2014/12/27 - 2015/01/04
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年末年始の9連休をミラノ・ヴェネツィアで過ごしたうちのミラノ2日目、実質観光1日目の記録です。
表紙の写真は、撮る位置が悪くて上下逆になってますが、中央にミラノ市の紋章が輝くヴィットリオ・エマヌエレ2世のガレリアのイルミネーション。
12/28(日)の旅程
ブレラ美術館
アンブロジアーナ絵画館
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
スカラ座
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
-
観光初日ということで、張り切って朝食開始時間の7時ジャストめがけて部屋を出たのにホテルの中で迷って、朝食会場に着いたのは7時過ぎてたんですけど、貸し切り状態でした。みなさん朝ゆっくりなんですね。
年配のカメリエラに、コーヒー?カップッチーノ?と尋ねられたので、ラッテ・マッキアートありますか、と尋ねたら、もちろん!ということで、ミルクたっぷりのコーヒーをいただきました。クロワッサンはクリーム入り。ジュースはマルチビタミンな(と書いてあった)フルーツミックスジュースです。 -
こちらのホテルの朝食ビュッフェは、パン、ハム、チーズ、果物、ジュース、シリアル、ヨーグルトが数種類ずつでホットミールはありませんでしたが、朝からそんなには食べられないわたしには十分でした。
とりわけ、メニューが何か、伊語&英語で書いたキャプションがおいてあるのがとってもありがたかった…クロワッサンがいっぱいあっても、クリーム入りかチョコ入りかジャム入りか見た目じゃわからないんですもの。 -
朝食会場はH階(ピアノ・アッシュ)にあって、エレベータなら「H」のボタンが0と1の間にあるからわかるんですけど、階段だとどこが何階だかよくわからなくって、一度通り過ぎてフロント階(0階=ピアノ・テッラ)まで行ってしまいました。
フロントに行ったついでにインターネットのパスワードの追加をもらって(1つのコードが1デバイス、24時間しか使えないタイプだったので、スマホ&タブレットPC持参かつ3泊予定のわたしには、チェックイン時にもらった1枚では足りなかったのです)、H階にはどう行けばいいんですか、と尋ねたら、エレベータに乗りなさい、と言われました…。 -
8:15過ぎには支度を調えてホテルを出発。
早朝でまだ観光客の少ないドゥオモを外観だけ拝んで、 -
クリスマス広告で覆われた工事中?のヴィットリオ・エマヌエレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele ?)に入り、
-
ガッレリア中央、スワロフスキー提供のきらっきらのクリスマスツリーの横を通り抜けて、
-
マリーノ宮(Palazzo Marino)で開催中のラッファエッロ展の開館時間を確認。
さらにスカラ広場(Piazza della Scala)を横切ってジュゼッペ・ヴェルディ通り(Via Giuseppe Verdi)からブレラ通り(Via Brera)を通って、 -
ブレラ美術館(Pinacoteca di Brera)へ。
日曜早朝のブレラ通りはあまりに人通りがなくって、「これ道間違えてるんじゃないの…?」と首を傾げてましたが、スカラ広場からひたすらまっすぐなので迷いようがありませんでした。 -
美術館の入り口は、中庭を通り抜けて2階に上がったところ。
チケット購入後の入場口のところでスタッフが数人、打ち合わせをしてたので、その横をすり抜けていこうとしたら、呼び止められて日本語の館内案内を渡されました。
ブラマンテ展やアイエツ展といった特別展示開催中だったこともあって、ただでさえ複雑な順路がますますわかりにくくなってて、あれ、この展示室見た?見てない??という状態でしたので、ちゃんと受け取れてよかったです…。 -
「名画のハイライト」はタイトルと図がズレてましたけど。これって日本語版だけの間違いなのかな…?
わたしの目当ては、カラヴァッジョの「エマオの晩餐(Cena in Emmaus)」と、ラファエッロの「聖母マリアの結婚(Sposalizio della Vergine)」だったのですが、どちらもとても観やすい展示になっていて、近くから遠くから、じっくりと堪能できました。
大型の絵が大量に展示されている8室、9室あたりは自然光メインの展示で目の悪い私には暗すぎて鑑賞しづらかったのですけれど、マンテーニャの「死せるキリスト(Cristo morto)」の展示がとても現代的で凝っていて感心しきり。 -
とくに気に入った作品としては、ジョヴァンニ・ベッリーニの聖母子@6室(よくパンフ等に取り上げられている聖母子の向かいに展示してあった少し前の年代のあどけない感じの聖母子の方)、チーマの3聖人@8室(今回の旅行でがぜん気になる画家になったチーマ。聖ペテロはお約束通りグロテスクなんですが、楽奏の天使がものっすごくかわいらしくて)、ヴェロネーゼのゲッセマネの祈り@9室(シモン家の饗宴よりこちらの天使の御顔が好きで…)、ドッジョーノの3大天使@15室、クリヴェッリの各作品@21室、プロカッチーニの聖カタリナの神秘の結婚@30室あたり。
館内は撮影禁止なのでこちらは中庭の写真ですが。 -
ブレラ美術館鑑賞後は来た道をドゥオモまで歩いて戻って、アンブロジアーナ絵画館(Pinacoteca Ambrosiana)へ。
イタリアの美術館にしては入場料が高いことで有名なようですが(ブレラ美術館が特別展込みで10ユーロなのに比べて、入場料だけで15ユーロ)、カラヴァッジョの果物籠が観たかったのです。
日本語のオーディオガイドも1ユーロで借りて観始めたところ、ティツィアーノ、ボッティチェッリ、ヤン・ブリューゲルと有名どころがずらっと並んでいて圧倒されました。
そして何より、展示物への照明が行き届いていてとても観やすいことに感激。 -
肝心の果物籠は順路の最後、音楽家の肖像(これはわたしには良さがわかりませんでしたが…)の飾られたレオナルド部屋よりもさらに先の図書室の中に飾ってありました。
書棚の間、壁でもなんでもないところに唐突に展示されているのですが、奥行きのある場所での展示だったので、ためつすがめつじっくり鑑賞できました。ただ果物籠がぽつんとあるだけの、背景も穏やかな中間色をした静物画なのになんだか凄味があって不思議な絵です。
順路通り観終わって外に出たところ、入口の真裏の図書館側だったので、ガイドブックを買うために建物のの周りをぐるっと回って入口のブックショップまで戻らなければなりませんでした…。
図書室の中で、ブックショップと書かれた札を見た覚えがあるので、そちらに進んでいればわざわざ遠回りしなくてもよかったのだと思います。 -
そろそろお昼ご飯でも、とすぐ近くのペック(PECK)に寄ってみたのですが、残念ながら12/28はお休みだったので、思いついて最後の晩餐を観に行くことに。
他に優先したいところがたくさんあって諦めていたのですが、もともと13:15からの回をネット予約していて、予約票も持ち歩いていたのです。
地下鉄ドゥオモ駅の改札前のタバッキで地下鉄の2日券を買って、M1線でカドルナ(Cadorna)駅へ。
行くつもりがなくて予習をしてなかったので、駅からどちらに行けばいいのやら地図を見てもまるで判らなくて途方にくれましたが、いかにも最後の晩餐を観に行きます!といった感じの欧米人団体客の後ろにくっついていってなんとかサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)にたどりつきました。 -
最後の晩餐の受付(教会入り口の左側にあるオフィス)で予約票をチケットに交換してもらってから、時間まで教会の中を見て来よう、と前回ツアーで来た時には立ち寄らなかった聖堂に入ってみたのですが、ミサの真っ最中でした。
入口付近で、細かな装飾が施された可愛らしい感じのヴォールトを見上げながらミサが終わるのを待ってたのですが、ミサが終わるなり開館時間終了で追い出されてしまいました…。日曜日は12:30から15:30まで(平日は12時から15時まで)閉館だそうです。残念。
聖堂を出たところで、学生らしき女の子たちに、日本人?と英語&日本語で声をかけられたのですが、こちらが話しかけるより先に話しかけてくる現地人は商売人か詐欺、という事前学習のもと、すげなく通り過ぎてしまいました。離れてからそっと様子をうかがってみると、どうやら麻薬撲滅の真面目な署名&募金活動だったようで、なんだか申し訳なかったのですが。 -
こちらもきっちり時間どおり人数も鑑賞時間も限定される「最後の晩餐」、日曜日だけあって満員だったようです。
2度目の訪問でしたが、この壁画自体よりもイタリア人のこの絵にかける情熱の方に毎度感心してしまいます。
鑑賞後はブックショップを覗いて、以前来た際に結構きれいだったような記憶があったお手洗いを借りたのですが、便座がありませんでした…。今回の旅行ではトイレ運(?)がよくて他では1回も当たらなかったのですが。 -
カドルナ駅まで戻る途中で、ジェラテリアのショコラ(Shockolat)に寄り道。
寒かったし、お昼ご飯もまだだったので、ケーキや焼き菓子という選択肢もあったんですが、やっぱりジェラートが食べたい…!とお勧めを尋いて、チョコレートのジェラートを。
私の片言のイタリア語に、若い男性&女性の店員が2人して身振り手振り交えながら一生懸命メニューについて説明してくれたのですが、1種類でいいのか?と訊かれて、寒いから、と答えたら、じゃあもう少し、とつぎ足してくれましたよ…寒いから、って言ったのに…!
この店、ネットではあちこちで紹介を見かけたんですが、あんまり観光客はこないんでしょうか?ホテルや美術館、リストランテでは、こっちがちょっと言葉に詰まると、たいてい英語で説明が返ってきたのですが、ここはそうではありませんでした。
ちなみに1カップ(たぶん普通は2フレーバー)で2.5ユーロ。こっくりとして甘すぎない、まさにチョコレート!といったジェラートで美味しかったです。 -
2階には広いカフェスペースがあるらしいのですが、わたしが利用したのは1階の小さなテーブルが並んでいるスペース。
先客の家族連れはケーキ&コーヒー、私が食べてる間に来たカップルはコーヒーのみ、1人で立ち寄った年配の男性はコーンにジェラートを3種類くらい山盛り、とジェラテリアでも使い方は様々なようです。 -
再びカドルナ駅から地下鉄に乗ってドゥオモ駅に戻り、トリノ通り(Via Torino)にあるスーパーBILLAで水とジュースとお土産用のインスタント食品を購入。
BILLAは1階からは想像できないくらい地階が広くて、ジュース1つ選ぶのにもあれこれ迷ってしまいました。
さらにお土産を買うべく、ジョヴァンニ・ガッリ(Giovanni Galli)というお菓子屋さんに寄ったのですが、日曜は13時で閉店だった(事前にホームページで確認してたのにこの日が日曜日だということをすっかり忘れてた)ので、クリスマスマーケットでにぎわうドゥオモ脇を通り抜けていったんホテルに戻りました。
12/28でもイタリアではまだまだクリスマスという感じで、ツリーやクリスマスディスプレイがあちこちに。さすがにパネットーネはスーパーで値引きされてましたけど。 -
結局お昼を抜いて、ホテルの部屋でチョコレートやお菓子を摘まんで済ませてしまったのですが、私的メインイベント@ミラノを目前に控えて興奮していたのかほとんど空腹を覚えませんでした…。
-
そのメインイベントがこちら、スカラ座(Teatro alla Scala)でのオペラ観劇。
もともと試しに観てみたオペラが気に入ってイタリア語の勉強を始め、さらにイタリアの美術にも興味を持って…というきっかけでイタリアにハマってきたものですから、それはもう楽しみにしていたのです。 -
残念ながら旅行日程中には通常のオペラ公演がなくて、この日上演されたのは子ども向けのチェネレントラ(シンデレラ)だったのですが、これはこれでなかなか面白かったです。
通常、休憩込みで3時間くらいはある演目を1時間半弱の1幕物に編曲しているので、ストーリーもかなり改変されていて、狂言回し役でロッシーニ(作曲家本人)は出てくるわ、チェネレントラを舞踏会に導くのがチェネレントラの飼っていた小鳥になってるわ、チェネレントラと王子の再会の鍵となるのが腕輪じゃなくてガラスの靴になってるわ、ロッシーニの意図を無視するにもほどがあるだろうという演出でしたけど、子どもたちにはウケてましたし、歌手とオーケストラはスカラ座アカデミー出身者で若々しく勢いがありました。 -
観客育成に主眼が置かれた子ども向け公演ということで、チケットもお安く(平土間で40ユーロ、大人1人につき子ども1人無料)、客席の面々も様々でした。
父子揃って蝶ネクタイにジャケットというフォーマル姿な親子や、ディズニーアニメのコスプレみたいなドレスを着た女の子とスーツ姿のお母さん、全員セーターとデニムといった普段着の大家族がいる一方で、ひとりゆったりと最前列で鑑賞しているお爺さんも。
皆さん開演前、開演後ともホール内外問わず記念写真撮りまくりなのでわたしも便乗して撮ってみましたが、ピンボケもいいところです。 -
いちばんマシだったのが、スカラ座かどうかも判然としない天井の写真という…。
-
終演後はキャストとの撮影会まであって、ホワイエは大混雑でした。
こちらはラミ−ロ王子役のテノール歌手。声に張りがあって演技にも可愛げもあったのはよかったのですが、衣装をもう少し考えてあげてほしかったです…従者に変装してるときに肥えたお腹が目立ち過ぎててチェネレントラが一目惚れするのが理解できなかった…。 -
こちらは撮った覚えがないのに混雑に押されているうちにカメラに収まっていたホワイエ内のクリスマスツリー。天井まで届きそうな立派なツリーでした。
16時開演、17時半には終演だったので、スカラ座を出た後もまだまだ日曜日の夜の街は賑わっていました。 -
鼻歌まじりでイルミネーションの眩いガッレリアの本屋を覗き、それからデパートのリナシェンテ(La Rinascente)へ。
夕食用に何か惣菜でも、と思ったのですが、日曜日の夜だからか年末だからか、エレベータで将棋倒しでも起きるんじゃないかという混雑ぶりに恐れをなして早々に退散してしまいました。
エクセルシオールの地下の食品売り場も覗いてみましたが、結局、ホテルまでの道すがら、クリスマスマーケットに出店していたシチリア料理の屋台でアランチーニとカンノーロを買ってホテルの部屋で夕ご飯。
それでもちゃんとアランチーニはあったかくて、カンノーロはさくさくのぱりぱりで美味しかったです。
明日はさすがにどこかでちゃんとしたご飯を食べよう、と思いつつ、時差のせいもあって早々に寝てしまったミラノ観光1日目だったのでした。
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