2014/08/19 - 2014/08/25
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Minty Pinkさん
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やっと本当に美術館巡りが始まって3冊目。
写真撮影OKの美術館ゆえに、枚数も多くなってます。
お好きな方はごゆっくりご覧いただければ幸いです。
★ここでは、印象派関連とフェルメールのお部屋、その他をご紹介。表紙の絵はベックリンの『死の島』★
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ギャラリー823。Annenberg Collectionのお部屋の一つです。
ゴッホ、ゴーギャン、スーラなどがございます。
では、ゴッホ2点のご紹介。 -
Vincent van Gogh(Dutch, 1853-1890)
La Berceuse (Woman Rocking a Cradle), 1889
日本語だと『ゆりかごを揺らす女』というのかな。
お友達のルーラン夫人。 -
本当にこんな壁紙だったのかしらん?
夫である「郵便配達夫ルーラン」の肖像画にもバックにこの壁紙が描かれているバージョンのがある。 -
こちらもゴッホ。
Olive Trees, 1889
ゴッホが描く「木」と言えば糸杉が有名だけど、オリーブシリーズもたくさんある。 -
間近でタッチをごらんあれ。
解説には「スーラ式点描」で描かれたと。 -
空にたくさん浮かんでいるこのピンクのぐるぐるは何?
MOMAにある『星月夜』はそれこそ強烈な空のぐるぐるが印象的。あれも1889年の作品。 -
で、そのスーラもございます。
Georges Seurat (French, 1859-1891)
Gray Weather, Grande Jatte, ca. 1886-88
これ、グランドジャット島なんですね。 -
スーラの作品でよく見る、「縁取りも点描」。
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この根気強いテンテンが、作品の透明感を生み出すのね。
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ギャラリー823からゴッホをもう一点。
Wheat Field with Cypresses, 1889
ゴッホは、たった10年間の画業の間にも、住む場所が変わるにつれて画風も変わっていくのがおもしろいのだけど、1889年というのは、サン=レミの療養院に収容されていた時期。正気に戻ったときは猛烈な勢いで作品を描いていたとか。
この空の色なんか、すっきりしていて好きだなあ。でもやっぱり不安な感じがでてるんでしょうね。 -
画面左の灌木のあたり。
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山と空の間。
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ここからは、ギャラリー823のお隣、ギャラリー826。
Post Impressionismのお部屋。
「え?『グランドジャット島の日曜日の午後』?!これはシカゴ美術館にあるのでは?」…なんて、驚かないですよね。写真のぱっと見でも点描が荒いのがわかります。スーラは『グランドジャット島…』の習作を何枚も何枚も描いていますが、ここまで完成作品に近いのを見たのは初めてです。(完成版、未見です。)
Study for "A Sunday on La Grande Jatte", 1884
完成版は1886年。 -
『グランドジャット島…』と言えばこの方の姿が印象的かと。
中野京子氏『印象派で「近代」を読む』には、「猿は娼婦の持ち物とされていた。紳士とデゥミ・モンディーヌであろう」と書かれていました。 -
座っている女性の体の向きが違うけど、他はほとんど完成版といっしょ。
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やはり点描の額縁。
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右はシニャック。
Paul signac(French, 1863-1935)
The Jetty at Cassis, Opus 198, 1889
左はスーラ。
Circus Sideshow, 1887-88
『サーカスの客寄せ』 -
スーラはそんなに好きではないけど、この作品は好きだなあ。幻想的な感じが。
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ガス灯の下で。
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Post Impressionismということで、ゴッホがたくさんございます。
描かれた順に見ていきましょう。
Sunflowers, 1887
花瓶に生けられているのばかりが「ゴッホのひまわり」ではないわけで。
4枚ある「テーブルに置きバージョン」のひとつ。
背景のブルーとのコントラストが美しい。
あら、87年ということは、まだパリにいた時代? -
絵の具が盛り上がって、とても生き生きした表現。
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花の裏側も見てね。
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Self-Portrait with a Straw Hat (obverse: The Potato Peeler), 1887
自画像をたくさん描いているゴッホ。メトロポリタンのは、麦わら帽をかぶったバージョン。 -
この目がゴッホ。
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なぜか自画像だけこのように特別扱いの展示方法。いつも周りは人だかり。やっと少なくなってきたところで一枚。
背景に写っているのもゴッホ。
左から
L'Arlesienne: Madame Joseph-Michel Ginoux, 1888-89
『ジヌー夫人』
Oleanders, 1888
Cypresses, 1889
Irises, 1890 -
Oleanders, 1888
アルル時代。明るい作品がたくさん。
ゴッホにとって「夾竹桃」は生きる喜びを表す花。 -
エミール・ゾラの『生きる悦び』(黄色い本)とともに。
この本は『開かれた聖書のある静物』の中にも描き込まれているのですが、全然雰囲気が違います。 -
いや、でもこんなたっぷり切り花にして飾って大丈夫なの?
夾竹桃ってとてもきれいだけど、猛毒だよね…。 -
Cypresses, 1889
ギャラリー823にあるのとはまた別の「糸杉」。
糸杉は、ひまわり以上に南仏で印象に残る植物。でも、ゴッホが糸杉を中心的モチーフとして描くのはサン・レミに移ってから。
「ぼくに見えているように描いた人がいないのが不思議に思える…。まるでエジプトのオベリスクのようだ」(1889年6月の書簡) -
この「昼間の三日月」が好き。
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もりもりと盛り上がる絵の具。強烈なタッチ。
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First Steps, after Millet, 1890
サン・レミの病院で、テオに送ってもらった版画や複製をさかんに油彩で模写したうちの一枚。模写と言ってもモノクロのものをカラーにしているので、半分創作という考え方も。
これはミレーの作品から。敬愛するミレーの模写は21枚描いた。 -
まだまだGallery 826。ゴーギャンも登場。
Paul Gauguin (French, 1848-1903 )
Ia Orana Maria (Hail Mary), 1891
タヒチ人の親子をモデルにしているけど、頭上に光輪。左側には翼のある天使。
タイトルの「イア・オラナ・マリア」はタヒチ語で「我、汝マリアを迎える」。
大天使ガブリエルが受胎告知の際に最初に発した言葉だそうです。 -
ほらね、光輪。
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この仏教的ポーズはジャワ島のボロブドゥール遺跡の彫刻を参考にしているのですって。
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もう一枚、ゴーギャン。
Two Tahitian Women, 1899 -
左側の女性の顔立ちが好き。タヒチ美人。
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アンリ・ルソーもございます。
Henri Rousseau (French, 1844−1910)
The Repast of the Lion, ca. 1907
ジャングルを多く描いたルソー。実際にはパリの植物園でスケッチした植物の組み合わせ。 -
これは、月か太陽か…。
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そろそろ午後4時。移動してきた先は Gallery 800。廊下のような細長い空間です。こちらでのお目当ては…
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ベックリンの『死の島』
Arnold Bocklin (Swiss, 1827-1901)
Island of the Dead, Date: 1880
中野京子氏の『怖い絵』で見て印象的だった作品。とうとうご対面。 -
若くして未亡人になった依頼主から「夫の喪に服し、夢想するための絵がほしい」との注文を受けての作品。
死者を来世へ運ぶ小舟。 -
赤茶けたごつごつとした岩に穿たれた埋葬所。
この作品は5バージョンあり、メトロポリタンのは実際に依頼主に渡された作品。
他はバーゼル美術館、ベルリン国立美術館、ライプツィヒ美術館の所蔵。1枚は第二次世界大戦で焼失。ベルリンのはヒトラーが執務室に飾っていたもの。 -
屹立する糸杉。
糸杉は冥界の神を祭る際に使われていて、そのためにしばしば墓地に植えられるようになったとか。 -
Gallery 801です。
目的はただひとつ、「グリザイユのオダリスク」
Jean Auguste Dominique Ingres (French, 1780-1867)and Workshop
Odalisque in Grisaille, ca. 1824-34
グリザイユというのは「ねずみ色単色画法」なのですね。
まあ、特にアングル好きというわけではないんです。ルーブルで「グランド」の方を見逃したんです。絶対その部屋にはいたのに。後で気づいて「しまった!」と。
きっと「モナ・リザ」酔いかなんかしてたんだと思う。
で、メトロポリタンに別バージョンがあるとのことでのご対面。 -
ルーブル版のようにターバンには柄はないし、羽はねの扇も持っていないシンプルさ。噂の「背中の長さ」はいっしょかな。
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本日のメトロポリタン最後の目的地に向かわねば。
移動中、2階から見るギャラリー548。 -
ここは Gallery 601。行き過ぎた…。
でも、一枚興味をひかれる絵が。
Guido Reni(Italian, 1575-1642)
The Immaculate Conception, 1627
「無原罪の御宿り」というやつね。レーニさんて、存じ上げませんでしたが。 -
上弦の月に乗り、天使を踏んづけているマリア様…。おお…。
顔に直接翼が生えたあなたは果たしてセラフィムかケルビムか…。
木村泰司氏によれば、本当は「下弦の月」でなくてはならないのだとか。 -
慌てて戻ります。…でもやっぱり途中でひっかかる。
こちらは Gallery 637。 レンブラントのお部屋。
Rembrandt van Rijn (Dutch, 1606-1669)
Aristotle with a Bust of Homer, 1653 -
こちら、アリストテレス。ホメロスの胸像を見つめております。
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キラキラと光る装飾品。
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ここです! 本日のメトロポリタン最後の目的地。
Gallery 632。フェルメールとその時代の画家たち。
日本人に人気のフェルメール。やはり、他の部屋より日本人率が高かったような。 -
それでは、メトロポリタン所蔵、5点のフェルメールをご紹介。
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Johannes Vermeer (Dutch, 1632?1675)
A Maid Asleep,1656-57
こちら、「眠る女」は門外不出。 -
頬が赤いよ。お酒を飲んで居眠り?
それにしても、この髪型はいったい…? -
テーブルクロス…にしてはずいぶん厚みがあるような。
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お酒が入っているらしい壺。
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こちら、ここの一番人気でしょうか?
Young Woman with a Water Pitcher, ca. 1662
「水差しをもつ女」 -
青いステンドグラスの窓。朝日が差し込む。
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「眠る女」のクロスに似ている?
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白い頭巾。陰は青が効果的に使われている。
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お隣はこれ。「少女」というタイトルで知られていますが、
Study of a Young Woman,1665−67
習作なんですね。肖像画ではなくトローニーらしい。「真珠の耳飾りの少女」と同じように大きな真珠の耳飾りをしているけれど、ほとんど印象に残らない。 -
さらにお隣はこれ。
Woman with a Lute, ca. 1662-63
「窓辺でリュートを弾く女」 -
フェルメール作品にはよく壁にかかった地図が描かれている。
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画面左側から差し込む光も定番。この方も大きな真珠の耳飾りをしている。
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5枚目はこれ。
Allegory of the Catholic Faith,ca. 1670-72
「信仰の寓意」と呼ばれるもの。
2014年12月現在、Not on View
メトロポリタンに5枚所蔵と言っても、全部そろっていたのはラッキーだったのよね。 -
小林頼子氏によると、フェルメール作品の中で唯一といってよい演劇的な仕草。
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タペストリーの随所にとりついた白い斑点。
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キリストを意味する角張った石。その下には蛇がつぶれて横たわる。なにやらすごいモチーフがあちこちに。
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女性(信仰)の視線の先にはガラスの球体。
中に水を入れて照明として用いられた実用品だが、ここではすべてを映し出す神の象徴。 -
フェルメールの部屋に入って1時間弱。さすがに疲れて「ふー」っとベンチに座っていると、噂通り5時15分には追い出し開始。承知しました。
出口にぞろぞろと向かう人々。 -
入り口のホールに到着。
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5時20分。外はまだまだ明るい。白いシャツはMETの職員さん。厳しくどんどん追い出していく。
これにて第1回メトロポリタン訪問は終了。次は8時までオープンのMOMAへ!
まだまだ続く一人旅3日目。
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