2015/12/15 - 2015/12/18
2650位(同エリア5715件中)
まりも母さん
北九州レトロをめぐる旅6 博多で見た!辰野金吾はやっぱりすごい!
http://4travel.jp/travelogue/11093392
続きの博多歩き後半です。
夕暮れが近づき 閉館時間が!と 急いで向かったもうひとつ見たかった建物は
旧福岡県公会堂貴賓館。
見学できる時間あと30分と ギリギリに到着しました。
八角塔屋のある外観も美しいですが 中もすばらしかったです。
各お部屋の天井の意匠がそれぞれ異なり 先ほど見てきた福岡市赤煉瓦文化館にも劣らない、天井萌え大満足の建物でした。
じっくり・・・とは言えませんでしたが
美しい建物を堪能した後は これまた博多名物の屋台へ。
おまけに12月ならではの クリスマスマーケット&イルミネーションも楽しみ 博多の夕暮れから夜を楽しみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス スカイマーク 徒歩
-
旧福岡県公会堂貴賓館 明治43年(1910)
三條栄三郎設計 国指定重要文化財
第13回九州沖縄八県連合共進会開催時の来賓接待所を兼ねて建てられたものです。
共進会終了後 県公会堂として利用され 戦後は福岡高等裁判所、県立水産高校などに転用最後は、福岡県教育庁舎として使われました。
県庁舎新築に伴い 教育委員会も移転 跡地公園整備の際 他の施設は取り壊されましたが、貴賓館のみ重要文化財に指定され 保存されたものです。
一見石造りのようですが 木造モルタル壁で 1階のモルタル部分は石を積んだような目地が刻まれています。 -
福岡市赤煉瓦文化館から 徒歩5分ほどの場所にあります。
こちらは 普通の公共施設同様 17時閉館です。
先にこちらを見れば もっとゆっくりできましたが そこまで調べていなかったと言うか~辰野金吾建築を先に見たかったと言うか・・・。
あと30分しかありませんが 明日は移動日なので
とにかく30分で見られるだけ見ることにします。
入館は一般240円 -
入り口を入ると玄関。
ここで靴を脱いで 右の事務所で入館料を払って上がります。
フレンチルネッサンス様式だけあって 装飾が豪華です。 -
玄関部分の天井。
横長の部屋の形を楕円とラインで 格天井のしつらえになっています。
重要文化財に指定されたのち 昭和62年(1987)に修復工事が完了しています。
その後 平成17年(2005)福岡県南方沖地震で 壁やガラスなど大きな被害を受けましたが、2008年には修理工事も完了しています。 -
広間に入ると左右に分かれた大階段。なかなかの迫力です。
-
階段手前の広間の天井。
シャンデリアではなく、ガラスグローブ1個のペンダント型です。
木製の格縁天井。斜めに仕切られています。 -
館内平面図です。
寝室の表記があります。
竣工すぐ後には 閑院宮御夫妻のご宿泊所になった事もあるそうです。 -
まずは1階から。
遊戯室。
緑に塗られたレリーフ柄の天井にびっくり!
金属板を型押ししたものに色づけされているそうです。
アメリカのティンパネル的な。
抹茶グリーンの色もきれいですねぇ。
この色の天井は初めて見たと思います。 -
大理石のマントルピースも。
上には 地震被害時の写真が展示されています。 -
1階事務室 こちらは、すべて板張りの天井。
幾何学模様に張られていますね。 -
階段を上がります。
手すりもきれいです。
踊り場の壁にも漆喰のレリーフ。 -
踊り場の両隅に アートフラワーの大きなアレンジが。
-
階段の手すり。
彫刻が凝った造りです。
こういう彫刻は、国内の職人が彫ったものなのか・・・
そういう細かい所が判らないのですけど 時間があれば、案内してもらえたのかもしれません・・・。 -
このアーチ型の窓は、階段踊り場の上部です。
急いでいたので、外観後ろ側を見るのを忘れてしまいましたが
窓の外には小さな屋根が見えました。 -
階段を上がった2階の広間の先には細長い空間があり
その先にはドアが。
あれ?この先は玄関上のバルコニーとアーチ型の窓の場所のはずだが・・・。
なぜか見えるのはガラスのドアと丸い窓。 -
2階階段上の 広間のドアの先は平面図では「運動場」となっていました。
バルコニーですね。
今は出られないようですが 多分昔は ここに板が張られていたのではないかと思うのです。(今は、金属の屋根材のようなもののままです) -
ドアの枠もきれいです。
ここでさっきの疑問。
撮った画像をチェックすると
やはり このドアの場所は表から見るとアーチ型のガラス窓の部分なのです。
ドアは 内側は この明るいベージュのような色に塗られているのですが
表側は緑です。
上の丸窓はフィックスで その外側にもう一枚アーチ型のガラスがあるのです。
ドアの左右の壁の中は、階段上の広間からはただの壁にしか見えませんが
外からみると 幅の狭い、窓のある小部屋で、平面図で見ると 東寝室の化粧室と物置になっているようです。
表から見た窓の形状と内側から見た様子が全然違う とても不思議な事になっているのでした。 -
2階食堂の天井。
この下の遊戯室の天井と似た 金属板に緑色のペイントがされた天井です。
でも、型押しレリーフの柄が違いますし
こちらは 真ん中部分が白い漆喰のままです。
板の格子部分は幅が広くて 重厚な印象です。 -
「あかり絵のせかい」という 灯りのオブジェの展示ルームがありました。
薄暗い洋館のお部屋に ノスタルジックな風景と灯りの素敵な作品が飾られていました。 -
西寝室 この天井も凝っています。
シャンデリアは同じものとランプの数違いのものが使われていますが
パンフレットの記載によると
旧福岡県議会議場につるしてあったものが1階食堂のもので
その他の部屋のものは これをモデルに新しく製作したものだそうです。
マントルピースは1階の大理石のものと同じデザインのものもありました。 -
東寝室から貴賓室への入り口。
ドア周りの飾りが豪華です。
この寝室と隣のお部屋が 建物内で一番上等なお部屋なのですね。 -
2階化粧室天井 透かし柄の換気口のあるデザイン
下には、バスタブが置いてありました。 -
漆喰がきれいなのは 修繕されているからでしょうが
メダリオンのデザインなどは元のものを修復してあるはずです。
天井の漆喰レリーフはそんなに多くはないです。
この建物では 木製の格縁の方が 天井では多用されています。
しかし すべてのお部屋の天井がすべて異なっていると言う事が 驚きです。 -
コーナー部分の拡大です。
隅に透かし模様。これも換気口のデザインなのだと思います。 -
貴賓室の塔屋部分への入り口アーチ。透かし彫りもあります。
-
塔屋部分の天井です。
高い位置に明り取りの丸窓が。
天井のラインになったレリーフも美しい。 -
貴賓室 手前部分の天井には 白雲の浮かぶ 空の模様が描かれていました。
すばらしくきれいです。
天使が描かれていないのは 日本国内だからか・・・
フランスだったら 天使たちが描かれていただろうな と思ってしまいました。
洋館は色々見てきましたが 天井画があるお部屋を持つ建物は少ないですね。
迎賓館赤坂離宮みたいに巨大なお部屋でしか見た事がないと思います。 -
室内の窓まで装飾の縁取り。
すべての天井はどれも違っていましたし、ドア周りに飾りやマントルピース・・・
細部までデザインし尽された建物でした。
天井の装飾を見るのが大好きなので この建物は大変見ごたえがありましたね。 -
閉館時間ギリギリです。
見学用の玄関は、円柱のあるポーチの部分です。
パラソルがあるのは 横から入れるレストラン
カフェ Jacques Monod (ジャックモノー)はガレットが人気で すてきな内装だとか。
そちらだったら夜まで営業しています。 -
スレート葺きで、飾りは銅使いのようですね。
今日見た2つの重要文化財建物 どちらもすばらしかったです。
博多のレトロ建築は多くはありませんが見ごたえあります。
大満足ですね。 -
5時を過ぎましたので、ぼちぼち早い夕食&ちょい飲みでもいい時間。
屋台はもうやっているのかな?と近くの那珂川通りの屋台の並ぶあたりへ行ってみました。
そうしたら 今屋台の準備が始まったばかりみたい。
屋台が次々運ばれてくる所でした。 -
バイクで屋台がどこからか引かれて来るのですね。専門の人が引いてくるようです。
どうやら 営業時間外は近くの月極め駐車場に置いてあるとか。
で、お店の人は大きな寸胴やバケツで仕込みの最中。
これは~お店は6時にならないと始まらないって感じですね。
生ものを出してはいけないとか 料金を明朗にするなど、今は 厳しい屋台条例もあると聞きます。 -
川沿いに歩いて キャナルシティーで時間つぶしする事に。
-
さっき、バスから大勢の人が降りたり乗ったりしてきたキャナルシティー。
博多で一番大きなショッピングモールみたいですね。 -
ここも、クリスマスのイルミネーションで飾られていました。
画像の右の方にサンタさんが居ますでしょ。
後で、建物内でまた出会いました。
太っちょで 白い長いひげをした外国人の本物のサンタさんでしたよ! -
飲み物を飲んで休憩して、少しお店を覗いたりして時間つぶし。
6時になったのでまた屋台の方へ戻ります。
まだ始まっていないお店 もう営業開始したお店が混ざった状態。
だから大体 空いてます。 -
てんぷらと串焼きの もり
ラーメンだとそれだけでお腹いっぱいになってしまうので
除くラーメンで チョイスしました。
ここは屋台全体を囲む引き戸の壁があるから寒くない~。 -
豚バラの串焼き。これは1本100円でした。おいしかった~。
他にてんぷら盛り合わせとか地鶏焼きなどをビールのお供に注文しました。
観光客にも人気の屋台だけど
正直 思ったよりきちんと管理されていると言うか 屋台独特の雑多感やあやしげ感はほとんどありませんでしたね。
屋台自体ももっとびっしり並んでいるのかと思った。
これはこれで、衛生面や安心感として観光客でも女性でも 利用しやすいと思いましたが
すこ~し残念な気分もしたのは やはり 屋台には屋台の世界観があるからですね。 -
循環バスに乗って 博多駅へ行きます。
JR博多駅前で開催されている博多シティ 光の街・博多2015を見に来ました。
ブルー主体のイルミネーションがすごくきれいです。 -
今日 JR博多駅を降りたとき イルミと一緒にクリスマスマーケットをやっているヒュッテと呼ばれる小屋が用意されているのをチェックしてました。
かわいいクリスマスオーナメントが沢山。
もう クリスマスグッズは売るほど持ってるから
飾る余裕も無いほどだけど~
つまりは クリスマスグッズが好きなので見たかったのです。 -
クリスマスマーケットと言えば、ヨーロッパですものね。
マトリョーシカはウクライナのものだそうで 外国人の方が売っていましたよ。
こちらは セラミックのミニチュアハウス。
外国人の方が売っていて お客さんに 外人さんの女の子も!
一瞬 ヨーロッパのクリスマスマーケットに来た気分になれますね~。
こんなミニチュアハウスに人や馬の人形で飾るクリスマスタウンのオーナメントもいいですね~。 -
駅前の屋根からは雪の結晶のようなイルミネーションが下がってきれい。
-
その下には テーブルとベンチが並び ホットワインやドイツビール、軽食が食べられます。
-
ソーセージやホットドック、こちらも焼いているのは外人のお兄さん。
雰囲気出す為なのか?外国人のスタッフが多いのです。 -
さっき 屋台で一杯&ちょこっと 食べて来ちゃったからあまりお腹も空いていませんが
せっかくなので ホットワインとベルギーフリッツと言う 生ハム&ポテトを買ってきました。
ホットワインはクリスマス柄のお持ち帰りOKなマグに入って たしか1000円なんですが
マグカップ要らないんだけど~と聞いたら カップで700円でした。(量の違いは判りません)
シナモンの利いた やや甘い味。
ホットチョコレート、シュトーレン、クロックムッシュ、スープなどなど
メニューはお好み、たこ焼き、ベビーカステラ・・・よりおしゃれだったかな。
昼間の強風の割には寒くなく 屋外のテーブルでも 飲み物、食べ物を楽しめる位でした。
今日は 下関市唐戸のレトロ建物を見て 博多でも充実の2つの建物を見ることが出来ました。
明日はレンタカーを借りて 熊本方面へ移動です。
早めのホテルに帰り、お風呂に入り、明日に備えるのでした。
この続き
北九州レトロをめぐる旅8 世界遺産万田坑 産業遺産の廃墟に萌えましたー!
https://4travel.jp/travelogue/11094258
へ続きます。
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