百名山第三段 夏の終わりにもうひと山越えてみよう！　～大台ヶ原へ～

2016/08/31 - 2016/08/31

夏季休暇を利用して大台ヶ原に行ってきました。
年間5000?という日本有数の多雨地帯である大台ケ原もこの日は珍しく快晴。

大台ヶ原の最高峰日出ヶ岳は奈良県内では高野山と並んで100名山の一つです。
眺めの良い山頂と大蛇ぐらのスリルの魅力を併せ持つ、予想を超えた魅力的な山でした。

エリア 大台ヶ原・上北山(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 自家用車

本日はゆっくりめの9時に出発。
多武峰や川上村を通過して約2時間ほどで大台ヶ原ドライブウェイに入りました。

途中トンネルとトンネルの間にループ状にかかる橋。
これは珍しい。

途中のコンビニでおにぎりと飲み物を調達して11時には大台ヶ原に到着〜。
はなままの運転だと3時間はかかると思いますが、友達なら1時間短縮。

ビジターセンターで100円の地図を購入して簡単に説明を受けます。
木の枝の杖の貸し出しがあったので借りようとすると「邪魔になるかも？」とのことでした。

大台ヶ原初心者は東大台コースを回ります。
大台ヶ原にもクマがいるのね。しかもツキノワ！
はなままのザックにはモンベルの赤い鈴がついていますが、乗鞍のスケールの中では音が小さいくらいだったので、ほんとのクマよけにはもっと響くのが要りそう。

木漏れ陽の気持ち良い道を歩き始めます。

冬場のきびしさでもっと植物が少ないかと思っていたけど、やっぱり関西なのでそこまでではなさそう。

アップダウンが少なく、よく整備されていてとっても快適に歩けます。

ハート形の葉っぱ発見！

西大台はモスフォレストと呼ばれるそうです。
東大台も以前はもっと苔むしていたそうですが、今でもこんな風にたくさん芽吹いています。

木の枝からたくさん生えてる！
まさに原生林って感じだ。

沢をいくつも越えていくのがまた楽しい。
スニーカーを履いてきた友達は濡れないように渡るのに苦労しています。

byはなまま

by友達
シャッタースピードを下げるとこうなるの？

散策道はそんなに山深さや高度感はありませんが、緑の豊かさは関西とは思えないくらい。

ナイスキャッチ！

登山口から約1.5kmを1時間ほどかけて歩き、この木階段を登り切ったところが日出ヶ岳です。

山頂の小屋が見えてきた！

難なく到着〜！
標高1695ｍ
なんだかんだで100名山3座め制覇。楽々登山ばかりだけど。

山頂から正木ヶ原への道は三重県と奈良県の国境です。

太平洋が見えます。
熊野灘。
これはもう和歌山県最南端を東側に越えて三重県方面。

秋の早朝などはあの雲の辺りに富士山（の影？）が見えるそうです。

小屋の上の展望台に上がってみよう。
四方を避雷針に守られています。

落雷にご用心！て看板があるけど、ほんとに雷が鳴ったら逃げ場がないな。

とんぼがもうたくさん飛んでいます。

富士山方面。
後ろから登ってきた人たちが、どんなに晴れていても昼間は見えませんよ〜とのこと。
うん、今日見えなければきっといつ来ても見えないだろう。

御嶽山、乗鞍岳方面。
右の山頂が平らなのが御嶽山、左のなだらかなのが乗鞍岳かな？
ヤッホー！
はー、また信州の山に行きたいな。

生駒山方面。
高いところに登ると世界が小さく見える。
なので飛行機から景色を見るのも大好きなのだ。

大峯山系の山々。
尖ったピークは関西の槍ヶ岳と言われる？大日岳。その右側のは稲村ヶ岳。
北アルプスだと言われれば信じてしまいそうだ。
あの山並みの向こう側の谷に、洞川温泉のあるみたらい渓谷、そこから観音峰に登れば、向こうの山々はもっと近くに見える。

山頂小屋でお昼休憩。まだこれから7kmも歩くのでちょっと早かったけれど、測ってみたら低血糖を起こしていたのでここで正解。危なかった〜(￣0￣;)。

地元から来られた単独行のおばちゃんがいろいろと教えてくださいました。
大杉谷方面へ下れば良い滝があるそうです。

一旦下って正木峠を越え、向こうの山に見える正木ヶ原を目指します。

6月にはゴヨウツツジが美しいそうです。

低木の枝の下をかがんで歩きます。
気分はトトロのメイちゃん。

ほんの少し紅葉が始まってる。

立ち枯れのトウヒが作る幻想的な風景。
台風と鹿の害で50年前からこんな風になったそうです。

この眼下には尾鷲の入り江が間近に見えます。

正木峠を越え、正木ケ原へ。

まるで北海道のトドワラのようだけど、原因が異なるんだね。

こんなにたくさんの動物たちが隠れているんだね。

秋に来れば少しは会えるのかな？

木道が優しくて、歩いていると心癒されます。

山頂から約1時間、ほぼ下りか平坦な道をテクテク歩き、尾鷲辻を越えると、突然の神武天皇像の出現に驚きます。
これがまた立派な像で、子供の頃に「日本の神話」の本でみた神様のイメージそのもの。

はなままは子供の頃、小学館の「世界の童話」シリーズが大好きでした。物語もさることながら子供向けとは思えない本格的な挿絵も素晴らしく、何冊かは今も残っていて「日本の神話」もその宝物の1冊。

あの本たちから学んだ道徳観や知識は今もはなままのバックボーンになっている。

牛石ヶ原に出ました。ここは気持ちの良い草原。
今日は日焼けしそう〜。

乗鞍岳の手ぬぐいを大原女のように被りました。

おっ！ついに本日のハイライト大蛇ぐらの案内板が登場。
いかにも怖そうなネーミング。

これはナナカマドかな？

カメラのレンズを新調した友達と二人、ズームはどうやるのかな？後ろをぼかすには？とカメラを取り合いながら何枚も撮ってみます。

この辺りまで来ると右側はもう切れ落ちて深い谷になっています。

わー、倶留尊山を思い出す。

あの橋を渡って・・

何だか向こう側から子供の泣き声が聞こえる。

最後のはしごを上ると・・

いきなり大蛇ぐらの岩の上に出た！

何でもやってみないと気が済まないはなままもここから先はもうさすがにチャレンジしない。
友達よどうぞいってらっしゃい。

岩の先端に座って寛いでいる人も。
おしりがキュンとならないのかな？
あの下はどうなっているのか友達に聞きましたが、怖くて見なかったとのこと。

まるで飛び立とうとしてるようですが、膝が震えてるー。

遠くに2筋の滝を発見。
日本の風景と思えない壮大さ。アメリカの国定公園かしら？

中の滝と西の滝とのことで、あちらが西大台になるそうです。
こんな自然に落ちている滝を見るのって初めてかも。

来た道を尾鷲辻まで戻ります。

ほんとは滝見尾根からシオカラ谷コースを行けば吊り橋や渓流などの見どころもあるのですが、厳しいアップダウンになるらしいので、今日は緩めに。

ビジターセンターまであと一息。

約9kmも歩きました。
よく整備された平坦な道だけど、休憩が少なかったので結構疲れたなー。
友達は水切れ。

このまま飲めそうだけど。

これはなかなかいいんじゃない？

生命の息吹って感じだ。

予定通り3時には戻ってきました。
登山口そばにあるお宿「心・湯治館」さん。

合宿によさそう。
ここで泊まって日出ヶ岳からのご来光と富士山をいつか見てみたい。

駐車場ではキャンピングカーもあり、ここで夜を明かすらしい人たちも結構いました。賑やかに夕食の準備中。星空が綺麗だろうなー。

ペルセウス座流星群を撮影するために山添村まで行ったのにうまく撮れず無念の敗退を喫した友達は、すぐにリベンジにやって来そうな口ぶりです。

はなむすめの受験のため、はなままは年明けまでの間山はしばらくお預けにするつもり。