2014/05/22 - 2014/05/22
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さんしぇさん
今週に入ってから、実は断続的に雨に降られています。
国内ならば、雨を前にあえなく外出中止と成ろうところ、旅の空の下では
その時間があまりに惜しく、勤勉(?)にもせっせと外歩きの毎日。
本日のメニュー
・改築成ったオルセーにようやく
・印象派もいいけどはゴッホもね
・アングルがいた!
・アパルトマン探訪、下から上から
・あれこれの“初めて”
・巣篭もりにはお菓子でしょ
-
今日も今日とて、いそいそお弁当作ったのに、さあ出陣と思ったら・・またも雨。
どうする?お弁当は、残念だけど帰って来てから。
外が駄目なら単純に内、屋内と来たら美術館。
そうだ!オルセー行こう。 -
何しろ、昨日は印象派絵画の現場見て来たしね、あの中に少なくともオルセー所蔵が
3点あったので、ここで実画を拝見するとしましょう。
さておもむろに部屋を出てオルセー到着が11h頃、すると前庭には長蛇の列、この時間
そりゃ並ぶよね。
それでも30分は掛からなかったので良しとしましょう。
見ると、ゴッホ描く自画像とアルトーとでも読むのか大きな顔写真が並んで、企画展のもよう。
あら、いい時にやって来たわ〜。
それがこの、
「ヴァン・ゴッホ/アルトー(Van Gogh / Artaud)展」
副題がこれがまた穏やかでなく、“社会によって死に追いやられた者”と。 -
自画像 1946 アルトー
1947年、ファン・ゴッホ回顧展開催の折にAntonin Artaud(アントナン・アルトー
フランスの俳優・詩人・小説家・演劇家 1896〜1948)によって書かれた「ヴァン・
ゴッホ」を基にしたエキスポなのだそうで、副題でもそれと察しが付くように、ゴッホの
死の原因を“社会”である、と定義し、そのアルトーの説に沿って数多くのゴッホの絵画・
デッサン、直筆の手紙などを展示する企画でした。 -
何でも、
ゴッホは狂っていたわけではない。
ゴッホはあまりに明晰だったので、その鋭さは一般人の心をかき乱すものだった。
ゴッホの絵の中に描かれる耐え難い「真実」を受け入れることを拒んだ「社会」が彼を
自殺へと追い込んでいった、とその評伝で主張したそうで、あろう事かかの主治医の
ガシェ医師が彼の死の主犯(!)と。
アルトーがこうした評伝を書いたのが、自身が精神を病んで精神病院を退院した直後の
ことだったそう。
入院中に自分が感じた色々なことがゴッホと重なったか、とは容易に想像が及びます。 -
アントナン・アルトー 1926 マン・レイ撮影
オルセーならではだなぁと感嘆させられたのが、展示絵画の質。
オランダ本国のゴッホ美術館、クレーラー=ミューラー美、あるいはメトロポリタン美など
大美術館から名画を集結させてしまえるオルセーはエライ。
しかも、特別展だからって課金するでもなく実に太っ腹です。
殊にオランダ所蔵の作品はいつか現地に行って見たかっただけに無性に嬉しかったです。 -
昨日のルーヴシエンヌに点在していたシスレーの絵画から。
Bateau a l'ecluse de Bougival 1873
Chemin de la machine Louveciennes 1873
Louveciennes hauteurs de Marly 1873
Le brouillard, Voisins 1871
4枚目は、ヴォワザン村の現場を見ていないし、絵画をすら見ていません。
所蔵品リストを見て釘付け。
靄(もや)brouillard と言うタイトルそのままの淡彩が何とも美しくて、どこか
大好きな“ルーヴシエンヌの雪”に通じる趣きを感じました。
いつか展示されて上手く出くわせるかしら。
ここにはないピサロを含め、現場を見た事が大きく連動してるんでしょうが、絵画も音楽も、
作った方は既に泉下にお住まいなのにその作品は、こうして今を生きる者に今だに語りかけて
くれる、不思議な感覚に捉えられたひとときでした。 -
さて、アパルトマンに帰って来て何気なく見れば、地下へのカーヴ(ワインの貯蔵庫、倉庫)の
扉が開いてます。
数年前に一度覗かせて頂いた事もあるにはあるのだけれど。 -
むき出しの岩肌がなかなかにワイルド。
-
脚立が仕舞われないまま、どことなくカビの様な埃の様な臭い。
-
46とナンバーと名前が振ってあれど、これがナゾ。
46なので少なくとも46もの小部屋がありそうに見えて、ちっともそんな事はなくて、
他には41とか、合わせてもせいぜい10部屋くらい。 -
なんか落ち着かないので、早々に退散。
-
各階廊下に設置してある照明のスイッチは、時限式でおよそ1分ほどで自動消灯するのは、
いずれのアパルトマンでも大差ないかと思いますが、ここでは手動らしく、消して、と張り紙が。
ところがこれが、いっかな消えようとしない。
困ったものの、そのまんま扉を大きく開け放ってほおって来ちゃった。 -
今改めて画像を見たら、あなたが“通った後”消してね、と・・。
通る前だったから消えなかったとか?センサー式とかじゃないから関係なさそうだけど。 -
ついでに、初めて最上階の7階までぐるぐる行く。
-
屋上に行けるとかは全くなし、単にあっけらかんと終わりでした。
-
知ることを知って、我ながら満足して部屋に戻り、楽しいお茶の時間。
このアパルトマンは何度か利用しているにも関わらず、いまだに初めてがいろいろ在って、その一つが最上階へ足を運ぶこと。
他に地上階に店舗が入ったこと、隣のアパルトマンのアクセサリー店へ初めて入ったこと。
そして。
サダハル・アオキがせっかくご近所にあるのに、なぜか今まで立ち寄らないまま。
今日は、ようやくひとつだけお買い上げして来ました。 -
お勧めに従い、抹茶のミルフォイユ。
後はお篭もり。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- dankeさん 2015/04/11 22:34:50
- いろいろ
- Bon soir さんしぇさん(^o^)
いつもありがとうございます。
オルセー美術館の企画展がつけた副題に私はハッとしました。昔大学で美術のクラスをとった時に教授が「ゴッホの死の原因は実は解明されていません。物事を一点から見るのでなく、常に様々な方から見て考えることを忘れないで下さい。」とおっしゃられたのです。
その私の受けた講義からしばらくたった今も、ましてやゴッホが亡くなって随分たった今も、やはり自殺か事故か他殺かという証拠はないまま、自殺で落ち着いている(落ち着かせている?)ようですね。凶器が見つかっていないこと、銃弾の貫通のしかたが自殺にしては不自然なこと、そして当時検死や科学捜査は行われなかったこと、等。
数々の作品を残して人生を過ごした彼がなんだか浮かばれない気がして‥。私はゴッホの作品のそれほどのファンではありませんが、私ならゴッホ企画展に違う副題をつけます。
重いコメントですみません。
オルセーに行く予定で、楽しみにしております。さんしぇさんの見られたのと同じ企画展はやっていないと思いますが、オルセー自体初なのでフラフラしてきますね。
定宿の様子見させていただいて楽しかったです。あとコインランドリーのシーンも。私は実は普段からコインランドリーには慣れていますが、フランスのはオプションが細かくてズボラな私には面倒臭くみえます(笑)。今回のパリのアパートは一応洗濯機付きとありますが、ね、行ってみて使えなかったりとか、あるかもなので期待はあまりしていません。さんしぇさんは今年もパリに行かれるのでしょうか?
- さんしぇさん からの返信 2015/04/12 19:34:12
- RE: いろいろ
- dankeさん、こんばんは〜。
コメントや、たくさんのご評価ありがとうございました。
ゴッホの生涯があまりに劇的だった為か、後の人間が取り沙汰す題材に
事欠きませんね。
先生GJ!^^仰せのように、私も複眼を持たなくちゃ。
> 数々の作品を残して人生を過ごした彼がなんだか浮かばれない気がして‥。
私はゴッホの作品のそれほどのファンではありませんが、私ならゴッホ企画展に違う副題をつけます。
まるで社会がゴッホに否、と突きつけたようでその実、取り巻く社会との
折り合いを誰よりも上手く付けたかったのがゴッホではないかと思います。
つまりは、自殺にまで追い込んだのが社会だという説ですが、終焉の地
オーヴェルで、いま少し穏やかな時を過ごせたなら、死の誘惑に打ち
勝てる程度には、彼の精神が健やかになれたのにと、かの地の空の下に
立った時、思ったのを思い出しました。
それほどのファンではないと仰るdankeさんですが、とても慈愛に満ちた
視線でご覧になっておられますね。
いつか、お考えの副題明かしてくださいね。
>
> 定宿の様子見させていただいて楽しかったです。あとコインランドリーのシーンも。私は実は普段からコインランドリーには慣れていますが、フランスのはオプションが細かくてズボラな私には面倒臭くみえます(笑)。今回のパリのアパートは一応洗濯機付きとありますが、ね、行ってみて使えなかったりとか、あるかもなので期待はあまりしていません。さんしぇさんは今年もパリに行かれるのでしょうか?
叶う事なら定宿に洗濯機を、と思うのですが生憎なんです。
いつか我が定宿に滞在され、否応無しにコインランドリーをどっぷり
体験なさって下さいませ。^^
今年は見送り、来年浅い春を楽しみに行くつもりをしているんですよ。
さんしぇ
-
- お黙り!さん 2014/10/13 11:18:05
- こんにちは
- さんしぇさん
ご無沙汰しております。今日は台風の影響でお家でまったりしようと思っています。そう、パリの雨の日のように(笑)
美術にお詳しいようで。素敵です。
「ヴァン・ゴッホ/アルトー(Van Gogh / Artaud)展」
副題がこれがまた穏やかでなく、“社会によって死に追いやられた者”
うーん。それなりに、そのように。おバカな私にはよくわかりませんが、ゴッホは大好きです。いつか、クレーラー=ミューラー美術館へ行こうと思ってます。憧れです。
アントナン・アルトーさん、全くしりませんが、お顔が好みです。私、ちょっと病んだ感じの方好きなんで・・・・芥川龍之介、太宰治、ベートーベン、ゲーリー・オールドマン(大好きな俳優)・・・・どうでも良かったですね。すいません。
地下へのカーヴ
ステキですね、さすがパリのアパルトマンって感じ、またまた、憧れます。
暮らすように過ごしてみたいですね、さんしぇさんのように。
あっこ
- さんしぇさん からの返信 2014/10/13 14:07:50
- クレーラー=ミューラー美術館
- あっこちゃん、こんにちは!
いつもご評価頂いてありがとうございます、励みになっています。
台風がひたひたと近付く中を私もお篭もり中、パリみたいと思うのも
とっても乙ですね♪
ゴッホは大好きです。いつか、クレーラー=ミューラー美術館へ行こうと思ってます。憧れです。
美術は4トラの知人の導きのまま、後を追っかけしています。
クレーラー=ミューラー美は、私もいま最も行きたい所なんですよ。
アムステルダム内ならパリから日帰り圏でしょうけど、クレーラー・・、は
そうはいきませんね。
それに広大だと言う公園も味わいたいので、いつかじっくり時間を掛けてと
思っています。
> アントナン・アルトーさん、全くしりませんが、お顔が好みです。私、ちょっと病んだ感じの方好きなんで・・・・芥川龍之介、太宰治、ベートーベン、ゲーリー・オールドマン(大好きな俳優)・・・・どうでも良かったですね。すいません。
病んだ感じ・・笑、いえいえ私も実はオールドマンはとっても好み。
ひょっとして同じアイルランド系のアラン・リックマンお好みじゃありませんか?
彼らの醸す狂気に一度触れると、もういけません。^^;
> 地下へのカーヴ
> ステキですね、さすがパリのアパルトマンって感じ、またまた、憧れます。
こんなはらわたみたいな粗い光景を内蔵して、アパルトマンもなかなか
秘境(?)なんですよ。
さんしぇ
- お黙り!さん からの返信 2014/10/13 19:21:19
- RE: クレーラー=ミューラー美術館
- さんしぇさん
早々の返信ありがとうございます
> それに広大だと言う公園も味わいたいので、いつかじっくり時間を掛けてと 思っています。
そうなんですよ。私もゆっくり、お庭も堪能したいと・・・・・
個人旅行しないとね。私の「独り旅」の最初の場所にしたいと考えています(妄想ですけどね)
> 病んだ感じ・・笑、いえいえ私も実はオールドマンはとっても好み。
> ひょっとして同じアイルランド系のアラン・リックマンお好みじゃありませんか?
> に一度触れると、もういけません。^^;
うふふ。ちょっと、リックマンさんは好みではありませんが、「彼らの醸す狂気」については同感です。非日常感であり、しかし日常なのかも?奥がふかすぎます。哲学的ですきですよ。おバカな私ですが。
ノリ過ぎでしょうか、フレンチ映画の哲学、背信的な愛、ドロドロ感、よりピュアな愛、大人の女に憧れてしまう私です。(笑)
時々、お話ししてくださいね。ありがとうございました。
あっこ
- さんしぇさん からの返信 2014/10/15 23:59:34
- RE: RE: クレーラー=ミューラー美術館
- あっこちゃん。
またまたありがとうございます。
> そうなんですよ。私もゆっくり、お庭も堪能したいと・・・・・
> 個人旅行しないとね。私の「独り旅」の最初の場所にしたいと考えています(妄想ですけどね)
ここ、自転車もお借りできるんですね、走って気持の良い季節に行きたい
ですね〜。
独り旅のいの一番、ぜひ実現に向けましょう!
オランダは10年も前、アムステルダムを現地赴任の友人がアテンドして
くれ、ゴッホ美術館が壮観でした。私のゴッホ旅のきっかけです。
次回は自力^^旅、情報集めなくちゃです。
非日常感であり、しかし日常なのかも?奥がふかすぎます。哲学的ですきですよ。おバカな私ですが。
> ノリ過ぎでしょうか、フレンチ映画の哲学、背信的な愛、ドロドロ感、よりピュアな愛、大人の女に憧れてしまう私です。(笑)
あっコちゃんの仰せは、ちょっと枯れ気味(枯れ切るまでいかない半端っ
ぷり)な私には慈愛の雨のよう。
おしゃべり、ぜひぜひ。 さんしぇ
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