![神戸に一泊した翌朝、ホテルで今日はゆっくりと過ごそうと思って、ipad を見ていると、今日行こうと思っていた竹中大工道具館のバレット・ブラウン湿板写真展は3月で終わっていて、今日と明日、茶室の公開となっていました。お茶室の公開とは嬉しいと急いで出掛けました。丁度「船大工 アメリカ人大工が受け継いだ伝統の技」という展示をしてました。米人のダグラス・ブルックスさんが磯船を作っていて、来月7日にメリケンパークで、和船進水式をするそうです。近ければ、見に行くのですが... 彼は、サンフランシスコ国立海洋博物館の専属船大工を務めていましたが、1990年に来日し、日本のたらい舟や日本各地の和船技術習得に努めました。昨年は、大震災で大きな被害を被った三陸地方の船大工・村上央氏に師事して、その磯舟を制作する工程をここで公開しています。江東区猪牙舟など今まで知らなかった和船の歴史を見ることができました。興味のある方にはとても面白いと思います。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/12/30/650x_11123035.jpg?updated_at=1461195348)
2016/04/09 - 2016/04/09
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belleduneさん
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神戸に一泊した翌朝、ホテルで今日はゆっくりと過ごそうと思って、ipad を見ていると、今日行こうと思っていた竹中大工道具館のバレット・ブラウン湿板写真展は3月で終わっていて、今日と明日、茶室の公開となっていました。お茶室の公開とは嬉しいと急いで出掛けました。丁度「船大工 アメリカ人大工が受け継いだ伝統の技」という展示をしてました。米人のダグラス・ブルックスさんが磯船を作っていて、来月7日にメリケンパークで、和船進水式をするそうです。近ければ、見に行くのですが... 彼は、サンフランシスコ国立海洋博物館の専属船大工を務めていましたが、1990年に来日し、日本のたらい舟や日本各地の和船技術習得に努めました。昨年は、大震災で大きな被害を被った三陸地方の船大工・村上央氏に師事して、その磯舟を制作する工程をここで公開しています。江東区猪牙舟など今まで知らなかった和船の歴史を見ることができました。興味のある方にはとても面白いと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JALグループ 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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三ノ宮駅から緩やかに傾斜する坂を息を切らしながら、新神戸辺りにある「竹中大工道具館」に到着しました。今日も良い天気ですね。布引の滝を借景にしているというお茶室を拝見します。
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ここは2度目です。関連イベントとして、5月に明治生命館で、「近代建築の名作を巡る〜保存と活用の現在〜」を、6月に内田祥哉・藤森照信による「ものづくりの近代建築史」が東大弥生講堂で、今年後半には「ものづくりの最先端を知る」という清水建設技術研究所ガイドツアーが開催されます。
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ミツバツツジかな?
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ここは、地下2階、地上1階の建物で、現在建物1階から庭園を見ています。左手から庭に出て、茶室を拝見します。
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列になって、1人ずつ石の上を歩いていきます。特にお茶室周りは、苔があるので、踏んではいけません。一度でも踏むと3日後には変色して死んでしまいます。
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今見えているのは、後に増築された鞘の間付きの8畳の広間です。
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広間の庇の説明をされていましたが、列が長いので、解説者の声が良く聞き取れませんでした。軒が大きく張り出しているため、両端が下がっていて、少し弓なり状になっています。
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8畳の広間の隣に、6畳+1畳(この1畳には、師匠が座って、お弟子さんがお茶を立てる様子を見るためのものだそうです)という変形のお茶室、その向こうが「一滴庵」という3畳小間となっています。今日は11時からお茶会も催されます。最近、正座していないので、情けないですが、多分痺れると思います。
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ここが「一滴庵」です。
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一滴庵の屋根部分です。
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待屋に座っています。
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笛吹嘉次郎氏(1898〜1969)は、父嘉三郎氏から数寄屋師として教育されました。15歳から茶道を学び、茶道に関する深い知識、経験を身に付けていきました。現代の茶室の基本形ほ一つを家元と共に作り上げた人物です。ここの他に、京都の大河内山荘の大乗客、滴水庵も設計しています。その時の庭師は広瀬利兵衛です。
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(6畳+1畳)7間の広間は、表千家家元・卒啄斎好みの「ソッ啄庵」の写しです。ソッタクの意味は、両者の気持ちがぴったりと合うこと、得難い良い機会ということです。(ソッは口偏に卒です)
正面に見えているのは、袖垣です。 -
袖垣の左手に網代戸があります。
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(6畳+1畳)7間の茶室内部です。床の間の手前にある1畳に師匠が座られるのでしょうか。
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風を通すための窓があります。下に簾を掛ける釘が見えます。
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そして3畳の小間「一滴庵」へ来ました。躙り口から覗き込んでいます。床柱は、天然出絞で、本歌の赤松皮付きとは異なっていますが、中柱の風情は良く似ているそうです。
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床の方を覗き込んだ姿勢で、見ています。中柱が右手に見えていますね。玉林院の「蓑庵」の写しだそうですが、まだ蓑庵を見たことがないので、いつか見たいものです。
中板入りの3畳の小間となっています。天井は、落天井で、竹棹縁天井です。実際に中に入って、座らないとその良さが分からないと思います。待庵も覗き込んだだけなので、今ひとつピンと来ませんね。 -
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茶室側から待屋を見たところです。
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裏手にぐるっと廻ります。
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いつも忘れずにこういう心で暮らしましょう。
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お茶の花や草が綺麗に設えられた庭です。
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手入れをされている方に訊くと、手前が矢筈薄(ヤハズススキ)という野草木宿根草だそうです。秋になると薄らしくなるのでしょう。
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奥にあったのが、お茶花で、「クロウメ」だそうです。クロウメモドキ科として分類されています。
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八畳の広間へ戻ってきました。今日の茶会はここで催されるのですね。一滴庵で、味わってみたいですね。
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ここの欄間は、香道の香り遊び、源氏香の図になっています。嗅覚が良いので、以前香水の調香をしたことがありますが、是非香道をやってみたいと思っています。
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この鞘の間と縁の天井は、駆込み天井で、壁、腰紙も、もっと間近に見たい。
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軒から天井に続く構成です。
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簾を掛ける釘が見えます。小さい頃、夏になると簾を良く見ましたが、クーラーが普及し始めて、窓を開けると暑いので、今では、都会では殆ど目にしません。
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竹と丸木の竿縁天井。
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屋根の全景ですが、軒の四方隅が下がっていて、少しだけ弓なりになっているのが、分かりますでしょうか?
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本館1階に展示してある「安宅型軍船」船の科学館蔵
船酔いするので、船旅は極力避けています。大型フェリーで地中海をアフリカへ渡らなければならない時も、船酔いしたので、それからは飛行機で飛ぶようにしました。世界1周なんて、考えられません。でも、こうやって模型を見ているだけなら、楽しそうですね。今度船の科学館に行ってみようと思います。 -
「川御座船」船の科学館蔵
船酔いするので、夏の花火を屋形船から眺めることはないと思いますが、風情があって、川に浮かんでいる屋形船は眺めるには良いものです。 -
鎌倉時代の「準構造船」船の科学館蔵
準構造船は、弥生時代に始まるんですね。もっと簡単なものですが。興味深い船です。 -
たらい舟
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合の子船「縣船」明治中期〜明治30年 株式会社長谷木蔵
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まさか、外国人が舟を作っているとは想像もしなかったので、最初、何をしているのかと思いました。近づいて傍にあった説明書きを読んで、初めて理解できました。
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材料は、檜材です。
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5月7日までに仕上げるので、真剣です。
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正面が布引の滝のある六甲山脈です。2年前に、ここから歩いて、布引の滝を見て、フラワーガーデンまで行き、ロープウェイもあるのですが、帰りも歩いて下りて来ました。神戸は、山も海も間近に眺めることが出来るコンパクトな地形で、面白いですね。お茶室も、船大工の展示も満足したので、そろそろ帰ります。又秋に来ます。
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JR三ノ宮駅海側のミニ・フラワーガーデンには色んな寄せ植えの花が手入れされていました。
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