2015/12/04 - 2015/12/08
3730位(同エリア24286件中)
玄白さん
現役時代の仕事仲間だったNさんが、今ではタイの工場の経営幹部になっている。彼から「久しぶりにタイに来ませんか」と誘いがあった。同行するのは、今では気が置けない飲み仲間になっている、生産設備の調達先T社の営業部長だったSさん、リタイアしてから付き合い始めたライバル会社C社の技術部門幹部だったAさん。それぞれ、夫婦同伴で行くことになった。日本に残っているNさんの奥様、娘さんも同行し、総勢8人の団体旅行である。現役時代にはありえないメンバーでの旅行だったが、実に楽しい旅行になったのであった。
旅行計画はすべてNさんにお任せ。Nさんの家族と玄白以外はタイは初めてなので、観光は定番コースである。
現役時代は頻繁にタイに出張し、バンコク、アユタヤ、チェンマイを訪れること27回、今回が初めて仕事抜きの観光旅行である。出張の合間にちょっぴり観光は何度かさせてもらったものの、タイ観光については初心者である。
目いっぱい遊ぼうということで、深夜便でバンコク入りして、初日は朝から観光である。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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フライトは、深夜0:05羽田発のJAL033便。
空港へは、いつもの通り、時間はかかるが宇都宮からの空港行き直通バス「マロニエ号」を利用。夜便は一本しかないので、空港での待ち時間が3時間もできてしまう。
旅のプロローグとして、待ち時間を利用して羽田空港の夜景撮影である。
ターミナルビル5階の展望デッキへ。 -
今回は撮影旅行ではないので、撮影機材はカメラとレンズ一本のみ。手持ちの夜景撮影なので、ぶれた写真ばかり。
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国際線ターミナルは滑走路から離れているので離着陸する飛行機の撮影には不向き。
国内線第2ターミナルが空港内の撮影ポイントとしては一番良いらしい。時間があるので、無料シャトルバスで第2ターミナルに移動することも可能ではあったが、これから海外旅行に出発しようというのに、連れ合いを待たせて一人で別のところでウロウロするのは気が引けるし、三脚もないので、断念。
本腰を入れた空港夜景撮影はまたの機会にしよう。 -
かなたに東京タワーが見える。
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真っ白に輝くゲートブリッジも遠望できる。
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ターミナルビル4階の江戸小路。昼間ほど混雑はしていないようだ。
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師走に入り、イルミネーションが飾られてクリスマスモードである。
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早朝5時過ぎ、ほぼ定刻通りにスワンナプーム国際空港に到着し、Nさんの出迎えを受ける。
今日からの観光用にバスをチャーターしてくれていた。 -
宿泊ホテルは、日本人が多く集まっているスクンビット地区のGrand President Hotel。Nさんの住居でもある。
会社はアユタヤ郊外にあるのだが、日本人出向者はバンコクに居住する決まりになっている。日本人学校がバンコクにあること、生活面での安全配慮から日本人が集まっているスクンビット地区に居住すべしということだ。グランド プレジデント バンコク ホテル
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部屋はロイヤルスィートで、広い
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寝室とリビングが分かれている。
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簡単なキッチンもついているので、長期滞在にも便利かもしれない。もっとも、ホテルの周りには、安く食べられるレストラン、屋台がたくさんあるので、あえて自炊なんぞする必要もないかな・・・
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荷物をホテルに置いて、いざ町中へ。
6年ぶりのバンコクだが、あいかわらず、道端にはたくさんの屋台が出ている。しかし、以前より屋台の清潔感が増したように見える。なにより、道端に寝そべっている野良犬が減った。 -
路地裏に入れば汚れたところはあるが、メインストリートはずいぶんきれいになっている。公共交通のBTSの路線が延びているし、地下鉄もできたので、かつてほどのひどい渋滞は減っているようだ。
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タイ名物のトゥクトゥク(三輪タクシー)は健在。トゥクトゥクの車体もきれいなものが増えている。
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最初に訪れたのは、Jim Thompson House Museum。
タイの伝統工芸と言えばタイシルクであるが、第2次世界大戦までは衰退しつつあった。それを復興させ、世界的に有名にしたのが、アメリカ人Jim Thompsonである。
彼は自らの名前をブランド名にした高級シルク製品で財をなした実業家であるが、もともとは建築家であり、アジアの仏教美術にも造詣が深かった。バンコクに住んでいた住居を博物館にして、彼が集めた仏教美術品が展示公開されている。ジム トンプソンの家 建造物
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12月5日は、プミポン国王の誕生日。バンコクの12月は国王誕生日のイベントが続き、そのままクリスマスに突入!と、4月のソンクランと並んで一年で最もにぎわう時期なのである。
どの店舗、家庭、オフィス、はてはタクシー車内、屋台にまで国王の肖像が飾られ、全国民からの敬愛を一身に受けている。肖像を飾るのは、誕生日に限らない。一年365日飾られている。 -
イチオシ
博物館オープンは9時半。20分ほど時間があるので、敷地内をウロウロ。
Jim Thompsonは、元来建築家だったので、敷地内に東南アジアの数種類の建築様式の建物6棟を建てている。
これは本人の居住宅。それ以外に倉庫だとか、使用人の居住宅などあるが、様式の違いは素人にはわからない。 -
<Jim Thompsonについて>
1906年、デラウェア州生まれのアメリカ人。本名James Harrison Wilson Thompson。芸術、建築美術に興味があり、ペンシルバニア大学で建築学専攻。
すでに記したとおり、もともとは建築家だったが、第2次大戦中に陸軍に志願し軍の諜報機関OSS(CIAの前身)に配属された。諜報員として、バンコクに赴任。終戦後、オリエンタルホテルの経営のため、帰国せず、バンコクに滞在し続けた。その間、衰退しつつあった伝統工芸タイシルクの美しさに惚れ込み、私財を投げ打って家内手工業だったタイシルク製造を、近代的な技術を導入して工業製品に生まれかわらせた。象などアジアンテイストを生かしつつ欧米風のデザインセンスで高級品ブランド「Jim Thompson」に育て上げた。 -
<Jim Thompsonについて2>
、タイシルク復興の功績により、国王から「白象勲章」(タイ王国に偉大な功績を残した外国人に与えられる賞)を授与され、名実共にタイの「シルク王」となった。
しかし、1967年に休暇で訪れていたマレーシアの高級リゾート地キャメロンハイランドの滞在先の友人の別荘から忽然と姿を消し行方を絶ってしまう。大がかりな捜索が行われたそうだが、結局ようとして行方は分からないままになっている。 -
<Jim Thompsonについて3>
Jim Thompsonの失踪事件の5か月後、アメリカに住む彼の姉の一人が、自宅で他殺体となって発見されるという事件が起きている。犯人は検挙されないままである。これもまたThompsonにまつわる謎のひとつである。彼が民間の一富豪ではなく諜報員だったという経歴があり、その後もCIAに大きな影響力を持っていたようだ。そんなことから、失踪の謎については誘拐説や暗殺説、遭難説等などの様々な憶測が飛び交ったという。ずいぶんとミステリアスな話ではある。
余談だが、松本清張が、この失踪事件をベースにして「熱い絹」という推理小説を書いている。 -
イチオシ
博物館オープンまで、庭内をウロウロし続ける。
大きな鉢に咲いたスイレン。南国情緒いっぱいだ。 -
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イチオシ
庭の木々にはリスが飛び回っている。熱帯に住むリスなので日本のリスより動きがおっとりしているように見えるのは、気のせいだろうか。
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イチオシ
熱帯性のきれいな花。花の名前は?
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池には錦鯉が泳いでいる。
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ようやく博物館がオープン。
日本語のガイドが付いて説明してくれる。一階の一部は、撮影OKだが、それ以外は撮影禁止。ガイドさんが、ここは撮影OKと指示してくれる。
タイ国内だけでなく、中国、ビルマ(現ミャンマー)、ラオス、カンボジアなどから集めた仏像などが種々展示されている。書斎が当時のままに保存されていて、Thompson存命中の生活ぶりも伺い知れた。 -
一時間弱で館内見学終了。
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外に出ると、繭から糸を括る作業の実演が行われていた。
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タイシルクの原料となる繭は黄色だ。タイシルクは、縦糸に極細糸、横糸に紬糸を使った平織りが特徴なのだそうだ。
どうでも良いことだが、昔出張でバンコクに来たとき、会社の製品のタイ国内の販売代理店の社長からJim Thompsonのネクタイをプレゼントされたことがある。今でも持っているが、リタイアした身分ではすっかり無用の長物となっている。 -
Jim Thompsonの直売店がある。女性陣のお目当てはここ!
しかし、ここで仕入れた情報では、我々のホテルの近くにJim Thompson直営のアウトレットがあり、ここの半額で買えるらしいので、ここでのショッピングは無し。 -
店内に掲げられたJim Thompsonの肖像。
店内は撮影禁止なので、入口のドアの外から撮影させてもらった。 -
ショップの向かい、博物館隣りの建屋がカフェになっている。そこで一休み。
マンゴーのスムージーで乾いた喉を潤す。
やはり、トロピカルフルーツは日本より熱帯の原産国で食す方が断然おいしい。 -
次に向かったのは、バイヨークスカイホテル。バンコクで一番のノッポビルで、最上階にバンコク市内を一望できる展望台がある。ここは初めて来た。
スカイ レストラン (バイヨークスカイホテル内) ビュッフェ
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イチオシ
展望台からの眺め。あいにく、靄がかかって見通しは良くない。ここは、夜景を見に夜来るべきところかもしれない。
遠くにチャオプラヤ川の川面が光っている。 -
足元にはタイ様式の仏教寺院が見える。
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市内の高速道路網も着々と整備が進んでいる。このところ、ちょっとタイ経済の調子は良くないようだが、それでも新興国の勢いが感じられる。
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展望台の床はゆっくり自転しているので、立っているだけで360度の眺望が眺められる。
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展望台は、すっかり観光地となっていて、ここでも中国語が飛び交っている。
パントマイムのパフォーマンスをしているお嬢さん。 -
本物のトゥクトゥクも展示されている。トゥクトゥクのドライバー気分に浸るNさんのお嬢さん。
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今回の旅行で最初のランチ。
タイスキの店COCAにて。サイアムスクエアにある。
出張の際にも何度か、ここに連れてきてもらったことがある。日本人の口にも合う美味なタイスキである。
女性陣は、今回の旅行までお互いに全く面識がなく、連れ合いは、どんな人たちなんだろうと不安がっていた。しかしわずか半日で、昔からの友達だったように打ち解けている。中高年女性のコミュニケーション能力には脱帽である。コカ レストラン (サイアムスクエア店) アジア料理
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タイのビールと言えば、これ! シンハービール。口当たりがさっぱりしていて、タイ料理によく合う。ただし、ウェイトレスに氷はいらないと言わないと、勝手に氷が入ったグラスに入れられてしまう。タイ人はビールも氷を入れて飲む習慣なのである。
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つまみの唐揚げ風のエビ。タイ料理では、シーフード特にエビやカニが美味である。
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タイスキ。
寄せ鍋風もしくはしゃぶしゃぶ風の鍋に、野菜や下ごしらえしたつみれ風の練り物、肉などを鶏ガラスープにくぐらせ、ピりッと辛いたれで食べるのである。もとは日本のすき焼き由来らしいのだが、今では独自の進化を遂げて、タイを代表する料理の一つになっている。 -
Nさんの当初のプランでは、深夜便でタイに来ているので、午後はホテルでのんびりという予定だったが、女性陣の強い要望で、Jim Thompsonのアウトレットへ出かけることになった。
ホテルの最寄り駅ナナから三つめのバーンジャーク駅までBTSで行き、そこから徒歩10分ほど。スクンビット地区のソイ93(ソイとはstreetの意味)にある。 -
周りは何もないところに忽然と5階建てのビルが現れる。
1,2階は、シルクの生地、3階はコットン製品だが、女性陣のお目当ては4階の小物売り場。
しばし連れ合いの後ろにくっついてウロウロ。ジム トンプソン ファクトリー アウトレット (スクンビット93店) 専門店
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店の敷地にある仏教の祠のようなもの。仏教国のタイでは、どの店、家、オフィスにも、国王の肖像とともに必ず置いてある。
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BTS(バンコクの高架鉄道)が通っているスクンビットの通り沿いは夕方になると、露店で埋め尽くされる。
今日はプミポン国王の誕生日なので、タイの人たちはお揃いの黄色のTシャツを着ている。タイでは曜日によって色が関係づけられていて、国王の誕生日は月曜日、そして月曜日は黄色なのである。ともかく、タイの人たちの現国王への敬愛の念は日本人には信じがたいほど熱烈なのである。
たまにクーデター騒ぎが起きるタイだが、国王が一言いえば丸く収まるのである。もっとも、これはプミポン国王の個人的人徳によるところが大きいらしい。プミポン国王も高齢であり、いずれは国王の神通力が通じない国になってしまうかもしれない。 -
ホテルで一休みしたあとは、お待ちかねのディナーである。今宵のディナーはシーフードタイ料理の名店、Somboonである。
まず、ホテルからBTSでシーロム地区のサラディーン駅まで行く。駅前にタニヤという新宿の歌舞伎町を彷彿とさせる歓楽街がある。その隣りのパッポン通りを抜けてから、トゥクトゥクをつかまえて、Somboonに乗り付けるという算段だ。
パッポン通りは、以前にも何回か訪れたことがあるが、夕方になると、相変わらずの賑わいである。パッポン通り 散歩・街歩き
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売られている商品も相変わらず。高級時計の偽ブランド品がずらり。
昔、今ほど偽ブランドの規制が厳しくなかったころ、試しにローレックスの偽時計を面白半分で買ったことがある。3日後に針が動かなくなった。 -
さて、Somboonに到着。
この店も出張でタイに来たときには、よく来た店だ。ソンブーン シーフード(ラチャダー店) シーフード
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店先には新鮮なストーンクラブがずらりと並べられている。
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その蟹が、この店の看板料理、プーパッポンカリーに変身する。蟹の風味と卵のふわふわ感、ピリ辛のカレー味が絶妙なハーモニーを奏でている絶品料理である。
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エビも絶品。そのほかにもすこぶる美味な料理を味わい、楽しい会話も弾む。
かくして、バンコクの長い初日が終わった。
以下、”28回目の訪タイにして初めての観光旅行(2)” に続く。
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グランド プレジデント バンコク
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