2014/08/02 - 2014/08/02
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たびたびさん
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長岡の花火大会は日本一の花火大会ではありません。長岡の花火大会は世界一の花火大会です。の、ちょっと微妙に滑ったような挨拶があって始まった、長岡の花火大会でした。
さて、私は、長岡まつり大花火大会は初めて。3尺玉の花火が目当てだったのですが、そのハイライトは断然フェニックスでした。空全体をパノラマスクリーンのように使って、次々と花火が上がります。行く筋もの光が伸びて花火が弾けると、それをまた次の一団が追いかけて、さらに高い空まで上がっていく。そして、次の一団は、もっともっと高く。
あまりのスケールにはもう唖然と言った感じ。土浦も大曲にも、こんな花火はありません。長岡の花火大会すごい。やっぱり、日本一の花火大会だと思います。
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花火大会は夕方だし、その前に、ちょっと新潟観光。
まずは、塩沢駅に到着しました。 -
塩沢つむぎ記念館は、塩沢駅から歩いて5分。牧之通りに行く途中です。
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南魚沼は、上質の織物、越後上布を生んだ地域。正倉院に保存されている越後上布は、1200年前に塩沢で織られたものと言われています。
記念館は、その伝承の「塩沢の織物」を紹介する施設です。ちなみに、越後上布というのは、平織の麻織物。縮織のものが小千谷縮ということです。 -
そして、もう少し歩くと牧之通りという整った街並み。
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まさに忽然と現れるような感じですね。
かつては、三国街道塩沢宿として賑わっていたということのようですが、それにしても、現代になって、よくこれだけのものを作ることができたと信じられないような気持ちになります。 -
朝早かったこともあって、観光客として歩いていたのは私一人でしたが、人は来るんでしょうか。存在しているということは、そこそこ来ているんでしょうが、不思議な通りだと思います。
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菓子杜氏 喜太郎は、牧之通りの中ほどにあるちょっとおしゃれな店構えの洋菓子屋さん。朝早くから奥の作業場でお菓子作りをする職人さんの姿が見えました。
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プリンやカステラがとても気になったのですが、時間もなかったので、パウンドケーキを一つ。魚沼米粉を使ったというお菓子は、チーズの香りがとてもいい。心のこもった一品だと思います。
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で、向かったのは、長恩寺。牧之通りの名前のもとになった鈴木牧之の菩提寺です。寺院内には一般公開はしていないのですが、石川雲蝶の彫刻があるそうです。
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イチオシ
しかし、この山門の華麗な装飾の仁王像には、目を奪われました。
赤い仁王のまとっているのは、青の袴。切り鐘のような金の模様に緑のたすきって、素晴らしい組合わせです。 -
天井絵は龍。これが一体となって、華麗な世界観を表しています。
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イチオシ
こちらは緑の袴に、うす紫のたすき。誰の作か、分かりませんが、しびれますねえ。
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こちらの、しっかり龍の天井画が生きています。
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本堂は、内部に例の彫刻があるんですね。非公開とは、残念なことです。
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時間が来たので、いよいよメインの鈴木牧之記念館へ。
こちらは、明和7年(1770年)塩沢に生れた鈴木牧之ゆかりの品々を展示する施設。まだ木の香りが残るような気持ちの良い立派な建物です。
ちなみに、鈴木牧之は「北越雪譜」の著者と紹介されるようですが、その本質は、書画や詩歌に通じた文化人。十返舎一九、滝沢馬琴など多くの文化人と交わっていたのも、その才能が幅広いから。洒脱な趣味人と言ってもいいのかもしれませんが、ここまでくれば、地方の文化人としては最高水準。うらやましくなるような才能を垣間見れる素晴らしい展示品群だと思います。 -
大満足したところで、例によって、スイーツ巡り。
お菓子のアオキは、塩沢の牧之通りの入口。けっこう大きなビルのお店で、お菓子の名前を書いたいくつもの看板が掛かっているので、目立ちます。 -
気になったのは、はっか糖。はっかは、江戸時代には、万病の妙薬といわれたたそうで、それを使ったお菓子です。ラムネ菓子のようなさわやかな味わいを想像していたのですが、それよりはかなりおとなしめ。奇をてらった味ではないことにむしろ好感を持ちました。
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大津菓子店は、塩沢の牧之通りの端っこ。牧之まんじゅうというのがイチオシということで、それをいただきました。
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饅頭の薄い茶色は、少し味噌が練り込んであるから。その皮と白餡がちょっとハイカラな味わい。まだ出来てからそんなに年数は経っていないということでしたが、これだけ完成度が高いなら、今後、間違いなく名物になって行くでしょう。うまいです。
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松月は、塩沢の駅から牧之通りに向かう途中にあるお菓子屋さん。洋菓子なのかなあ、和菓子なのかなあとちょっとどっちつかずのような店構えです。
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いただいたのは、どら焼き。茶色と黄色の虎模様のデザインが目を引きました。味の方は、まあまあです。
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さて、塩沢駅から六日町駅に移動しました。
ところで、新潟県でも、魚沼市、南魚沼市、十日町市といったエリアはへそがはっきりしなくてとても分かりにくい。というのも、十日町市の中心は十日町駅なんですが、魚沼市の中心は六日町駅。で、南魚沼市は浦佐駅も含みますが小出駅辺り。これらがごちゃごちゃになって、頭が混乱するんです。新潟の人でも、いまだに理解できていないという人も多いようです。ハイ。
で、このパン・ド・メロンは、六日市の裏側の方。 -
街の中心地ではないし、こんなところにあるパン屋さんなんか、まったく期待していなかったのですが、予想に反して、これってすごいパン屋さんじゃないですか。
特にすばらしいのは、クロワッサン。表面パリッと、中しっとりという基本に加えて、一筋だけ見事な焦げ目が入って、これが何とも独創的で美しい。味も見た目も完璧。新潟は、ひょっこりこんなお店があるんです。六日市に行ったら、ぜひ皆さんも寄ってみてください。 -
そこから、飯綱考古博物館を訪ねてみました。駅から歩いて15分はかかったと思います。少し登り道だし、かなり歩きではあります。
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六日町は、兼続ゆかりの土地なので、実はここにも何か関連するものがあるのではないかと期待していたのですが、これは完全に間違いでした。発掘してきたままの石器・土器の類が所狭しと並べられて、どこかの研究室のようなところでした。これでは、私の興味の範囲外。ちょっとテンションが下がりました。
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六日市の市内に戻って、最後は、チェックしていた内山パン店。小さな田舎のパン屋さんです。商品の数は少ないし、どうということはないように思ったのですが、適当に買ったサンドパンを食べてみると、バター味がけっこううまい。バターの量が多くもなく少なくもなくの絶妙の加減。同じものでも作りつづけると途中で何か次元が違ってくるようなことがあると思うのですが、これもそんな感じ。地元で老舗と言われる理由は確かにあるようです。
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六日市駅から土市駅に移動。
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目当ては、へぎそばの由屋。あまりにも評価が高いので行ってみた次第です。
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イチオシ
へぎそばは、ふのり(布海苔)という海藻を練り込んだことで独特のツルツル感があって、初めて食べた時は驚愕のうまさでした。そのへぎそばの最高峰という店ですからかなりの期待をしていました。
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しかし、結果としては、へぎそばの限界のようなものを感じてしまったかも。確かにとてもおいしいのですが、やっぱりうまいそばはへぎそばだけではない。今まで食べたうまいそばが逆に頭をよぎってしまって、これでやっと、いろんなそばがあってのへぎそばだという考えに落ち着いたような気がしました。
(改めて、ほかの方のコメントも読んでみましたが、そういえば、ここのへぎそばは太めなので、ちょっと重たい感じもあって、これまで食べたへぎそばのイメージとはちょっと違っていたような。「好みは分かれるかもしれません」の指摘は当たっていたような気もします。) -
ところで、この湯のみは、実にいいですね。木曽の方の窯元に頼んで焼いてもらっているということでした。今でも気になっていて、もっと、詳しく聞いてみたいと思っています。
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土市駅から十日町駅に移動しました。ここで長岡駅までの列車に乗継です。ということで、待ち合わせ時間を利用して、街歩きです。
木村屋は、十日町駅前の通りにある洋菓子屋さん。 -
今日は、シュークリームが一個100円だそうで、生クリームの方をいただきました。まあ、安いので文句は言えませんが、これはダメでしょう。シューもクリームもコンビニクラスかなあ。店員さんも何人かいてそれなりに繁盛しているようなのですが、予想外の残念な結果でした。残念。
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こちらのボロニア十日町工房も同じ並び。小さなパン屋さんなんですが、表に、例によって石ちゃんの写真。石ちゃんは食パンを丸ごとかじっています。いやー、石ちゃんはいろんなところに来ていますね。
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私も、レーズンの食パンを買いまして、それをいただきました。悪くはないけど、まあ予想の範囲内かなあと思います。
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十日町駅の表口はJRの方なんですが、観光案内所は、ほくほく線の側にあります。それがほっくほく何でも案内所。火焔土器で知られる十日町市博物館の道順を聞きました。やっぱり、この質問は多いようで、専用の地図が用意されていました。
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もう時間はなかったので、場所だけ確かめておこうと思って、歩きました。
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ここですかあ。
しかし、教えてもらった道順はちょっと遠回りの行き方だったかなあ。それがわかっただけでもいいでしょう。
さて、ぎりぎりまで時間を使って、これから長岡に向かいます。 -
で、長岡に到着。
まだ3時過ぎくらいでしたが、会場の信濃川河川敷に向けて、もう大勢の人が移動を始めていました。 -
イチオシ
ちょっと遅れたかなあ。心配しながら、流れに乗って向かいます。
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で、途中にあったのが紅屋重正。名物、大手饅頭のお店で、新しい建物なんですが、なかなか格式を感じさせる店構えです。これは寄るしかないでしょう。
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さて、大手饅頭はふっくらした生地に餡子が包まれた酒まんじゅう風。大きさも予想に反して、けっこう大きい。アンマンとまでは言わないですけど、極端に言えば、それに近いかも。そう言えば、このおいしさは伝わりやすいのではないかと思います。素直にうまいまんじゅうです。
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さらに行くと、再び、小さな和菓子屋さん。丸屋というんですね。
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ついでに、こちらでも、柚子風味のくるみ餅というのをいただきました。基本はくるみ柚餅子だと思いますが、けっこう甘みがきついような。新潟のお菓子は、特に米粉を使ったお菓子は別格のうまさがあるのですが、ただ、その期待からすると普通の範囲だったかもしれません。
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そうこうしているうちに、会場に到着です。
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こっちは一人だし、何んとか隙間を見つけて、もぐりこみました。開始は7時からですから、実は、まだ3時間以上あるんです。隣りのおばさんも場所取り。家族が1時間交代で、シートに陣取って、場所を確保しているんだとか。なんでも、それだけではなくて、そもそも、この自由席を取るために、二日前から並んでいた人もいるんだそう。地元の人でも想像以上に過酷な準備をして、臨んでいるんですね。本当にお疲れ様です。
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おー、だんだん日が暮れてきました。
風も涼しくなってきて、疲れが吹き飛びますね。 -
主催者の挨拶が終わって。
しょっぱなの一発が打ちあがりました。今回は、初めて三脚をもってきまして、バルブ撮影に挑戦なんです。なるほど、そこそこ撮れますね。 -
気をよくして、
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どんどん撮っていきます。
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なるほど、
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イチオシ
なるほど。
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こんな風に、
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撮れるんですか。
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イチオシ
スターマインや
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単発の大玉が、
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次々と
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紹介されては
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打ちあがります。
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バンバン。
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バババ。
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バンバンバン。
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バンバンバン。
しばらくしたころ、そろそろ、メインのフェニックスが始まるよとのこと。隣りの人から、「とにかく、フェニックスはすごいですからねえ」としきりに強調されるのですが、私だって、あちこち見てますから。土浦のスターマインンもすごいんですよ〜。そんない違いがあるわけないでしょうと、話半分で聞いていました。 -
イチオシ
で、フェニックスの紹介があると、え?
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河原の狭い範囲で上がっていた花火なのに、
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イチオシ
河原いっぱいを大型スクリーンのように使って、
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いきなり、
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すごい勢いで、
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花火が上がり始めました。
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意表をつかれて、
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カメラをどこに構えていいのか右往左往。
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幅も広いし、
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一斉に打ちあがる花火が、
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前の集団を
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どんどん追い抜いて、より高くまで上がって行くんです。
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あちゃちゃ。これは構えが追いつきません。
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イチオシ
バルブ撮影なんかもうやっている場合じゃない。
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とにかく、花火を追いかけなくっちゃ話にならない。
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必死で、花火を追いかけます。
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イチオシ
ババババ。バーン。
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ババババ。
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バーン、バーン。
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すごい連続攻撃です。
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特に、色彩も豊かなんですが、
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そこのところはうまく捉えきれない。残念ですが、これが限界です。
全く息もつかせぬ連続花火。フェニックス、ダントツにすごいです。花火は9時過ぎまであるのですが、最後にこれを持ってくると、帰れなくなる人も出るので、少し前に上げるんだそうです。確かに、これが終わると帰る人が少しずつ多くなりました。 -
私は、泊まりなので、それなりに余裕があります。
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改めて、バルブに戻して、カメラの練習です。
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ただ、
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ここからは
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普通の花火大会かも。
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そういう意味では、
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落ち着いて、
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花火を眺めます。
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バーン、
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バーン。
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で、実はこれが気になっていた三尺玉。
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大きいことは大きいのですが、やっぱりそれだけではフェニックスの感動には及びませんね。
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スターマインも、
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相変わらず、
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続いています。
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ただ、やっぱり範囲が狭いので
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こじんまりした感じは否めない。
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連続して上がっても、
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どうしても
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限界は
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あるようです。
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と、今度は米百俵の花火ですか。
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バババン。
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バババン。
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ババババ、
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バーン。
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バーン。
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一回り大きな花火が
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集中して
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上がります。
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なんだか、
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これがフィナーレのようですね。
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ババババ、バーン、バーン。
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色彩では、フェニックスには及びませんが、けっこうな数がしばらく打ち上がって、量では同じくらいすごかったかも。
最後にやっぱり、ちゃんと盛り上げてもらいました。 -
さて、帰りは長岡駅まで歩きます。この後、直江津に向かって、最後は春日まで。臨時便があったので、1時頃に、無事ホテルに到着できました。
明日は、上越市を散策の予定です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- A_KASAIさん 2014/10/01 11:42:53
- へぎそば
- 全国制覇されているのですね、うらやましい限りです。
京都へも度々お出かけとか、京都を離れてからの私より滞在日数は多いかも。
上越も思いで深い場所です。新潟のへぎ蕎麦ですが、
「へぎ」という海草はありません。蕎麦の乗っている容器??を「へぎ」といいます。
山形の「板そば」と同じ呼び方ですね。京都には「釜そば」というのもありますが・・。
ちょっと気になったので、おせっかいお許し下さい。
- たびたびさん からの返信 2014/10/01 14:45:41
- RE: へぎそば
- ご指摘ありがとうございました。
海藻は、ふのり(布海苔)の間違いでした。
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