
2016/05/03 - 2016/05/05
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harihariさん
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ゴールデンウィーク真っ盛りの5月上旬。
新緑が目にも麗しい絶好の旅行シーズン。
今年の行き先は、古都鎌倉。
関東方面の観光地には馴染みのない私達でしたが、北鎌倉の情緒ある禅宗寺院、由比ヶ浜や七里ヶ浜の高い波、戦前から残る洋風建築など、鎌倉ならではのポイントを満喫した2泊3日の旅になりました。
1日目は建長寺や円覚寺などの北鎌倉を中心に歩いて、かいひん荘鎌倉に宿泊しています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
5月3日。
前日の夜から高速バスで横浜まで。
JR鎌倉駅に到着したのが8時過ぎ。
コインロッカーにトランクを預けると、ここからが旅の始まり。 -
鎌倉駅東口の小町通りから少し横道に外れて。
まずは朝食から。
味のある看板が目印の「カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ」でモーニング。
ちょうど満席だったので、10分ほど座って順番待ち。 -
モーニングは、基本はワッフルとドリンクのセットメニュー。
ドリンクは2人とも水出しアイスコーヒー。 -
ワッフルは薄めの生地で「カリッ」「サクッ」っとした食感。
香ばしさとシンプルな甘さ。
思わず笑顔になる甘さ。
お店の雰囲気も良くて、素敵な朝食で快適な一日の始まり。 -
朝食の後は電車に乗って北鎌倉へ。
午前中とはいえ10時前にもなると、もう駅からの道は観光客でいっぱい。 -
鎌倉五山第二位「臨済宗大本山 円覚寺」
鎌倉幕府8代執権・北条時宗によって創建。 -
「山門」
天明5年(1785年)再建。
楼上には十一面観音や十六羅漢像が安置されています。 -
鎌倉といえば多くの文人に愛され、たくさんの物語に登場します。
円覚寺の山門もその一つ。
「山門を入ると、左右には大きな杉があって、高く空を遮(さえぎ)っているために、路が急に暗くなった。」(夏目漱石「門」より) -
「仏殿」
創建当時のものは関東大震災で崩壊し、昭和39年に再建。
天井の「白龍図」は日本画家・守屋多々志により描かれたもの。 -
「選仏堂」
元禄12年(1699年)の建立。
南北朝時代造の薬師如来立像が安置されています。 -
新緑に包まれた茅葺き屋根の門。
門の向こうは座禅道場。 -
天保10年(1839年)に造られた「大方丈正門(勅使門)」。
-
勅使門には、見事な竜の彫刻が彫られています。
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羽根を広げた飛竜の姿が、扉の左右に。
-
大書院では、雲水(修行僧)によるお茶の振る舞いが開かれていました。
かなり本格的なお手前とお運びなので、いただく側も緊張してしまいそう。 -
夢窓疎石作と伝えられている庭園の遺構「名勝妙香池」では、雲水たちが雑草掃除をされていました。
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境内の一番奥。
鬱蒼とした森を背景にした入母屋造、こけら葺きの建物。
国宝「舎利殿」
15世紀頃(室町時代中期)の建築。 -
祀られているのは、佛牙舎利というお釈迦様の歯だということです。
通常は非公開ですが、今の期間、5月3日から5日の間のみ特別公開をしています。 -
円覚寺境内にある塔頭、如意庵の茶寮「an-nei安寧」の看板。
いかにも北鎌倉。
いかにも女子好み。 -
円覚寺拝観の締めくくりに、どうしても見ておきたいお宝へ向かいます。
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国宝「梵鐘」
正安3年(1301年)、北条貞時の寄進により製作。
今から700年以上も前に鋳造された洪鐘(おおがね)。 -
梵鐘のある場所は、急な階段を登った上にあるので、線路を挟んだ向かいの東慶寺が一望できます。
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円覚寺の拝観を終えて、次のお寺に向かいます。
JRの踏切を渡って… -
「東慶寺」
江戸時代、女性側から離縁する権利がなかった時代に、多くの女性が助けを求めて駆け込んだ寺。
幕府寺社奉行も承認していた縁切寺。 -
縁切寺として存在していた数百年の間に、救ってきた人の数は数百か数千か。
どんな思いで、この寺の門を潜ったか。 -
色とりどりの花も美しいですが、緑一色に溢れた色彩は、この季節に一層艶やかさを増すようで。
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緑色しかないのに、こんなに綺麗な景色を私は見たことがないかもしれない。
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円覚寺ではあれだけ多く溢れていた人の姿はなくなり、かわりにホトトギスの鳴き声が長閑に聞こえてきます。
静かで、優しい時間。
旅はいいなぁ。 -
東慶寺を出て歩くこと5分。
今日のランチは、ビーフシチューの美味しい「去来庵」。
建物は昭和初期に建築された和風の別荘建築。 -
12時前にお店に到着したのですが、すでに20人ぐらいの行列。
せっかくここまで来たので、気長に待つことに。
35分ぐらい並んだ頃、私たちの順番。 -
「特製ビーフシチューとライス」
ごろごろ人参とトロトロビーフ。
甘くて香ばしいシチューの香り。 -
こんなに美味しいと、並んだ甲斐があったというもの。
大満足です。 -
昼食後、再び市内観光へ。
鎌倉五山第一の寺「建長寺」に到着。 -
「山門(三解脱門)」国重要文化財
安永4年(1775年)に建築。
午前中よりさらに観光客が増えてきました。
外国人も多いなぁ。 -
楼上は非公開ですが、釈迦如来や五百羅漢が安置されています。
-
国宝「梵鐘」
創建時の遺品で、建長7年(1255年)に鋳造。 -
建長寺の梵鐘も円覚寺の梵鐘も、物部重光という鎌倉期の鋳物師が製作したもの。
鋳物師の物部氏というのは、大阪府堺市を中心に存在した河内鋳物師。実家から歩いて行けるくらいのとこなので、急に親近感が涌いてきました。 -
推定樹齢760年の柏槇(びゃくしん)。
創建当時に蒔いた種が育ったものだと言われています。 -
「仏殿」国重要文化財
東京の増上寺にあった、徳川秀忠夫人(お江の方)の霊屋(たまや)を正保4年(1647年)に移築したもの。 -
内部には、建長寺本尊の地蔵菩薩坐像(室町時代の作、像高2.4メートル)がおられます。
-
「法堂」国重要文化財
文化11年(1814年)の建立。
鎌倉最大級の木造建築。 -
「唐門」国重要文化財
寛永5年(1688年)の建立。
「仏殿」同様、お江の方の霊屋の門を移築したものです。 -
主要な堂宇が一直線に並ぶ禅宗様独特の伽藍配置は、創建当時の面影を残しています。
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建長寺開山 蘭渓道隆の作庭といわれている国史跡「方丈庭園」。
750年前の創建当時はどのような姿だったのか。 -
建長寺の拝観を終えて、源氏山公園の方向へ歩いていきました。
地図上では分からなかったのですが、思っていた以上に勾配がキツい。 -
国史跡「亀ヶ谷切通」。
13世紀の中頃にはすでに、このように山を切り開いて通行をしていたようで、「吾妻鏡」には亀谷辻として記されています。 -
国史跡「化粧坂」
「吾妻鏡」建長三年(1251)12月3日の条に「気和飛坂」として登場する場所です。 -
急に舗装が途切れて、山道になります。
鎌倉と外部とをつなぐ、鎌倉七口の一つ。
ここを通らなければ外部に出入りできない、交通要所の一つです。 -
元弘3年(1333年)5月18日、まさにこの場所が新田義貞による鎌倉攻めの激戦地となりました。
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源氏山公園を通り抜けて、鎌倉駅の近くまで戻ってくるとちょうど3時頃。
「GARDEN HOUSE」でカフェタイム。 -
その名のとおり、お店の中は広い庭と植物がいっぱい。
ほんの少し待つと、庭のテラス席に案内されました。 -
「ハンドメイドジンジャーエール」と「スパークリングベリーレモネード」。
女子率の高いお洒落なお店。
パンケーキを注文しているお客さんが多かったかな。 -
16時30分、今宵の宿「かいひん荘鎌倉」に到着。
実は、江ノ電でここまで来るつもりだったのですが、江ノ電鎌倉駅がホームへの入場制限をするほどの大混雑だったので、20分ぐらい歩いてきました。 -
「かいひん荘鎌倉」は大正13年建築。
富士製紙の社長などを務めた村田一郎氏の住居を後年になって改築したものです。 -
内装や照明にも清潔感があって、とても雰囲気のよい旅館。
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ここが本日のお部屋。
二人で過ごすには十分な広さです。 -
このお宿の最も素晴らしい部分は、和館と併設されている洋館部分。
大正時代の創建当初の装いをほぼ残してるのです。 -
残念ながら、洋館部分に宿泊できるのは一組だけ。
この日はすでに予約されていたので、僕たちは一階部分を見学。 -
洋館部分は国の登録有形文化財。
いい感じのラウンジでは、コーヒーをいただいたりもできるようです。 -
ところどころに、かわいいレリーフが刻まれていたりして。
-
大浴場でゆっくりくつろいだ後は、お部屋で夕食の時間。
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季節の八寸。
ちまきの中は、小鯛の笹寿司。
蛸の旨煮、筍、空豆など春の味がいっぱいで嬉しい。 -
前菜の一品。
お豆腐も海老も、サラダ感覚でさっぱりと。 -
お造り。
烏賊、シマアジ、鯛、鮪、赤貝。
日本酒のペースが速くなりそう。 -
今夜のお酒は、石川県能美市にある山本酒造本店の「義経」。
鎌倉なので、源氏に因んだお酒で。 -
鮭の黄身焼き。
付け合せは、もみじの葉の下は百合根の入ったすり身と、青梅のシロップ漬け、茗荷の酢漬け。 -
5月は端午の節句。
こんなところにも季節感。 -
碗物は冬瓜と旬菜のお吸い物。
見た目もお味も、初夏の爽やかさでいっぱい。 -
野菜と鰆の炊き合わせ。
ほどよく酔っているので、碗物と炊き合わせはほっこりとできます。 -
天ぷらは少し洋風なアレンジで。
-
最後は、ご飯と赤だしと香の物で〆。
さすがに割烹旅館、どれもこれも美味しいものばかりでした。 -
デザートは西瓜と黒蜜の水菓子。
お腹いっぱいになったあとは、ぶらぶらと夜の散歩。
布団の中で本を読んだりしながら、12時頃に就寝。 -
2日目、5月4日早朝。
夜の間、ずっと雨。
朝の散歩は強い雨風の中。 -
宿から歩いてすぐに、江ノ電の踏み切り。
早朝、江ノ電が藤沢方面へと走っていくのを、踏み切りの中から眺めながら。 -
城郭のような寺院のような、一風変わった建築は昭和11年に建てられた「寸松堂」という鎌倉彫のお店。
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雨が強くなってきたため、散歩をほどほどで切り上げて部屋に戻りました。
朝食の時間まで、お宿のお菓子を頂きながら待ちます。 -
8時からの朝食は、他のお客さんたちと一緒の会場で。
テーブルにずらりと並ぶ美味しそうな朝ごはん。 -
ニッポンの朝食には欠かせないのが、魚の干物。
この日は鯵の干物です。 -
浅利のお味噌汁が美味しい。
大ぶりの浅利がごろごろと入っています。 -
朝食を終えて、ラウンジでコーヒータイム。
文化財の洋館での優雅なひととき。
時の流れが、普段よりゆるやかに感じます。 -
チェックアウトの頃には、早朝の雨風が嘘のような強いぐらいの陽射し。
いい天気になりそうでよかった。
今日もいっぱい歩かなきゃ。 -
最後に、大正時代の面影を残す洋館棟の外観。
次に泊まる機会があれば、今度は洋館の部屋に泊まりたい。
さてと。
それでは、歩こうか。
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