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 平塚市博物館の横、JR平塚駅側にSLが展示されている。D52 403である。SLの展示場への運搬は鉄道レール上を移動させるやり方が簡単であるために、鉄道線路が近くに通っているような場所に展示・保存されている場合が多い。しかし、ここはJR平塚駅からかなり離れた場所にあり、おそらくは、昭和40年代初めまではまだ火薬工場跡までの引き込み線が残っていてそれを利用して運搬したのであろうか?<br /> D52は、第二次世界大戦中に貨物列車を牽引できるようにとD51形を改良し、ボイラーを可能な限り大型化して出力を上げ(、最大動輪周出力は1,660馬力)、日本の蒸気機関車の中では最高の出力を持った蒸気機関車である。403号機は昭和19年(1944年)度(昭和20年(1945年)3月18日)に日立で製造され、昭和43年6月末日まで現役で活躍していた。引退時は御殿場線で客貨両用として客車や貨車を牽引していた。引退後は廃車、スクラップ化される運命であったが、平塚市内のSLファンや平塚市民、国鉄OB等の蒸気機関車保存活動が実り、昭和44年11月30日に平塚市文化センターに移された。<br /> 終戦間際の完成であり、材料や部品もろくに集められない時代の蒸気機関車であったのに、電化で引退するまで活躍していたのはやはり驚きだ。また、この当時からSLファンがいたというのも驚きだ。合理主義というか、効率一点張りで悉くSLをなくし、現在では動作可能(動態保存されている)なSLは僅か14台(うち3台は平成20年代に復活させたもの)しかないという。こうした終戦間際に完成し、静態保存されているSLを復活させることなどほとんどないのであろう。復活できるSLは、やはり第二次世界大戦前に製造されたものとなるのが妥当なところだろう。<br />(表紙写真は平塚市博物館横に展示されているD52 403)

D52 403 SL展示(平塚市文化センター)

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2014/09/19 - 2014/09/19

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 平塚市博物館の横、JR平塚駅側にSLが展示されている。D52 403である。SLの展示場への運搬は鉄道レール上を移動させるやり方が簡単であるために、鉄道線路が近くに通っているような場所に展示・保存されている場合が多い。しかし、ここはJR平塚駅からかなり離れた場所にあり、おそらくは、昭和40年代初めまではまだ火薬工場跡までの引き込み線が残っていてそれを利用して運搬したのであろうか?
 D52は、第二次世界大戦中に貨物列車を牽引できるようにとD51形を改良し、ボイラーを可能な限り大型化して出力を上げ(、最大動輪周出力は1,660馬力)、日本の蒸気機関車の中では最高の出力を持った蒸気機関車である。403号機は昭和19年(1944年)度(昭和20年(1945年)3月18日)に日立で製造され、昭和43年6月末日まで現役で活躍していた。引退時は御殿場線で客貨両用として客車や貨車を牽引していた。引退後は廃車、スクラップ化される運命であったが、平塚市内のSLファンや平塚市民、国鉄OB等の蒸気機関車保存活動が実り、昭和44年11月30日に平塚市文化センターに移された。
 終戦間際の完成であり、材料や部品もろくに集められない時代の蒸気機関車であったのに、電化で引退するまで活躍していたのはやはり驚きだ。また、この当時からSLファンがいたというのも驚きだ。合理主義というか、効率一点張りで悉くSLをなくし、現在では動作可能(動態保存されている)なSLは僅か14台(うち3台は平成20年代に復活させたもの)しかないという。こうした終戦間際に完成し、静態保存されているSLを復活させることなどほとんどないのであろう。復活できるSLは、やはり第二次世界大戦前に製造されたものとなるのが妥当なところだろう。
(表紙写真は平塚市博物館横に展示されているD52 403)

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  • 平塚市博物館横に展示されているD52 403。

    平塚市博物館横に展示されているD52 403。

  • 平塚市博物館横に展示されているD52 403。

    平塚市博物館横に展示されているD52 403。

  • 平塚市博物館横に展示されているD52 403。

    平塚市博物館横に展示されているD52 403。

  • 平塚市博物館横に展示されているD52 403。

    平塚市博物館横に展示されているD52 403。

  • 平塚市博物館横に展示されているD52 403のプレート。

    平塚市博物館横に展示されているD52 403のプレート。

  • 「D52型403号蒸気機関車について」看板。

    「D52型403号蒸気機関車について」看板。

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