。チョルスー バザール 市場
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そして驚いたのは、このバザール、あの建物だけではなく外にも敷地が広がっていて、これがメチャクチャ広い!
写真にはとても収まり切りませんが、この左奥に延々と同じ形状のアーチの屋根が続いていました。チョルスー バザール 市場
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整然と積まれたトマト
この几帳面な絵になる並べ方は、チョルスー・バザール名物です。
ブハラもサマルカンドもヒヴァも、ここまできっちりやっている店は見かけなかった。チョルスー バザール 市場
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整然と積まれたキャベツ
チョルスー バザール 市場
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ここまで来ると、もはやアートの領域です。
崩すのがもったいないような気分にさえなる。チョルスー バザール 市場
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卵さえもアートのような積み方をします。
ウズベクの朝食には卵を使った料理が出てくることが多いと、ガイドの兄ちゃんが言ってました。
スクランブルエッグとか目玉焼きとかオムレツとか。
これはきっとロシアの文化なのでしょう。
キムチを好んで食べる人が、方やスクランブルエッグを毎日食べるというのは、どうもピンと来ませんが、それこそが、東西から様々な文化が交差して流入した中央アジア地域の複雑さを表しているように感じます。チョルスー バザール 市場
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次に行ってもらったのは、ナヴォイ劇場です。
満州で終戦を迎え、捕虜になった日本兵は多くがシベリアに抑留され、寒さに苦しんで亡くなっていったことが知られていますが、中にはこのタシケントへ送られた捕虜もいました。
この劇場は第2次大戦中から骨格はできていたそうですが、最後の仕上げの部分を日本兵に任せるべく連れてこられたようです。ロシア革命40周年のセレモニーに間に合わせるよう指示が飛んでいたとのこと。
この劇場は、当時モスクワやサンクトペテルブルグの劇場と双璧を成す位置付けだったみたいです。
このすぐ近くにラーゲリという収容所があり、劣悪な環境だったそうですが、日本兵はそこに閉じ込められつつも献身的に働き、それを間近で見ていたウズベク人が「日本人は勤勉である」という話を語り継いだことが、今でもウズベキスタンが親日国である1つの理由だとも言われているそうです。ナヴォイ オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー
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この劇場に関する説明が3ヶ国語で対訳されたプレートが埋め込まれていると聞いたんだけど...と言いながらグルグル回っていると、ようやく発見。
ナヴォイ オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー
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「1945年から1946年にかけて
極東から強制移送された
数百名の日本国民が
このアリシェル・ナヴォイー劇場の
建設に参加し、その完成に貢献した。」
つい先日亡くなったばかりのカリモフ大統領が、「日本兵捕虜」ではなく「日本国民」と書くように、強く指示したというエピソードも残っています。
ウズベキスタンとしては日本と戦争をしたわけでもなく、むしろ日本人がウズベキスタンに多大な貢献をしてくれているのに、捕虜という見下したものの言い方は許されないというのがその理由でした。ナヴォイ オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー
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ところで、ガイドの兄ちゃんに「ここでオペラ聴いたことある?」と質問すると、一度もないとのこと。
理由を聞くと、オペラというのは金持ちでそこそこ年齢が行っている人たちが鑑賞するものであって、オレみたいな若い連中はコーラ片手にそこらへんの映画館へでも行く方が楽しいからだよ、と言われ、爆笑してしまいましたw
よって、そんな歴史があったことも知らなかったし、ほとんどの同世代の若者は同じだと思う、とのことでした。ナヴォイ オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー
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ナヴォイ劇場のすぐ近くに車を止めてもらい、タシケントのシンボル、ティムール広場を歩いてみることにしました。
道すがら発見したこの建物、若者にけっこう人気のあるデパートだという感じのことを言ってた。
でも、これまた同じデザインの建物が延々とどこまでも続いている。
やっぱり旧ソ連だなぁと、いちいち思わずに入られません。 -
この通りはブランドショップも何店か並んでいて、結構賑わってました。
完全に都会。 -
日曜日の夕方なのに、全然人通りがない。
街のど真ん中の公園なのに。
ガイドの兄ちゃんにボソッと言うと、「昼間は暑いからみんな家にいる。もう少し日が暮れてくると徐々に賑わってくる。夜はコンサートも開かれて盛り上がるんだ」と説明してくれました。 -
アミール・ティムールの騎馬像
背後に写っているのは、老舗の「ホテル・ウズベキスタン」
この周辺は、数年前までは高い木が生い茂っていたそうですが、何を考えたのか、ある時に全て切り倒されてしまったとのこと。
おかげで、日陰になる場所がなく、どこを歩いていてもメチャクチャ暑い。ティムール広場 広場・公園
-
ティムール博物館
筑波大学から交換留学でタシケントに住んでいた方のブログで、この博物館がオススメだと書かれていたこと、そして単純に暑くてどこか涼しそうな場所へ入りたかったことが理由で、連れて行ってもらいました。
上の写真から徒歩3分ぐらい。
目の前に見えているようで、ティムール広場が大きすぎるので感覚以上に遠かった。ティムール博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
入り口は地下っぽいところです。
入ると目の前にチケットカウンターがあります。
カメラは別料金ですが、手持ちのスムが残りわずかだったのでパスしました。
よって写真はありません。
アミール・ティムールはもちろん、彼を中心として見たときのウズベキスタンの歴史がよく理解できました。ティムール博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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独立広場
車窓越しにドライバー兼ガイドの兄ちゃんが説明してくれました。
車での移動なので時間もほとんどかからず超スムーズで、一方でタシケントは都会ということもあり見所に欠ける場所で、予想に反して間が持たない感じになってきました。。飛行機がブハラ経由で当初予定より遅く着いたにもかかわらず。
困ったので、美味しいプロフを食べたいと伝えました。
地元民的にオススメの店があったら連れてってもらえないか?と。 -
一応事前に店の情報は調べてあって、日本大使館の真向かいにあるカフェ・スタジオ (Cafe Studio)のプロフが油控えめで日本人の口にも合うということだったので、それは言ってあったのですが、全然違う店に連れてこられました。
「大使館」が通じてなかったかもしれない。
レシートを頼りに帰国後に店名を調べたところ、
Sumbula Oilaviy Maskaniというお店みたいです。 -
メニューはウズベキスタンの料理が一通り揃っている感じでしたが、私がここで食べたいのはあくまでも「プロフ」です。
ウズベク料理の具体例として真っ先に名前が挙がるものなのに、ブハラのバザールで油が染み込んだ美味しそうとは言えない残り物を二口三口食べただけで、ここまで全く食べる機会がありませんでした。
せめて最後ぐらいは無理してでも食べないとね。
ていうか、そもそもヒヴァのバザールで朝の7時過ぎにシャシリクを食べてから、実は何も食べていないことにここで気づいた次第。
このときは夕方17時近かったはず。 -
来たーーーボリューム満点!
見た目も美味そうだし、実際に味も良かった^^
腹ペコだったので、写真だけ忘れずに撮り終えると無我夢中でガッツき、ドライバーの兄ちゃんも呆れるほどのスピードで完食いたしました。
肉がたくさん入っていて油っぽいものの、米は粘り気はなくサラサラで、変な癖がないので、食べやすい感じ。
さすが地元民にも人気なお店なのだという評判であることも頷けます。 -
プロフを食べる時は、口直しにトマトとキュウリを食べるのがポピュラーだと言っていました。
ドライバーの兄ちゃんは、だいたい週に2〜3回はプロフを食べるとか。
ウズベクに来る直前に偶然知ったのですが、タシケントは、実は旧ソ連三代美食都市の1つだったそうです。
昔のロシア人にとっても、ウズベク料理のクオリティはきっと魅力的だったのでしょう。
ちなみに「三大美食都市」の残り2つは、ウクライナのキエフ、グルジア(ジョージア)のトビリシ。両方とも行きたい国(場所)リストに入ってます! -
他に誰も客はおらず寂しい感じでしたが、食事の時間帯になると全ての席が埋まって中に入れなくなるぐらいの人気店だそうです。
こんなお店なので絶対米ドルが使えると思ったのに、「スム以外は受け付けない」と言われてしまった。。
兄ちゃんに立替払いしてもらいました。
この兄ちゃんも全く同じ特大プロフを頼んで食べていたのが印象的。この手のガイドさんを雇ったとき、これまでの経験では車で待機してるケースが多いような気がしたのですが。 -
プロフを食べてもまだ時間が余っているので、当初の予定にはなかったイスラム建築群を見に行くことにしました。
街の中心部から少し離れているので車がないと行きづらく、そういう点では確かに好都合でした。
これはバラク・ハン・メドレセバラク ハン メドレセ 史跡・遺跡
-
あと数時間で日が暮れるというのに相変わらず暑く、それが理由でもないでしょうが、上半身裸でサッカーに興じる子供たちがいました。
イスラム教だとこのへんも国によっては厳しいイメージがありますが、ウズベクは割と寛容です。 -
サマルカンドやヒヴァがそうだったように、メドレセ内部の部屋はやはりお土産屋さんとして使われていました。
ただし、これまで見てきたお店は既製品を売るだけだったのが、ここには職人さんらしき人がチラホラいて、メドレセ自体が作業場を兼ねているようでした。
写真の撮影許可が出たので、1枚だけ。 -
けっこう凝った作りです。
ところでこれは何だったかな。忘れてしまった。。 -
ハズラティ・イマーム・モスク
ここも広場が本当に広いです。
祈りを捧げるときには教徒がみんな集まるから広い場所が必要なんだ、との説明でした。確かにそうですね。ハズラティ イマーム モスク 寺院・教会
-
ミナレットは細くてしかもかなり高いです。
これでも時間が余ってしまい、私のリクエストは「地下鉄に乗りたい!」。
ちょっと面食らったような反応をされましたが、文句も言わず案内してくれました。
地下鉄は地下へ降りるところから含めて一切写真撮影禁止なので、全く写真はありませんが、1駅ずつ全て違ったデザインが施されていて、大理石を使ったゴージャスな装飾もかなり目を引きました。
駅のホームにも、10分弱おきにやってくるという地下鉄の各車両にも警官が配備されており、ちょっとやり過ぎな気もするものの、だからこそ治安が保たれているということは事実なのでしょう。
イスラム過激派を強く警戒していたカリモフ大統領が、奇しくもこの旅行後に亡くなり、ウズベキスタンを含む中央アジア地域の治安が不安視されているようです。
この手の話は、これまでならば「よく分からない地域のニュース」に過ぎなかったですが、これからは当事者意識を持って聞けそうです。
何もしてあげられませんが、何も起こらないことを祈ります。ハズラティ イマーム モスク 寺院・教会
-
これでようやく18時過ぎとなり、これでもちょっと早すぎますが、空港へ向かってもらうことにしました。
ドライバーの兄ちゃんに、空港にはフライトのどれぐらい前に着いたらいいのか聞いたら「3〜4時間前」と言われていました。
出国審査で時間が掛かるとは聞いていましたが、さすがに想像を超えていてビックリ。
世界ワースト空港ランキング常連の実力はハンパないですね。。
毎度の如く敷地内では写真を撮れないので、車内から撮影したこの写真がラストです。
この日は日曜日ということもあり、家で奥さんと子供が待ってるんだろう、帰って大丈夫だよ、と変な気遣いをガイドの兄ちゃんにして、入場口のセキュリティゲート前でお別れ。
そのゲートは無秩序な大混雑だったので、確かにちょっと早く着いておいたほうが慌てなくて済みます。
この空港で、ブハラとサマルカンドで宿が同じだったご夫婦に再会できました。
この日、日本には台風が上陸しており、翌朝のソウルからの便がキャンセルになって困っていると嘆いていました。
あとは...ヒヴァはどうだった?ブハラとどっちが良かった?と聞かれましたね。
すごい難しい質問でしたが、敢えて選ぶならばヒヴァでしょうか。
でも、個人的にはブハラもすごく良かった!これからウズベクに行かれる方がいれば、ぜひブハラもヒヴァも行っていただきたいと心から思います。
出国後のエリアではウズベクビールはなく、なぜかステラ・アルトワがあったのでそれを飲んで時間を潰し、ウズベクを発ちました。
ヒヴァを出るときのような感慨はありませんでした。
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(番外編) ??? @ソウル へ続きます。
(URL追加)タシュケント国際空港 (TAS) 空港
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