2015北海道　地獄のち天国　層雲峡　三国峠　糠平国道　ナイタイ高原

2015/06/26 - 2015/07/06

ほぼ毎年通っている北海道ツーリング。
今年もその季節が巡って来た。
だいたいめぼしい場所は行ったが、今年はこれまで走っていない道を攻めたいと思う。
低気圧が居座っているが大丈夫か・・笑

エリア 糠平湖・然別湖周辺(北海道)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

2015本街道ツーリング　地獄のち天国

7月2日（木）　雨のち晴れ

●旭川は小降りのスタート　地図上①

層雲峡の手前から本気の雨。国道の轍が深さ数ｃｍの川になって対向車が水を滝の様に飛ばして来る。水が飛ばない様に配慮して走るドライバーとそうでないドライバーがいる様に見えるのは被害者意識か？　でも、ライダーと見るとわざと飛ばす奴もいるのも否定は出来ない。困るなあ・・

層雲峡は過去に３回か４回来ているし雨なので観光は無し。

そんな劣悪な環境だが、トンネルを超える度に雨は上がる方向へ。そして、いつの間にか日差しが・・。これで晴れるか？　いえいえ、降ったり止んだりを続けながら小一時間も走り続けましたとさ。

それでも三国峠　（地図上②）に差し掛かる頃にはほぼ曇り状態。三国峠から（というか橋から）の景色も堪能出来た。ここも何回目だろうか。

三国峠 名所・史跡

●糠平国道

R273（糠平国道）は私の好きな快走道路だ。白樺林の中を幅の広い道が続く。走っていて本当に気持ちいい。道の周囲にはところどころルピナスの群生が見られる。外来種なので環境にはよくないんだけどね。でも、まあ見ていて美しい。私は嫌いじゃない。

ちなみに防水バッグに入ったテントをタンデムシート（シートそのものは外して無い）の上に積んでいるが、その上にあるコンビニ袋の中身はなかなか食べられない大判焼きそば。笑

●三股山荘　地図上③

ほどなく三股山荘に到着。少し早いがお昼にしよう。
ここも何回目かな。ソロツーリングで３回目。昨年は家族で来た。４回目か。
メニューはそんなに多くない。畑のランチか牧場のビーフライスか。毎回かわりばんこに食べるな。笑

三股山荘 グルメ・レストラン

おばちゃんも元気そうだった。さすがに多くのライダーが寄るので覚えていてはくれなかったが「ごめんね、今度は覚えとくね」とおっしゃってた。

コーヒーもいただいて少し休憩。最近は糠平国道に覆面パトカーが出るらしく注意を促された。たいして交通量も多くないのに、こんな所で取り締まりをしたら捕まえる基準が厳しいかもね。そうしないと数があがらないだろうし・・困ったものだ。

しかし、店の周囲のルピナスがほとんどない。初めて来た時は周囲がルピナスだらけで感動したものだが。この写真は2012年にBandit1250Fで来た時の写真。

おばちゃん曰く。「環境省もルピナスは外来種なので、あまりいい顔をしないのよ。だから何かしてるかも・・」とおっしゃってた。

また来年来ますと言って三股山荘をあとにする。

●ナウシカ橋　地図上④

糠平国道を南下し続けると、旧糠平線のレール跡が残っている場所に到着。ここも好きな場所だ。駐車場をはさんで両サイドに旧線の線路跡が続く。線路は撤去されており、ポイント切り替え部のみ残されている。気持ちのいい林間の散策コースである。

旧幌加駅跡 名所・史跡

散策コースの端っこには私が勝手にナウシカ橋と呼んでいる旧線の橋がある。朽ちながら森に飲み込まれていく橋。ナウシカの腐海の森みたいじゃないか。

タウシュベツ橋梁が見える展望台があるが、今回はスルー。

●ひがし大雪自然館　地図上⑤
http://www.ht-shizenkan.com/

糠平温泉の一角に、ひがし大雪自然館がある。
初めて訪れた。入館料は無料。

しかし展示物は充実しているし、剥製は妙にリアル。
自然好きの子どもなんかだと喜ぶんじゃないかな。

ひがし大雪自然館 美術館・博物館

糠平温泉の一角で撮った今年のルピナス　こんな場所もある。

●晴れたやん

ひがし大雪自然館を出て来たら本格的に青空が広がっていた。
いきなり暑い・・。勝手なもんだけど、暑い。
フリースもレインジャケットもすべて脱ぎ捨ててメッシュジャケット一枚になる。ちょうどいい。

●ん？

ナイタイ高原に向かう。
晴れは本当に気持ちいい。これでなくっちゃ！

と思うと同時に、なんだろう・・。何か物足りなさを感じてしまう。ず〜っと雨だったので、それなりに緊張感を持って走っていた。ある意味、一瞬たりとも気が抜けない状態が続いていた。それが晴れるといきなり緊張感がど〜んと下がり・・。何か足らないなあ・・何だろうという感覚になってしまった。

あれだけ雨が嫌で、早く晴れて欲しい！と願っていたのに、

実際に晴れると物足りなさを感じるなんて、人間っておかしなものだ。でも、これって普段の幸福感と同じなのかも知れないなあ・・なんて深い事を考えながら晴天の下を気持ちよく走る。

ナイタイ高原牧場ナイタイテラス 名所・史跡

●ナイタイ高原　地図上⑥

ここも何度目だろう。三国峠・糠平国道とはセットで来るからなあ。
晴れて来たので、これまでパニアケースの奥で眠っていたコンちゃんを取り出す。

この子は渡道が３回目？　実は二代目コンちゃんである。摩周湖の近くでは本物のキタキツネにくわえて持ち逃げされそうになったり・・数奇な運命に翻弄されて来たなかなかの苦労人である。

景勝地では無条件で座らされ、足の裏は少し黒く汚れて来た。たまに洗ってやらないといけないかな・・。

コーヒーとチーズ餅をいただく。芋餅もあったが、硫黄山で食べた芋餅はさして美味しくなかったのでチーズ餅にした。まあ、想像通りの味だけどね。

で、ここでも中国語が飛び交う。どこまで来んねん！　中国人が来ない観光地は無いのか？？笑

ナイタイ高原レストハウス グルメ・レストラン

●十勝牧場の白樺並木　地図上⑦

これもライダーの情報誌では必ず出て来る。長さにして数百ｍ？　両サイドに白樺が並ぶ。交通量は多くないのでバイクを斜めに停めて写真が撮れた。
しかし、この道は舗装されていない。おまけに轍の部分は固くしまっているが、轍をはずれると結構な深砂利になってタイヤを取られる。
くれぐれも轍を外れる時は注意が必要だ。

家畜改良センター十勝牧場展望台 名所・史跡

ハンドプロテクターの中でブレーキレバーの上に座るコンちゃん

●ふく井ホテル

今日も早目の到着。昨日の旭川トーヨーホテルと違って、回転式の駐車場の入口横がバイク置き場となっており、入って行くと係りのおっちゃんが「＊＊さんですよね。お待ちしてました！」と元気に声をかけてくれた。

もちろん屋根があってセキュリティもOK。ホテルによってこれだけの差があるのね・・と実感してしまった。

●ぱんちょう

ホテルで近所の地図をもらい散策に。帯広と言えば豚丼！　なかでも「ぱんちょう」という店が豚丼を始めた店らしくて人気店らしい。

ホテルから徒歩１分程度の距離なので覗いてみる。時間は１６時過ぎ。中は？　満席でごった返している。中国人？と思われる団体が占拠していた。
こらあかん・・待つのも嫌なのでぶらぶら歩きを先にする。

●六花亭

地図に六花亭本店と書いてある。へえ・・、そんなに関心は無いけど会社の土産はどこかで押さえておかないといけないので寄ってみた。

ここにも中国人！？　なんでや！　笑

いくつかみつくろって宅急便で送っておく。当然だがお店のスタッフの対応は文句のつけようがない。

●はげ天

ぱんちょうに戻るかなあ・・と歩いているとはげ天の帯広店があった。「ぱんちょう」は元祖かも知れないが、こういう物は元祖が美味しいとは限らない。はげ天ならそつなく美味しく仕上げているんじゃないか？　値段も普通だし入ってみる。

仲居さんに「豚丼って美味しいんですか？」と愚かな質問をする。「いろいろなお店があって特徴もありますから、お口に合うかどうか分かりませんが、多くの方から美味しいとご評価はいただいております。」との回答。素晴らしい！　質問した方が恥ずかしくならない配慮をした見事な回答だ。

で、食べた感想だが。「むっちゃ美味しい！！！！」
豚肉を焼いてタレをかけてご飯に並べただけと言えばその通りであるが、最後にかけた塩コショーの刺激もあってめっちゃ美味しい！
仲居さんに言ったら喜んでくれた。そりゃまあそうかな・・

●1500万円のBMW

外出から帰って来た際にバイクに寄ってナビを外して持って上がった。
ナビを外そうとごそごそしていると、身なりのいいおっちゃんが声を掛けてきた。
「これ、乗りたかったんだよなあ」
「あ、こんにちわ。今からでも乗れますよ！」
「いやあ・・ちょっと無理かなあ。今はもっぱらこれ。」と指さす先には大きな四輪のBMWが。
「このバイクでいくら位するんですか？」
「新車で250万円くらいです。」
「そうなの？意外と安いんだねえ。400万円くらいすると思ってた」
「この乗ってはるBMWはいくらするんですか？」
「1500万円だけど見えないでしょ。商談で乗って行っても７００万円位に見てくれるからバランスが良くて。メルセデスだとそうは行かない。笑　もうBMは４台目です。結構お金かかるけどね・・」
「すっげえですね！　めちゃ格好いいです！」
「明日は（帯広から）網走まで走ってゴルフですよ」
「仕事ですか？」
「仕事仕事。免許の点が１点しか無いからゆっくり走らないとね。だから早く出ますよ。」
とか何とか、GSに乗っていると食いついて来る人が多いので楽しい。笑

●モール温泉

ふく井ホテルの地下には源泉かけ流しのモール温泉があって宿泊者はいつでも無料で入れる。十勝温泉もそうだが、この辺はモール温泉と言ってお湯がまっ黒というかコーヒー色と言うか、すごく濃い色である。肌触りも滑らかで大変気持ちの良い湯だ。

しかし・・。同時に入って来たオッサンが・・。
まずかけ湯は足先だけ。
そのまま湯船に浸かって、体中をこすりだした。こするというか掻くというか・・延々体を掻いている。

これはあかん・・。

たまたま見てしまっただけで、見えていない所で同じ様なおっさんはいくらでも入っているんだろうけど、見てしまった以上は耐えられない。

そこそこに出て体を洗って上がった。もったいない気もするが仕方がない。

お天気星取り表　１勝４敗１分　（今日は午前が雨、午後から晴れなので引き分け）
本日の走行距離　２００Km

はげ天 本店 グルメ・レストラン