44年前の修学旅行以来の長崎へ・・・晴れのち雨のち晴れ?!　in出島

2015/04/05 - 2015/04/10

長崎6日目、最終日は無計画。天気が良ければ橘湾沿いの古墳も残っているけど、道程に時間的不安も有り決めかねていました。そんな中、最終日の朝は雨模様で古墳はボツ。やはり諫早から近い所で、長崎市内の出島が一番気を引くので、出島に決定！

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

取り敢えずホテルのチェックアウトを済ませ、午後2時過ぎの空港行きのバスに乗るまでの間は、ホテルのフロントにスーツケースを預けて長崎へ。
諫早駅では特急が直ぐ来そうなので、Suicaで改札を入り、ホームで300円の特急券購入。長崎までは特急で20分、普通電車でも30分は掛らないようですが、気分は旅行！なので・・

長崎駅からは路面電車１系統の赤迫行きに乗り、五島―大波止―出島なのであっという間に着きます。
路面電車を降りれば目の前にメインゲートの水門です。この時点では水門前のこの黄色いラインが、出島の元の形を表しているとは知らず、写真の中では意味を成していません。中で貰ったパンフレットには書いてあったのに、まるで見ていないのでこの始末・・

出島和蘭商館跡

出島和蘭商館跡メインストリート

出島　一番船船頭部屋

出島　一番蔵　　出島の復元工事の過程が紹介されています。　

発掘された、当時の建物の基礎石

出島　二番蔵(貿易館）

二番蔵基礎石

二番蔵　輸出品の肥前磁器・伊万里焼

当時は俵に詰めて、伊万里焼を輸出しました。

現在は川に為っている出島と江戸町の間の中島川は今も海水だそうです。

出島表門橋を復元するため、現在江戸町側を発掘中です。埋め立てに使った土の中から、壊れた古伊万里などが出土している・・ブラタモより

手前の水面下に当時の出島の土台部分がうっすら見えます。

奥から、一番船船頭部屋、一番蔵、二番蔵

拝礼筆者蘭人部屋・・オランダ人通商主席事務員の部屋

拝礼筆者蘭人部屋の展示品　　佛郎察辞範草稿・・フランス語・日本語の辞書、オランダ語も併記されています。

須弥山儀　　仏教の宇宙観・天動説に基づき作られた、時計、カレンダー、月・太陽の動きを示す天象儀。ゼンマイ仕掛けのプラネタリウムの様なもの。

土と石灰を混ぜてシックイを作った跡、円形の所に鉄製釜を半分埋め込んだ形跡

仔牛の遺骸・・種痘苗(牛痘苗）を作成するために使われた仔牛の遺骸で、食用では無く埋葬された状態でした。

2016年完成予定の復元現場

出島表門と石倉

表門橋発掘現場・・表門橋は2016年秋までに復元されるそうです。

江戸町側の、現在の長崎県庁は長崎奉行所でした。
それと長崎が原爆投下された時には、この川の向こうまで火災で全て焼けてしまい、その火はこの川で止まったそうです。しかし出島側も爆風の被害は免れなかったと、戦争を知るボランティアガイド氏が話して下さいました。

表門の東側の庭園は当時は薬草園や菜園だった様です。

庭園の池と石橋、池の水は菜園用の水が溜められていたそうです。

ミニ出島・・15分の1の出島の立体模型
当時の出島の広さは東京ドームの3分の1だそうです・・判る様な、判らない様な！実際中に入ってみて、予想より小さいと感じました。

ミニ出島と旧出島神学校

乙名部屋　出島乙名は島内に居住し、オランダ人の監視、輸出品の荷揚げ、積出し、代金決済、出島の出入り、オランダ人の日用品購買の監督を行った。乙名の下には組頭、筆者、小使など40人の日本人がいた。通詞は140人以上いた。

乙名部屋

出島一番船船頭部屋で貸衣装を着せて貰い、着物姿で出島を観光する外国人観光客。こっそり後ろ姿を捉えてしまいました。
観光客と言えば、出島にも色々な国からの観光客が沢山来てました。

出島内で江戸時代風衣装のガイドさんは、快く記念写真を撮らせてくれます。

カピタン部屋

カピタン部屋　銅製の蛇口付きコーヒーポット

当時も使われていたと思われる、200年前のアンティークベンチ。復元に当たって輸入したそうです。

薬草園で案内して呉れたガイドさんが、教えて呉れた南側護岸石垣
一段下の石垣までは埋め立てられていて、復元発掘中に発見されたそうです。

2時間の出島見学は予想以上に充実していました。それまで出島については、教科書以上の知識も興味も無かったのが、案外歴史・日本発掘・貿易、石垣！などが有り面白い場所でした。

そして最後の長崎市電に乗り長崎駅へ・・市電も外国からの観光客が結構乗ってます。

諫早駅へ戻るのも特急電車にしました。車内には島原の子守歌が描かれていました。昔子供の頃に聞いたことがあったのを思い出しました。

これは！？シートの背にポケット！切符を入れるらしい・・電車内にもオモシロいものが有りました！

諫早駅前ロータリー、３日間もお世話に為った諫早駅も記憶に留めたい。

見慣れた諫早駅に名残惜しさも感じます。
１時にホテルで諫早のＭさんと待ち合わせ、Ｍさんが犬の散歩の途中で、ワラビを沢山採ったから持って行ってと・・そのワラビの煮物がとっても美味しくて、あく抜きしたワラビも持たせてくれたので、家でも初めてワラビを煮てみました。ワラビがこんなに美味しいものとは知りませんでした！Ｍさんありがと〜！！美味しかったよ〜♪♪♪

諫早バスターミナルでＭさんに見送られて、長崎空港行きの路線バスに乗り、４７分で長崎空港に着きます。此処は大村湾、もう直ぐ空港です。

長崎空港内のレストランで、長崎ちゃんぽんを食べて、空港売店でお土産の福砂屋のカステラと自家用に角煮マンを買い、羽田行きを待ちます。
今回の長崎旅行の前半は同期の友人達とワイワイと楽しい時を過ごし、後半の３日間は一人旅を長崎の人達に助けられ、想像以上に楽しい旅行が出来ました。こういう旅行は癖になりそう♪長崎の皆さんありがとうございました！そして長崎の古墳ブログを書かれている方々には勝手に資料を拝借、とても参考になりました。感謝！感謝！の長崎旅行でした。