2015/12/06 - 2015/12/06
4565位(同エリア24286件中)
玄白さん
北部以外の国土の大部分が平地のタイでは、チャオプラヤ川をはじめ、無数の河川と支流の流れはおだやかで、それらを結ぶ運河が発達しており、古来より人々の交通手段は陸路より水上交通が重要で、東洋のヴェネチアとも言われてきた。日々の生活物資を贖う人々の場として、各地に水上マーケットがあった。
国土の近代化が進み道路の整備が進むにつれ、水上マーケットは数を減らしていったが、近年は水上マーケットを観光資源として再活用しようという機運が高まっていて、各地に観光地としての水上マーケットがにぎわっている。
タイ2日目は早起きして、バンコクの南西80kmにあるダムヌンサドゥアーク水上マーケットへ。ここはバンコクから手軽に行ける人気が高い水上マーケットである。観光地化しているとは言え昔のタイの田舎の人々の生活の匂いがする、いわばタイの田舎の原風景を垣間見ることができた。運河の水は生活雑排水が流れ込んで決してきれいとは言えないし、小舟で売っている食べ物も衛生的とは言えないが、活気にあふれた猥雑な雰囲気がとてもアジア的で、ちょっと気取った欧米観光地にはない面白さがあった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルを7:00頃出発し、Nさんが手配してくれたバスに乗り込み、一路バンコク郊外の南西方向に向かう。今日は、日本からの出向者のNo夫妻も同行、日本語ガイドも含め、総勢12名のにぎやかな観光旅行である。
途中、大きな塩田があるというので、立ち寄った。ツルサーコンケーン塩田というそうだ。 -
2km先の海から海水を田んぼの中に引き込み、天日で海水を干して塩を採取するのである。塩づくりは乾季の12月から3月の間だけ。45日間放置して乾かし、その後一週間で精製して完成だそうだ。
年明けの1月下旬になれば、干上がって塩で真っ白になっている田んぼが見られそうだが、今は海水を入れたばかりの状態だ。しかし、今年は異常気象で、乾季の12月になっても雨が降り、塩づくり作業は少し遅れているらしい。 -
広大な塩田の道路沿いには塩の直売所が数百メートルにわたって並んでいる。そのうちの一つの直売所に立ち寄った。
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塩だけではなく、ここの塩で作ったナンプラーも販売中。他の直売所では魚の干物なんかも売っているそうだ。
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日差しが強いせいか、完全防備の売り子のオバサン。
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塩は岩塩のように粒が大きいものと、細かい粒の2種類があり、それぞれ、いろいろな重さの袋に詰められて売られている。
漬物作りが趣味だというAさん、大量に買い込む。 -
塩田の次にココナッツシュガー作りをやっている工場?というより小屋に立ち寄った。対面には、土産物を売る大きな店があるので、ここも定番の観光コースになっているらしい。
日本語ガイドのMidoriさん。ココナッツシュガー作り工程をかいつまんで説明してくれる。本名はアンチャリーさん。バンコクの日本語学校で2年間勉強したという。2年間の割にはずいぶん流暢な日本語を話す。
(ネットに写真をアップすることは了解済み) -
ココナッツシュガー作りの一工程。ヤシの新芽に近い部分から採取した樹液を大鍋で煮詰める。
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煮詰めてできたココナッツシュガーの粗糖。ちょっと舐めてみたが、味は沖縄の黒糖にそっくり。
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これをもう一度溶かして煎餅のように丸めて固める。
写真ではわからないが、蠅がいっぱいたかっている。 -
このあと、行ったダムヌンサドゥアーク水上マーケットで売られていたココナッツシュガー。製造工程で蠅がたかっているのを見たので、とても買う気にはなれない。
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周囲はココナツ畑。
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ココナッツシュガーだけでなく、実からココナツミルクも作っているので、その殻が山積みになっている。
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いよいよ、水上マーケットへ。
場所はよくわからないが、運河の一角のボート乗り場から船に乗り込む。この辺りはマーケットの賑わいは感じられない。
日本語ガイドのMidoriさんから、”水の中に手を入れないで下さい、鰐がいますから”と注意があったが、こんな濁った汚い水に手を入れるなんてことはしません! -
イチオシ
狭い運河を猛スピードで進んでいく。運河の両岸にはバナナの畑や・・・
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マンゴー、ココナッツの畑が続いている。
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やがて、民家がポツポツと見えてきた。ほとんどの家の前には、舟がある。マイカーならぬマイボートである。
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どの家の前にも、祠のようなものが置かれている。タイは仏教国であるが、Midoriさんによると、この祠は純粋な仏教関連のものではないそうだ。仏教伝来以前に、インドから伝わったバラモン教や、ピーという土着のアニミズム信仰がタイには根付いていて、そうした仏教以前の神々を祀っているのだそうだ。
土着のピー(精霊)信仰もバラモン教も多神教である。日本の家に仏教の象徴である仏壇と日本古来の八百万の神の神道の神棚が同居しているのと似ている。キリスト教やイスラム教といった一神教の窮屈さがない、宗教的おおらかさという点で日本と共通している。タイが日本人観光客に人気があるのも、親日国であるという政治的・外交的な表層的なことの根底に、意識はしていなくとも、こんな宗教的・民俗的な類似性があるからなのかも知れない。 -
そんなことに思いをはせている間にもボートは猛スピードで運河をどんどん進んでいく。
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運河沿いには遊歩道が作られている。隣りの家との行き来に使っているようだ。
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運河沿いに安置されている大仏。
日本、中国、朝鮮半島の仏教は大乗仏教で、仏には釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来、その他大勢の菩薩がいるが、小乗仏教の仏像は仏教創始者の釈迦だけなのだそうだ。その点では、小乗仏教は一神教に近いのかもしれない。
そもそも、小乗仏教というのは、大乗仏教側から見た蔑称で、正式には上座部仏教というのが正しいらしい。
もっとも、釈迦自身は、イスラム教同様、偶像崇拝を否定していたというから、仏像を拝むという点では、どっともどっちという感じがする。 -
休日をのんびり過ごしている運河沿いの民家の家族
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しばらく進むと観光客らしき人を乗せた船と行き交うようになった。
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イチオシ
色とりどりのブーゲンビリアで飾られた民家。
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民家が増えてきた。
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所在なげに家の船着場で座っているこの家の主婦らしき女性。ダンナさんの帰りを待っている?
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にぎやかな場所に来た。ここが、ダムヌンサドゥアーク水上マーケットのようだ。
ダムヌン サドゥアク水上マーケット 市場
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看板が出ている。たしかにダムヌンサドゥアーク水上マーケットだ。
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舟に食べ物、雑貨などいろいろなものを乗せて売り歩いている。ここは観光客が多いので、やや高めの値段が付けられている。買うのであれば値下げ交渉が必須。
そんな値引き交渉もこういうところの観光の面白さである。 -
舟の上でココナッツアイスクリームを作って売っている。
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イチオシ
マンゴー、マンゴスチン、ランブータンなどトロピカルフルーツを満載した舟。
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この水上マーケットは四方から水路が通じていて、ピーク時には舟の大渋滞が起こるという。なにしろ、交差点に信号があるわけではない。
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10時過ぎ。観光客がだいぶ増えてきた。
この水上マーケットは、午前中だけなので、今頃が賑わいのピークである。 -
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イチオシ
鶏のから揚げのようなものを売っているおばあちゃん。一枚写真を撮らせてもらったら、唐揚げを一つ頂戴した。すごく甘かった。衣にココナッツシュガーがたっぷり入っているようだ。
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小舟の上で火を使ってラーメンまで作って売っている。
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イチオシ
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左側の建物の中にもいろいろな土産物屋が入っている。
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観光客を乗せた舟は、異様に長いシャフトの先についたスクリューだけで、舵を切ったりスピードを調整して器用に舟を操っている。
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こちらの舟は八百屋。
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イチオシ
若い女の子も売り子をやっている。今日は日曜日なので家業の手伝いかな?
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水上マーケットの船着き場の中にも大きな土産物屋が入っていて、置物やら衣料品やら様々なグッズが売られている。
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昼過ぎ、水上マーケットの見物を終え、バンコクに戻る。途中で、安上りに屋台風のタイラーメンのランチ。
ダムヌンサドゥアーク水上マーケットは、個人で公共交通を使って来るのは大変そうだ。ボートに乗るのであれば、個人でチャーターしなければならない。現地のツアーがたくさんあるようなので、それを利用するのが便利のようだ。
我々は、プライベート団体旅行なので、事前にボートもチャーターされていて、至れり尽くせりの水上マーケット観光だった。 -
水上マーケットで買ったサフランと塩田で買った塩。
我が家ではよくパエリアを作るのでサフランは必須の調味料なのである。一袋200バーツと言われたが、値切って60バーツで購入。帰国してさっそく使ってみたが、よく見ると純粋なサフランの蕊だけでなく花びら?がいっぱい混じっているので、信じられないほど大量に使わないと香りと色が付かない。やっぱり安いだけのことはある。
塩は500gの袋12個で60バーツ。4家族で分けた。塩は日本でも高いものではないが、塩田の塩は驚くほど安い。苦り成分たっぷりなので、Aさんのマネして漬物を漬けてみるかな・・
この日の午後は、定番のバンコク市内の有名寺院巡りである。
以下、
「28回目の訪タイにして初めての観光旅行(3)」
に続く。
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