2015/08/01 - 2015/08/01
55位(同エリア825件中)
たびたびさん
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東北の夏祭りは、三大祭りとか四大祭りとかをはじめとして、とにかく有名なお祭りが数多くありまして。そんな中ではちょっと埋もれてしまいそうなんですが、この八戸三社大祭も青森では青森ねぶたや弘前ねぷたと並んで重要無形民俗文化財に指定されています。
ちなみに、三社とは、おがみ神社・長者山新羅神社・神明宮のこと。神事の起源としては290年という長い歴史があるんですね。
今年の三社の神輿行列では、27台の人形山車が八戸市の中心市街地を巡行したのですが、やっぱり見どころは人形山車。トラックに積んだとんでもなく巨大な屋台は、ぎっしり詰め込まれたキャラクターたちだけでもすごいのに、中央には周囲を睥睨する主人公がひときわ高くせり上がる。また、左右にも大きく展開する仕掛けを持っていて、そのスケールの大きさにまかせて、古今東西の人気テーマを思い切り派手に演出します。本当に、ここまでやるかというくらいに途方もない。これって、日本の祭りというよりも、どちらかといえば南米風かなあ。博多の山笠も派手な飾り山がありますが、ちょっと違う匂い。こちらはリオのカーニバルなんかに近い感覚のようにも思います。
ところで、八戸は、冬の祭りにえんぶりというのがあって、これも心に残る楽しい演出が見事。どちらの参加人数も多いですし、こうしたすごい祭りを二つも持っている八戸って、なんでしょう。とてつもない底力をもった街であることを改めて感じさせられたような気もします。
えんぶりは、こちら。参考まで。
http://4travel.jp/travelogue/10677192
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八戸駅に到着。駅の構内では、八戸三社大祭の横断幕が下がっていて、いよいよという感じですね。
しかし、せっかく早い新幹線で到着したのに本八戸までの接続がよくない。ずいぶん待ち時間があるようで、ちょっとイライラ。せっかく仙台で泊まった甲斐がないじゃないですかあ。
しかし、まあ仕方がない。その代りに、蕪島とかちょっと課題になっていたエリアにも行ってみたくなって、待ち時間を活用して時間を調べると、何とかいけそうですね。ではそうしましょう。 -
八戸から、一気に鮫駅まで行って、そこから蕪島まで歩きます。国の天然記念物に指定されているウミネコ繁殖地。
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ウミネコのフンを避けるために、傘をさして上るといったことも聞いていて、ずいぶん心配していましたが、実際のところはウミネコは確かにそれなりにはいるのですが、そこまでのことはありませんでした。
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島の頂上に神社があって、
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その先に繁殖の岩場が見えました。
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蕪島に隣接した砂浜は蕪島海水浴場。蕪島がちょうど波を防ぐ防波堤のような役割を果たしているし、砂浜自身が意外に美しい。海水浴場としての機能と景色の美しさを備えていて、予想外に素晴らしい海水浴場だと思いました。
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リゾートうみねこ号は、蕪島や種差海岸を巡るバス。蕪島から、種差海岸に向かいます。
ところで、海岸沿いの景色のいい場所を走って行くので、いい景色があるとつい降りたくなってしまいますが、やっぱり、一番景色がいいのは芝生に覆われた種差海岸。焦る必要はありません。 -
途中に見える鮫角灯台は、高さ22.73 m。昭和13年に造られ、日本の灯台50選にも選定されています。
その白い美しい姿が丘の上に見えまして。一時は公開していたようですが、今は、こうして遠くから姿を眺めるしかありません。 -
種差海岸に到着。
まず訪れた種差海岸インフォメーションセンターは、種差海岸を望むロケーションに立つ総合案内所。常駐スタッフも充実していて、質問に答えたりなにかと対応をしてくれます。
また、センター内の展示は、陸中海岸全体を説明するもので、確かにその視点があると種差海岸の意味もよく分かるような気がしました。 -
種差海岸の太平洋に臨んだ開放感ある海岸は、岩場や姿のいい松の景色もすばらしいですが、
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天然の芝生に覆われた気持ちの良さが最大の特徴でしょう。
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近代になってこうした整備をしたものなんだろうと想像したのですが、実はそうではない。
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鎌倉時代から、馬を飼うためもあって、こうして芝生を植えていたという話をきかされて、
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イチオシ
その歴史にも本当にびっくりしてしまいました。
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ここでお昼を食べておきたいと思って、選んだのは芝亭。
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いただいたのは、ひらめ丼。以前、人気のみなと食堂で食べたことがあったのですが、実は期待ほどにはおいしくなくて、あんまりいい印象は残っていなかったんですが、ここで再挑戦のつもりです。
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あれれ、すると。。これがめちゃめちゃうまい。ひらめはもともと高級魚。うまくないはずはないのですが、ここまでうまいとはうれしい限り。風景の美しさと合わせて、種差海岸のポイントは一気に上がったように思います。ごちそうさまでした。
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しかし、今日のメインは三社祭り。ここで帰らないとまずいことになりますね。
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中心街に帰ってきました。もう始まっているんでしょうか。なんかそんな感じですね。あせる気持ちを抑えつつ。。
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ほー。八戸公園に屋台が集結しています。巡行はここからスタートするようですね。
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それにしても、鮮やかな色使いだし、
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遠近法を意識した大胆なデフォルメが強烈です。そして、それぞれの屋台には、テーマがあって、これは・・
六日町附祭若者連(わかしゃれん)
桃太郎の鬼退治
<パンフレットの解説から引用>
桃から生まれた桃太郎。猿、犬、推(きじ)を従えて、日頃人々を苦しめていた鬼がいる鬼ケ島にて鬼退冶。
山車は、お馴染みの鬼ケ島での鬼退治。桃太郎とキビ団子をもらった猿T犬維たちが迫力ある鬼に立ち向かう場面。
六日町山車組としては、珍しいおとぎ話の山車となっている。 -
イチオシ
巨大で力強い、みるからに凶悪な赤鬼に、おじけることなく、正々堂々と戦いを挑む犬、猿、雉。犬は、忠誠心。猿は、知恵。雉は勇気の象徴という説もありますが、一丸となって挑む姿が見事に表現されています。
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イチオシ
腕の先に乗ったちっぽけな存在なのに、この雉はぜんぜん気後れなんかしていなくて、ちょっと感動的にさえ思えてしまいます。
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はい。オールキャストで記念撮影。ひとつの屋台にはこれだけ多くの人が携わらないと動かせない。それが27台も出るんですから、まさに地域ぐるみ、街ぐるみじゃないと絶対にできないお祭りです。本当にすばらしい祭りじゃないですかあ。
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こちらは・・
類家山車組
ユネスコ文化遺産登録祈願 八戸三社大祭 七福神の山車づくり
<パンフレットの解説から引用>
祭がユネスコ文化遺産登録されることを祈願し、大異(だいこく)様を頭(かしら)に七福神たちが三神社の御祭神(ごさいじん)の山車を作っています。人形、龍や馬、金具や飾り物などの取り付け、山車作り真最中の場面を作りました。山
車の上に山車を作るのでは無く、引かれて来る山車その物を製作している場面であり、360度どこから見ても山車製作の場面となっております。この山車でユネスコ登録を祈願いたします。 -
隣は・・
十六日町山車組
「鳴神」〜盟い破れて鳴る雷と化す〜
「なるかみ」〜ちかいやぶれてなるいかずちとかす
<パンフレットの解説から引用>
歌舞伎十八番のひとつ「鳴神」の有名な場面を、山車だからこそできる大胆な構図と自由な想像性を取り入れ表現しました。向かって左手前には色香で鳴神を惑わし見事封印を破った雲の絶間姫(くものたえまひめ)、右手前にその師匠であり雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)に登場する陰陽師安倍清行(あべのきよゆき)、主役は演目終盤で荒れに入り大いに見得を切る鳴神上人(なるかみしょうにん)を配置。解き放たれた龍神と鴫神の発する雷を各所に配し、場面となる滝がダイナミックに山車全体を流れ落ちる構図としました。 -
鳴神が暴れだして、それを鎮めようとする坊主たちを吹き飛ばす。
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鳴神の暴発力の恐ろしさとなすすべなくあわてる坊主の滑稽さの両方を上手に表現して、痛快で、豪快。この上なしです
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八戸市職員互助会
北方の神・毘沙門天・邪鬼を誅す〜北方義経を守護する〜
<パンフレットの解説から引用>
寅年、寅の日、寅の刻生まれの毘沙門天は、仏教では須弥山(しゅみせん)を守る四天王の一人で北方の守護神。邪鬼(じゃき)を踏みっけている姿が有名です。また、七福神の一神(いっしん}でもあります。山車は、毘沙門天と息子の五太子(ごたいし)が邪鬼(禍(わざわい))を退散させ、妻の吉祥天(きっしょうてん)が幸福を授ける一場面と、幼い頃から毘沙門天を信仰し、北へ向かうこととなった源義経(みなもとよしっね)。八戸の小田(こだ)に毘沙門天像を祀り、再び北へ向かったと伝えられています。この二場面を合わせた山車としました。 -
息子の五太子に、
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イチオシ
これが邪鬼なんですが、この邪鬼がなかなかかっこいい。青い地肌と赤黄の稲光の色の組み合わせもとても鮮烈。むしろ、応援したいような気になる邪鬼ですね。
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鍛冶町附祭若者連(わかものれん)
大物浦 怪士知盛
だいもつのうら あやかしとももり
<パンフレットの解説から引用>
平家を倒した源義経(みなもとのよしっね)は、兄頼朝(よりとも)の不興をかったため摂津(せっつ)の国・大物浦(だいもつのうら)から西国へ逃れようとしました。ところが船出すると海が荒れて、総大将・平知盛(たいらのとももり)をはじめ、壇ノ浦で死んだ平家の怨霊たちが出現。義経主従に襲いかかりました。義経一行はこれに応戦し、怨霊を撃退しました。五番目物(ごばんめもの}の能であり、新歌舞伎十八番としても有名な「船弁慶(ふなべんけい)」のクライマソクスの場。中央の平知盛をはさんで、右側の安徳天皇(あんとくてんのう)や平家一門が、向かって左の義経一行に襲いかかるダイナミックな山車です。 -
歌舞伎の演目でこんなのをやれば、平家が悪者といったイメージが刷り込まれるんでしょうが、
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イチオシ
平知盛は、武勇も知略も人望も兼ね備えていた平家を代表する大将の一人。ほかにも、平重衡(たいらのしげひら)、教経(のりつね)など、胸を熱くさせる人物は平家にもいたわけで、義経だけをヒーロー扱いするのは大間違い。
やはり、勝敗は時の運であり、時代の流れ。義経の天才的な戦術の功績は否定しませんが、貴族の支配する律令制度の崩壊から武士が台頭するという時流に乗ったのが源氏という基本的な構造も間違いないところでしょう。
まあ、そこまで広げなくても、平知盛は主だった平家の武将を失ってはいたものの、最後の壇ノ浦の決戦では大将であり、源氏軍を一時は追い詰めるほどの活躍をした人物。田口成良の率いる四国勢を裏切らせたり、軍船のこぎ手を射たりする汚い手を使った義経の方が見劣りするようにも思います。 -
長横町粋組
延平王 国姓爺 和藤内
えんぺいおう こくせんや わとうない
<パンフレットの解説から引用>
縫鞄国(だったんこく)から明帝国(みんていこく)を取り戻す為、和藤内(主役)、老一官(ろういっかん)(父)、渚(なぎさ)(母)、呉三桂(ごさんけい)、錦祥女(きんしょうじょ)、小むつ(和藤内の妻)、太子(のちの永暦皇帝(えいれきこうてい))、甘輝(かんき)将軍と共に住吉大神宮(すみよしのおおがみのみや)の化身大海童子(たいかいどうじ)、八大龍王(はちだいりゅうおう)の化身の守護を受け、南京城へ攻め込み 鞄王の順治大王と裏切り者の李路天(りとうてん)を討ち果たす場面となる。上段は仙人が住む九仙山で大明国御先祖高祖皇帝(こうそこうてい)とその使者青田劉伯温(せいでんりゅうはくうん)、大明国二代目思宗皇帝(しそうこうてい)が碁を楽しみながら、実は碁盤は和藤内たちが奮戦する場面を映す鏡となり、行く末を見守る二場面となっています。 -
イチオシ
凶暴な虎にまたがり、縫鞄国(だったんこく)を攻める和藤内ら。
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異民族を平らげて明という漢民族の大帝国を築いた英雄なんでしょうね。ただ、その後の中国の大帝国は、宋を除けば、元にしても、清にしても異民族に支配された国家の方が多いくらい。皮肉なものとはなっています。
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糠塚附祭組
桃太郎の鬼退治
<パンフレットの解説から引用>
桃太郎は鬼ヶ島に鬼退治に出かけ、旅の途中で犬、キジ、猿をお伴にし、鬼ヶ島に乗り込んで鬼を退治している場面。 -
同じ桃太郎の鬼退治でも、六日町附祭若者連とは違う趣。
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イチオシ
鬼たちは、犬猿雉のあまりの大攻勢にたじたじ。
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手を焼いている気分がよく出ていると思います。
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待機している屋台の中では唯一、中央の主役人形が限界いっぱいまで競りあがっている姿。縦も横もこんなに大きいです。
十一日町龍組
八戸三嶋神社 宗像三女神(むなかたさんじょじん)〜八戸大漁を願う〜
<パンフレットの解説から引用>
八戸白銀三島上に鎮座する八戸三嶋神社に祀られている宗像三女神様(市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)、多岐理毘売命(たきりびわのみこと)、多岐都比売命(たぎつめひめのみこと))が主役です。三嶋神社の源義経(みなもとのよしつね)の北行伝説(源氏囲内(げんじかこいない)・法官様(ほうがんさま))が残ることを踏まえ、源義経及び武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)を加え、山車は宗像三女神様と源義経一行が「浜は大漁」となる様寿ぎ、共に祝福している場面。
また、山車下段では「浜は大漁」と宝船に乗った七福神が喜んでいる場面となります。 -
宝船に乗った七福神に、
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宗像三女神は、美しさでも有名な神様です
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あsて、待機の広場は、こんな風に大賑わい。
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引き手もメイクをきちんとして、
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これからの巡行に備えます。
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新しいチームがまた出て行きました。
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中心街の大通りに出るまでは、道も狭いので、屋台の飾りはこんな風に開いていません。
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イチオシ
これは後ろ正面の人形ですけど、そんなのをちょこっと見るだけです。
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先が詰まっていて、
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少しずつしか進めないみたい。
ちょっと、私もここで休みましょうかね。 -
本八戸駅から中心街に向かっていく通り沿い。中心街ももうすぐという場所にあるおだわらさん。
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果物屋さんとケーキ屋さんの兼業といった感じで、店内には喫茶コーナー。そちらで、果物とアイスを盛ったスイーツをいただきました。ネットの情報では人気のはずだったのですが、この日はポツンと私一人。その間、ケーキを買っていく常連さんもちらほらいましたが、やっぱり家で食べる方が落ち着くし、それが地元では普通かもしれません。
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再び、中心街の大通り。両側には大勢の観客がいて、
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もっと早く来てないといけなかったのかなあ。
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それでも、何とかスペースを見つけて観戦です。
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今日は風が強いということで、屋台は縦の開きはできないそう。横方向の開きだけですが、まあそれも仕方ないでしょう。
塩町附祭組
大漁を願う天照大御神と七福神
<パンフレットの解説から引用>
下段展開左右に船の上から大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・寿老人(じゅろうじん)・福禄寿(ふくろくじゅ)が網にかかった鯛を引き上げ、恵比寿天(えびすてん)が一本釣りで大きな鯛を釣りあげる場面で尤中段には弁財天(べんざいてん)が琵琶を奏で、布袋尊(ほていそん)が杯を持ち大漁を喜んでいる場面で古上段(主役)は天照皇大神(あまてらすおおみかみ)が天空から七福たちの様子を見守り、大漁を祝福している場面です。 -
イチオシ
真ん中で太鼓をたたくのは、
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上半身が裸の若い衆。飾りだけじゃあ、どんなに豪華でもアピール力には限界がある。生身の人間の迫力が加わることで、屋台全体に活が入るような気がします。
これも演出力ですね。 -
後ろの人形を見送って、
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次は・・
下大工町附祭
源平合戦 倶利伽羅峠
げんぺいがっせん くりからとうげ
<パンフレットの解説から引用>
木曽義仲(きそのよしなか)は別名源義仲(みなもとのよしなか)ともよばれていま丸1183年、現富山県と石川県の境にある倶利伽羅峠で平維盛(たいらのこれもり)率いる10万の兵と義仲征伐軍(せいばつぐん)5万兵と激突。兵力半分の義仲軍は、数百頭の牛の角に松明を括り付けた群を、峠から駆け抜けさせる夜襲を仕掛けます。
逃げ場を失った平家軍は次々と谷底に落ち、一夜にして10万の兵をわずか2万の兵にまで激減させた場面です。 -
木曽義仲の挙兵も、以仁王の令旨に応えたもの。そういう意味では頼朝の挙兵と同じです。
平家の大軍は、既に富士川の戦いで頼朝軍に敗れてはいるのですが、実際には戦わず逃げ帰っただけ。それに対して、倶利伽羅峠の戦いでは実際に戦い大勢の戦死者を出す徹底的な完敗です。 -
木曽義仲は、その勢いで京都まで攻め上り、平家を西国に追いやるのですが、乱暴者の本性がむき出しになったことで、都では総スカン。西国に平家を追って戦いますが、水島の戦いでは平家にコテンパンにやられてしまい、勢いは急速に衰える。最後は、瀬田の戦いで義経に打たれてしまうわけで、平家よりも一足先に滅亡してしまうのはちょっと計算外だったでしょう。身から出た錆とはこのことですね。
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下組町山車組
知盛怨霊顕る 摂州 大物浦難風の場
とももりおんりょうあらわる せっしゅう だいもつうらなんぷうのば
<パンフレットの解説から引用>
平家を壇の浦(だんのうら)で滅ぼしたのち、兄頼朝(よりとも)の不興を買ったために追われる義経一行の船が大物浦(だいもつうら}沖で平家の亡霊に遭い、波浪がドクロとなって船を襲い、行手を阻まれている場面。
山車前方に襲われている義経一行、後方にはドクロとなった波浪亡霊となった平家一門を表現しています。 -
知盛については先ほど触れましたが、惜しい人物。怨霊になるようなせこい了見なんか持っていないのですが、まあ仕方ありません。
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それはさておき。
寄せては砕ける激しい波の表現の見事さをとくとご覧あれという感じでしょう。 -
内丸親睦会
石川五右衛門
<パンフレットの解説から引用>
源義経(みなもとのよしっね)が海を渡ってチンギスハンになったという伝説と同じような「御曹司島渡り(おんぞうししまわたり)」物の骨格を取り入れた新説。五右衛門が中国大陸に渡って清{しん)の太祖(たいそ)ヌルハチに代わって大活躍するという物語の場面。上段は臥龍城(がりゅうじょう)で名ゼリフ「絶景かな」と唱える場面。下段は五右衛門とワンハンが橋上で激しく戦う場面。 -
側面の飾りもそれぞれすばらしいのですが、大きすぎて、全体の感じをお伝えするのは難しいですね。
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柏崎新町附祭
京劇 白蛇伝
<パンフレットの解説から引用>
白蛇伝は美しい女性に姿を変えた白蛇の精白素貞(はくそてい)が若者許仙(きょせん)との愛を法海禅師(ほうかいぜんし)に引き裂かれ、ついには雷峰塔(らいほうとう)に鎮められるという禁じられた愛の物語で主山車は主役を白蛇の精白素貞に、各場面を凝縮し表現。
妹の青蛇の精小青(しょうせい)、夫の許仙ら水族たちを配置し、相手役には法海禅師ら天上の神々等。さらに白蛇青蛇を配置し、京劇の華やかさと舞台になる水上や金山寺での闘いがみどころ。 -
人間が妖怪の恋物語に魅力を感じる理由って、なんでしょう?
人間の女性には出来ないような、身も心もトロトロに溶かしてしまう隠微な世界を想像するからでしょうかね。そういう意味だと、妖怪は女性でないと成り立たない。雪女だって怖いけど、美しい女性に騙されてみたいという、これも男の願望かなあ。
小柳ルミ子主演の白蛇抄も、まあ、同じような路線かと思います。 -
類家山車組
ユネスコ文化遺産登録祈願 八戸三社大祭 七福神の山車づくり
太鼓の打ち手は女性です。 -
淀山車組
初夢 七福神
<パンフレットの解説から引用>
恵比寿(えびす)・大異天(だいこくてん)が船に乗り大きな鯛を釣りあげ浜の大漁を祝い、布袋和尚(ほていおしょう)・福禄寿(ふくろくじゅ)・毘沙門天(びしゃもんてん)・寿老人(じゅろうじん)・弁財天(べんざいてん)達が豊年満作、家内安全、商売繁盛の福を寿ぎ祝宴を開いている場面を独自に創作いたしました。八戸の発展を祈願した山車です。 -
こちらも女性。ちょっとヤンキーっぽくて、かっこいいですね。
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城下附祭
新釈 はなさかじいさん
<パンフレットの解説から引用>
昔々あるところに、心優しいお爺さんとお婆さんがおりました。川で一匹の白い仔犬を拾い、我が子同然に仲良く暮らしておりました。ある日犬は畑の土を掘りながら「ここ掘れワンワン」と鳴き始める…。でお馴染の日本昔話・花咲爺さんをモチーフに山車を製作。花を咲かせるオチのある昔話の題材は、千手観音浄土信仰(せんじゅかんのんじょうどしんこう)を背景に日本中世末期以降に民間に普及したと云われている。上段には天界から心優しい爺さんと婆さんを見守る犬の精になった愛犬「シロ」。中段には民間普及の背景となった千手観音を配置。そして下段には山車題材の背景となった花咲爺さんの名場面「大判小判や宝物がざっくざく、ここ掘れワンワン」「枯れ木に花を咲かせましょう」「満開に咲き誇った花々を見て感動し褒美を与えるお殿様一行を製作した。 -
ピンクの花が全体を覆って、
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にぎやかでおめでたい感じです。
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てこ舞を先頭にして、
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新井田附祭振興会
「祈り」天壌無窮(てんじょうむきゅう) 神々と遊ぶ十二支
<パンフレットの解説から引用>
山車全体に神々と十二支を配置。左右の展開部には、天と地に弓を入れる流鏑尾(やふさめ)。山車中央に七福神と十二支の動物達・七福神の「布袋(ほてい)様は杁(えんぶり)の烏帽子(えぼし)」「恵比寿(えびす)様は虎舞(とらまい〉」「大黒(だいこく)様は大神楽(だいかぐら)」とそれぞれ神々がまとい、十二支達と遊びます。山車の主役、天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、父・伊耶那岐神(いざなぎのかみ)、母・伊耶那美神(いざなみのかみ)と共に地を見守り、近年の様々な災害に負けないよう、見守っている場面としました。 -
屋台には人形たちがぎっしり。
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その真ん中に、こちらの女性の太鼓打ちです。
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青山会山車組
〜縁〜出雲大社
<パンフレットの解説から引用>
旧暦十月に龍蛇神(りゅうだじん)を先導に八百万(やおよろず)の神々が男女を含め、物事すべてのご縁を結ぶため、出雲大社にお集まりになります。山車は出雲大社の主祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)、日本最高神・天照大神(あ
まてらすおおみかみ)を共に主役に配置し、向かって左展開中央には日本最古の夫婦神イザナギ・イザナミ、右展開中央には安産のご利益を持つコノハナサクヤ姫、またその夫ニニギノミコトを配置し、山車全体で神々が木札に人名を書き縁を結んでいる様子を表現しました。 -
朔日町附祭
八戸の守護 三社祭神と四神(しじん)
<パンフレットの解説から引用>
三社大祭の御祭神である天照大神(あまてらすおおみかみ)(神明宮)、法霊大明神(ほうりょうだいみようじん)(おがみ神社)、新羅三郎義光(しんらさぶろうよしみつ)(新罹神社)の他に四方位を司る神獣(しんじゅう)である四神の青龍(せいりゅう)(東)、白虎(びゃっこ)(西)、朱雀(すざく)(南)、玄武(げんぶ)(北)を加え、八戸を護る神々を全体に配置し、八戸の平安と吉祥を、加えてユネスコ文化遺産登録を目指す三社大祭の繁栄を祈願した山車を製作しました。 -
こっちはお兄さん。
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とにかく。
屋台は次々に -
やってきます。
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屋台が途切れると
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これは寅舞。
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頭をかんでもらってますね。
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これは肩車しての舞。ほー、なかなかやるもんです。
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ちょっと、休憩で三春屋の地下にあるお店でどら焼きをいただきました。ラグノオは、元々は弘前の小さなお菓子屋さんだったようですが、今では県内各地に支店を出すメジャーなお店に成長しています。アップルパイとかも気になったのですが、しっとりしたどら焼きも手堅い仕上がりだと思いました。
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豪華な屋台は、夕暮れとともにライトアップされて、
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雰囲気が出てくるはずなんですが、まだそんな感じじゃないですね。
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日は陰ってきたんですが
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そこまでにはまだまだみたい。
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見る場所を反対側に変えてみましたが、
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それでどうなるものでもありません。
この辺りからは、屋台の鮮やかな色がうまく撮れてませんが、ご了承ください。 -
鳴神の屋台も
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横には開いて、さっきの閉じた状態よりは様子がよくわかります。
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竜神と鳴神ですね。
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引き手の子供たち。掛け声は「や〜れや〜れや〜れや〜!」「や〜れや〜れや〜れや〜!」
マイクを使ったリーダーが、全体を先導します。 -
知盛の屋台は、
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女性の太鼓打ち。
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義経の屋台は、
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男性ですね。子供たちのお囃子もがんばってますよ〜
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しんがりは華屋台。八戸小唄に乗せて、お姉さん方が祭りを優しく納めます。
以上で、三社大祭は終了です。夕暮れのライトアップは、また違う日みたいですね。 -
では、まだ明るいので、少し寄り道。
八戸市街にある天聖寺の境内に安藤昌益思想発祥の地碑があります。 -
安藤昌益の思想は、今でいうところの原始共産主義のような考え方ですが、結局、幕末の時代の日本では、あちこちで世の中の矛盾を真剣に考える土壌が育っていたということ。そうしたエネルギーがたまっていた中での明治維新の成功という理解が必要なのではないかと思います。
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で、晩飯はサバの駅。こちらは、八戸の新鮮な鯖をおいしく食べられる店として人気の店。お店イチオシという焼き鯖と何かの賞を取ったという鯖丼をいただきました。
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焼き鯖はうまいんですが、それでもまあ範囲内かなあ。
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一方の鯖丼の方は繊細なおいしさがあって、単なる話題だけじゃなくて実際に食べる価値ありだと思います。
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そして、これでは足りないので、もう一軒は番丁庵。
八戸でそばというのはあまりイメージではないのですが、 -
そんな中でも、ここのそばは垢抜けたおいしさがあって、めちゃめちゃいいですね。
とろろそばなんか、とろろは強い粘りがあるし、そばもこれに負けない弾力がある。出汁のキリッとした辛さも抜群です。 -
あとは、ホテルに帰るだけだったんですが、中心街のお店の中で獅子舞をやっているのを見つけました。えんぶりの時もそうなんですが、こうやってお店を回って、祭りの寄付への感謝を表します。
お父さんと小さな女の子が二人で舞うようです。 -
お囃子に乗って、後ろの女の子も軽く首を振っています。かわいらしいですね。
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それ、それ〜
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獅子舞の始まりですよ〜
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おどけたしぐさも混じりながら、
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イチオシ
お父さんの獅子は生き生きとなって動き回ります。
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それ、それ〜
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女の子もそれを必死に追いかける。待ってよ〜って、感じですね。
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スペースは限られますが、それをいっぱいに使って、
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お父さんは、もうノリノリ。ハイハイ、すごいです。
お店には、これで確かに福の神が降りたように思います。
あっという間の出来事でしたが、いいものを見せてもらいました。私の心にも小さな灯りがともったような気持ちです。 -
今夜の宿は東京第一イン。明日は早いです。
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そして、翌朝は中心街から出るバスで八戸朝市へ。
八戸の朝市は有名ですが、ポスター等で賑やかな朝市の風景が紹介されているのは、この館鼻岸壁朝市のことです。 -
これが岸壁に細長く続く会場です。大橋を望んでいい感じですね。
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海産物が豪華に並びます。
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一角には、朝飯を食べられるところもいくつかあって、それがとってもよさそうだったのですが、時間に余裕がなくて、それは断念。駆け足で雰囲気を確認するくらいしかできませんでした。
今度はここから陸奥湊駅まで歩きましたが、けっこう遠いんですね。道順も分かりにくいので、本来なら帰りもバスを利用する方が効率はよさそうです。 -
さて、陸奥湊駅に帰ってきたら、駅前観光案内所は、朝市に合わせて早朝からやっていました。JRの待ち合わせ時間がまだあったので、ここでせんべい汁をいただきます。
-
私と同じように、中でせんべい汁を食べている人が大勢。朝市に行った帰りなのか、これから行く人なのか。よく分かりませんが、とにかく大勢でした。
さて、ここから、今度は一気に弘前に移動します。旅は、後半に移ります。
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この旅行記へのコメント (1)
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- Antonioさん 2024/09/23 21:14:42
- 八戸
- こんばんは。週末に八戸に行ってきましたが、悪天候のため、朝市はお店の出店が少なく、肩透かしでした。皇室ゆかりのグランドホテルで一泊したのですが、お祭りの時期は混みあいそうですね。
フルーツのおだわらや天聖寺にも寄りましたが、安藤昌益資料館には行かなかったのですか?ニッチなスポットかもしれないですが、E・H・ノーマンの紹介もあったりして、よかったですよ。
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