2014/12/31 - 2014/12/31
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トンガリキさん
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フォブジカからトンサに向けて出発します。トンサではこの年末年始に「トンサ・ツェチュ」というお祭りが開催されていたので、それにあわせて今回のブータン旅行を決めました。トンサ・ツェチュは3~4日間ほどの期間で行われていて、我々は2日目と3日目のツェチュを参観しましたが、初日は様々な種類の動物神の仮面をかぶって躍動して踊る「チャム」と呼ばれる仮面舞踊や、「ラクシャ・マンチャム」と呼ばれる閻魔大王の裁きの物語などが行われていて、見る場所も舞台際のかぶりつきで見させてもらい、ツェチュを堪能させていただきました。
以下、日程です。
12/27(土) 関空→バンコク
12/28(日) バンコク→パロ→ティンプー
12/29(月) ティンプー→ドチュ・ラ峠→プナカ→ロベサ
12/30(火) ロベサ→チミ・ラカン→ホブジカ
12/31(水) ホブジカ→トンサ(ツェチュ)
1/1(木) トンサ(ツェチュ)→ティンプー
1/2(金) ティンプー→パロ→タクツァン僧院→パロ
1/3(土) パロ→バンコク(機中泊)
1/4(日) 関空
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フォブジカを9時に出発しトンサに向かいます。峠のペレ・ラ(3,360m)を通過し、しばらく行くとルクジ村が見えてきました。この耕作地は大蛇にも例えられるそうです。
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チェンデジ・チョルテン。18世紀にレクパイ・ドントゥプによって建てられました。
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チェンデジ・チョルテン。
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濃紺の青空に映えるチェンデジ・チョルテン。
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11時半頃にトンサ・ゾンを一望できる展望台に到着しました。
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山肌にへばりつくように建っているトンサ・ゾン。ここで今ツェチュと呼ばれるお祭りが開かれています。
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展望台からは谷をぐるっと回って30分ほどでトンサのヤンキル・リゾートホテルに到着しました。
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ホテル敷地内にある巨大マニ車。
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部屋の前からはトンサ・ゾンを抱く山並みの絶景が広がっています。
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青空に映えるダルシン。
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昼食後、妻はティンプーで購入した民族衣装のキラに着替えました。ホテルの従業員に着付けを手伝ってもらいました。
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キラを着て回すマニ車。
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13時半頃にトンサ・ゾンに到着。
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入口で座っていた民族衣装のキラを着飾った女性を撮らせてもらいました。ブータン人はゾンや寺院では正装しないといけないので、男女とも皆民族衣装で着飾っており、それを見るだけでも楽しかったです。
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トンサ・ゾンに入場すると、中庭でツェチュが行われていました。トンサ・ツェチュは冬季の寒い時期に行われるので、寒さを心配していましたが、太陽が出ている間は寒くも無く、特に問題ありませんでした。
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動物神の仮面をかぶった踊りが繰り広げられています。この仮面舞踊は「チャム」と呼ばれていて、単なる見世物ではなく宗教的な儀礼を舞踊化したものです。祭りに集まった信者に対して、目に見える形でわかりやすく仏法の内容を仮面舞踊を通じて説いています。
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ツェチュに集まったブータン人の観客。後ろからだと見えにくいのですが、チェンチョさんが外国人は前の空いている席に座ってもかまわないと言われたので、恐縮しながら座らせていただきました。
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舞台際のかぶりつきの場所から見たツェチュ。ここからだと、仮面舞踊から伝わってくる迫力が全く違います。
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演目は「ラクシャ・マンチャム」と呼ばれるもので、死後に誰もが会わなくてはならない閻魔大王の法廷を題材にしたもので、閻魔大王の裁きによって、悪人が地獄に、善人は極楽に送られる様子が演じられています。
以下に記載する内容は、「ブータンのチャムと密教圏のチャムとの比較考察(ブータン王国トンサ・ゾンのツェチュの式次第)」(作成者 木村理子さん)というネットに公開されている論文を一部参考にしました。トンサ・ツェチュの演目の内容が詳しく書かれており、20ページくらいのPDFですが、これを印刷して現地に持って行っておけば、トンサ・ツェチュをもっと深く理解することができたと思います。 -
ここで小休止。雪獅子(スノーライオン)の神。
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目の前に立っていた動物神の後ろ姿。
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動物神の一つである犬の神。
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ツェチュに見入っていると、目の前にアツァラと呼ばれる道化師があらわれました。観客の目の前に札束を振り上げながら、寄付を募っています。1ドル差し上げると、オーッと雄たけびを上げて、1ドル札を高く掲げて観客にアピールしていました。
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アツァラとブータン人のツーショット。お笑い担当のアツァラが道化役として観客の笑いを誘っています。
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再びチャムが始まりました。
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動物神の一つである雄牛の神。
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太鼓やドラを持った楽器演奏の面々が登場してきました。
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その後ろに正装した人々が歩いていきます。男性は民族衣装のゴの上に「カムニ」と呼ばれる白い布を肩から斜めに巻き付けます。
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彼らが履いていた伝統衣装の靴。
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向かって右側の堂内から、僧侶が白いカタを奥から引っ張っており、ここから何かが出てくるようです。
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巨大な閻魔大王(チェジ・ゲブ)が姿を現しました。
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閻魔大王(チェジ・ゲブ)が倒れないように、僧侶やアツァラが支えながら総がかりで動かしています。
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閻魔大王が出てくるのを見守る動物神たち。
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ゆっくりと中庭の周りを閻魔大王が半周している中、動物神たちがチャムを演じています。
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閻魔大王が正面の玉座に座り、動物神たちは2列になって向かい合いながら座りました。
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正面の玉座に座った閻魔大王(チェジ・ゲブ)
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閻魔大王(チェジ・ゲブ)
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閻魔大王のそばに立つラクシャ・ランゴ。雄牛面に長い角を有しており、その角に付けられた旗は全体のリーダーである証です。
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デュナ・チュと呼ばれる黒魔が閻魔大王の前で踊ります。
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その後、動物神たちによるチャムが閻魔大王の前で繰り広げられます。
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しばらくすると、まず最初に黒い仮面をかぶった悪人の男がデュナ・チュとラクシャ・ランゴに連行されてきました。捕まえれば逃げられ、この繰り返しが数度ありました。男の逃げ足はすごく早かったです。
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悪人が土下座して許しを請う中、ラクシャ・ランゴが男の生前の悪行の数々を閻魔大王に報告します。
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この悪人の男が生前に殺生した牛と豚の生首が運ばれてきました。観衆の前に置かれた生首をアツァラが眺めています。
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観衆による閻魔大王の拝礼が始まりました。閻魔大王の前に立った僧侶から祝福の紐を受け取ります。
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動物神の後ろで、拝礼に向かう行列が並んでいます。
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拝礼に向かう人々の行列。
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拝礼を終えた人々が戻っていきます。女性は正装の場合、民族衣装のキラを着た上で、「ラチュー」と呼ばれる細長い布を左の肩の上から掛けるようにします。
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拝礼を終えた人々はちょうど我々の座る場所の前を通り過ぎていくので、カラフルな民族衣装のキラをまとったブータンの女性を、まるでファッションショーの様に見ることができました。
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親子連れ。ブータンのお母さんは若い人が多いようです。
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こちらも親子連れ。子どものゴは龍が描かれていて、靴も伝統的なものを履いています。
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日本人の10代の女の子かと思わせるくらい、顔立ちや雰囲気が似ています。
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コミュニティ・ポリス。子供がその役割をしており、会場の周りに立ちながら、観衆の整理をしたり、質問に答えたりしていました。
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日本からの撮影班がトンサ・ツェチュを一日中撮影していました。テレビでのドキュメンタリーであれば放映が楽しみです。
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ツェチュは両側の建物の上からも見ることができます。2階のバルコニーから眺める人々。
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こちらの窓からは、僧侶がチャムを眺めていました。
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舞台正面の上から見下ろして眺める人々。
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黒魔(デュナ・チュ)は一人、旋回して踊り続けています。
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黒魔(デュナ・チュ)が男の悪行を数え上げるのに対して、その向こうに白い仮面をかぶって立つ白神(ハ・カルポ)は生前に行った善行を称えます。
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この双方のやりとりを観衆が見守っています。
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ラクシャ・マンチャムに見入る観衆。
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閻魔大王の拝礼の列に並ぶ人々と劇を見守る観衆。その前には、悪人が殺生した生首が置かれています。
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牛と豚の生首と観衆。
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アツァラがおもむろに牛の生首を立てて、その上に座り始めました。動きがユーモラスで見ていて楽しいです。
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閻魔大王の裁決が下り、悪人の男は地獄に送られることになりました。地面に黒い布が敷かれ地獄への道が表わされると、動物神たちが広げた黒い布の上に男を載せて、男を地獄まで連行していきました。またもや、男は素早く逃げていき、姿を消しました。
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再びチャムは続きます。
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その10分後くらいに、生前に善行を積んだ聖人の男が動物神たちに連れて来られます。
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聖人が閻魔大王の前に連れてこられました。
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この仮面劇に見入っていると、目の前にアツァラが立ちはだかったので、少し寄付をしました。
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我々の後ろに座っていた人は、アツァラにみかんの差し入れをしていました。
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座って待つ動物神。
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アツァラが差し入れでもらったみかんを皮をむいてあげて、動物神に配り歩いていました。道化役として観衆を笑わせるだけでなく、祭りのサポート役としても重要な役割を果たしています。
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みかんを配り歩くアツァラ。
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談笑するコミュニティ・ポリス。
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まったりとツェチュを見守る人々。
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聖人の悪行を黒魔(デュナ・チュ)が閻魔大王に踊りながら告げています。
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白神(ハ・カルポ)が聖人の善行を伝えるため、白い数珠を掲げてお祈りしています。
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白神(ハ・カルポ)が聖人の善行を告げている間、黒魔(デュナ・チュ)は周囲で舞い続けています。胸にくくりつけた鈴が走るたびにシャンシャン鳴り続けていました。
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聖人の善行と悪行が猿が手に持つ天秤にかけられます。
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白神(ハ・カルポ)に導かれて、極楽からの使いの五人の天女が登場してきました。聖人は極楽へと連れて行かれるようです。
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男性が天女に扮して、手に持つ小さな小太鼓と金剛鈴を鳴らして、真言を唱えています。
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我々の目の前に五人の天女が整列して立ち止まり、真言を唱え始めました。
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真言を唱える天女。
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五人の天女を導く白神(ハ・カルポ)。
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五人の天女は聖人の後ろで白神(ハ・カルポ)とともに歌います。
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聖人、白神(ハ・カルポ)とともに閻魔大王の下に進み、拝礼します。
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白い布の上を、五人の天女を先頭に、聖人、白神(ハ・カルポ)が続いて極楽への道を歩いていきます。
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極楽へと歩いていく聖人を捕まえようとして、黒魔(デュナ・チュ)が縄で聖人を引っ張ろうとしますが、白神(ハ・カルポ)に遮られ、めでたく聖人は極楽へと歩んでいきました。
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動物神が閻魔大王(チェジ・ゲブ)の前で、極楽へ行った聖人を見送っています。閻魔大王は退出の準備に入ります。
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僧侶や行政の幹部達を先頭にして、閻魔大王(チェジ・ゲブ)がアツァラや僧侶に抱えられて中庭を一周します。
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中庭を一周する閻魔大王。
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閻魔大王(チェジ・ゲブ)
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一周した後、後ろ向きで堂内に入っていきました。
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閻魔大王の退出後、動物神によるチャムが始まりました。
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赤い紐を持って踊る鹿神(アニ・シャワ)。ラクシャ・ランゴ同様、角に旗が付けられていて、サブリーダー的存在だそうです。
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チャムを舞う動物神。右手にはプルバ(金剛くさび)、左手にはカパーラ(どくろ杯)を持って踊っています。
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左から、ゴムボールを手に持つサル、鹿神(アニ・シャワ)、リーダーのラクシャ・ランゴ。
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動物神が中央に集まり円陣を組みました。
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居並ぶ動物神たち。
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動物神。
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動物神が交代で、前に出てきて踊ります。
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動物神たちが、さらに小さな輪になって集まりました。
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おしくらまんじゅうの様に、密集して身体を寄せ合った状態で、円を描いて歩いています。
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密集して歩く動物神たち。
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仮面をかぶった動物神たちがこれほど密集している様子は圧巻です。
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16時半頃、ここに来てようやく場所を移して、違う視点からチャムを鑑賞します。
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2階に上がり、上から眺めることにします。円から一列になって並び始めました。
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閻魔大王も退出したので、この時間帯になると、観衆もまばらです。
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寄付のお金をもらっているアツァラ。
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動物神がラクシャ・ランゴを先頭にして一列に並びます。
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一列になって並ぶ動物神たち。
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数名の動物神が前に進み出て踊ります。
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旋回して踊る動物神たち。
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トンサ・ゾンとツェチュ。
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その間、ラクシャ・ランゴが列から外れて、端の角の場所に座りました。
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村の女性たちが控室から列になって現れ、角に座るラクシャ・ランゴの前に拝礼し、右隣りに座るアツァラにお供え物を渡します。拝礼後に戻ろうとする女性たちのお尻を、アツァラたちは紐の付いたゴムボールで叩いていきます。
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ゴムボールでお尻を叩かれる女性たち。
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角に座りながら佇むラクシャ・ランゴ。
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サルとアツァラと鹿神(アニ・シャワ)によるチャムが続きます。ツェチュも終わりに近づいた来たので、17時前くらいにトンサ・ゾンを出ることにします。
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トンサ・ゾンの内部を観光していなかったので、少しだけ場内を歩きました。あれだけ賑わっていた入口の階段も、もう誰もいません。
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トンサ・ゾンの外観。
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出口で子ども二人を撮らせてもらいました。
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トンサ・ゾンの橋を渡った所では日用品や服を売る多くの屋台が店を構えていました。
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トンサ・ゾンの全景。
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ドゥルク・ビールで乾杯。
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この日は大みそかなので、中庭でニューイヤーパーティーが開かれていました。
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ケーキが用意されていました。
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夜のマニ車。
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トンサゾンの夜景。寒いので、年越しを待つまでも無く、寝袋にくるまりながら、ほどなく就寝。
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