2015夏ルーマニアの旅　～その８ビエルタンの要塞教会

2015/08/18 - 2015/08/18

２０１５年夏はルーマニアへ。その８はビエルタンの要塞教会です。

オスマントルコ軍の侵略に備えて、トランシルヴァニア地方で建設が進められた要塞。もともとザクセン人（と呼ばれていた）の村で、ドイツのデュッセルドルフ近郊からの移民が多かった場所。村の雰囲気はドイツ風。現在ドイツ系は５％程度とのことです。

ビエルタンは三重の城塞に囲まれ、攻められた際には村人も城塞の中の教会にたてこもりました。教会の中にはドイツ語の表記。かつてはカトリックで、そののちルター派になった教会です。

・バヤマーレから。途中のGSでバヤマーレの女子ハンドボールチームと遭遇
・トゥルダの街。カトリックからカルヴァン派に変わった教会
・トゥルダで昼食
・ビエルタンへ
・ビエルタンの要塞教会

表紙写真は、下の街からビエルタンの要塞教会を見上げたところ。カラフルな街並みが続いていました。

エリア その他の都市(ルーマニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

バヤマーレを出て、ビエルタンを目指します。

途中、デジの街のガソリンスタンドで、バヤマーレの女子ハンドボールチームと遭遇。ルーマニアは女子ハンドボールの強豪国なのだそう。

しばらく、牧歌的な風景が続きます。

斜面に点々といるのは羊です。

トゥルダの街並み。

トゥルダの街。

ロマの夫婦に遭遇。このあたりはロマの人も多く住んでいるようです。

かつてはハンガリーのカトリック教会で、その後カルヴァン派の教会に変更されたとのこと。

その教会のテラスからは、正教の教会のドームがよく見えます。

教会の内部。

特徴的なのは、身廊の真ん中で、信徒席が向かい合っていること。
奥が男性、手前が女性。右側の壁にある説教壇から、司祭が説教をしたのです。

トゥルダの街に残る、旧共産党時代の建物。
今は使われていないみたいですね。

街はずれには巨大な国旗が翻っていました。

お昼はトゥルダ近郊で。

ルーマニアの主食、トウモロコシで作られた、ママリガ。
おいしいけど、これ一皿は食べきれません。

チキンのシュニッツェルが出ました。これも美味しい。

紅茶はこんなふうに、茶こしがカップに乗っかった形で出てきました。

レストランの外。ワインを搾った機械が置いてありました。

レストランを出てしばらく走ると、ロマの家族に遭遇。華やかな服装です。

バスの中からお金持ちのロマの御殿をパチリ。

道から見えるように、とても豪華に作られていますが、実際にはこの家に住まず、裏にテントを張って暮らしているのだとか。

バヤマーレを出て７時間走り、トランシルヴァニアの奥まで来ました。
列車がやって来ます。

左手の掘削機は石油を掘っているところ。
このあたりでは石油が出るそうです。

ビエルタン、下の街。

ドイツからの移民が作ったということで、カラフルな家並みが続きます。

トウモロコシ畑の向こうに、要塞教会が見えてきました。

街から要塞教会を見たところ。

カラフルな家並み。

教会には長く続く階段を上って。

途中、一つ目の城壁と、２つ目の城壁の間から、教会を見上げたところ。

ビエルタン 寺院・教会

２つ目の城壁の銃眼から、一つ目の城壁が見えます。

一つ目の城壁の向こうに、街が広がっています。

いざ、敵が攻めてきたときは、住民は教会に逃げ込みました。

教会の外観。

厚い壁。

ゴシック式の内部。

巨大な祭壇画。

祭壇画のアップ。

古い洗礼盤もありました。

説教壇。かかげられた文字はドイツ語です。

聖具室のドア。

１５１５年に作られたドアで、１つの錠前で全部で１９個の鍵が一斉に動いてかかるようになっています。

ビエルタンはワインのギルドが寄進した教会。

内部には、ワインのギルドがおさめたフライヤーが翻っています。

工具の模様が見えますね。ワインの樽づくりに使われたのかな？

教会の扉。永遠を表す模様だそうです。

教会の外から下の街を見下ろしたところ。

城壁の中には、離婚刑務所と呼ばれる部屋も。

離婚を希望する夫婦は、この中に２週間閉じ込められたのだそう。

一つの部屋で、１つのベッド、１つの机、そして１つの食器を共有して２週間過ごしても、離婚の意志が変わらなければ、離婚できたそう。

実際にはこうして離婚に至ったのはたった一組だったとのこと。

ビエルタンの要塞教会は、もとはカトリックの教会でしたが、宗教改革によってルター派に変わりました。

この塔は、にもかかわらずカトリックにとどまった人のための礼拝堂です。

中にはフレスコ画が残っていました。

この塔の横からは、下の街を遠くまで見下ろすことが出来ます。

再び下の街に戻って。

黒い雲の中から太陽が一瞬、きらめきました。

世界遺産の街並みを維持するため、家々には色や形などの規制がかけられています。

馬車が行き過ぎました。

私たちもシギショアラに向かって出発です。