古代蓮の里のハス_2016_綺麗に咲いていた（埼玉県・行田市）

2016/06/27 - 2016/06/27

ハスの花が咲く時期は梅雨と重なるため、出かける機会がありませんでしたが、この日は梅雨の晴れ間できれいな青空だったので、行田市の古代蓮の里へ行ってみました。

４つある蓮池で、行田蓮（古代蓮）がたくさん咲いていました。

エリア 行田・羽生・加須(埼玉)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩

雲一つない快晴です。
何度目かの「古代蓮の里」なので、慣れたハンドルさばきで北駐車場へ入りました。
蓮池は「古代蓮の里」の北半分にあるので、南駐車場からだと遠いんです。
写真は着いた時の様子ですが、帰るとき（お昼頃）でも車はあまり増えていませんでした。

なお、ハスの開花期間中は、１台５００円の駐車料が必要です。

駐車場から園内に入ったところにある園内マップです。

園内に入ると、水生植物園にはたくさんのハスの花が咲いており、その向こうに古代蓮会館の展望タワーが見えます。

このハスは「行田蓮」、別名「古代蓮」です。

説明板によると、
昭和４６年(1971)に公共施設建設の造成工事を行った２年後、

昭和４８年(1973)に、池の水面に多くの丸い葉が浮いていることに気が付きました。

その葉を調べてみると、蓮の葉でした。

地中深く眠っていた蓮の実が、工事によって掘り起こされ、その後自然発芽したものと思われます。

この蓮のように、多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花したことは過去に例がなく、全国的にもきわめて珍しいことと言われています。

埼玉大学名誉教授で植物学の権威である江森貫一氏（故人）が調査して、当時古代蓮として知られていた大賀蓮の例を参考にして、２５００年から３０００年前のものと推定されました。

左奥のピンクの花が「行田蓮」、右手前の花は「甲斐姫」という花だそうです。

水生植物園の東の池にはスイレンがあります。

スイレンは、赤い花と、

白い花が、

ほんの少しだけ咲いていました。

この蓮の花は「甲斐姫」です。

こちらは「行田蓮（古代蓮）」です。

行田で発芽して開花した蓮を、

神奈川歯科大学の豊田清修教授が、昭和４９年(1974)から昭和５０年(1975)にかけて調査研究した結果、

かなり原始的なものであることが判明しました。

さらに、この蓮の実と、その周辺の出土木片の年代測定をしたところ、

１３９０年±６５年前のものであるという結果が得られました。

以上の調査結果を考え合わせると、

この古代蓮は、

概ね１４００年から３０００年前のものと推定されます。

花弁数は１３〜１８枚で、一重咲き種です。

水生植物園を西側から見ています。このあたりは花が少なく蕾が多いようです。

水生植物園の南側のサクラ並木の遊歩道を越えて南側へ行くと、「古代蓮池」があります。
「古代蓮池」は中央でくびれていて、西と東に分かれています。

写真は東側です。水生植物園と同じ行田蓮ですが、こちらは花はあまり咲いていません。

こちらは西側の「古代蓮池」です。東側と同様に、あまり咲いていません。

東側の池は展望タワーにかなり近いところにあります。

展望タワーは「古代蓮会館」の施設の一部で「古代蓮会館」に入場することで登ることができます。

「古代蓮会館」の入場料は４００円ですが、駐車場利用券を提示すると半額で入場できます。

展望室は地上５０ｍにあり、通常はエレベータで上ります。

展望室からは３６０度の眺望、関東平野とその周りを取り囲む山々を一望できます。

さらに、東側の水田には、毎年、田んぼアートが描かれ、展望台から鑑賞できます。昨年は「世界最大の田圃モザイク画」としてギネス認定されたそうです。

田植えが終わったので、一応、絵として見えるよ、と言われましたが、今回はタワーには登りませんでした。

行田蓮（古代蓮）は、行田市指定天然記念物だそうです。

花が少なかった蓮池ですが、

ところどころに、飛び出て咲いていいる花があります。

西側の蓮池の南側には「見晴らしの丘」があります。

蓮池の花はあまり咲いていませんが、

蕾が沢山あるので、

これから沢山の花が咲き続けると思います。

園内にはボランティアガイドさんが何人か居て、説明や案内をしてくれます。
蓮池の傍にいたガイドさんが「水鳥の池」の蓮は、自然の姿に近い状態で咲いていますよ」と教えてくれたので「水鳥の池」に行きました。

「水鳥の池」は「古代蓮の里」の北東のエリアにあります。

「水鳥の池」は周りを林に囲まれているので、木陰を歩きながら蓮や水鳥を鑑賞できます。

花の数は、まだ多くはありませんでしたが、

それでも、池の周囲を歩きながら、

花を楽しむことができました。

また、水面を背景にして蓮の花を撮れるのは、ここだけです。

「水鳥の池」を後にして、水生植物園の中（木道）を通って、

北駐車場へ戻ります。

梅雨なのに青空に恵まれ、蓮の花が期待以上に咲いていたので、とても楽しむことができました。


（　おしまい　）