2016/07/13 - 2016/07/18
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0712302hさん
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ここ数年、8月に行われる某国家試験のために7月は仕事と勉強しかしていなかった私が、試験に合格したら7月にしたかったこと。
一つ。7月14日、革命記念日にエッフェル塔をバックに打ち上げられる花火を見ること。
二つ。一面に咲くラベンダーを見ること。
今年、ようやく実現することができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
夏であることが嘘みたいに寒い7月14日当日。
朝はカフェでしっかり朝食を。
今日は長い1日になるぞ。
なんてのんびりしてたのが少し失敗だったかも。
セキュリティチェックがあって、それに意外と時間がかかることが分かっていたらテイクアウトのクロワッサンとコーヒーで済ませたのに。
まあ、美味しかったからいいけど。 -
シャンゼリゼ大通り周辺は厳重な警備態勢。
車両は進入禁止。
私たちは、ボディチェックと持ち物チェック。
女性には女性警官が、男性には男性警官が付いて、結構しっかり体を触る。
特にブラ周りはしっかりと…隠し場所になりやすい、ということなんでしょう。 -
フランス国旗がはためくシャンゼリゼ通り付近では、今日のスケジュールが記載されたプログラムが無料で配布される。
それとフランス国旗も。
式典は9時20分開始(12時終了)。
8時にはすでに沿道の一番前は人でいっぱい。 -
パレードが始まるまでにもう少し時間があると見ると、食料が配られてたフランス軍。
「食べられるときに食っとけ。腹が減っては戦はできぬ」、と言ったところか。
自衛隊なら、いくら腹が減っても、減りすぎてグーっと鳴ったとしても直立不動で開始を待つんだろうな、と思う。
国民性の違いだな……。
そんなこんなしている間にも、各国大使の乗った車が凱旋門に向かって走り抜ける。
もちろん、日本の国旗をはためかせた黒塗りの高級車も。 -
オランド大統領登場。
後方から「ブ〜」。……ブーイング(笑)。
でも、これ、まさに、命がけのパレード。
防弾チョッキは着てるんだろうけど、木の上から狙われたらお終いじゃないか!?。
(もちろん盤石の警備を敷いているんだろうけど)
このご時世によくやるよなあ。
でも国家の威信を懸けたイベントに欠席なんて、間違いなく後世まで「chicken」呼ばわりだろうし。
まあ、ご無事だったようで何よりでした。 -
青と赤と白の煙を吐きながら飛行するフランス空軍のアクロバット飛行チームを見たかったので、急いでセーヌ川沿いに移動。
正確には、ベストポジションがわからないため、“適当に” 移動。
(スケジュールでは、10時45分〜)
この “適当に” がまずかった。
橋に着く手前、半分空、半分木が覆い茂る上空を飛行機が轟音とともに飛行しているではないか!!
バカな私は、煙が意外と早く消えることを知らず。「おーーー」と見とれてるうちに、トリコロール色の煙はあっという間に雲と化しやがった。
ただただ、残念。 -
夜の花火まで暇つぶし。
サンジェルマン地区、マレ地区などをブラブラしてコンシェルジェリまで行ってみる。活気に溢れ、個性的な路面店が並ぶ、歩くだけで楽しいエリア。
7月14日を定休日にしている店舗は思ったより多くて、見るだけで楽しい「ボン・マルシェ」もお休み。
明後日、また来よう。 -
一度ホテルに帰って、エッフェル塔へ。
ここも厳重警戒。
ただ、朝のパレードとは違ってバックチェックのみ。
まだ19時だというのに、人で溢れかえるシャン・ド・マルス公園。
友人や家族がくつろぐ中で、少しの隙間を見つけて入れてもらう。
うっ、西日が眩しすぎる……。 -
前にいたスペイン人(と思われる)グループは、ギター片手に大騒ぎ。
こういうお祭りごとにはラテンの血が騒ぐらしく、飲む、食べる、歌う、騒ぐ。
ふと見ると、大きいギターの隣の人が小さいギターを持って絶妙にはもってた(笑)。
2本あったんかい!!
そんなこんなしているうちに21時からコンサート開始。
オーケストラをバックに、入れ替わり立ち替わりでオペラ歌手が登場してパフォーマンスを披露、サビの部分ではエッフェル塔もキラキラ…あら、素敵。 -
私が知ってるのは、ビゼーの「カルメン」と運動会を思い出す「天国と地獄」(オッフェンバック)だけだったけど、前のギター野郎は時々口ずさんでたから、フランスではお馴染みの曲、というかフランスゆかりの曲が多く演奏されてたんでしょう。
「天国と地獄」が流れ出すと、幾つかのグループが踊り始めて、周りもすごく盛り上がってた。
この曲、フランスでも誰もが幼い頃から耳にして、大人になってからもこれを聞くと、何かを思い出すような、そんな曲なんでしょうか。 -
23時から本日のハイライト、花火の打ち上げ開始。
遅い時間から始めるよねえ、と思ってたけど、理由はその時間にならないと暗くならないからなんだ、と妙に納得。
音と光と花火が炸裂するショーの開始は、三色旗に彩られたエッフェル塔と国家斉唱から。
日本では何かと問題になる国歌斉唱が、こんなにもみんなの心を一つにするなんて。
世界的に見ると、日本の方がマイノリティなんだろうけど、実際それを突き付けられると、色々考えさせられる。 -
21時からコンサート、23時から花火、加えて国家斉唱なんて日本では考えられない。
例えば、建国記念日に。
例えば、大政奉還があった日に。 -
どこかに大勢が集まって、国家斉唱をしたら。
街宣車が繰り出して、国会でも大問題になって、結局国家斉唱はまずい、ということになるのかな、とか。
夜中に大音量で野外コンサートをして、日が変わる時間まで花火を打ち上げたら。
計画段階で近隣住民から苦情が出て即刻中止になるのかな、とか。 -
そんなことを考えて花火を眺める私。
結論。
この日は、とてもとても特別な日であること。
想像を超えるスケールのイベントであること。
……であることを知りました。
もちろん、それと同時に、盛大なイベントを(特に若者たちの)ナショナリズムの高揚にうま〜く利用している、という側面があることも否定はしませんが。 -
そしてこの日、同じ時間、ニースでは80人以上の方が亡くなりました。
心からお悔やみを申し上げます。
でも、きっと、こういうことがあったとしても、この国の人は「中止」という選択はしないだろう、とも思ったりするんです。
もちろん、中止を求める声もあると思います。
でも、結果、「中止」の選択はしない。警備をより厳重にする方向で決着する。
そのくらい、誇り高き日なんじゃないか、と。
私は、そう感じています。 -
いつまでも、美しいものが美しいものとしてありますように。
及び腰で平和を願う卑怯な私にはもったいない、盛大な花火をバックにキラキラと輝くエッフェル塔を見ながら願った夜でした。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- ネコパンチさん 2016/07/23 17:27:29
- はじめまして
- 0712302hさん、こんにちは。
旅行記をご覧いただき、ご投票までありがとうごさいました。
7/14のパリの様子、興味深く拝見しました。
エッフェル塔をバックの花火は写真だけでも大迫力ですね。
その場に居合わせて音や熱気を感じられたら、
色々な思いが心に迫ってくるのも納得です。
ちょうど同じ頃にニースであの惨劇が起きていたかと思うと、
やり切れない哀しみを感じます。
でも0712302hさんが仰るように、今後も「中止」の選択肢は
あり得ないでしょうね。
去年12月にパリを訪れた時も同様のことを感じたように思います。
そしてウィーンのクリスマスの模様、とても素敵でした。
他の旅行記も少しずつ読ませていただきますね。
これからもよろしくお願いいたします。
ネコパンチ
- 0712302hさん からの返信 2016/07/24 23:41:25
- RE: はじめまして
- ネコパンチ様
はじめまして。
投票と書き込み、ありがとうございました。
パリって、そういう目で見るからかもしれませんけど、凛とした街ですよね。
「freedom」(元々自由)より「liberty」(勝ち取った自由)の方が似合う街。
住みやすいかと言われればそうじゃないけど、人を惹きつけてやまない「何か」がある。
ネコパンチさんの写真にもパリの魅力が溢れてました。
私にはない感性の写真でした。とても美しかったです。
勝手にフォローさせていただきました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
0712302h
- ネコパンチさん からの返信 2016/07/25 23:48:46
- ご返信ありがとうごさいました^ ^
- 0712302hさん、こんばんは。
ご返信とフォローありがとうございます。
> パリって、そういう目で見るからかもしれませんけど、凛とした街ですよね。
> 「freedom」(元々自由)より「liberty」(勝ち取った自由)の方が似合う街。
> 住みやすいかと言われればそうじゃないけど、人を惹きつけてやまない「何か」がある。
freedomとliberty、同じ「自由」と訳される言葉にも、
そのような意味の違いがあったのですね。
単語の選択にも鋭敏な感覚をお持ちでいらっしゃるのも、
かつてドイツ史や政治学を学ばれた賜物と感じました。
パリ(フランス人)は決して旅行者に優しい街ではないし、
現に旅行中は嫌な思いをしていたりもするのですが、
それでもまた行ってしまうんですよね。
もちろん写真が好きというのもありますが、フォトジェニックな街なら
他にも沢山あるのに…
それが0712302hさんが仰る「人を惹きつけてやまない何か」なんだと
私も思います。
目次をざっと拝見しましたが、タイトルや表紙写真から
今後ゆっくりお邪魔したい内容ばかりだと思いました。
私もフォロー致しました。
これからもよろしくお願いいたします^ ^
ネコパンチ
-
- bamzoさん 2016/07/23 10:50:25
- 投票、ありがとうございました。
- 071230h様
はじめまして。bamzoと申します。
わたしの拙い旅行記にとうひょういただき、ありがとうございます。
大変な時に、パリに行かれたのですね。何だか、世の中、年々、物騒になってきましたね。今は、どこが安全かなんてわかりませんもんね。
私も、3年ほど前に、家族でパリに行ったのですが、その時は、すりやひったくりといった犯罪に気を付けてればよかったのですが、今は、命の危険からいかに自分を守るかといったことを考えないといけないので、気軽に海外旅行に行けない時代になりました。とても、残念です。
長くなって申し訳ありません。今後ともよろしくお願いします。
bamzo
- 0712302hさん からの返信 2016/07/24 12:45:22
- RE: 投票、ありがとうございました。
- bamzo様
はじめまして。
投票と丁寧な書き込み、ありがとうございました。
おっしゃる通り、いよいよ物騒な世の中になってきましたね。
幸運なことにパリでは怖い思いをせずに済みましたが、ニースと同じようなことがパリであったら、私も命はなかったか、良くてパリの病院で治療中、だと思います。
間違った(とは思っていないからこうなっているのでしょうが…)信仰や考えで、人の命が危険に晒されたり、美しいものが破壊されるようなことがないように、祈るばかりです。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
また訪問させていただきます。
0712302h
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