2016/08/26 - 2016/08/26
1位(同エリア45件中)
+mo2さん
次の目的地は古代コリントス遺跡から約30km離れたミケーネです。
ホメロスが「黄金に富むミケーネ」とうたったミケーネですが、かつては伝説の都市だと思われてました。それをドイツの考古学者シュリーマンが発掘し黄金に輝く幻の古代都市を蘇らせました。青銅器文明に属するミケーネ(ミュケナイ)文明は紀元前16世紀から紀元前12世紀にかけて栄えています。
遺跡自体はそれほど大きなものではなく、目立った建物もない為、地味かもしれませんが、私自身は今回の旅行の中で最も感動した場所でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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いよいよミケーネ到着です。高まる興奮を押さえ、まずは遺跡に併設する考古学博物館から見ていきます。
ミケーネとティリンスの古代遺跡群 史跡・遺跡
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女性小像 紀元前1300〜前1250年
人形のミケーネ小像の圧倒的大多数が女性を表現しており、類似したギリシャ文字からΨ(プシー)型、Φ(ファイ)型と呼ばれています。
東京国立博物館で2016年6月21日〜9月19日に開催されている 特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」にもここミケーネ考古学博物館から同形の女性小像が出展されていました。ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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神殿から発見された陶器でできた像。土偶のようなものでしょうが、金製品等の精巧さと比較すると(笑)
ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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2003年8月にオープンしたこの博物館には、ミケーネとその近郊から出土した紀元前16世紀〜前12世紀に栄えたミケーネ時代の陶器類、金属や象牙細工、石の彫刻品など2500点あまりが公開されています。
ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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葡萄酒やオリーブオイルを入れた壺など
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タコ様式の壺、ミケーネ時代のいくつかの遺跡で同様式の壺が発見されており、同じくギリシャ展に出展されていました。
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紀元前13世紀のフレスコ画。同時代のティリンスの宮殿の壁画(アテネ国立考古学博物館収蔵)と同じく髪形や色彩にミノア文明・クレタ文明の影響がみられますが、非常にモダンです。
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シュリーマンによって発掘された黄金細工の数々は、アテネの国立考古学博物館に展示されており、ここで展示されてるのはその主な複製品のようです。
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博物館をでてすぐのところにある円形墳墓。ここはシュリーマンがアガメムノンのマスクを発見した円形墳墓よりも古く、紀元前1700年頃のものとされています。ここからも多くの副葬品が発見されています。
ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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ミケーネのアクロポリスの正門にあたる獅子門をくぐります。
獅子の門 史跡・遺跡
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獅子の三角形の彫像は底辺3m高さ3.1m厚さ0.7mもあり王宮の象徴ともいえるものです。
獅子の門 史跡・遺跡
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獅子の門を通り抜けるとすぐに右下に見えてくるのが円形墳墓です。
円形墓地 史跡・遺跡
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シュリーマンによって発掘された直径28めの円形墳墓には、6基の竪穴墳墓があり男女あわせて19人がここに埋葬されていましたが、驚くべきはその埋葬品・・・・
円形墓地 史跡・遺跡
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ここで「アガメムノンのマスク」をはじめ合計14Kmもの黄金の副葬品が発見されています(実物はアテネ国立考古学博物館に収蔵)まさに「黄金に富むミケーネ」です。
国立考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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墓の上には、このような墓石が置かれていたそうです。ミケーネ考古学博物館の展示物より。
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墓の周囲は二列の石版の列で囲まれています。
円形墓地 史跡・遺跡
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シュリーマンはここをアガメムノンとその一族の墓と考えていたようですが、その後の調査でアガメムノンのトロイア戦争時代(紀元前13世紀)より更に300年ほど古いものだということが判明しています。
円形墓地 史跡・遺跡
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紀元前16世紀といえば日本は縄文時代、中国でも黄河流域に殷(商)王朝が成立した頃です。3600年前の神殿を歩いていると考えると心が震えます。
写真は円形墳墓から獅子の門をみたところ。ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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王宮の方へ上っていきますが非常に風が強く、現地ガイドさんからも通路の端を歩かないよう(下に落下の危険)注意がありました。
王宮跡 史跡・遺跡
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王宮は、アクロポリス(城塞)の頂上に建設されており、ここから周りを見下ろすことができます。王宮は地震等の災害などで何回か建て直されていることがわかっていますが、現在残っているものは紀元前14世紀のもののようです。
王宮跡 史跡・遺跡
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すぐ傍に聳えるイリヤス山とサラ山が、ピラミッドのように見えるのは考え過ぎでしょうか・・・
ミケーネとティリンスの古代遺跡群 史跡・遺跡
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遺跡からアルゴス平野が一望できます。3600年前の景色はどうだったのでしょう。
ミケーネとティリンスの古代遺跡群 史跡・遺跡
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宮殿から降りてきましたがまだ少し時間があったので駐車場の近隣を歩いてみました。アイギストスの墓です・・・といいながら本当の墓の主は不明です。墓の上部が崩壊していますが、紀元前1470年頃のものではないかと推測されています。
ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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クリュタイムネストラの墓、こちらも墓の主は不明です(出土品から女性であることは確認されています)。9つあるミケーネのトロス墓の中では最も新しく、紀元前14世紀末頃のものと考えられています。
ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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クリュタイムネストラの墓の内部。かなり広いです。トロス墓というのは、円形で、天井がドーム状になった墓室と、そこに至る通路が組み合わされたものです。
ミケーネ遺跡 史跡・遺跡
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