四万温泉旅行記(ブログ) 一覧に戻る
台風の影が忍び寄る8月最後の週末、息抜きも兼ね、ふらりと温泉へと出掛けることにした。向かったのは、上州四万の湯である。上州は、家からも近いのでよく行くのだが、実は四万の湯は初めてであった。いつでも行けると思っているうちに、今になってしまったのだ。今回は、四万最奥の日向見に宿を取り、のんびりすることにしたのだが、不安なのは雨である。さすがに、今回は晴れそうにもない。さて、雨の四万は、どのように出迎えてくれるだろうか。<br /><br />(2023.08.28投稿)

夏の終わりは上州四万の湯で

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2016/08/27 - 2016/08/28

3位(同エリア461件中)

旅行記グループ 【上野国】四万・沢渡温泉

4

50

旅猫

旅猫さん

台風の影が忍び寄る8月最後の週末、息抜きも兼ね、ふらりと温泉へと出掛けることにした。向かったのは、上州四万の湯である。上州は、家からも近いのでよく行くのだが、実は四万の湯は初めてであった。いつでも行けると思っているうちに、今になってしまったのだ。今回は、四万最奥の日向見に宿を取り、のんびりすることにしたのだが、不安なのは雨である。さすがに、今回は晴れそうにもない。さて、雨の四万は、どのように出迎えてくれるだろうか。

(2023.08.28投稿)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.5
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス JR特急 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 大雨の降る熊谷駅を、9時52分発の特急『草津31号』で出発。夏休み最後の週末と言うのに、車内は思いのほか空いていた。<br />

    大雨の降る熊谷駅を、9時52分発の特急『草津31号』で出発。夏休み最後の週末と言うのに、車内は思いのほか空いていた。

  • 四万の湯の玄関口である中之条駅までは、1時間少々である。小奇麗な駅舎を出ると、雨はまだ降り続いている。すでに四万温泉行のバスが来ていたので、雨の中を待たずに済んだ。バスは、11時10分に発車。趣のある中之条の町中を走り抜けると、景色は長閑になった。そして、40分足らずで、山口バス停に到着した。<br />

    四万の湯の玄関口である中之条駅までは、1時間少々である。小奇麗な駅舎を出ると、雨はまだ降り続いている。すでに四万温泉行のバスが来ていたので、雨の中を待たずに済んだ。バスは、11時10分に発車。趣のある中之条の町中を走り抜けると、景色は長閑になった。そして、40分足らずで、山口バス停に到着した。

  • 降りた山口は、5つある四万の地域のひとつである。数軒の宿が、風情のある街並みを造り出していた。

    降りた山口は、5つある四万の地域のひとつである。数軒の宿が、風情のある街並みを造り出していた。

  • バス停の近くには、権現沢の水と言う清水があった。一口飲んでみたが、冷たくて、なかなか美味しい水であった。

    バス停の近くには、権現沢の水と言う清水があった。一口飲んでみたが、冷たくて、なかなか美味しい水であった。

  • その山口の脇を流れる四万川の向こう岸には、山口川音の足湯がある。『川音』と言う風情のある名前が付いているが、降り続く雨のせいで川は轟音を立てていた。その足湯は、以前、混浴の露天風呂であったそうだ。

    その山口の脇を流れる四万川の向こう岸には、山口川音の足湯がある。『川音』と言う風情のある名前が付いているが、降り続く雨のせいで川は轟音を立てていた。その足湯は、以前、混浴の露天風呂であったそうだ。

  • そして、山口の一番北側にある三木屋旅館の手前にあった共同湯『上之湯』へと向かう。四万温泉には共同湯が5つあり、そのうち、この『上之湯』と、『河原の湯』、『御夢想の湯』については、9時から15時までの間、地元以外の人にも無料で開放されているのだ。無料とは言え、そこは旅人の礼儀として、些少ではあるが、50円也を納めた。湯船は二つあったが、ほぼひとつと言った感じである。

    そして、山口の一番北側にある三木屋旅館の手前にあった共同湯『上之湯』へと向かう。四万温泉には共同湯が5つあり、そのうち、この『上之湯』と、『河原の湯』、『御夢想の湯』については、9時から15時までの間、地元以外の人にも無料で開放されているのだ。無料とは言え、そこは旅人の礼儀として、些少ではあるが、50円也を納めた。湯船は二つあったが、ほぼひとつと言った感じである。

    四万温泉 上の湯 温泉

  • その湯船には、透明な熱い湯が掛け流しで注がれていた。この『上之湯』の源泉は、『塩の湯』である。湯口の周りには、温泉成分と言うより、塩の結晶みたいなものが付いている。それにしても、熱い湯である。残念ながら、ゆっくり浸かっていられず、早々に退散することにした。

    その湯船には、透明な熱い湯が掛け流しで注がれていた。この『上之湯』の源泉は、『塩の湯』である。湯口の周りには、温泉成分と言うより、塩の結晶みたいなものが付いている。それにしても、熱い湯である。残念ながら、ゆっくり浸かっていられず、早々に退散することにした。

  • 初めての四万の湯をいただいた後、四万川に沿って散策する。雨のせいで少し濁っていたが、それでも綺麗な流れである。

    初めての四万の湯をいただいた後、四万川に沿って散策する。雨のせいで少し濁っていたが、それでも綺麗な流れである。

  • その流れに覆い被さるように茂っていた樹に、赤い実のようなものがたくさん付いている。なかなか綺麗だが、樹の名前はわからない。

    その流れに覆い被さるように茂っていた樹に、赤い実のようなものがたくさん付いている。なかなか綺麗だが、樹の名前はわからない。

  • 月見橋で四万川を渡ると、四万温泉の中心である新湯地区に入る。そして、すぐに目に付いたのが温泉協会の建物であった。地図が欲しかったので、立ち寄ることにする。最近建てられたのか、かなり綺麗であった。

    月見橋で四万川を渡ると、四万温泉の中心である新湯地区に入る。そして、すぐに目に付いたのが温泉協会の建物であった。地図が欲しかったので、立ち寄ることにする。最近建てられたのか、かなり綺麗であった。

  • 地図などを手に入れ、散策を再開する。すぐに目に付いたは、ご当地マンホールである。図柄は、中之条町の花である『ヤマユリ』と、町の鳥『うぐいす』であった。

    地図などを手に入れ、散策を再開する。すぐに目に付いたは、ご当地マンホールである。図柄は、中之条町の花である『ヤマユリ』と、町の鳥『うぐいす』であった。

  • 温泉協会のすぐ先が、四万温泉の中心のようだ。古くからの旅館や商店などが建ち並び、温泉場らしい風情が漂っている。

    温泉協会のすぐ先が、四万温泉の中心のようだ。古くからの旅館や商店などが建ち並び、温泉場らしい風情が漂っている。

  • その一角に、塩の湯飲泉所があった。塩の湯と言うのだから、源泉も塩の湯かと思ったのだが、明治湯と書いてあった。飲んでみたが、まろやかで美味しいお湯と言った感じである。それにしても、その飲泉所の形が、まるで崎陽軒の醤油差しみたいであった。

    その一角に、塩の湯飲泉所があった。塩の湯と言うのだから、源泉も塩の湯かと思ったのだが、明治湯と書いてあった。飲んでみたが、まろやかで美味しいお湯と言った感じである。それにしても、その飲泉所の形が、まるで崎陽軒の醤油差しみたいであった。

    塩之湯飲泉所 名所・史跡

  • 街並みを抜けると、目の前に『四万グランドホテル』の大きな建物が見えて来た。そのホテルが立つ場所は、四万川と新湯川が合流する地点で、左から流れて来る新湯川に架かってるのが萩橋である。その袂にある石造りの建物が、共同湯の『河原の湯』であった。入りたかったが、先客がいたのでとりあえず先へと歩を進める。

    街並みを抜けると、目の前に『四万グランドホテル』の大きな建物が見えて来た。そのホテルが立つ場所は、四万川と新湯川が合流する地点で、左から流れて来る新湯川に架かってるのが萩橋である。その袂にある石造りの建物が、共同湯の『河原の湯』であった。入りたかったが、先客がいたのでとりあえず先へと歩を進める。

  • 橋の袂にある関越交通の四万温泉バス停を過ぎると、古い土産物屋があった。もうやっていないようだが、軒下に感謝状のようなものがあった。読んでみると、戦時中に集団疎開してきた北区の滝野川第一小学校の児童たちがお世話になった店だそうだ。その時の感謝を込め、中之条合併三十周年記念に際して贈られたもののようである。

    橋の袂にある関越交通の四万温泉バス停を過ぎると、古い土産物屋があった。もうやっていないようだが、軒下に感謝状のようなものがあった。読んでみると、戦時中に集団疎開してきた北区の滝野川第一小学校の児童たちがお世話になった店だそうだ。その時の感謝を込め、中之条合併三十周年記念に際して贈られたもののようである。

  • その土産物屋のすぐ先にあったのが『積善館』である。有名な元禄の湯に入ってみたかったが、人が多かったので外観だけとした。赤い欄干の橋の向こうに立つ建物の1階が元禄の湯のようだ。

    その土産物屋のすぐ先にあったのが『積善館』である。有名な元禄の湯に入ってみたかったが、人が多かったので外観だけとした。赤い欄干の橋の向こうに立つ建物の1階が元禄の湯のようだ。

    四万温泉 積善館 宿・ホテル

  • ちょうど昼時なので、積善館の向かいにあった昭和の面影が残る落合通りで店を探す。すぐに目に付いたのが『ゆうみん』と言うラーメン屋で、素朴な感じに惹かれて入ることにした。

    ちょうど昼時なので、積善館の向かいにあった昭和の面影が残る落合通りで店を探す。すぐに目に付いたのが『ゆうみん』と言うラーメン屋で、素朴な感じに惹かれて入ることにした。

    ゆうみん グルメ・レストラン

    懐かし感じのラーメン屋 by 旅猫さん
  • 注文したのは、手もみ麺だと言うラーメンと手作り餃子である。どちらも昔ながらの感じであったが、味は普通であった。それでも、店の雰囲気と相まって、悪くは無かった。正直なところ、好きである。それに、店主がとても気さくな方で、楽しいひと時が過ごせた。

    注文したのは、手もみ麺だと言うラーメンと手作り餃子である。どちらも昔ながらの感じであったが、味は普通であった。それでも、店の雰囲気と相まって、悪くは無かった。正直なところ、好きである。それに、店主がとても気さくな方で、楽しいひと時が過ごせた。

  • 『ゆうみん』のすぐ近くにあった蕎麦屋の壁に、風船葛が茂っていた。緑の簾のようで、とても涼しげである。

    『ゆうみん』のすぐ近くにあった蕎麦屋の壁に、風船葛が茂っていた。緑の簾のようで、とても涼しげである。

  • 宿に入るにはまだ早過ぎるので、萩橋まで戻ってみる。そして、『河原の湯』を覗いてみると、ちょうど誰も入っていなかったので、一風呂浴びることにする。

    宿に入るにはまだ早過ぎるので、萩橋まで戻ってみる。そして、『河原の湯』を覗いてみると、ちょうど誰も入っていなかったので、一風呂浴びることにする。

  • 浴室は狭かったが、清潔な感じである。湯は河原の湯源泉で、やはりかなり熱めであった。もちろん掛け流しであり、奥の岩の隙間からも熱い湯が染み出し、湯船に流れ込んでいた。四万の湯は、草津、日光と共に、国民保養温泉第1号に指定されたほどの湯で、その名の由来は、四万もの病に効くと云われたからである。

    浴室は狭かったが、清潔な感じである。湯は河原の湯源泉で、やはりかなり熱めであった。もちろん掛け流しであり、奥の岩の隙間からも熱い湯が染み出し、湯船に流れ込んでいた。四万の湯は、草津、日光と共に、国民保養温泉第1号に指定されたほどの湯で、その名の由来は、四万もの病に効くと云われたからである。

    河原の湯 温泉

  • 入浴後、まだ時間があったので、もう一度落合通りを歩いてみる。奥の方へと歩いてみると、昭和の風情が漂う遊技場があったので、暇つぶしに、少し寄っていくことにする。

    入浴後、まだ時間があったので、もう一度落合通りを歩いてみる。奥の方へと歩いてみると、昭和の風情が漂う遊技場があったので、暇つぶしに、少し寄っていくことにする。

  • 店の中には、パチンコ台とスマートボールが並んでいる。迷わず、スマートボールをやってみる。500円で50玉であった。

    店の中には、パチンコ台とスマートボールが並んでいる。迷わず、スマートボールをやってみる。500円で50玉であった。

    柳屋遊技場 名所・史跡

    温泉場らしさが味わえる場所 by 旅猫さん
  • それにしても、スマートボールなんて久しぶりだ。この分かりやすい遊び方が良い。とは言え、なかなか入らず、あっという間に50発が無くなってしまった。

    それにしても、スマートボールなんて久しぶりだ。この分かりやすい遊び方が良い。とは言え、なかなか入らず、あっという間に50発が無くなってしまった。

  • ちょうどよい時間となったので、四万温泉バス停に戻り、宿へ連絡。送迎の車を待つ間、観光協会の方らしい人に呼び止められアンケートをお願いされた。答えると、特製のウェットティッシュが貰えた。

    ちょうどよい時間となったので、四万温泉バス停に戻り、宿へ連絡。送迎の車を待つ間、観光協会の方らしい人に呼び止められアンケートをお願いされた。答えると、特製のウェットティッシュが貰えた。

  • この日の宿は、四万温泉最奥の日向見地区にある『中生館』である。新湯地区から車で数分掛かった。観光客が多い新湯地区とは違い、山間の静かな温泉地と言った風情である。『中生館』は、その日向見地区でも一番奥に建っていた。

    この日の宿は、四万温泉最奥の日向見地区にある『中生館』である。新湯地区から車で数分掛かった。観光客が多い新湯地区とは違い、山間の静かな温泉地と言った風情である。『中生館』は、その日向見地区でも一番奥に建っていた。

    四万温泉 中生館 宿・ホテル

    四万温泉最奥の湯 by 旅猫さん
  • 館内は、何度か増改築されたのか、複雑な造りになっていた。通されたのは、渓流に面した最上階の部屋である。年季の入った感じだが、落ち着いた和室で、居心地は良かった。

    館内は、何度か増改築されたのか、複雑な造りになっていた。通されたのは、渓流に面した最上階の部屋である。年季の入った感じだが、落ち着いた和室で、居心地は良かった。

  • 窓からは、真下に渓流が見え、小さな滝も望める。目に留まったのは、大きな岩の脇に造られた露天風呂であった。名物の『かじかの湯』のようである。しかし、見事に丸見えだ。しかし、今なら、まだ他の客が来ていないので、覗かれることはない。

    窓からは、真下に渓流が見え、小さな滝も望める。目に留まったのは、大きな岩の脇に造られた露天風呂であった。名物の『かじかの湯』のようである。しかし、見事に丸見えだ。しかし、今なら、まだ他の客が来ていないので、覗かれることはない。

  • と言うことで、早速、お風呂を使わせていただくことにする。この宿の風呂は、基本混浴で、女性専用の内風呂が一つ別にある。しかし、夜の7時から9時は混浴風呂が女性専用となり、代わりに女性風呂が男性専用になるとのこと。まずは、内風呂に入ってみたが、これが結構熱い。でも、昔は『草津の上がり湯』と言われただけあり、湯は優しい感じである

    と言うことで、早速、お風呂を使わせていただくことにする。この宿の風呂は、基本混浴で、女性専用の内風呂が一つ別にある。しかし、夜の7時から9時は混浴風呂が女性専用となり、代わりに女性風呂が男性専用になるとのこと。まずは、内風呂に入ってみたが、これが結構熱い。でも、昔は『草津の上がり湯』と言われただけあり、湯は優しい感じである

  • 露天風呂へ出てみたが、まだかなり雨が降っている。少し躊躇したが、部屋から見えた開放感あふれる露天風呂へ行ってみることにした。その『かじかの湯』へは、露天風呂の奥にあった潜り戸を出て行くようだ。

    露天風呂へ出てみたが、まだかなり雨が降っている。少し躊躇したが、部屋から見えた開放感あふれる露天風呂へ行ってみることにした。その『かじかの湯』へは、露天風呂の奥にあった潜り戸を出て行くようだ。

  • 潜り戸を出て石段を下ると、鉄の赤い橋が架かっていた。その橋を渡っていくと、木々に囲まれた露天風呂が見えてきた。しかし、全裸なので、何とも間抜けで恥ずかしい。後で知ったのだが、実は、『かじかの湯』に入る場合は、湯船のところまで、浴衣などを着たままでよかったらしい。

    潜り戸を出て石段を下ると、鉄の赤い橋が架かっていた。その橋を渡っていくと、木々に囲まれた露天風呂が見えてきた。しかし、全裸なので、何とも間抜けで恥ずかしい。後で知ったのだが、実は、『かじかの湯』に入る場合は、湯船のところまで、浴衣などを着たままでよかったらしい。

  • 渓流沿いに造られた『かじかの湯』に着いた。それは、そこにあった大きな岩をくり抜いて造られた野趣あふれる素晴らしい湯船であった。雨が降っているのが残念である。しかも、目の前に宿の窓が並び、何とも落ち着かない。慣れているとは言え、これはかなり勇気がいる。と言うことで、長居は出来ずに戻ることにした。

    渓流沿いに造られた『かじかの湯』に着いた。それは、そこにあった大きな岩をくり抜いて造られた野趣あふれる素晴らしい湯船であった。雨が降っているのが残念である。しかも、目の前に宿の窓が並び、何とも落ち着かない。慣れているとは言え、これはかなり勇気がいる。と言うことで、長居は出来ずに戻ることにした。

  • 四万最奥の湯を堪能した後、宿の周りを散策することにした。玄関を出ると、すぐ前に、茅葺の御堂が見えた。それが、有名な日向見薬師堂ようである。

    四万最奥の湯を堪能した後、宿の周りを散策することにした。玄関を出ると、すぐ前に、茅葺の御堂が見えた。それが、有名な日向見薬師堂ようである。

  • 8月も終わりだというのに、道の脇では、まだ紫陽花が咲いていた。宿の方に訊くと、この辺りは夏でも朝晩は20度くらいしかないとのこと。山間なので、結構涼しいようだ。この日も、かなり涼しかった。

    8月も終わりだというのに、道の脇では、まだ紫陽花が咲いていた。宿の方に訊くと、この辺りは夏でも朝晩は20度くらいしかないとのこと。山間なので、結構涼しいようだ。この日も、かなり涼しかった。

  • 薬師堂の横に来ると、湯気のようなものが上がっているのが見えた。もしやと思い、石垣の隙間に手をかざしてみると、かなり熱い蒸気が吹き出していた。薬師堂の下に、日向見の源泉があるそうだ。

    薬師堂の横に来ると、湯気のようなものが上がっているのが見えた。もしやと思い、石垣の隙間に手をかざしてみると、かなり熱い蒸気が吹き出していた。薬師堂の下に、日向見の源泉があるそうだ。

  • 正面に回り込むと、門のような建物があった。これは、お籠堂と呼ばれるもので、慶長19年(1614)に建てられたもので、昔は、湯治客が病を治すため、定められた期間、ここに籠って御経などを読んでいたそうである。

    正面に回り込むと、門のような建物があった。これは、お籠堂と呼ばれるもので、慶長19年(1614)に建てられたもので、昔は、湯治客が病を治すため、定められた期間、ここに籠って御経などを読んでいたそうである。

  • お籠堂の真ん中にある通路を通ると、目の前に薬師堂が現れた。三間四方の寄棟造で、慶長3年(1598)に、伊勢国山田の鹿目喜左衛門藤原家貞により、時の領主、真田信幸の武運長久を祈願して建てられたものとのことである。群馬県で唯一、国の重要文化財に指定されている寺院建築だそうだ。ちなみに、ここ日向見は、四万温泉発祥の地と云われ、本尊は、温泉発見の伝説のある薬師瑠璃光如来である。

    お籠堂の真ん中にある通路を通ると、目の前に薬師堂が現れた。三間四方の寄棟造で、慶長3年(1598)に、伊勢国山田の鹿目喜左衛門藤原家貞により、時の領主、真田信幸の武運長久を祈願して建てられたものとのことである。群馬県で唯一、国の重要文化財に指定されている寺院建築だそうだ。ちなみに、ここ日向見は、四万温泉発祥の地と云われ、本尊は、温泉発見の伝説のある薬師瑠璃光如来である。

    日向見薬師堂 寺・神社・教会

  • 薬師堂から少し先の石段を登った高台に、薬王寺と言う寺があった。昭和初期に、新宿の左門町にある寺の住職が、四万の湯で病が治ったお礼に建立したものらしい。境内には、宿坊だったという『つるや』という旅館が建っていた。、

    薬師堂から少し先の石段を登った高台に、薬王寺と言う寺があった。昭和初期に、新宿の左門町にある寺の住職が、四万の湯で病が治ったお礼に建立したものらしい。境内には、宿坊だったという『つるや』という旅館が建っていた。、

  • 本堂前にあったご利益があるという薬王水を一口飲んでみる。とは言え、昭和の創建なので、四万の湯の飲泉のほうが効きそうである。

    本堂前にあったご利益があるという薬王水を一口飲んでみる。とは言え、昭和の創建なので、四万の湯の飲泉のほうが効きそうである。

  • 宿へ戻る途中で、小さな菊の花を見かけた。小菊は好きである。

    宿へ戻る途中で、小さな菊の花を見かけた。小菊は好きである。

  • 散策を終え、玄関で麦酒を買い込み、部屋で寛ぐ。一緒に購入した『四万温泉歩き方ガイドブック』を読んでみる。すると、温泉街でやったスマートボールが、この冊子を見せると、玉が50個から65個になると書いてある。温泉協会にも置いてあったので、あの時買っておけばよかった。

    散策を終え、玄関で麦酒を買い込み、部屋で寛ぐ。一緒に購入した『四万温泉歩き方ガイドブック』を読んでみる。すると、温泉街でやったスマートボールが、この冊子を見せると、玉が50個から65個になると書いてある。温泉協会にも置いてあったので、あの時買っておけばよかった。

  • 夕食は、18時からで部屋食であった。品数も味も、まあこんなものと言った感じである。蕎麦があったのは、嬉しかった。

    夕食は、18時からで部屋食であった。品数も味も、まあこんなものと言った感じである。蕎麦があったのは、嬉しかった。

  • 食事のお供には、地元上州の牧野酒造による『大盃 純米』をいただいた。米の旨みを感じるこくのある酒である。

    食事のお供には、地元上州の牧野酒造による『大盃 純米』をいただいた。米の旨みを感じるこくのある酒である。

  • 食後、ちょうど風呂の入れ替え時間になったので、もうひとつの内湯へ入る。そちらは、湯船ひとつの簡素な造りであったが、湯船には槙が使われているそうだ。その後、部屋に戻り、21時頃には布団に入り、あっという間に寝てしまった。メールが届いたら気付くようにと枕元に携帯を置いていたのだが、着信にまったく気付かなかった。川の音が心地よく、深く眠ってしまったようだ。

    食後、ちょうど風呂の入れ替え時間になったので、もうひとつの内湯へ入る。そちらは、湯船ひとつの簡素な造りであったが、湯船には槙が使われているそうだ。その後、部屋に戻り、21時頃には布団に入り、あっという間に寝てしまった。メールが届いたら気付くようにと枕元に携帯を置いていたのだが、着信にまったく気付かなかった。川の音が心地よく、深く眠ってしまったようだ。

  • 翌朝、雨がまだ降り続いていた。布団の上でゴロゴロしているうちに、朝食の時間となった。焼き鯖は美味しかったが、少々小さかった。

    翌朝、雨がまだ降り続いていた。布団の上でゴロゴロしているうちに、朝食の時間となった。焼き鯖は美味しかったが、少々小さかった。

  • 少し明るくなって来たので、すぐ近くの外湯に朝風呂を使いに行く。まずは、日向見薬師堂に朝のご挨拶をする。薬師如来は医薬の仏なので、神社に参拝できなかった分、こちらで、いつもの大切なお願いをした。四万温泉の薬師如来だから、ご利益ありそうである。

    少し明るくなって来たので、すぐ近くの外湯に朝風呂を使いに行く。まずは、日向見薬師堂に朝のご挨拶をする。薬師如来は医薬の仏なので、神社に参拝できなかった分、こちらで、いつもの大切なお願いをした。四万温泉の薬師如来だから、ご利益ありそうである。

  • そして、9時になったので外湯『御夢想の湯』へ向かう。ところが、すでに先客が二人並んでいたので、しばらく外で待つことにする。

    そして、9時になったので外湯『御夢想の湯』へ向かう。ところが、すでに先客が二人並んでいたので、しばらく外で待つことにする。

    御夢想の湯 温泉

  • ここは、脱衣所から下がった場所に湯船がある昔ながらの共同湯の形であった。しかし、建物自体が新しいので、湯船も風情が無かい。しかも、一人でも狭い感じの小さな湯船である。さらに、湯がかなり熱く、後から来た人は、私が出るまでずっと足しか入れていなかった。

    ここは、脱衣所から下がった場所に湯船がある昔ながらの共同湯の形であった。しかし、建物自体が新しいので、湯船も風情が無かい。しかも、一人でも狭い感じの小さな湯船である。さらに、湯がかなり熱く、後から来た人は、私が出るまでずっと足しか入れていなかった。

  • 10時前に宿を辞し、車でバス停まで送っていただく。バス停に着くと、ちょうど中之条駅からのバスがやって来た。これが、折り返し10時20分発の中之条駅行になる。乗り込んだ乗客は10人ほどであった。途中、四万甌穴のあるバス停でふたり降りて行った。予定では観に行くことにしていたのだが、天気がいま一つなので、今回はそのまま帰ることにする。

    10時前に宿を辞し、車でバス停まで送っていただく。バス停に着くと、ちょうど中之条駅からのバスがやって来た。これが、折り返し10時20分発の中之条駅行になる。乗り込んだ乗客は10人ほどであった。途中、四万甌穴のあるバス停でふたり降りて行った。予定では観に行くことにしていたのだが、天気がいま一つなので、今回はそのまま帰ることにする。

  • 中之条駅からは、11時26分発の特急『草津2号』に乗車。この時、ようやく雨が止んだ。今回は、夏の終わりのふらり温泉旅。天気が生憎であったが、のんびりすることが出来、疲れもとれた。来月からは、しばらく秋の旅三昧である。まずは、懐かしい長門から安芸への旅。楽しみである。

    中之条駅からは、11時26分発の特急『草津2号』に乗車。この時、ようやく雨が止んだ。今回は、夏の終わりのふらり温泉旅。天気が生憎であったが、のんびりすることが出来、疲れもとれた。来月からは、しばらく秋の旅三昧である。まずは、懐かしい長門から安芸への旅。楽しみである。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • rupannさん 2016/10/31 23:09:17
    『上之湯』の源泉は『塩の湯』
    熱いお湯だったんですねぇ

    旅猫さん、こんばんわ〜
    ほんに温泉好きですねぇ

    温泉て何度もつかると疲れませんかぁ
    旅館の窓に見つめられる露天風呂
    よいですねぇ 男の方は〜

    by rupann♪

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2016/11/01 20:17:49
    RE: 『上之湯』の源泉は『塩の湯』
    rupannさん、こんばんは〜

    いつもありがとうございます!

    四万温泉は激熱でした。
    熱い湯は好みではないので、ゆっくり入れなかったのが残念。
    温泉は大好物なのですが。
    泉質によっては疲れますが、四万は上がり湯と呼ばれるほど優しい湯なので大丈夫でした。

    さすがに、あの宿の露天風呂は入りづらかったですよ〜
    女性では、かなりの勇気がいりますね。
    私も、早々に退散しましたから(笑)

    旅猫
  • 天星さん 2016/09/29 22:56:12
    温泉奉行
    ちゃんとお役目されてますね(笑)

    まだまだ我が家は忙しい状態が
    続いており、地獄奉行はとても
    できそうにありません。
    お役目返上も考えなくては......(笑)
    いやいや、このお役目は
    だれにもやっぱりお渡しできませぬ!

    では、また

    えちご

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2016/10/01 07:17:56
    RE: 温泉奉行
    えちご殿

    おはようございます。

    温泉奉行は、役得ですからね(笑)
    えちご殿は、相変わらずお忙しいご様子で。
    地獄奉行の御役目、ぜひ、続けてくださいませ。

    お忙しい中、ありがとうございました。
    甲斐の山猫

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