伊賀上野　関白秀次の改易切腹に連座するも一族の高虎に救われた良政を初代とする藤堂玄蕃家を祀る『大超寺』散歩

2015/01/05 - 2015/01/05

伊賀鉄道上野駅より徒歩で約８分、各宗派が立ち並ぶ寺町の一角にある仏生山・大超寺（だいちょうじ、三重県伊賀市上野寺町）は本尊を阿弥陀如来とする浄土宗の寺院で伊賀・伊勢を治めた築城の名手藤堂高虎（とうどう・たかとら、１５５６～１６３０））の一族になる藤堂良政を初代とする藤堂玄蕃家の菩提寺となっています。

初代藤堂良政（とうどう・よしまさ、１５５９～１６００）は初めは信長や秀吉に仕え、天正１８年（１５９０）から秀次に仕えるも秀次の改易・切腹に伴い一族の藤堂高虎に預けられその後罪状許されそのまま高虎の家臣となります。

慶長５年（１６００）の関ヶ原の戦いでは高虎に従い東軍として戦いますがが討ち取られ戦後大善寺（後の大超寺）に葬られ、玄蕃家は伊賀上野城代などの職責を担い藤堂家一門として機能します。


当該寺院のホームページでは略記として下記の通り記述されています。

『　仏生山　大超寺

藤堂高虎公が紀州粉川より伊予今治に移る際、粉川超誓寺住職暁誉上人も共に移り、今治の地に大善寺を造営。慶長１３年高虎公が伊賀・伊勢を領するや上人も再度従い、上野にて大善寺を開いた。高虎公は叔父藤堂玄蕃が関ヶ原にて戦死しており、その菩提を弔うため、この寺を建造した。代々、藤堂玄蕃の菩提寺、伊賀上野本山として繁栄した。暁誉上人は後に超誓寺を建てた。明治８年大善寺・超誓寺を合併、「大善超誓寺」とし、さらに明治２２年大超寺と改称し今日に至る。　』

エリア 伊賀・上野(三重)

• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

大超寺・山門

大超寺・寺標

「仏生山　大超寺」と刻された石標が建てられています。縁起によれば「大善寺」と「調誓寺」とが合併し、新たに「大超寺」と改称するに至ります。

大超寺・本堂

大超寺・鐘楼

大超寺・扁額

寺号の「大超寺」が揮毫されています。

藤堂玄蕃墓地・正門

藤堂玄蕃家代々の墓・説明板

初代藤堂玄蕃良政関が原の役討死　
三代藤堂玄蕃良重大坂夏の陣討死
七代藤堂玄蕃良成伊賀城代家老職　　

藤堂玄蕃家墓地

藤堂玄蕃家墓地

見事な宝篋印塔が建てられています。

松尾芭蕉（１６４４～１６９４）立像

当地伊賀国の出身であることに気づきました。

松尾芭蕉像建立記念

伊賀上野観光案内図

伊賀上野観光案内図（拡大図）

伊賀上野城がその中心として描かれています。

伊賀鉄道車両

マンガチックなラッピング車両が印象的です。またJR伊賀上野駅に戻ります。

上野市

やっぱり「伊賀上野市」の表記の方が歴史を感じますね。

伊賀鉄道車両

伊賀鉄道路線地図

JR関西線・伊賀上野駅

陸橋から大阪方面を展望します。

JR関西線・伊賀上野駅

反対の亀山方面を展望します。

関西本線時刻表

「本線」の表示ですが時刻表を見るとローカル線ですよね。

JR伊賀上野駅構内