2015/07/22 - 2015/08/06
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funasanさん
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ドレスデン観光2日目はカトリック旧宮廷教会、ゼンパーオペラ、ツヴィンガー宮殿、ブリュールのテラス等、旧市街の見所を回る。
昼過ぎに一度ホテルに帰ってきてランチ休憩。その後再び旧市街にもどり、夕方からのツヴィンガー宮殿コンサートに参加する。ヴィヴァルディの華麗な宮廷音楽に酔う。
コンサート終了後は暮れゆくノイマルクト広場のイタリアンレストランでディナーにする。そして、最後はライトアップされたドレスデンの壮麗な建物を見学しながら家路につく。誠に充実したドレスデン観光である。
写真:アウグストゥス橋から眺めるブリュールのテラス
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7月26日午前5時、目が覚めてしまったので、一人で起き出して熱いコーヒーを淹れる。妻はまだ夢の中。読書をしながら早朝のコーヒータイムを一人で楽しむ。そして、午前6時30分、早くも妻と朝食レストラン(写真)に行く。一番乗りだ。
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レストランは広くて綺麗。駅前のビジネスホテルとしては予想以上のレベルで嬉しくなる。奥の方にビュッフェ・カウンター(写真)があり、美味しそうな料理が多数並べてある。
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それらをピックアップして本日の朝食メニュー(写真)を作る。パンやジャム、チーズ、ハムの種類が多い。特に、フルーツが入ったミルクチーズが絶品!暖かいパンにハム、チーズ、トマトを挟んで食べると美味しさと幸福感が口いっぱいに広がる。
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朝食後は部屋でのんびりする。決して急がない。妻は机に座って今日の観光の下調べだ。私は熱いシャワーを浴びてベッドへ、眠くなれば再び寝る。この朝の余裕がとてもいい。午前9時、駅前から路面電車(写真)に乗って市内観光に出かける。
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行き先は旧市街の中心地区にある「ドレスデン城」(写真)。この前に電車の停留所がある。
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ドレスデン城の北側に「カトリック旧宮廷教会」(写真)がある。屋根の上に78体もの聖人の石像が立ち並んでいる姿は壮観である。教会の入口が分からず周囲を一周してみる。
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カトリック旧宮廷教会は見る位置によってその外観は大きく変化する。エルベ川に架かるアウグストゥス橋から見るとまるでピラミッド型(写真)に見える。
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やっと見つけた小さな入口から中に入ってみる。教会内部(写真)は広くて天井が高い。椅子に座って純白な壁面や天井を眺めていると心が洗われるようだ。「アーメン」
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この教会の西側は広い「劇場広場」になっており、その先に威風堂々とした「ゼンパーオペラ(ザクセン州立歌劇場)」(写真)が鎮座する。ドレスデンの人口はわずか52万人、この人口に対してかくも凄いオペラハウスを擁するとは…。全く驚きである。
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オペラハウスの内部見学は不可ということなので、掲示してあった劇場内の写真をカメラに収めた。馬蹄形の4階造りの大劇場として設計され、客席数は1323席もある。9月からオペラシーズンがはじまる。詳しくは下記のホームページ参照。
https://www.semperoper.de/en.html -
このオペラハウスは歌劇場作り専門のドイツ人建築家ゴットフリート・ゼンパーにより19世紀後期に建てられた。しかし、第2次世界大戦で破壊、1985年に再建された。オペラハウスの南側にツヴィンガー宮殿(写真)がある。
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ツヴィンガー宮殿の庭園入口から綺麗なヴァイオリンの音色が聞こえてきた。近づいてみると一人の女性ヴァイオリニストが演奏していた。ソフトな音質で心に沁みていく。観客は我々夫婦二人のみで、しばらく音楽鑑賞する。(チィップを忘れずに!)
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ドレスデンの多くのバロック建築は17世紀末に即位したザクセン王フリードリヒ・アウグスト1世の時代に建てられた。このツヴィンガー宮殿(写真)は1732年に完成。内部は3つの博物館になっている。
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3館共通の入場券10ユーロと音声ガイド(日本語あり)3ユーロ、計13ユーロ(1755円)を払って最初に「アルテ・マイスター絵画館」に入場する。ラファエロ、フェルメール、レンブラント、ボッティチェッリなどヨーロッパ古典絵画を鑑賞する。
写真:絵画館内のレストラン -
次に「陶磁器コレクション」、最後に「数学・物理学博物館」(写真)と見学していく。陶磁器コレクション内には18世紀〜19世紀の中国、日本の陶磁器をはじめマイセンで作られ歴史的名作も多数展示されている。
注:全館写真撮影禁止 -
高級磁器で世界的に有名な「マイセン」はドレスデン郊外にある。第2次世界大戦の被害が少なかったため今でも古い街並みが残っているという。マイセンへはドレスデン中央駅よりSバーンで40分で行ける。
写真:ツヴィンガー宮殿の王冠の門 -
ツヴィンガー宮殿の屋上は自由に歩くことができる。ここから庭園(写真)を見下ろすと一枚の絵になる。この宮殿を建築したのは、1694年にザクセン選帝侯となったフリードリヒ・アウグスト1世(アウグスト強王)である。しかし、第2次世界大戦におけるドレスデン爆撃で、ツヴィンガーの建築群は大きな被害を受けてしまう。そして、戦後次第に補修され、1963年にはほぼ戦前の姿を取り戻した。
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次にエルベ川に架かる大きな橋「アウグストゥス橋」を渡ってみる。橋の途中から眺める旧市街の街並み(写真)は実に美しい。
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エルベ川の対岸(写真)は広い河川敷になっており、堤防の先には古風な建物が連なる。橋を渡り川岸の高級ホテル「ウエスティン・ベルビュー」、日本宮殿と見学する。
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再び旧市街に戻り、今度はエルベ川の岸辺に整備された美しいプロムナード「ブリュールのテラス」(写真)を散歩する。
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ブリュールのテラス周辺は人通りが非常に多い。今日は日曜日のためか、偶然、川岸を走るマラソン大会に遭遇した。
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ブリュールのテラス(写真)は実はドレスデン要塞の上にある。
注:ドレスデン・エルベ渓谷は2004年、世界遺産(文化遺産)に登録されたが、2009年エルベ川の景観を損ねる橋(ワルトシュレスヘン橋)の建設を理由として、世界遺産リストから削除された。 -
ブリュールのテラスの絶景の場所にカフェ(写真)があった。私はこういう場所が大好き。爽やかな夏のドレスデン、エルベ河畔のカフェが私を呼んでいる。
「ここでコーヒータイムにしよう」と私が妻に提案すると… -
妻はノイマルクト広場のカフェ(写真)がいい、と言う。私は海外旅行中は妻に逆らわないことにしている。バトラー役に徹する。(そして、本当に自由に海外旅行したい時は一人で旅立つ)これが夫婦円満のコツである。
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ノイマルクト広場のカフェで一休みした後、オペラ座前から路面電車(写真)に乗ってホテルに帰る。
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さっそく熱いシャワーを浴びてすっきりする。その後、フルーツ、パン、コーヒーで軽いランチだ。我々はビュッフェの朝食をいっぱい食べているので軽食で十分である。
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その後、ベッド(写真)に入ってしばらく昼寝する。この仮眠(時には熟睡)が実にいい。心身共にリフレッシュして午後からの観光に備えられる。
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午後4時、再び市内観光に出かける。行き先はドレスデン城(写真)周辺である。本来ならザクセン王の居城たる「ドレスデン城」に入場して財宝の数々を鑑賞すべきなのであるが、今日は忙しい。
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午後5時からツヴィンガー宮殿コンサートに参加するのである。その前に少しドレスデン城(写真)周辺をブラブラする。
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君主の行列の前で若者がヴァイオリンを演奏(写真)している。結構うまい。音楽学校の学生のアルバイトか?ドレスデン市内には音楽が溢れていて楽しくなる。
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パカパカパカ、狭い路地から馬車の蹄の音が聞こえてくる。一瞬、中世にタイムスリップした気になる。
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ツヴィンガー宮殿の外堀(写真)を回ってみる。日本の城と似た堀になっているが、中央にそびえる「王冠の門」がヨーロッパらしさを演出している。
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王冠の門をくぐり、ツヴィンガー宮殿の一角にある豪華な建物(写真)の2階に上がる。ここが本日のコンサート会場である。
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本日のコンサートはドレスデン・レジデンツ・オーケストラ(写真)によるクラシック・コンサート「四季」である。料金は全席自由席で38ユーロ(5130円)。会場のオープン前に並び、いい席を確保する必要がある。
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2階に上がると既に多くの観客(写真)が会場前に待機している。しかし、日本のように列に並んでいない。我々はオープンと同時に入場し前から3列目の席に座る。至近距離の席に座れば演奏者の息づかいまでも感じられ、室内楽が100%楽しめる。
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会場内(写真)は意外とシンプルで拍子抜けである。それに狭い!よって本日は満席。演奏者もピアノと弦楽四重奏によるピアノ五重奏になっている。実質的にサロンコンサートだ。しかし、演奏レベルは非常に高い。
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プログラム前半は…
1バッハ「G線上のアリア」
2ジョヴァンニ・ボッテジーニ「メヌエット」
3パッフェルベル「カノン」
4モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「ディベルトメント」「トルコ行進曲」
ファーストヴァイオリン(コンマス)の演技が素晴らしく、聴衆を魅了させる。
写真:休憩中のテラスから宮殿内の庭園を眺める -
後半のプログラムはヴィヴァルディの「四季」。春、夏、秋、冬、それぞれ3楽章ずつ、ノンストップで演奏が続いていく。聴衆のマナーは非常に良く、お喋りや写真撮影等一切なし。全員集中して演奏に聞き入っている。そして演奏終了後には観客総立ちで拍手だ。ブラボー!
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コンサート終了後、ノイマルクト広場(写真)まで歩く。夫婦共にコンサートで興奮し、体が火照っているようだ。夕方になり風は冷たくなってきているが夜風が涼しく感じる。
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聖母「フラウエン教会」のすぐ前にあるイタリアレストラン2階のテラス席に入りディナーにする。ミックスサラダ(6.9ユーロ)、ピザ(チーズ、ハム、マッシュルーム:9ユーロ)、コーラ(2.5ユーロ)を注文。小さなパンは無料。
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夕闇迫るノイマルクト広場とフラウエン教会を眺めながら妻とコンサートの感想やらドレスデンの印象を話しあう。そして食後のカプチィーノ(3ユーロ)で本日の夕食を締める。2名合計で約25ユーロ(3375円)。質素・倹約の食事であるが心は十分満たされている。
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夜の9時半頃になってようやく空が暗くなりライトアップが輝き出す。フラウエン教会が夜の闇に浮かび上がる。
第二次世界大戦の終戦直後、ドレスデン在住者は教会の破片の石を回収し、将来の復元に用いるために番号を振ったという。またそうした再生に向けた市民の感情に配慮した当局は、駐車場を作るために廃墟を片付けるという考えを思い留まる。この教会のかなりの部分が破壊された元の瓦礫から再建築された。 -
ふと気が付いたことであるが、ベルリンでもドレスデンでも人々は信号を実によく守る。また、地下鉄や路面電車では改札がない。自分で切符を買い、刻印を押すだけである。
写真:ライトアップされた「君主の行列」 -
誰も見ておらず無賃乗車しても分からない。しかし、人々はルール通りにお金を払って乗っているようだ。ドイツではお互いに信頼関係が出来ている印象を受けた。
写真:ライトアップされたカトリック旧宮廷教会 -
今やヨーロッパの盟主となったドイツ、勤勉で約束を守るドイツ人が南欧の国々をまとめるのは難しいだろう。ユーロの将来は多難である。
明日はチェコのプラハに行く。
写真:ライトアップされた「ゼンパーオペラ」
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