2014/08/17 - 2014/08/17
33位(同エリア114件中)
たびたびさん
- たびたびさんTOP
- 旅行記737冊
- クチコミ35345件
- Q&A回答420件
- 5,379,857アクセス
- フォロワー667人
西馬音内の盆踊りを見て、昨日は湯沢市内で宿泊。今日は、新庄に出て小牛田までの湯けむりラインを利用して温泉地をハシゴします。鳴子温泉は何度か来ているのですが、それ以外は未知のエリア。どんな名湯があるのか、楽しみです。
PR
-
新庄から、まず向かったのは瀬見温泉です。
-
瀬見温泉は、瀬見温泉駅から市街中心部までは1キロほどと、湯けむりライン沿いの温泉地の中では比較的便利。
温泉は、小国川の左岸。源頼朝の追手を逃れて平泉をめざしていた義経一行が発見したという伝説が残る温泉なんです。 -
駅から市街に向かう途中に、さっそく何かありますよ。
-
イチオシ
これは、弁慶の硯石。頼朝の追手を逃れてやってきた、義経一行ですが、この地では義経の子、亀若丸が産まれます。その亀若丸の名をつける時、弁慶が硯として墨をすった岩と伝わる岩です
-
そして、さらに進みます。
-
橋の欄干には、弁慶でしょうか。
-
橋は、小国川に架かるもの。その小国川沿いにあるのが瀬見渓谷です。ゆったり蛇行しているところもあって、渓谷というには穏やかな景観ですね。夏だったし、想像もつきませんでしたが、紅葉の季節がきれいなんでしょうか。でも、今は特別の美しさはないようにも思います。
-
イチオシ
市街に入ると、喜至楼です。これは別館。この旅館は、瀬見温泉の名物旅館。大きなレトロ調の建物は、瀬見温泉のランドマークと言ってもいいと思います。
-
そして、こちらが本館です。
日帰り温泉もやっているのですが、この日はお盆の期間中でやっていませんでした。そのほか、女将さんによると、沢の水で温度調節しているので、沢が濁るとその時もやらないのだとか。行ってみて、やっていれば利用するといったことのようです。 -
ただ、建物自体に見応えがあるので、玄関の様子とかは見ておきましょう。
-
なるほど、面白いですねえ。後で、ネットで調べましたが、宿泊料金はけっこう安いようです。
-
改めてですが、頼朝の追っ手を逃れて、平泉に向かう途中、ここで北の方が産気づき、亀若丸が生まれます。その際、産湯を探して沢へと下り、湯煙立ちのぼる川辺の大岩をなぎなたで砕くと温泉が噴き出たという伝説ですが、この神社の前にある足湯が産湯です。湯前神社という小さな神社の前。飲泉もできるようになっています。
-
これが案内板です。
-
瀬見温泉は小さな温泉街で、共同浴場が一つあります。それがふかし湯。入口でお金を入れると扉が開く仕組み。
-
イチオシ
小さな湯舟ですが、しっかりかけ流し。少し熱めの湯に身を浸すとじんわり体の芯にお湯の効能が伝わってくるような。無色無臭ですが、確かにこれは名湯でしょう。体が冷えているのもあったかもしれませんが、本当にいい湯です。
-
瀬見温泉は、弁慶が川辺に湯煙を見つけ、なぎなたで岩を砕いたところ温泉が湧き出てきたという伝説を持つ温泉。その瀬見温泉にあって、本当に今でも河原に湧いているのが薬研湯です。
-
イチオシ
お風呂のような感じになっていていますが、ものすごく熱い湯でとても入れません。しかし、弁慶の伝説がそのままのような光景で、瀬見温泉では必見の場所だと思います。場所はふかし湯の裏手です。
-
これが温泉街。小さいですが、レトロ感がありますね。
-
その小さな温泉では、お土産物を買うならこの奥山菓子店が唯一の存在でしょう。
-
イチオシ
お店の構えもざっとしているし、そういう意味では競争もないので、のんびりやっているんだろうなあとか勝手に想像してしまいましたが、ここの「うぶゆ饅頭」めちゃめちゃうまいです。餡子に味噌か何かのの隠し味があるんでしょうか。奥深い味わいになっていて、このレベルの高さには正直舌を巻きました。
-
時間もあるので、亀割山の方にも行ってみます。
-
川を渡って、反対側。
-
亀割山は、義経主従ゆかりの場所。頼朝に追われ、この山を越える途中、北の方のお産が近くなったので、大木の下に皮を敷き、お産場所と定めたと伝わります。
-
で、これが亀割子安観音。
-
イチオシ
この脇から、亀割山への登山道が始まります。
義経が平泉に逃れる際、ここで亀若丸が生まれますが、亀割子安観音は、義経の妻、北の方がお産をした際に加護のあった観音様を祀っているもの。小さな社ですが、社の前に太い木があって、悠久の歴史を感じます。 -
亀割山は無理でも、亀割峠はどうかなあと思ったのですが、これが近所のおばさんがここが入口だよと教えてくれた場所。しかし、これは道というようなものじゃないですね。おまけに、鉄道のトンネルを横切って行くのだとか。それを聞いて腰が引けてしまって、即ギブアップしました。瀬見温泉から、すぐに見えていて手軽なハイキングコースと紹介されていましたが、道の整備はあまりよくなくて、手軽とは言えないと思います。
-
では、もう一つ気になっていた遠藤製パン工場へ。瀬見温泉駅から瀬見温泉の市街の反対側に少し歩いた国道沿いです。
-
朝飯に揚げアンパンを買いましたが、パンのふっくら感と餡子の芳醇な甘さがすばらしい。これだけ豊かな味わいのアンパンはそうあるものではないと思います。
-
イチオシ
はっきり言って、ここは瀬見温泉に行ったなら必ず行くべき。というか、わざわざでも意味があるかも。まったく、いい店に出会いました。うまいです。
-
さて、次は赤倉温泉へ。ただ、赤倉温泉駅から市街地へは3キロくらいあるのでどうしようかなあと思いましたが、昼飯付きのプランを申し込んだ三之亟さんに送り迎えをしてもらうことにしてました。
赤倉温泉の特徴は、10くらいある温泉宿がそれぞれ源泉を持っていて、共同管理というのがないこと。ということからでしょうか、共同浴場というのはありません。ただ、宿はそれぞれ日帰り温泉には積極的なので、まったく問題はありません。 -
湯守の宿 三之亟に到着。こちらは、日本秘湯の会の会員なんです。
-
秘湯の会員は奥の方にあるのが普通ですが、こちらは赤倉温泉の入口です。
-
昼食付の日帰り温泉ですが、まずは部屋でゆっくりして。
-
風呂に向かいます。
-
ほー。これはすごい岩風呂です。
-
イチオシ
自噴する源泉の脇にしつらえられた風呂は、自然石を利用したものだと思いますが、大きさも深さもかなりあって、天井の高い家屋の中。
-
こんな風呂に出会うと露天風呂をそれだけでありがたがる昨今の風潮は理解が浅いなあと思ってしまいます。無色透明な湯ですが、じんわりあたたまる名湯です。瀬見温泉もよかったけど、赤倉温泉も負けてないですねえ。
-
こちらは、別の温泉ですが、見ただけです。さっきの風呂がとにかく最高です。
-
さて、食事は大広間で。
-
水かけごはんというのをいただきます。
-
ごはんに
-
イチオシ
ほうじ茶のような冷たいお茶を掛けたもの。漬物を少し添えたりして、暑い夏には最適でしょう。繊細な味わいは、東北でもというと失礼ですが、山形の特徴。山形は京都の文化の影響をかなり受けていて、いろんな味わいにもそれが現れているように感じます。
-
で、山形牛。山形は内陸が牛。庄内とか海岸エリアは豚の食文化なんですよね。
-
せっかくなので、市街も回ってみますが、
-
雰囲気のある路地はあっても、結局は何もない。
-
むしろ、それぞれの旅館が日帰り温泉をやっていて、それを利用するのが赤倉温泉の楽しみ方のよう。今回の予約は、ズバリ正解だったようですね。
-
川の流れを確認して、
-
赤倉温泉終了です。
-
さて、続いて鳴子温泉。懐かしいですねえ。
鳴子温泉は仙台から直行バスがあって、とても便利。気軽に来れる温泉地です。何度か利用して、馴染になった旅館もあるんですが、今回は東鳴子から川渡温泉を予定しています。 -
駅前の足湯。以前はなかったような気がしますが、家族連れが賑やかに楽しんでいました。
-
まずは、鳴子温泉観光案内所で情報収集です。鳴子温泉から、東鳴子温泉、川渡温泉まで歩けないか聞いてみたのですが、「東鳴子温泉は近いですけど、そこから先はちょっと。。」と口ごもってしまう。もう歩くと決めていたので歩きましたが、確かにすごく遠い。こんなコースを歩く人はまずいないでしょう。観光案内所の人も困ってしまったと思います。申し訳ありませんでした。
-
さて、栗だんごは、鳴子温泉の名物で、いくつかの店で取り扱っているのですが、一番有名なのはこの深瀬。鳴子温泉駅からも近いです。これまで鳴子温泉には何度も来ているのですが、縁がなくて、今回初の栗だんご。
-
お店でいただこうと思ったら、持ち帰りしかできないというので、それにしました。五個入って700円です。
-
さて、お味の方ですが、うーん。名物にうまいものなしという格言を思い出しましたが、これの何がいいのかよくわからない。基本はみたらし団子なんでしょうが、だんごを埋めるほどたっぷりの量のタレは、うす味はいいとして、この甘辛さはぼんやりしていて、意味不明。
-
だんごと栗も相性はよくないでしょう。話題性だけかなあと思います。
-
鳴子温泉神社は、滝湯の脇から長い階段を登って行った先。登ってみると、ホテルの前が参道で、比較的開けた場所です。
参道脇に相撲の土俵があって、これは奉納相撲のためのもの。源頼朝による平泉征討の戦勝祈願の礼として始まったようです。 -
さて、ここから東鳴子に向かって歩き始めます。西條菓子舗は、鳴子温泉駅から東鳴子の方に少し歩いたところ。
-
温泉まんじゅうをいただきました。しっとりしたというか、ちょっとプルルンとした皮が印象的。餡子の甘さもほどよくて、湯上りに食べるのはちょうどよいまんじゅうだと思います。
-
続いて、高橋豆腐店。
-
豆乳プリンをいただきました。
-
なんと、ブルーベリーのタレガついていて、これを掛けていただきます。滑らかなプリンは、正真正銘の豆乳だそうですが、そうとは思えないくらいの滑らかさ。かなりおいしいと思います。
-
カーベホリエは、パン屋さん。鳴子温泉には和菓子屋さんは多いのですが、こうしたパン屋さんがちょこっとあると何かと助かります。
-
チーズの乗った総菜パンをいただきましたが、食べ歩きにはちょうどいい。鳴子温泉では重宝するパン屋さんだと思います。
-
さらに歩いて、本舗一之坂餅屋。もう鳴子温泉の街並みが切れそうになるような場所。大きな店構えのお菓子屋さんです。店内に、カウンターのような一角があって、鳴子温泉の栗だんごとかもやっています。しそ巻というのをいただきましたが、少し甘みのある味噌味がけっこううまい。鳴子温泉では他にも置いていないことはないようですが、ここのしそ巻お勧めです。
-
続いて、大坂屋。ここまでくれば、鳴子市街の中心部からは少し離れています。
-
少し古びたような店構えですが、商品はかなりの種類があって、ご主人の意欲が伝わってきます。目に止まったのは、「かま男」。
-
かま男は、温泉の釜を守る男で、釜の神様でしょうか。
-
そのオリジナルがこの面ですと見せてくれましたが、それを象ったお菓子です。ちょっと洋風の味わいも悪くないと思います。
-
最後は、鉱泉堂。看板を見ると「栗もち」。鳴子温泉の名物は「栗だんご」では?と思ったのですが、こちらは栗の入った大福でした。
-
栗だんごにはちょっとがっかりしていたので、これで安心。変な話、ほっと一息つきました。
-
東鳴子温泉に到着です。想像したより近かったような気がします。
鳴子温泉と同じくらい温泉宿がけっこうあって、こちらもそれなりの街です。鳴子温泉は硫黄泉が多くて、こちらはアルカリ泉が多いようなことも聞きましたが、鳴子温泉は温泉の種類が多いので、一概には言えないかもしれません。湯治専門の宿もあったりして、それも今や珍しいかもしれません。 -
で、立ち寄ったのは勘七湯。建物も地味だし通りから奥に入ったあまり目立たない場所なのですが、日帰り温泉のお客さんが次々やってきて、それなりに人気があるようです。
-
湯は、少し黒く濁ったようなとろんとした感じ。じわっとあったまるようなところもあって、ちょっと名湯の気配もします。
御主人に次は馬場温泉に行ってみますといったら、車で送ってくれました。親切にしていただき、ありがとうございました。とても助かりました。 -
で、送ってもらった馬場温泉は、国道沿いの共同浴場です。
-
お湯は、東京の黒湯ほどではありませんが、かなりの黒さ。ひざ上までの深さの湯船に入ると足はほとんど見えません。ぼわーっとあったまるような感じです。ただ、脇の国道を車がビュンビュン通る音がして、ちょっと風情はないかもしれません。さっきの勘七湯さんの方が好きですね。
-
ここから川渡温泉に向かいます。で、途中にあった芭蕉庵。国道沿いなので、車で来るお客さんをターゲットにしているお店なんでしょう。
-
鳴子ゆべしをいただきました。なんでも鳴子を付けるのは安易だなあとも思いましたが、
-
食べると中の餡は白。茶褐色と白のコントラストが斬新。それにこの白は白ゴマの白。ごまの香りもしっかりあって、申し訳ないんですが予想外のうまさ。ひょっこりいいお店に出会いました。
-
さらに歩くと、国道沿いに野菜ジェラートと書いた、ピンクの小さなお店がありまして、それがなるこりん。
-
野菜ジェラートの珍しいお店です。ジェラートの種類は10種類くらい。カラフルなジェラートが並んでいて、カボチャのジェラートをいただきました。
-
このカボチャは、生でも食べられるタイプだそうで、とってもおいしい。一方で、牛乳の基本的なおいしさがしっかりしてもいる感じで、やはり実力があるお店ではないかと思います。
-
実はそこからでも、かなり歩きまして、やっと川渡温泉。東鳴子から川渡は、鳴子から東鳴子の三倍くらいあるかも。これは普通歩ける距離ではないでしょう。観光案内所の人が首をかしげていた意味がよく分かりました。
で、これは遠藤屋。川渡温泉の市街中心部です。白い暖簾が掛かっていて、一見すると豆腐屋さんと分かりません。中に入ると、くるみや抹茶の豆腐が置かれて、これは甘みが付いたスイーツなんだとか。そうなんですか。見た目もきれいですね。 -
ただ、それくらい工夫のあるお店ならやっぱり基本の豆腐を食べないといけませんよね。お土産に一丁買いまして、湯豆腐にして食べました。水がいいとおっしゃっていましたが、そんな感じがあって納得です。生の状態だとギュッとしまった感じがあってしっかり固いのですが、茹でるとぷりんぷりん。京都の順正や奥丹の湯豆腐より、はっきり言ってうまい。森嘉クラスのうまさでしょう。これは驚きですね。名店、間違いなしですね。
-
そして、立ち寄ったのは藤島旅館。
-
こちらは、 川渡温泉の歴史とともに歩んできた旅館なんです。火災で焼失しても再建されてきました。
-
イチオシ
今回は日帰り温泉で利用しましたが、大勢の客が次々やってきて大賑わい。
-
なんか、とってもレトロ感があって、
-
もっと有名になってもいいんですけどね。
-
そして、これがお風呂。ちょっと、硫黄分のある湯は、「脚気川渡(かっけかわたび)」と言われ、関節の痛みに特効があるそうです。いい湯でしたあ。
-
川渡温泉は最寄りの駅は川渡温泉駅。しかし、かなり遠いと言われて、暗くなってきた道を急ぎます。
-
川を渡って、どんどん歩く。結局、20分くらいかかりました。
-
もう辺りは真っ暗です。最寄りの駅なので、たかが知れていると思ったのですが、そんなに甘くはない。川渡温泉は東鳴子から歩いても、川渡温泉駅からあるいても、結局どっちも遠いことが分かりました。これは陸の孤島といった温泉ですね。
さて、予定していた列車に間に合って、これから小牛田駅経由で東京まで帰ります。以上、無事二日の旅は終了。お疲れ様でした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (3)
-
- ateruiさん 2014/11/15 23:28:38
- こんばんは
- はじめまして
私の大好きな温泉街ばかりですねぇ==
私の先祖がよく行ってた温泉街です
私も一人で近いうちに行くつもりでした
参考になりました 素晴らしいです!
enn8801
- たびたびさん からの返信 2014/11/17 09:32:49
- RE: こんばんは
- この辺りは、交通の便が悪い方ではないと思うのですが、あまり参考になる旅行記もなくて、自分で確かめてみるしかないなあという思いで計画した次第です。列車の時間と駅からの距離、その他もろもろを勘案して、こういうことになりました。東鳴子から川渡温泉を加えたのが、かなり乱暴だったようですが、結果としては、このルートしかなかったということでしょう。参考になればと思います。
- ateruiさん からの返信 2014/11/17 15:01:10
- RE: RE: こんばんは
こんにちわ
どうもありがとうございます
大昔父と瀬見温泉と鳴子温泉には何度か行きました
近年は友達に車出して貰って瀬見温泉と川渡温泉には軽く浸かりました
あのあたりは幾つも温泉があるので数日かけないと回りきれないですよね
青春18きっぷでも川渡温泉駅から歩いて行きましたが大変でした
仕事柄三連休が精々ですので夜行バスも利用してと思ってます
ありがとうございます
enn8801
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
最上・舟形(山形) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
3
92