2016/04/21 - 2016/04/21
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Weiwojingさん
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岡山の旅も最終段階となってきた。最後の目的地は鳥取であるが、途中、新見市に寄ることになった。と言うのは列車の接続が悪く、新見で2時間以上待たなければならなかったからである。
どうしようかと思案したが、新見駅前に観光案内所があったので、そこで尋ねてみた。驚いたことに、新見にも昔からの古い町並みがあり、「ぜひそこへ行かれることをお勧めします」と教えてくれた。いただいた資料や地図をもとに早速出掛かけてみた。
歩いて15分ほどのところに古い街並みが固まるようにしてあった。この地区は「御殿町」と言う名前で、江戸元禄10年(1637)に初代藩主関長治(せき・ながはる)候によって作られた町である。当時はもう城を築くことは禁止されていたので、長治候は御殿(宮殿)を建て、そこで政務を執ったところから、この地区を御殿町と称するようになった。長治候の禄高は1万8千石であった。
- 旅行の満足度
- 4.0
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鳥取へ行く列車の待ち合わせ時間がかなりあるので、やむを得ず新見駅で下車した、待ち時間が2時間以上もある。
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新見駅はこの沿線では比較的大きな駅であるが、首都圏の都会地の駅に比べると、全く比較にならない程小さい。その上人がいない。都会では人がどうしてこんなに湧き出るようにいるのだろうと思うほどたくさんの人で溢れているが、ここではわずかな人の姿を見るだけで、閑散としている。
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外に出ると、駅前広場2体の銅像が置かれている。
一つは馬にまたがる裕清像で、彼に関して詳しい説明文が像の脇に置かれている。説明によると、室町時代に裕清は京都の東寺から派遣された代官で、年貢の取り締まりを厳しくおこなったために野民たちから反感を買い、殺害された人物であった。 -
一方、こちらは「たまがき像」で、裕清の身の回りの世話をし、彼を慕う女性であった。彼が殺害されたことを悲しみ、彼の形見分けを願う書状を東寺に送った。当時の農村の女性がこのような書状を書いたことは大変貴重て、「たまがき書状」として価値ある歴史的文書として認められている。
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これがその説明文で、2人のことが詳しく書かれている。この説明を読んでふと疑問に思った。農民たちから年貢の取り立てを厳しく行った裕清に、なぜこのような銅像が立っているおだろうか。農民たちに善政をしいて、慕われたとでも言うならば分かるが、全然逆なのである。
よく考えると、裕清よりは彼を慕ったたまがきの一途な女性として、人間として、農村に住みながらも立派な教養を有する女性の姿を顕彰するがためののだろうか。 -
駅から御殿町の方に歩いて行くと、かなり古そうな(と言っても昭和初期ごろ)ビルディングがある。名前は中島ビル。ところどころこうした古いものが残されている。
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仲甚ビル前の道路を歩いて行くと、大きな川がある。
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川沿いに古めかしい街並みが見えてきた。恐らくこの辺りが御殿町になるのだろう。
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川を渡ると、すぐにこのような情緒あふれる街並みが現れてきた。白壁と黒塗りの下張り板、なまこ壁など江戸期の商屋の特徴を余すことなく伝えている。
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この通リには見事な家並みが続いている。
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御殿町を訪れた日は一斉休業日でもあったのか、ほとんどの商店が店を閉めていたた。しかし、ここだけは開いていた。
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大変立派な蔵造り風の建物だが、料亭かレストランでもあるのだろう。
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この店も大変素晴らしい造りをしているが、閉まっていて、どのような商店なのかわからない。
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建物の2階にある虫籠窓が立派だ。
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何と言う鳥だろうか、電線に止まっている。この鳥は日本固有種の「背黒鶺鴒」(セグロセキレイ)である(潮来メジロさんに教えていただきました)。
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御殿町の中心部は白壁やなまこ壁の商店が連なり、昔の繁栄振りを知ることが出来る。
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駐車所のそばにこのような建物が建つているが、これは駐車所を管理する建物である。
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大変素晴らしい民家である。
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ふと吸い込まれそうな路地裏があった。
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ここには「三味線横丁」なる細い横丁があり、その一画に元料亭だった「松葉」がある。
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三味線横丁は今もこのような雰囲気を漂わせていて、どこかなまめかしい様子がある(この写真は観光パンフレットから利用させていただいた)。
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夜になるとこのような明かりがともり、かつては地元の人々で大いににぎわったのだろう。
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何やら三味線の音色が聞こえてきそうである。
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道端に置かれている消火器具や消火栓がかなりの年数が経っているものと思われる。
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あるところでは人が住まなくなった住宅が崩壊している姿が見られた。
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歩き疲れたので、偶然目に入ったカフェへ入り、ここでしばらく休憩することにした。
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コーヒーを注文した。
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店内の様子はというと、この時小生だけしかいなかったので、自由に写真を撮りながら見せせていただいたが、かなり雑然としている。
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書籍が置かれた本棚がいくつもあり、その周りに古いポスターや写真、ギター等が雑然と置かれている。
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新見では最後に観光案内所で教えてもらった「伯備」という食堂へ寄ってみた。駅の近くなので、何かと好都合である。
この食堂でのおすすめは、地元の「備中お祭り寿司」で、鯖の姿寿司ある。さっぱりしていて、美味しかったことは言うまでもない。鯖を丸ごと一匹使い、ご飯はもち米の入った酢飯である。 -
「備中お祭り寿司」と共に注文したのは、こちらも店の人に勧められたのが、郷土料理「野方汁」で、たかきびの団子汁である。
食事を終えて駅に向かうと、ちょうどよい具合に鳥取行きの列車が来るところであった。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 潮来メジロさん 2016/08/10 21:37:53
- セグロセキレイですね。ヾ(^o^)
- Tamegaiさん、こんばんは! ヾ(^o^)
連日、猛暑が続いていますが、お元気ですか?
毎度、訪問&投票ありがとうございました。
> 何と言う鳥だろうか、電線に止まっている。
この鳥さんは、セグロセキレイ(背黒鶺鴒)という鳥さんです。
留鳥として九州以北に分布しています。
日本固有種ですが、朝鮮半島とウスリー川南部で繁殖記録があるそうです。
ではまた・・・。(^_^)/~~~
(潮来メジロ)
- Weiwojingさん からの返信 2016/08/10 21:51:20
- RE: セグロセキレイですね。ヾ(^o^)
- 潮来メジロさん、こんばんは。
今日本は猛暑のようですね。フィリピンも毎日かなり暑いです。35度は超えているのではないでしょうか。
早速お教えいただき、ありがとうございます。この鳥はセグロセキレイと言う名前ですか。日本固有種だそうですが、フィリピンにもいるのですね。こちらでは本当に初めて見るような鳥や珍しい種類の鳥も多いです。
ありがとうございました。
Tamegai
- 潮来メジロさん からの返信 2016/08/11 06:52:36
- RE: RE: セグロセキレイですね。ヾ(^o^)
- Tamegaiさん、お早うございます。ヾ(^o^)
> 今日本は猛暑のようですね。フィリピンも毎日かなり暑いです。35度は超え
> ているのではないでしょうか。
フィリピンも暑いでしょうね。私がセブ島(正確にはマクタン島)に行った時は10月下旬でしたが、それでも暑かったです。
> 早速お教えいただき、ありがとうございます。この鳥はセグロセキレイと
> 言う名前ですか。日本固有種だそうですが、フィリピンにもいるのですね。
> こちらでは本当に初めて見るような鳥や珍しい種類の鳥も多いです。
鳥図鑑で確認しましたが、セグロセキレイ(英名:Japanese Wagtail)はフィリピンにはいません。
よく似ているハクセキレイ(英名:White Wagtail)は、フィリピンにもいるようですね。
岡山の旅行記ですから、セグロセキレイは日本に帰国した時に見られたのですよね。
ではまた・・・。(^_^)/~~~
(潮来メジロ)
- Weiwojingさん からの返信 2016/08/11 16:20:19
- RE: RE: RE: セグロセキレイですね。ヾ(^o^)
潮来メジロさん
失礼しました。昨晩は眠い中を無理して書いていたので、すっかり日本とフィリピンを混同して、間違えていました。この鳥は日本に帰国した折、岡山で見た鳥でした。日本固有の鳥なのですね。
ありがとうございます。
Tamegai
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