2015/12/19 - 2015/12/19
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morisukeさん
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オッサンネコです。
今回はタイ仏教寺院の中で最も美しいとされるワット・プラケオに行ってきました♪
タイと関わる事5年以上… 色んな寺でお参り(昼寝)してきましたが、ワット・プラケオは初めて。
思えば何で寺に入るのに入場料500Bahtも払わなあかんねん、と頑なに参拝を拒否してきたのですが、
遂に500Baht(1,750円ほど)を気前よく払える大人になって帰ってきました。
寺は異様なほど金ぴかだし、王宮は荘厳で見どころ満載、これこそタイ観光のハイライトだな〜と改めてすごさを実感しました。
詐欺師に出会う事もなく、暑さでぶっ倒れる事もなく、服装チェックでつまみ出される事もなく、ワット・プラケオ&王宮を楽しんできました。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ワットプラケオのある王宮周辺までのアクセス方法は幾つかありますが、
今日はMRTフアランポーン駅からてくてく歩いてみる事にしました。
道中ショッピングセンターの前は様々なクリスマス仕様の催しが見られます。
日本のワンピースもタイでは徐々にポピュラーになってきていますが、
依然タイ人の認知度が高い日本のアニメは、ドラえもん、しんちゃん、一休さんです。
さすが仏教国… -
チャルームクルン劇場の前を通ると…
おや? でっかいハヌマーンの像が。
通常はタイ伝統文化の一つである仮面劇を上演しているのですが、
どうやら期間限定でハヌマーンの物語をやっている模様…
でも開催日が木曜日と金曜日の19時から…
うーん、興味津々ですが、普通の勤め人にこの時間帯は難易度が高いですねぇ。 -
ハヌマーンは後でも説明しますが、タイでは根強い人気を誇るサルの神様です。
タイのラーマキエン物語では、主人公ラーマ王子が誘拐されたシーダ姫奪還のために
羅刹の親分トッサカンの城まで攻め込むシーンがあります。
その時王子に加わり、加勢したのが猿軍団ハヌマーンなのです。
なのでハヌマーンが大好きなタイの人は、何となくサルに寛容な気がするのです。 -
王宮周辺は少しクラシックな建物が続きます。
こちらは赤い壁が特徴の外務省。
もちろん入る事は出来ませんが、外観くらいならこうやって写真に収めることが出来ます。 -
外務省の向かいにあるのが、黄色い壁と緑の窓枠が特徴の国防省。
街灯が窓の緑と統一されているので、風景はどこかのヨーロッパの街並みみたいですなぁ。 -
イチオシ
このエリアがタイ人の若いカップルの写真撮影スポットになっています(*´з`)
確かにちょっとシャレオツ、な感じ。 -
ワットプラケオまでやって来ました。いつもはここで引き返すのですが(笑)
人が少ないエリアから写真を撮っているんですが、通りは人で溢れ返っております。 -
少年僧を発見。
ワット・プラケオは王室専用の寺院なので、僧坊はありません。
なのでどこかのお寺から参拝しに来たのでしょう。
濃い橙色の袈裟がタイのお寺を代表する光景になっとります (゚∀゚)b -
ワットプラケオ(王宮)に入るためには、まずこのチケットブースに並ぶ必要があります。
料金は驚愕の500バーツ(1,750円) 分かってたとは言え高いッス。
そしてこの人混み…
たかだかチケットを買うだけじゃ… 違うんです。
並んでいるのは半分以上大陸から来た団体御一行様。
列を平気で無視してきます、ガンガンぶつかってきます、大声で騒ぎます。
マナーの良い人も増えていますが、集団だとまだまだうんざりさせられる事が多いです。
ワットプラケオの入場には半ズボン、ひざ上スカート、破れジーパン、全て却下です。
これ基本ですので、注意しましょう。 -
まずは門番のヤックがお出迎え。
刀剣を前に構えた姿は勇ましいですが、表情が豊かなので親しみを覚えます(笑)
ヤックはタイ寺院の守護みたいな役割であり、日本では金剛力士像がそれに相当します。 -
イチオシ
w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!! き、金ピカ。
眼が眩むほどのピッカピカのキンキラキンですね。
これは確かに他の寺とはレベルが違うぜ。 -
プラ・モンドップ。
あらゆるところが金色仕様、日本の金閣寺とは全く別の次元です。
院内は非公開ですが、中には三蔵教を奉納した厨子があるそうな。
三蔵教とは仏典の事で、仏教における聖書のようなもの。
仏典は律(仏教の規則)・教(釈迦の教え)・論(仏教の経論)の3つに分類され、
3つに分かれているから三蔵教(トリピタカ)と言われとります。はい。
この三蔵教に詳しい僧を三蔵法師と言い、一番馴染みがあるのが西遊記の玄奘ですね。 -
こちらにもヤック、黄金モデル。
エメラルド色の壁の装飾が絢爛さを一際高めていますぞ(*´з`) -
こちらは緊那羅(きんなら)。音楽をこよなく愛する精霊だそうで。
このバージョンは下半身が鳥、上半身が天人ですね。
まぁ鳥人間です。はい。 -
続いて仏塔を支えるヤックモック。
ん…? お菓子…? それはヨックモック。
ヤックは先にも紹介した鬼神で、モックは猿神です。
見分け方は靴を履いている方がヤック(左)、裸足がモック(右)だそうです。
表情もヤックの方がより人間に近い気がするので、見分けは付くかと思います。 -
イチオシ
モックをアップで。顔はすっごい緻密に作られています。
間近で見ると、愛嬌たっぷりの顔で思わずクスリと笑ってしまいます ヾ(´▽`*)ゝ♪ -
モック、気にいっちゃったのでもう一枚 ヾ(´▽`*)ゝフヒョヒョヒョ♪
今度はモノクロームで。 -
下からもう一枚。いいアングルです。
仏塔をヤック・モックで交互に支えています。
この暑い中、ご苦労様。 -
これは門番のヤック。表情がとってもステキ。
-
続いてワットプラケオへ。
タイ語でプラは仏。ケオはエメラルド。その名の通りエメラルドの仏像が祀られています。
ワットプラケオは正式にはワット・シー・ラッタナー・サーサダーラーム。
タイ王室専用の守護寺院となります。
本尊のエメラルド仏は、実際にはエメラルドではなくヒスイ(翡翠)でデキています。
元々はチェンライで発見され、その後ラーンナー国の王都チェンマイに移されますが、
当時のチェンマイの王様が後継者のいないままこの世を他界。
王女はラオスの王子と結婚し、仏像は当時ラオスの首都だったルアンプラパンに持っていかれます。
すると今度はラオスがビルマの攻撃に遭い、当時の王は仏像をビエンチャンに一時避難。
結果的に226年間、この仏像はラオスで祀られてきたわけですが、
タイ建国の父ラーマ1世がビエンチャンを占領した際に仏像をバンコクへ持ち帰ります。
そして1784年、最終的にこのワットプラケオにエメラルド仏か安置されたわけです。
こう歴史を振り返ると長い旅路の果てにエメラルド仏はここにあるのですなぁ。 -
ここにもタイの空想上の生き物が w(゚∀゚)wオオッ!
シンハは有名ですね。日本の狛犬と同じく二体で聖域の入口を見張っております。
噛まれたら死ぬな…
奥は王室の象徴ガルーダ。縄跳びをしているように見えますが、
実際にはナーガ(蛇)の首元を踏みつけ、二股の尻尾を手にしているのです。
ナーガは人々に恐れられる存在であり、そのナーガを懲らしめる神鳥として広く人々に崇められています。 -
これがワットプラケオの入口。中は撮影禁止なので写真はここまで。ざんねーん。
確かにエメラルド仏はすごく神々しかったのですが、サイズがものすごく小さい…
非常にバチ当りですが、えっっ…これですか… というのが正直な感想です。
とにかく人でごった返していたので、その辺のマイナスが心象的に働いたのかも、ですね。 -
ワットプラケオのもう一つのハイライト。
寺院の回廊にはラーマキエン物語の世界が色鮮やかに描かれています。
これは本当にすごいんですが、話を知らないと途中で飽きてしまいます。
このラーマキエン、一言で物申すならばとにかく壮大、そして複雑。
タイ人なら誰でも知っているとか云われてますが、
タイ人の友人曰く、全部を細かく説明できる人は意外と少ないのです。
日本人も「かぐや姫」は知ってても「竹取物語」は説明できないでしょ。そんな感じ。
回廊の絵画の枚数は170枚以上(正確な数不明…) 登場人物311人以上…
仮面劇で最初から最後まで上演しようものなら1ヶ月以上かかるそうな…
とにかくハンパないんです。 -
なので、知っている(分かる)シーンを何点かご紹介。間違ってたらごめんなさい…。
こちらが羅刹の総大将、トッサカン王のはず。
しかし主人公のラーマ王子が既に分からんのですよ。 -
ラーマキエン物語はラーマ王子と羅刹王トッサカンの闘いの話がメインなのですが、
物語は何とお二人の前世から始まります ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!!
この黒いハゲがトッサカンの前身ノントック。
ラーマ王子の前世はヒンドゥー教の三大神の一人、ヴィシュヌ神です。
二人の因縁は説明すると長くなるので省略。 -
ラーマキエンのメインパートを簡単に説明すると、
とある理由で森で隠居していたラーマ王子とシータ姫。
そこに羅刹王トッサカンが現れてシータ姫をさらっていきます。
王子はシータ姫を取り戻すべく、トッサカンのいるランカー国へ攻め込むのですが、
その時に王子をサポートしたのがハヌマーン率いる猿軍団なのです。
なので絵画はだいたいどこかしらで戦ってますね。なんか戦っているのです。
イメージしやすいのはびっくりマンでしょうか。
天使(王子)と悪魔(トッサカン軍団)の闘い。ハヌマーンがお守りにあたるわけですよ。 -
ランカー国へ進行しているシーン。
ハヌマーンが巨大な猿に化けて橋になり、王子たちに海を渡らせているシーンですね。
ランカーは島の意味。スリランカの「ランカ」を指します。
当時のインドとスリランカの関係性が何となく見えてくるようで面白いですね。 -
イチオシ
こちらはガイドブックなどで良く見かけますね。
これは羅刹軍団の一人、地底の王メイヤラープです。
得意技は催眠術。
王子を眠らせて檻に閉じ込めるわけですが、ハヌマーンの活躍もあって破れてしまいます。 -
それで最後。
トッサカンを倒しても物語は続きます。
シータ姫を奪還した後にラーマ王子はトッサカンとシータ姫の不貞を疑っちゃうわけです。
嫉妬 → シータ姫を追い出す → 反省 → ヨリを戻そうとする → 失敗。
紆余曲折あって深く反省したラーマ王子はその後善行と徳を積み重ね、
シヴァ神の仲介の元、最終的にシータ姫と仲直りできるというシーンです。
めでたし。めでたし。
これにてワットプラケオの観光もおしまいです。 -
ワットプラケオを抜けると今度は王宮ゾーンになります。
これはチャックリー宮殿。
ラーマ5世がバンコク遷都100年を記念して1882年に完成しました。
大部分は大理石でできたビクトリア様式で、尖塔などが古典的なタイ伝統様式です。
ビューティフル〜。 -
プラ・マハ―・モンティエン宮殿群。たくさんの建物から構成される宮殿です。
主な使用用途は謁見だったそうで。
この色を見ると東海道線に昔よく使われていた電車車両を思い出すのですが… -
ドゥシット・マハ―・プラサート宮殿。
タイの王宮の中では最も美しい宮殿ではないかと個人的に思います。
建物の形は異形な十字形、4層に重ねられた屋根と尖塔のバランスが最高ッス (゚∀゚)b -
イチオシ
ドゥシット宮殿をもう一枚。
天を突き刺すような尖塔がめっちゃカッコいいんです。
ラーマ1世の時代から古アユタヤの慣習に従って、歴代王様の遺体はこの宮殿に安置されたそうです。 -
続いて王宮からワットマハタートへ移動します。
王宮からは北へ5分くらい歩いたところにありますが、今までの喧騒がウソの様な静寂です。
ワットプラケオや王宮など華やかなスポットもいいけど、こんな通りをそぞろ歩くのもタイ観光の醍醐味だと思うのです。 -
そんでワット・マハタート。
正式名称はワット・マハータート・ユワラート・ランサリット。相変わらず長いなぁ。
マハタートとは聖人の遺骨・仏舎利を指し、タイの各地で同じ名前の寺院があります。
世界遺産アユタヤでも木に埋め込まれた仏像の頭が有名な寺院跡がありますが、
そこも名前は同じくワット・マハタートです。 -
タイではおなじみの仏像の回廊。レベル的にはまぁまぁといったところでしょうかね。
このワット・マハタートの特徴は何と言っても外国人でも参加できる瞑想教室でしょう。
お布施くらいは必要ですが、料金もなんと無料なのです。
残念ながら平日しか開催していない様なので、本日は参加できなかったのですが、
煩悩と雑念の塊で出来ているオッサンには瞑想なんてぴったりかもしれません。
いつか参加しよっと…。
し・か・し、この寺には瞑想以外にもすごいのがあったのです。それは… -
ネコ だったりしてヾ(´▽`*)ゝフヒョヒョヒョ♪
敷地内のあちこちににゃんこがいっぱいいます。もはや瞑想より癒されとります…。 -
暑いにゃー。
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何見てんのよ。
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飯くれー。
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あ、ここにも。
-
足、はみ出してますよー。
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至る所にねこがいるのでつい長居してしまいました。
結局本尊を見るのを忘れる始末…。
中々楽しいワット・ニャンコ… いやいやワット・マハタートでした。 -
帰り道、王宮前の交差点で見かけたアイラーヴァタ(エラワン象)。
3つの頭を持つ伝説の神獣で、背中にはバンコクの創造神インドラを乗せます。
3頭のエラワンが支えているのが蓮の花、仏教の象徴。
そしてその上に王室の紋章があります。つまり仏教の上に王室があるという事。
この王室の紋章は公共な場所であれば、タイ全土で見かける事ができます。
日本でいう皇室の菊の御紋にあたるものです。 -
その交差点から見えるのが、先ほどの国防省と白亜の尖塔。
これはラク・ムアンと言いまして直訳すると「街の柱」。
タイの人たちにとっては願い事が叶うパワースポット的な場所になるそうです。 -
ラク・ムアンと言うのは、古バラモン教の慣習に則っており、
街をつくる前に柱を建てて、その発展を祈願するのが昔からの習わしだそうです。
従ってタイの県庁所在地のある街には必ず何かしらのラク・ムアンがあるのです。
さてその気になるラク・ムアンとは… -
これじゃい。 ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!!
ドーン…。
柱の中には精霊(ピー)が宿っている(と信じられてる)ので迂闊なことは口にできません。
霊力を感じるかどうかはあなた次第… -
ラクムアンから北上すると見えてくるのが、大地の女神メートラニー像。
仏陀が悟りを開くために瞑想しているところ、悪魔マーヤがその邪魔をするわけですが、
その時に大地からモコモコ現れて、自分の髪に川の水を吸わせ、
再び髪を絞る事で洪水を起こし、悪魔マーヤを追い払ったという逸話があります。
信仰心の高い仏教徒には今も厚く崇められておりますが… オッサンには… ね。 -
最後に民主記念塔の風景を。
1932年に絶対君主制から立憲君主制に移行させた民主化運動を記念して建てられたモニュメントです。
今は交差点のロータリーになっておりますが、まぁ特筆すべきものはないです(笑) -
トゥクトゥクの風景をパシャリ。
今日はこの辺で旧市街ともお別れです。
それではまた。
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