紺碧のアドレア海。クロアチア、スロベニア、ボスニアヘルツェゴビナ９日間⑥（ドブロブニク③）

2015/06/18 - 2015/06/26

アドレア海のミニクルーズが終わって自由行動です。城壁巡りを早く切り上げてドミニコ修道院か総督邸を観光する予定でしたが、城壁巡りは思いの外時間がかかりました。ビューポイントでは観光客が集中しますので、写真を撮るのも順番で時間がかかります。城壁の幅が狭い所があり歩むスピードが落ちます。また美しい風景の連続でどうしても足が止まります。
結局城壁巡りに時間がかかりすぎてしまいましたが、こんなにいい天気に巡り合う事もそうそうないだろうと思い、城壁巡りを堪能することに切り替えました。
ピレ門の外でツアーの皆様と再集合しレストランで食事をした後ホテルに帰る予定です。
城塞都市、海洋国家のドブロブニクは、広大なオスマントルコの領土内にありながら献納金を収め続けることで自由貿易を約束され何百年にも渡って自由と独立を維持してきました。
一方、この間１３世紀～１７世紀まで城壁は絶え間なく補強され続けてきました。
ドブロブニク人の自由と独立への強い思いは強固な城壁からも伺う事ができました。一度訪れてみたいと思い続けてきた町の風景を胸に刻んで帰途につきました。

エリア ドブロブニク(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 読売旅行

城壁から見た新市街です。

正面はベル・タワーとイワン要塞です。
赤い屋根の中で一部分だけ綺麗な赤瓦があることが分かりますか？
例えばイワン要塞の手前の屋根は３分の２が古い瓦。３分の１が鮮やかな明るい赤です。この赤い屋根瓦は新しい物に取りかえられています。何百枚も。
この取り替えられた所は内戦で砲撃を受け破損した場所なのです。
注意深く見れば何か所もあります。
旧市街は復元されましたが、内戦の傷跡を今に残す場所が何か所もあることを忘れないで下さい。

ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み

ピレ門の上部を城壁から見たところです。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

プラツァ通りです。フランシスコ会修道院の尖塔が良く分かります。

プラッツァ通り 旧市街・古い町並み

同じくプラツァ通りです。少しアップにしました。

プラッツァ通り 旧市街・古い町並み

上から見たオノフリオの大噴水です。噴水の周りに集まり腰かけていますね。
ちょっと一休み。

オノフリオの大噴水 広場・公園

流石はメインストリート、人通りが絶えません。

プラッツァ通り 旧市街・古い町並み

フランシスコ会修道院の全景です。

フランシスコ会修道院 寺院・教会

見えているのは民俗学博物館だと思います。

民俗学博物館（ドブロヴニク） 博物館・美術館・ギャラリー

聖イグナチオ教会が見えてきました。この辺りの屋根も混んでいて面白いです。

聖イグナチオ教会 寺院・教会

聖母被昇天大聖堂です。

ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み

ボカール要塞越しのロブリィエナツ要塞遠望です。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ロブリィエナツ要塞。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

さらにロブリィエナツ要塞とアドレア海。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

ボカール要塞。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ここから城壁は上がりになり、幅が狭くなってきました。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

上の方は階段があるんですね。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ここは人１人しか通れないくらいに狭い。前の人が動かないと動けません。
この状態が上まで続きます。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

このあたりは家が何軒も激しく破壊されています。
内戦の時ユーゴスラビア連邦軍の砲撃で破壊されたのでしょうか？家が修復されていないのは住んでいた家族全員が亡くなったのでしょうか？
旧市街でこの辺りだけが何軒も破壊されたままです。何故でしょうか？
気にかかります。

ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み

ここの風景が好きですね。何枚も写真を撮ってしまいました。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

角度や遠近を少しずつ変えて撮ってみました。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

ロブリィエナツ要塞とボカール要塞と新市街です。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

振り返るとミンチェタ要塞を基点に城塞の広がりが良く分かります。

ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み

再度新市街側の風景です。ここからですと両要塞と新市街が良く見えます。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

ここは新市街ですが、小型のボートやカヌーの停泊地になっているんですね。

ロブリィエナツ要塞です。西方の海陸から旧市街に攻め込む敵を防ぐためにこの岩場の上に設置されました。

ロブリイェナツ要塞 史跡・遺跡

城壁が少し上りになっています。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

監視塔でしょうか。大人一人が入れるスペースがあり、覗き窓がついています。
ここは丁度城壁の南です。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

このように所々に大砲が置かれています。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

城壁の一部が修復されていました。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ボートの航跡がまるで模様を描いているかのようです。

これを監視塔の覗き窓を額縁に見立てて１枚写しました。

どこまでも抜けるように青いアドレア海。

同じく額縁仕立てで。上部の額縁の枠が少なすぎました。

城壁を横から写しました。堅固な城壁の様子が分かります。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ここは現在修復中です。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

岩場に沢山の人たちがいます。
日光浴しているんでしょうね。泳いでいる人もいますよ。階段があるので上から下りれるんですね。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ここにも大砲が据え付けられています。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

沖の大型客船とクルーズ船のセント・イヴァン号です。

新市街とバニェビーチです。
バニェビーチでは多くの人が日光浴をしたり、泳いだりしています。
ここでは珍しい白砂のビーチだそうです。ここで泳いでみたーい。個人旅行ならできたのに。

聖イワン要塞に来ました。一面広い敷地です。この広場を何のために使っていたのでしょうか。
砲列を敷くにも海側の壁に砲眼がありません。たまたま要塞の屋根を平たくしただけなのでしょうか？
疑問を持つのは私だけ？

聖イワン要塞 城・宮殿

旧港に停泊しているボート群。右の建物は聖イワン要塞です。
奥には左に聖ルカ要塞、その右にェヴェリン要塞を配置し、港に侵入してくる戦闘艦をここで撃退するための防御線を構築しているようです。
平時はこの両要塞の間に鉄のチェーンを張り、不審船の侵入を阻止していたそうです。

旧港 旧市街・古い町並み

旧港正面。３連アーチはここにあった造船所の名残です。真ん中に建っている塔はベル・タワー、その右奥がミンチェタ要塞です。

旧港 旧市街・古い町並み

こちらは旧港への出入り口通路側です。奥に見えるのがドミニコ会修道院とその尖塔です。

海に突き出した聖ルカ要塞です。この要塞の後ろ、ドミニコ会修道院の横が城壁巡りの入り口です。
私はここから入場し、ここで降りることにしました。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

旧港３連アーチをアップにしてみました。

旧港 旧市街・古い町並み

聖イワン要塞から港に沿って構築されている城壁を巡っていきます。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

聖母被昇天大聖堂のドームが正面に見えます。そして、次は右に折れます。

ドブロブニク旧市街 旧市街・古い町並み

ここは港の３連アーチの上です。真っ直ぐ進みましょう。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

城壁と聖イワン要塞がよく見えます。

聖イワン要塞 城・宮殿

再び港です。
左のオレンジの屋根の大きな建物は検疫所跡です。プロチェ門を出た所にあります。
検疫所はロクルム島などの島に設けられましたが、ここで隔離されペストの潜伏期間を経過した者がこの検疫所で検査されました。身元の偽造の有無や犯罪の有無、検疫所破りの有無など厳しく調べられたそうです。

旧港 旧市街・古い町並み

城壁の降り口手前です。
さらば城壁、新市街。

ドブロブニク城壁 史跡・遺跡

ピレ門前で再集合しレストランへ。
新市街のレストランでした。メインはイカリングのフライでした。新鮮で美味しかったです。量も多い。大満足でした。

ホテルに帰った時、ちょうど太陽が沈む時刻でした。沈む瞬間、木立が邪魔のため移動しました。

木立が無い所へ移ると日が落ちかけていました。周囲は夕焼け空に変化しました。日本の夕焼けのように空全体が赤く染まらないんですね。
空には筋雲がたなびいていたので赤く染まらないのかもしれません。

でも、空は濃いオレンジ色に染まっていました。ドブレブニクのオレンジの瓦の色です。
私達はドブロブニク最後の夜もドブロブニクの色で染め抜かれたんですね。
思い出に残る風景でした。

色は時間とともに刻々と変わって行きました。
その変化をお楽しみください。

少し色が薄くなってきました。

薄くなったため鮮やかなオレンジ色に変わりました。
これは綺麗でした。

さらに薄くなりました。

この後日が落ち辺りが暗くなると各々各部屋に戻り明日の観光のため休みます。
私は今朝の出来ごと（変な音、くぐもったような声）が頭をかすめます。
添乗員さんが「隣の部屋ですから、何かあったらすぐ連絡ください。何時でもかまいません。起きるまで電話を鳴らして下さいね。」と声をかけて下さいました。
朝の出来事を覚えていて下さっていたんですね。「そうします。」と答えて部屋に入りました。
今日はかなり歩いたので、ベッドに入るといつの間にか寝入っていました。
さあ、昨日の時間が刻々と近づいてきます。
そして、私に何が起こったのでしょうか？
続きは旅行記⑦で。