2016/07/16 - 2016/07/16
124位(同エリア510件中)
滝山氏照さん
名鉄河和線富貴駅北西徒歩約5分、富貴城(ふきじょう、愛知県知多郡武豊町富貴郷北)は室町時代後期に知多半島の中央から南にかけて勢力を有し長尾城を本城とする岩田氏が布土城とともに南を押さえる支城として築城します。
一方三河湾の制海権を狙う渥美半島の田原を拠点とする戸田氏は今川氏の支援を受け西浦を支配する佐治氏と示し合わせ知多半島南東部に上陸し河和(こうわ)にその拠点を築き更に北進して国人岩田氏領内に侵入します。
岩田氏は戸田軍に対し防御できず布土城は落城、富貴城を放棄した岩田氏は本拠長尾城に退却、岩田氏が放棄した領域は戸田氏の支配圏に入り重鎮の戸田法雲(とだ・ほううん)が本城の河和から富貴城主として送り込まれ北からの備えを堅めます。
戦国時代中期には織田氏に属する水野信元が知多半島を南進、精鋭を以て守備をしていた知多戸田氏は攻撃する水野軍を押し返すことできず多数の将兵が討死し、領有化した旧岩田氏の城はことごとく破壊され富貴城も長尾城と共に落城、廃城となった城跡には後に白山社と円観寺が移設されて現在に至ります。
豊武町教育委員会が建てた説明板には下記の通りです。
「 富貴城遺跡 大字富貴字郷北101 白山社
室町時代後期に、長尾城主岩田氏が築いた。
戦国時代に入って、戸田法雲が城主となり、館を城北の東大高字光明寺付近に建てたので大高殿とも呼ばれ、城の名前も古書には大高城と書かれている。
豊武町教育委員会」
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄
PR
-
円観寺・入口
「ぼけ封じ観音」が本堂に祀られているそうです。 -
円観寺・山門
-
円観寺・門札
-
円観寺・本堂
正式には法輪山円観寺と称する天台宗の寺院で、当該寺院の開創は不詳ですが16世紀後半廃城となった後に当地に移設されています。 -
円観寺本堂・山額
-
富貴城・説明板
境内に唯一描かれた富貴城に関する説明板ですが、簡単な説明文でいささか物足りなさを感じます。 -
円観寺・境内
-
円観寺・境内
-
円観寺・境内
境内には不詳ながら立派な宝篋印塔が建てられています。 -
白山社
東側には円観寺と隣接(一体と言ってもいいか)する白山社があります。 -
白山社「クロガネモチ」石柱
-
クロガネモチ説明板
-
白山社拝殿
富貴城は隣接の円観寺及び白山社の境内と言われており、この辺りは周囲より高くなっていることから主郭は白山社境内で、円観寺は二郭と思われます。 -
神木「クロガネモチ」
すっかり枯れてしまってますがそれでも神木としてその威厳はみごとです。 -
クロガネモチ説明板
-
白山社境内風景
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
滝山氏照さんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
16