紺碧の海。クロアチア、スロベニア、ボスニアヘルツェゴビナ９日間⑦(モスタル）

2015/06/18 - 2015/06/26

ドブロブニクを後にして国境を越えボスニアヘルツェゴビナのモスタルを観光します。モスタルまで３時間の予定です。
モスタルは元々オスマントルコの勢力下の置かれた町でセルビア人、クロアチア人、ムスリム（ボスニア人）が共存していました。
しかし1991年に民族紛争とも言われる紛争が勃発したのです。まずセルビア人がクロアチア・ムスリム連合軍により駆逐されこの地を追われました。次に共通の敵を失ったクロアチアとムスリムが敵対しました。
この紛争のさなかモスタルの象徴とも言われるスタリモスト（橋）が1993年11月にクロアチア民兵に破壊されてしまったのです。
戦後橋は復興され往時の姿を取り戻しましたが、市内の西半分がクロアチア人旧市街（市内の東半分）はムスリム人が住む町として定着しました。
スタリモストは橋脚を持たない橋としては世界最古でイスラムの建築技術の高さを示す貴重な遺産なのです。
私は最初、壊れた石橋を再建した町程度の意識しかありませんでしたが、訪れてみて、そのオリエンタルな雰囲気に心動かされました。行って見て本当に良かったです。

エリア モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 読売旅行

早朝昨日のように変な音が聞こえてきました。時計を見ると朝３時５０分です。昨日よりは１０分早く始まりました。目を閉じて耳を澄まして音を聞き分けます。
『どこかで聞いたような音だな。キーコ、ギーコいってる。でも昨日の音とは微妙に違うような。今日の音はくぐもったような、すすり泣くような音とは違う。』と考えていると、この音はどうやら、机や椅子を引きずる音ではないかと気づきました。
そうです。０階のフロントの横にはカフェがありました。私の部屋はカフェの上にあったんです。そっとドアを開けると、明りが灯ったなかで数人の女性がカフェを清掃していました。
ああ、やはり椅子や机を動かす音だったか。と一応納得。
でも昨日の音、声とはどうも違うような気がするけど。聞き違いだったんでしょううか？釈然としませんが椅子や机の音なのだと思い込むことにしました。
確かに金縛りに合いませんでしたから、椅子や机を動かす音だったんでしょう。
旅行を楽しく続けたいので自分にそう思い込ませて再度床につきました。

朝起きると太陽が顔を出して来ました。今日もいい天気です。この旅行、ブレッド湖以外は天気に恵まれています。
昨日は快晴でしたし、今日の観光も楽しみです。

添乗員さんに今朝の顛末を説明して食事を終えバスに乗り込みました。
これから３時間バスの旅です。

ヴァラマール ラクロマ ドゥブロニック ホテル

クリュージュ港の周りをバスで走っていきます。

港と新市街です。

港には帆船タイプのクルーズ船もあります。

この辺りの新市街は家が密集しています。（港の向かい側の半島です。）

豪華客船が停泊していました。これは大型船ですね。

白い橋が見えてきました。またあの橋を渡ります。一昨日通った道路を今日は逆に走っています。

このあたり、港沿いの新市街が車窓からよく見えます。

橋の麓の川沿いの町です。ここも屋根はドブロブニクと同じオレンジ色です。

同じく川沿いの町です。

橋を渡っています。
本日も快晴で観光日和です。美しい風景に出合うと心が高鳴りますよね。

ドブロブニクの半島です。私達が宿泊したホテルはこの辺りです。

青い海が続きます。

道すがらこのような小さな町が点々と現れます。

次は海と島の景色です。

この様に奇麗に澄んだ岸辺も沢山ありました。

ネウムの町が右に見えます。
ドブロブニクは飛び地ですので一旦クロアチアから国境を越えてボスニアヘルツェゴビナに入国し、再度クロアチアに入国することになります。
そして、トイレ休憩で止まったここ（スーパー、レストラン）はボスニアにある店です。
ここの国境はパスポートを出す必要もなく、簡単に通過できました。

スーパーマーケット (ネウム) スーパー・コンビニ

またパッチワークのように灌漑された耕作地が見えてきました。
本当にこのあたりは緑が一杯でクロアチアに大地とは思えませんでした。

緑の畑地が続きます。

石灰岩の山が近づいてきました。この後再度ボスニアに入国しましたが入国手続きに１時間も待たされました。
トイレ以外は外に出ないように、写真は絶対に撮らないようにと何度も添乗員さんに言われました。
２時間待つのは当たり前だそうで、１時間はとっても早い方だそうです。
入国手続きを終えて一路モスタルを目指しました。

モスタルに到着しました。バスは聖ペーター教会に近い駐車場に駐車し、歩いて旧市街にはいりました。
ここモスタルも内戦の時は戦場になった町で今もその傷跡を残しています。
写真の建物は廃墟のようになっています。
壁には銃弾の跡が生々しく残っています。
この辺りの建物はどれも同じような弾痕が残っています。

モスタルの弾痕 史跡・遺跡

上の建物の全景です。この建物は激しく傷んでいます。

モスタルの弾痕 史跡・遺跡

この建物も漆喰がはげ落ち弾痕が分かりにくいですが、中央の窓の上、右斜め下に多数の弾痕が残っています。

モスタルの弾痕 史跡・遺跡

この建物も窓の周囲に弾痕のような跡が。
いずれも土産物店が軒を連ねている場所の手前にある建物でした。

モスタルの弾痕 史跡・遺跡

旧市街に向かう通りですがこの辺りから旧に風景が変わりました。ヨーロッパ的な物が一変し、トルコに来ているような印象です。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

石畳の通りの両側に土産物店やレストランが軒を連ねていますが、土産物店の商品はオリエンタルな物が多いです。
タイムスリップしたような錯覚に陥ります。まさにトルコ風、イスラム風です。
石畳の石はつるっつるで滑りそうです。
雨の日だったら滑ってヤバかったでしょう。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

前を行くのは私達のツアーご一行様。杖を使っていらっしゃるのが８７歳のお爺様です。昨日ドブロブニクではかなり歩かれたご様子なので、今日は少しお疲れ気味の様子でしたが、それでもしっかり歩かれていました。
私もこの歳までしっかり歩けたらいいなと思いました。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

この通りの雰囲気素敵ですね。ホテルでの早朝の出来ごとなんか、吹き飛んでしまいます。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

色使いが明るく華やかですね。心も自然と明るくなります。日差しも明るいし自然に口元から笑顔がこぼれます。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

この店も素敵です。見ているだけで楽しい。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

旧市街の一画にある広場にガイドさんが案内してくれました。ここはトルコ風の建物が残っている区画のようです。これはハマム（トルコ式の風呂）です。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

ここも現地のガイドさんが説明してくれましたが、はっきり覚えていません。
集会場のような建物だったでしょうか。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

ミナレットです。手前の建物は土産物店でした。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

スタリモストの入り口、これは監視塔です。

スターリモスト橋 建造物

スタリモストから見たネレトヴァ川です。エメラルドグリーンで美しい。
ネレトヴァ川と聞くと学生の頃見た戦争映画で「ネレトヴァの戦い」を思い出します。兎に角面白い映画でした。
チトー率いるユーゴスラビアパルチザン３万ををドイツ、イタリア、クロアチア枢軸軍１５万が包囲殲滅する作戦で、ついにチトー軍はネレトヴァ川の西の谷間に追い詰められます。チトー軍は自らネレトヴァ川にかかる橋を爆破して西側の枢軸軍に徹底抗戦すると見せかけ、西の谷間に枢軸軍が兵力を集中する間に仮設の橋を架けて手薄になった東側に一気に渡り東側枢軸軍を撃破。仮設の橋を破壊して負傷者、野戦病院共に脱出に成功したと言う実話に基づく映画でした。
痛快な映画でした。
ふっとこの川を見ていると思い出したんです。ここは各民族が独立する前はユーゴスラビアでしたんですものね。

ネレトヴァ川 滝・河川・湖

北の方はモスクやミナレットが見えます。こちら側はムスリムの町です。
川沿いに見えるのはコスキ・メフメット・パシナ・ジャーミアです。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

スタリモストは観光客でごった返していました。橋を写そうとしても人が写るだけです。それほど多かった。橋の写真は止めて風景を撮ることにしました。
しかも橋は勾配がきつく石が滑ります。何度か滑りそうになりました。靴底が滑りやすいのかもしれません。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

何とか向こう側に行きつきました。向こう岸を散策します。

スターリモスト橋 建造物

ここはオールド・バザールです。道の両側にトルコ風の店が続きます。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

オールド・バザールの一画の建物にトルコの国旗が掲げてありました。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

オールド・バザールです。トルコ国旗の建物を振り返りました。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

土産物店が軒を並べています。オリエンタル〜。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

コスキ・メフメット・パシナ・ジャーミアです。
自由時間が少ないので中には入りませんでした。

コスキ メフメド パシャ モスク 寺院・教会

清めの泉です。モスクでの祈りの前に手足を洗い清める場所です。
ここにはネレトヴァ川を望むテラスがありスタリモストを撮影するポイントですが有料でした。

コスキ メフメド パシャ モスク 寺院・教会

オールド・バザールに戻りましょう。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

ここからスタリモストの全景が撮れました。

スターリモスト橋 建造物

こちらの方が良さそうです。

スターリモスト橋 建造物

ここからカラジョズ・ベゴヴァ・ジャーミアのミナレットが見えました。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

スタリモストを通ってレストランの前に集合です。
先程よりは観光客がずっと減りました。

スターリモスト橋 建造物

もう一度コスキ・メフメット・パシナ・ジャーミアとネレトヴァ川の風景です。

コスキ メフメド パシャ モスク 寺院・教会

オールド・バザールを含めた風景です。

モスタル旧市街の古橋地区 旧市街・古い町並み

スタリモストの南側です。
で、こちら側を見ていたら河原に人がいる事に気づきました。
よし、あそこに降りて写真を撮ろう。集合時間まで余り時間がありません。
急げ、急げ。

ネレトヴァ川 滝・河川・湖

急いで河原に降りてきてまず一枚。

スターリモスト橋 建造物

近すぎるかなと思い少し離れてもう一枚。
時間がないので急いでレストランへダッシュ。階段を駆け登りました。
時間ギリギリでセーフ。
それでは昼食です。今日の料理はムサカ（ナスとミートの重ね焼き）です。それにサラダとケーキでした。
ムサカ美味しい。すみません、写真を撮ってないんです。料理には無頓着で関心がないため写真を撮るのを何時も忘れるんです。
だから私の旅行記は片手落ちで面白くないんでしょうね。反省してます。

スターリモスト橋 建造物

食事をしたらバスでプリトビッツェを目指します。
石灰岩の山とワイン用のブドウ畑がどこまでも続いていました。

途中から山越えの道に入ります。
モスタルの町が眼下に過ぎ去っていきます。

高地に上るとこのよう木々の間に家が建っている風景が続きます。

そして北海道のようなパッチワークの畑地の風景に変わりました。

本当にまるで北海道です。

このあたりは広く耕作されています。

そして、また山の風景に変わっていきます。この風景が去ると天気が急に変わり始めました。

そしてプリトヴィッツェ国立公園内にあるホテルイェゼロにつきました。到着した時は雨が激しく降っていました。
明日はプリトヴィッツェの観光です。雨は上がるでしょうか？心配です。
私はここの風景に出合うのを楽しみにしてきたんですすから。

ホテル ジェゼロ ホテル

このホテルは公園内のホテルですからアクセスがとても便利です。
また、観光客が集まる前に公園を観光することができます。
ここはフロントです。

ホテル ジェゼロ ホテル

ホテル ジェゼロ ホテル

客室に行く廊下ですが、この廊下の左側にショップがあります。プリトヴィッツェのガイド本、写真集があり、いずれも日本語版が用意されていました。外には多くのグッズ、土産物を置いています。種類も豊富ですのでここで求められてもいいでしょう。

ホテル ジェゼロ ホテル

客室です。ベッドはツインです。

客室です。

ホテル ジェゼロ ホテル

ホテルのレストランです。

ホテル ジェゼロ ホテル

久しぶりに料理の写真を撮りましたがサラダだけでした。（笑）メインがありません。チキンだったでしょうか？はっきり思い出せません。

ホテル ジェゼロ ホテル

これはクロアチアのビールです。日本のラガービールと味は同じです。飲みやすかったですね。

ホテル ジェゼロ ホテル