2015/03/12 - 2015/03/16
700位(同エリア1733件中)
ふくうめちゃんさん
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私と5歳年下の妹、2人で台北を訪れるのは今回が2回目。前回は妹が怪我をするアクシデントに見舞われほとんど何もできず帰国。その後私達の父が幼少時(終戦の2年後まで)台北で暮らしたことがわかり‥リベンジ旅を決行!「台北・台北近郊に現存している日本統治時代の建物めぐり」をメインに、ついでに季節のイベントも見学。
ガイドブックに殆ど載っていない金水公路に残る「金鉱業の遺構」を見に行きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
勧済堂から東のエリアはガイドブックに情報が殆ど載っていません。これからそちらに行ってみます。
金水公路は名前の通り‘金瓜石’と‘水南(正しくはさんずいに南)洞’を結ぶ道路で、この周辺にも鉱業遺跡が沢山残っていました。 -
金瓜石のシンボル‘関聖帝君’像の後ろを通り過ぎ、軽便路を先に進みます。
‥と、道の名前がいつの間にか‘軽便路’ではなく‘祈堂路’に変わってました。
しばらく行くと大きな駐車場にでました。 -
駐車場の途中、右側に草木の茂みと小路が。小路を進むと小さなトンネル。
‘千と千尋の‥’に登場するトンネルに似ているかも‥。実際、映画の舞台となった町のモデルは九分ではないそう。でも、似た場所が本当に多いですよね〜思い込んでも仕方ない。
トンネルの中は暗くてひんやり〜冷たっ!上から水がボタボタ落ちてくる‥ -
トンネルを抜けると眺望の開けた場所にでました。正面に大きなウッドテラスがあります。
この先の道を往来するマイカー・歩く人の姿がチラホラ、公共交通機関はやっぱりなさそう‥時間があれば歩いてみたいな。 -
ウッドテラスに立つと180度の大パノラマ〜!
正面に青い海、海をぐるりととり囲む山々。草のなかに埋もれた太いパイプ・建物などの鉱業遺構も見えました。
ベンチがあったので景色を楽しみながらちょこっと休憩、吹く風が気持ちいい〜 -
青と黄色の2色の海「陰陽海」が見えました。
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ウッドデッキのところに観光案内看板。嬉しいことに、日本語説明もありますよ〜
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トンネルは観景台への近道でした、トンネルを通らず勧済堂の駐車場に戻ることにします。
途中崩れかけた煉瓦造りの小屋。かつて金瓜石から港や精錬所のある水南洞に鉱石を運ぶ軌道があったようです、その痕跡?線路が乗っていたような土台が残っていました。 -
陰陽海、右手に港の堤防がみえます。
日本統治時代の大正末期に水南洞の銅精錬所は閉鎖に。それ以降精錬は大分佐賀関でされたため、鉱石は基隆山の峠を越え船積みされて運ばれたとのこと‥この港から大分に向かったのかな?
駐車場から他の散策路や東屋がみえました。見どころがまだまだありそうです。
でも15時過ぎてしまったので、立ち寄らず戻ります。 -
駐車場の坂道を下ると勧済堂。ちょうど基隆客運891「金水浪漫号」のミニバスが来たのでダッシュで飛び乗り〜平日は1時間に1本しか運行されていないのでラッキー!
狭いつづら折りのくねくねカーブ山道を下っていきます。大きいバスが来ると行き違いが大変、この道の運転に慣れていない観光バス?はカーブで切り返ししないと曲がれません。 -
金水公路は景色がいい〜!でもカーブだらけで体が振られまともな写真が撮れない〜
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進行方向右に滝が見えてきました。「黄金瀑布」ここで下車。
錆びた鉄色の岩肌がむき出しになっていて、その岩肌の斜面を白糸のように水が流れ落ちる、独特の風景。黄金瀑布 滝・河川・湖
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「黄金瀑布」
本山六坑と長仁五番坑の坑道口から流出した水が集まりできています。
‘黄金’と名前にはついていますが、滝の水に含まれているのは金ではなく大量の‘硫化鉄鉱物’空気に触れたりバクテリアの働きによって強酸性となり、析出した酸化鉄が沈殿し、この独特の「黄褐色の景観」を作り出しているのだそうです(だから錆びた鉄色)。
滝横の斜面から出ている湧水を触っている人が‥え?飲む気? きっと体に悪いよ、危なすぎ〜。 -
黄金瀑布から水南洞へ、金水公路を歩いてみます。歩道が狭いので車に気を付けないと‥左側を歩きます。
所々湧水がでていて道路が濡れてます。 -
金水公路の脇に残る何かの土台、軌道の跡?
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黄金瀑布の水は‘黄褐色の川’となり、やがて水南洞の海に流れ出て「陰陽海(2色の海)」を形成します。
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橋を渡ると川の先に青い海が見えてきました〜
左斜面に見える町は水南洞・濂洞里地区。 -
振り返ると歩いてきた金水公路。金瓜石からだいぶ離れたのか、山が小さくみえます。
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川の向こうの斜面に、かつての工場跡地。廃墟の数々、使われなくなった建物がそのまま残されています。
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水南洞の海が近づいてきました、陰陽海はもうすぐ目の前。
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「陰陽海」
‘黄褐色の川’の水が水南洞の海に流れ出て形成された‘青と黄色の2色の海’
川底は黄褐色だったけど水自体は黄色くなかった‥、なぜ黄色い流れが海にできるの?
帰国後調べてみました、ちょっとした化学のお勉強‥
地下水に溶け込んだ金属イオンは滝や渓流で酸化され、二価鉄(2+)は三価鉄(3+)になる→水に溶けにくく析出されて沈殿するので、岩肌が酸化鉄の色(黄褐色)になる。
海水は鉄などの陽イオンの溶解度を下げるため、川の水が海の水と混ざることで水酸化第二鉄の浮遊物を生じ海中にそれらが浮遊する。
陰陽海の黄色い流れは酸化鉄じゃないんだ〜!へぇ〜!
湾内の海流は拡散能力不足で、この浮遊物は厚さ3mも溜まっているんですって。だから閉山されて時間がたった今もこの風景が見られるのか〜。
前述したように川を流れる水は強酸性、草木が生育することができません。もちろん海水浴や川遊びは禁止ですよ。陰陽海 海岸・海
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これは昨年12月末に撮影した陰陽海、青と黄色の境目がはっきりわかります。
黄色い流れは浮遊物が集まって形成されているから、潮・風で形を変えます。当然天候も景観に影響します。晴れていないと感動はないかも‥。 -
陰陽海から後ろを振り返ると巨大な城のような建物。
「十三層遺址」十三層旧鉱石場遺跡。
山の地形に沿って十三層に重なるような精錬所跡。
1933年日本統治時代に粗銅を生産する精錬施設として建てられ、1985年台湾金属鉱業公司が財政難で閉鎖されるまで稼働していたそうです。十三層遺跡 史跡・遺跡
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かつて「東アジア一の金山」といわれた金瓜石鉱山の繁栄ぶりがうかがえる巨大な建物です。
放置され緑の草に埋もれかかった廃墟は「ツワモノドモの夢の跡」‥
‘台湾のポンペイ古城’と称する人もいます。 -
水南洞のバス停に行くとすぐ台湾好行「黄金福隆線」のバスがきました。これまた平日は1時間に1本、今日はツイテルかも。これに乗って黄金博物館に戻ります。
中は普通の路線バスと同じでした。 -
856「黄金福隆線」は金水公路を通り金瓜石に戻るバス。
891「金水浪漫号」は金水公路と違う道(濂洞里、石山社区など)を通ります。「十三層遺址」などの鉱業遺跡がまた違う角度から見られるので時間があえばこっちがお勧め。 -
濂洞里の高台から、巨龍のように地面を這う通風管がよく見えます(昨年5月に撮影)。
十三層遺跡 史跡・遺跡
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‘金瓜石(黄金博物館)’に戻ってきました。遊客中心に預けた荷物を取りに行きます。
今停まっている黄色いバスが891「金水浪漫号」。一方通行の周回バスです。 -
金瓜石(黄金博物館)のバス情報です、ガイドブックにあまり詳細がないので参考になれば‥。
★基隆客運891「金水浪漫号」
10:00〜18:00運行、始発の黄金博物館を平日・毎時00分、土日祝・毎時00分・30分出発。
昨年5月にただ乗って一周したときは所要45分。金瓜石・水南洞の見どころを楽に回れる便利なバスです。 -
★基隆客運788 基隆火車站−瑞芳−九分−金瓜石
路線バス、15分に1本くらいあります。早朝から夜間まで走っています。金瓜石発の最終は21:35と書いてあるけど当にしていいのかは?
私が過去のったバスは基隆まで所要時間45〜60分、瑞芳−基隆間は山道で海を見ることはできませんでした。この路線図を見ると副線で北部海岸線沿いを走る‘濱海公路’経由もあるみたいですが‥乗ったことがないのでよくわかりません。 -
★基隆客運825 瑞芳火車站−金瓜石(黄金博物館)
平日運休、土日運行。30分に1本。瑞芳発9:00〜18:00、金瓜石発9:25〜18:25
★基隆客運856 瑞芳火車站−福隆遊客中心 台湾好行「黄金福隆線」
水金九、北部濱海公路経由。東北角海岸国家風景区の景観も楽しめる路線です。3/16から「黄金瀑布」「南雅南新宮」2つの停留所が増えました。
平日1時間1本、土日祝日30分に1本。
瑞芳発 平 日 9:00〜16:00 毎時00分
土日祝 8:00〜16:00 毎時00分・30分(15:00はなし)
料金は分段制、1段15元。悠遊カードで乗れます。乗り降り自由の1日券は50元。
お得なセットチケットあります〜台湾好行HPで確認してね〜。 -
★基隆客運826 猴とん遊客中心−水南洞
猫村で有名になった猴とんと水金九を結ぶ路線。九分・金瓜石経由。
猴とん駅前にも鉱業遺跡が残る「猴とん煤礦博物園区」があります。
平日運休、日曜日運行。30分に1本。水南洞停車場発9:00〜17:30。
★基隆客運1062 台北中崙−金瓜石
中山高速利用のバス、日祝日は特に乗客が多いです。台北ー金瓜石115元、悠遊カードは乗車時と下車時、センサーにタッチします。 -
見どころ満載でした〜、金瓜石&金水公路。
開設当時の精錬施設・宿舎などの建築物・坑道などがそのまま残されている貴重な近代化遺産である‘金瓜石鉱山とそれに関連する集落’は「水金九礦業遺址」として、2003年台湾の世界遺産候補のひとつに加えられました。
世界遺産登録されると大混雑しちゃうから、登録前に行っちゃいましょう!お勧めですよ〜
金瓜石に別れを告げ、今夜の宿泊先九分に向かいます。 -
もうすぐ九分の街、太陽が傾き夕暮れが近づいています。
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金瓜石からバスに乗って10分、九分老街バス停到着です。
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